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犬は暑い時どの様に体温調節をしているの?

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前回まで犬を飼う上で季節毎に注意しなければならない事

について書きました。

今回は、「犬がどの様に体温調節をしているか?」について

書こうと思います。

特に今回は、「犬が暑い時どの様に体温調節をしているか?」

について書こうと思います。

 

犬は暑い時どのように体温調節をしているの?

犬は人間同様に恒温(こうおん)動物です。

その為犬は体温を一定に保ちながら生きていかなければなりません。

犬の体温を調節している所は、脳の中の体温調節中枢(前視床下部-視索前野)と

呼ばれる部分です。

ここはエアコンの調整パネルに相当します。

体温調節中枢にセットポイント(平熱)と呼ばれる温度が生まれつきあります。

犬の場合は、37.5~39.2℃くらいに設定されています。

「体温がセットポイントから1℃でも高くなったり低くなったりした」場合は

「体温調整システムのスイッチが入る」事で様々なメカニズムを通して平熱にまで

戻そうとします。

これは、ちょうど「エアコンが室温の変化を感知して自動的についたり消えたり

する」様な物です。

 

因みに犬の呼吸法は次の通りです。

・鼻呼吸

これは息を吸う時も吐くときも鼻だけで行う呼吸法で「気温が26 ℃未満である」時や

「犬が安静にしていたりゆっくり走っている」時に出易いです。

循環呼吸

これは鼻から息を吸い込み鼻と口の両方から吐き出す呼吸法で「気温が30℃以上

である」時や「犬がやや速めに走っている」時に出易いです。

鼻口呼吸法

これは鼻と口の両方から息を吸い込み鼻と口の両方から吐き出す呼吸法で「気温が

30℃以上である」時や「犬が全力で走っている」時に出易いです。

 

「犬の体温が上がった」場合体の中を巡っている血液が温められた状態で脳に送られ

脳内の体温調整中枢に到着します。

その血液によりそこにある温度センサーが暑い!と感じて全身の血管やホルモンを

調節する内分泌器官に指令を出して熱くなった血液を冷やそうとします。

これが体温を下げる為の放熱です。

犬の体はさまざまな放熱システムを備えています。

このシステムが「体温がセットポイントから高くなりすぎない」様に調整しています。

しかしその能力に限界があります。

体温が41℃を過ぎてしまうと脳や内臓がダメージを受け、危機的な状態に陥ります。

これが熱中症です。

因みに犬の熱中症による死亡率は50%を超えています。

「犬が体温を放熱する」時はまず、内臓の血管を縮めながら皮膚や筋肉に分布している

血管を広げて体の中心部から周辺部に血液を大移動させます。

次に犬は、周辺部に集まった血液を伝導や対流や放射や気化という4つの方法で熱を

逃がして深部体温の上昇を防ぎます。

 

・伝導

これは「体の表面が体の表面温度より低い液体や固体と接する」事で「熱の移動が

起こる」事です。

人間の場合指先で氷を触った時やひんやりと冷えた布団に足を入れた時の冷たさ等が

これに該当します。

犬にとって夏の暑い日に冷えた床におなかを付ける事が、伝導に該当します。

 

・対流

これは「体の表面がそれより低い気体と接する」事で「熱の移動が起こる」事です。

因みに液体や固体の分子密度に比べて気体の分子密度ははるかに薄いです。

その為伝導に比べると熱の移動が起こるペースはかなり遅くなります。

人間の場合冷蔵庫を開けた瞬間や「エアコンがギンギンに効いた」喫茶店に入った

瞬間のひんやりした感触等がこれに該当します。

犬にとって扇風機の風に当たる事が、対流に該当します。

 

・放射

これは熱を電磁波として環境中に放出する事で熱輻射と呼ばれます。

人間の場合混み合った電車の中にいると触れ合っていないに関わらず隣りに

いる人の体温を何となく感じる事がこれに該当します。

「手や顔が赤く火照る」理由は、外界と血液の距離を短くして環境中に血液の熱を

放射し易くする為です。

犬の場合夏を迎える前に被毛の量を減らす事や眠る時に大の字になる事がこれに該当します。

 

・気化

これは「体の表面から液体(水・アルコール)が蒸発する」時の気化熱で体温を逃がす事です。

人間の場合汗だくの体に扇風機の風を当てる時が該当します。

犬の場合水浴び後に風に当たる事が該当します。

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回も引き続き犬の体温調節に関する事について書こうと思います。



 

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