yuki

犬の筋肉と人間や猫との筋肉の違いは?それぞれの特徴は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

前回は、犬の神経や内臓について書きました。

今回は、犬の筋肉について書こうと思います。

 

犬の筋肉と人間の筋肉の違いは?

犬の筋肉と人間の筋肉は非常に良く似ています。

なので呼び名に多少違いがあるくらいです。

しかし「人間は直立二足歩行に順応している」のに対して

「犬は四足歩行(しそくほこう)に順応している」という

ちょっとした違いがあります。

具体的な違いは、次の通りです。

「直立して両腕が自由になった」人間の腕を上に持ち上げる僧帽筋

(そうぼうきん)や三角筋(さんかくきん)及び指先を細かく動かす為の

前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん)や伸筋群(しんきんぐん)が発達しています。

犬の前足を踏ん張って上体を支える為の胸筋(きょうきん)群や走る際の推進力を

生み出す広背筋(こうはいきん)や臀筋(でんきん)群等が発達しています。

 

猫の筋肉と犬の筋肉の違いは?

猫は一瞬のスピードで獲物をつかまえるチーター型の筋肉を持っています。
しかし犬は群れで獲物を長時間追いかけ疲れさせてからしとめるというオオカミ型の

筋肉を持っています。

 

つまり猫の筋肉は瞬発力を発揮しやすい白筋(はっきん-fast fiber)で構成されています。

一方で犬の筋肉は持久力に適した赤筋(せっきん-slow fiber)で構成されています。

「シベリアンハスキーが、そりを引っ張りながら信じられないくらいの長距離を走る」事は、

「犬の筋肉がそもそも持久走向きに進化している」事を証明しています。

 

筋肉を区分する方法は?それぞれの筋肉の特徴は?

筋肉の区分する時に「力は弱いけれど疲れにくい」という特性を持ったTypeIと「力は強いけれど

疲れやすい」という特性を持ったTypeIIxと前二者の中間であるTypeIIaに分類するという方法が

あります。

 

それぞれの特性をより具体的に示した表は以下です。

 

特性\Type TypeI TypeIIx TypeIIa
収縮速度 遅い 速い 速い
収縮力 小さい 強い 中間
持久力 疲れにくい 疲れ易い 疲れにくい
白っぽい
ミトコンドリアの量 多い 少ない 多い

 

さらに以下は、チーター、猫、犬の体に分布している32個の筋肉を調べそれぞれの筋肉に含まれる

TypeIとTypeIIaとTypeIIxの割合を数値化した物です。

 

チーターの筋組成
TypeI=28.3%/TypeIIa=26.7%/TypeIIx=45.0%
猫の筋組成
TypeI=21.3%/TypeIIa=21.5%/TypeIIx=57.2%
犬の筋組成
TypeI=32.0%/TypeIIa=47.7%/TypeIIx=20.3%

 

疲れやすいとされるTypeIIxの割合が、チーターで45.0%猫で57.2%と半分近くに達して

います。

それに対して犬ではわずか20.3%にとどまっています。

逆に疲れにくいとされるTypeI及びTypeIIaの割合が、チーターで55%猫で42.8%です。

それに対して犬は79.7%と非常に高い数値を示しています。

こうした事実は、「チーターや猫が瞬発力を生かしたスプリンターである」事に対して

「犬は持久力を生かしたマラソンランナーである」事を正に物語っています。

つまりチーターや猫は、数十秒だけ続くスピードを生かして獲物を捕らえます。

それに対して犬は数十分かけて獲物を追いかけて「獲物が疲れてスピードを落とした」所を捕らえます。

この狩猟方法の違いは、生まれつき持っている筋肉の組成で生み出されています。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬のしっぽについて書こうと思います。



 

タグ : 

トイプードル

この記事に関連する記事一覧