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犬の卸売りと競り市の現状とは?

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前回は、犬の繁殖の形態等について書きました。

今回は、犬の卸売りの現状等について書こうと思います。

 

犬の卸売りの現状とは?

卸売(おろしうり)はいわゆるブローカー(仲買人)を指します。

平成20年6月に公正取引委員会事務総局によって公表された

ペット(犬・猫)の取引における表示に関する実態調査報告書の中で

その業務内容について「ブローカーは複数のブリーダーにおける在庫

状況を常時把握して小売業者に情報提供を行い小売業者から注文を

取って該当する生体をブリーダーから仕入れて小売業者に販売する事で

在庫を抱えずに販売を行っている」と報告されています。

しかしその業態は単純ではありません。

そのほとんどがブリーダー業及び小売業を兼業で行っています。

 

平成13年度に環境省によって行われたアンケート調査である犬・猫の

調査結果によると犬(商品)の流れは主に以下の様になっています。

小売からペット飼育者に向かう流れが年間約 23,000 頭です。

生産+小売からペット飼育者に向かう流れが年間約 21,800 頭です。

生産+卸売+小売からペット飼育者に向かう流れは、年間約 21,600 頭です。

生産+卸売からせり市に向かう流れは、年間約 11,000 頭です。

生産+卸売+小売からせり市に向かう流れは、年間約 10,300 頭です。

せり市から小売りに向かう流れ年間約 10,000 です。

せり市から卸売+小売に向かう流れは、年間約 9,500 頭です。

生産+卸売+小売りから小売りに向かう流れは、年間約 8,600 頭です。

この様に商品として犬や猫が、複雑なルートを経巡って

最終的にペット飼育者の元へ届けられています。

 

なおペット業界の舞台裏(WEDGE Infinity)という本によるとせり市・

オークションに参加出来ない業者の代行をしたり何らかの理由で市場に

出入り禁止になった業者の仕入れを代行する卸売業者等がいます。

また「競りが終わった」後に競り市・オークションで売れ残ってしまった

犬猫を二束三文で買い取り転売する業者の存在が指摘されています。

 

犬の競り市の現状とは?

犬の競り市はいわゆるオークションの事を指し出品された商品(犬)を複数業者間で

競り落とすという物です。

平成20年6月に公正取引委員会事務総局によって公表されたペット(犬・猫)の

取引における表示に関する実態調査報告書によると全国に少なくとも15の競り事業者が

存在しています。

その内訳は、株式会社1社と有限会社数社や個人事業者数人です。

最大手としてプリペットが有名です。

この会社は、コンピューターによる最新の競りシステムを売りにしています。

 

競り市(オークション)のビジネスモデルは、会場を提供する代わりに入札に参加する

ブリーダーやペットショップのバイヤーから入会金や年会費や落札金額の手数料を貰う

という物です。

入会金は、2~10万です。

年会費は、2~5万です。

落札金額の手数料は、落札金額の5~8%です。

入札に参加する業者数は平均で300~400です。
また2008年度における犬の流通量に関して全国で約59万5,000頭が生産されていました。

その内ペットオークションへ32万7,250頭である55%通信販売や消費者へ14万8,750頭

である25%小売業者へ10万1,150頭である17%卸売業者へ1万7,850頭である3%が流れる

という内訳になっています。

 

つまり日本国内で流通している犬の実に半数以上が、オークションを経由しているという

計算になります。

 

環境省によって公表されている移動販売・インターネット販売・オークション市場についてで

主に以下の様な問題点が指摘されています。

・「落札者に対して繁殖者情報が与えられない」為にトレーサビリティーの確保が

 困難である。

・「犬が会場内で感染症にかかる」事がある為に感染症対策に特段の注意をしなければならない。

・「病気をもった状態の動物が売買された」場合後の店頭販売等においてその旨を購入希望者に

 「十分な説明がなされない」状態で販売されるおそれがある。

 

トレーサビリティ(traceability)は、物品の流通経路を生産段階から最終消費段階あるいは

廃棄段階まで「追跡が可能である」状態を言います。

日本語でトレーサビリティは追跡可能性(ついせきかのうせい)と言います。
ペットのトレーサビリティと言う場合は、「一体誰が繁殖したのか?」や「親犬はどういった血筋か?」

や「犬はどういった環境で生まれて育ったか?」等の情報を「消費者である飼い主が全て入手できる」

状態を言います。

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回も引き続きペット産業に関する事について書こうと思います。



 

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