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ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化とは?

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前回は、ノーキルポリシーのデメリットについて書きました。

今回は、ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化について

書こうと思います。

 

ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化とは?

「ノーキルポリシーに対する日本行政の動きの中で最もスケールが大きい」

物は、2012年6月から2013年9月において行われた国による動物愛護法の

改正です。

 

またノーキルポリシーの浸透によって日本の各都道府県の保健所や

動物愛護センターにおいて動物の殺処分減少に向けての取り組みが

目立つ様になって来ました。

 

早い段階から殺処分減少に対する取り組みを行っていた事で有名な所は、

熊本市動物愛護センターです。

この施設は、通称熊本方式と呼ばれる方法により2001年度に567匹だった

犬の殺処分数を2009年度の時点で1匹にまで減らしたという実績を持っています。

 

熊本方式の具体的な内容は以下です。
・避妊や去勢手術に同意した希望者にのみ譲渡する
・犬の迷子札装着率を高める
・動物愛護センターに対する動物の引き取り希望者に対して我慢強い説得をする。
・動物愛護推進協議会と熊本市動物愛護センターが協力体制を取る。

 

熊本市動物愛護推進協議会が2010年に日本動物大賞を受賞しました。

それ以降毎年全国の自治体がこの方式を学ぼうと視察に訪れています。

 

上記熊本市動物センターの功績は、殺処分数を限りなくゼロに近づけたという事です。

しかしそれよりも大きな功績は、殺処分数を限りなくゼロに近づけた事により他の

自治体に殺処分数を限りなくゼロに近づけさせる事をせざるを得なくなったという

空気を日本全国に作り出した事です。
「一度こうした実績が残された」場合各地方自治体の市民は「熊本市にできたのになぜ

うちのセンターではできないのか?」という声をあげる様になります。

こうした市民の声はやがて保健所やセンター職員に対するプレッシャーとなり今まで

単なる努力義務として軽視されていた物を次第に義務として考え直される様になります。

 

日本全国を調べると熊本方式に感化されて意識変革を行ったと思われる事例が

数多く見られます。

 

・北海道網走

2011年度に犬5匹と猫12匹だった殺処分数を2013年度に犬1匹と猫0匹という記録に

残る2002年度以降初めて猫の殺処分ゼロ

 

・福岡県
2010年度の犬や猫殺処分数の前年度比約26%減の8,817匹として2005年から

5年連続維持していた殺処分数全国ワーストワンという汚名を返上

 

・愛知県
県施設における引取り数を前年比で2,000匹以上減少するという成果を挙げる

 

・愛知県名古屋市

地域猫活動を促進するなごやかキャット推進事業を開始する

 

・群馬県

捨て犬や捨て猫を施設へ運ぶためのトラックを空調設備付きの物にグレードアップする

 

・群馬県高崎市
2011年度に殺処分された犬と猫の数を前年度比で約8割減少させる

 

・埼玉県
2011年度に埼玉県内で殺処分した犬猫の数を前年度比651匹減の4,367匹にして

動物愛護管理推進計画の目標を6年早く達成

犬や猫を10匹以上飼育する場合県に対する届出を義務化

 

・岡山県

引取りを希望する飼い主への説得や指導を強化した事により殺処分数の大幅減に成功

 

・長野県
2012年度における長野市保健所の殺処分率が、全国の政令指定都市・中核市計107の中で

最低となる9.25%でした。

 

・神奈川県
2013年度に1972年の開設以来初めてとなる犬の殺処分ゼロを達成

 

・静岡県東部

ペット登録や予防注射の際に迷子札ホルダーを無料配布

 

・神奈川県横浜市

マイクロチップ装着に助成金を出す

 

・茨城県

動物愛護条例で猫を極力室内で飼育する事を明記する

 

・新潟県新潟市

動物愛護管理条例で犬や猫を10匹以上飼育する場合市へ届け出る事を義務付け

 

・広島県広島市と愛知県の名古屋市や豊田市や岡崎市や豊橋市

ペットの引き取りの有料化

 

・千葉県や和歌山県田辺市

猫の不妊手術に助成金を出す

 

・兵庫県警生活経済課

動物虐待の相談電話であるアニマルポリス・ホットラインの試験運用を開始

 

・兵庫県神戸市

譲渡会の開催回数を従来の隔月から毎月に変更

猫の譲渡制度を開始

 

・長野県長野市

年1回だった犬猫譲渡会を毎月開催に変更

 

・三重県

猫の譲渡制度開始

 

・岐阜県

犬猫の譲渡促進を図る岐阜県動物愛護センターを新規オープンさせる

 

・茨城県

「殺処分前の犬が収容されている」犬舎の見学会を開催

 

・京都府と京都市

犬猫の殺処分方法を従来の炭酸ガスからより苦痛の少ない麻酔薬注射に

切り替える

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回は、個人で出来るノーキルポリシーの推進方法について書こうと思います。



 

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