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肉球の役割とは?保護する為に注意することは何?

読了までの目安時間:約 7分


 

 

 

前回は、犬の爪の伸び方や犬の肉球の構造について書きました。

今回は、犬の肉球の役割等について書こうと思います。

 

肉球の役割とは?

肉球の役割は、次の通りです。

 

・足に対する衝撃を和らげる

肉球は、ゴムの様な弾力のある厚い皮で出来ているので

クッションの様な役割を果たします。

厚い皮の奥に脂肪球という脂肪の塊があります。

 

・足を保護する

肉球は、走る時や砂利道等を歩く時に足を保護します。

因みに肉球の厚さ(硬さ)は、生活環境により変化します。

外に良く出掛ける→肉球は厚くなる。

外にあまり出掛けない→肉球は薄い。

 

・足音を消す

肉球は、足音を立てないで獲物に近付く為の役割を持っている。

 

・感覚器官

肉球の脂肪球と表皮の間に沢山の神経や血管が分布しています。

なので犬の肉球は、触覚等の人間と同じ様な感覚を持っています。

 

・人が犬の体温を感じる目安になる

人にとって肉球は、犬の体温を感じるのに便利な場所です。

普段肉球は、冷たいです。

しかし「人が犬の肉球を触って熱いと感じる」時は、

「犬が発熱している」可能性があります。

なので「人が犬の肉球を触る」事は犬の病気の早期発見に繋がります。

 

・体温調節

犬は、よく汗をかかないと言われます。

しかし肉球は、「汗腺がある」為に犬にとって唯一汗をかける場所です。

肉球にある汗腺は、エクリン汗腺です。

この汗の臭いは、犬それぞれ違います。

犬は、排泄をした後によく地面を引っ掻く様な動作をします。

これは、マーキングという物です。

 

因みに猫の肉球のエクリン汗腺は、犬の肉球のエクリン汗腺より発達しています。

なので猫の肉球は、犬の肉球より少しシットリしています。

また猫の肉球の表皮は、犬のそれより薄いです。

なので猫の触覚は犬のそれより発達しています。

それによって猫は、前足を使って顔を洗ったりおもちゃをつかんだり出来ます。

 

犬は、汗を出す事で体温調節をします。

また犬は、寒さに強いと良く言われます。

それは、「犬が氷点下において体内の温度を37度前後に保ちながら足先の体温を

0度近くまで下げる」事で厳しい寒さの中活動出来るからです。

 

犬の肉球を保護する上で注意しなければならない事は?

犬の肉球を保護する上で注意しなければならない事は、次の通りです。

 

・犬の肉球の再生能力は低い。

「犬の肉球の再生能力は低い」為に飼い主は、「犬が肉球を怪我しない」様に

注意しなければなりません。

 

・長時間の運動による肉球の荒れ

毎日長時間散歩する犬やアウトドアで山等を走り回る犬の肉球は、よく荒れます。

 

・熱による肉球のやけど

夏に熱くなったコンクリート等で犬の肉球がやけどをしてしまいます。

散歩等は、朝方等「コンクリートが冷えている」時にして下さい。

 

・アスファルト道路で散歩等をさせず土のある所で散歩等をさせる。

現代の様なアスファルトばかりという環境は、「肉球ががさがさになる」事や「肉球が

ひび割れを起こす」原因になります。

肉球のがさがさやひび割れは、皮膚炎を起こす引き金になります。

 

・「犬が滑らない」住環境を作る

フローリング等のすべすべしている床は、犬にとって滑り易く歩きにくく骨折等を起こす

原因になります。

また冬は、「暖房等で犬の肉球が乾燥する」為に「犬がますます滑り易くなる」時期です。

なので飼い主は、床マットを敷く等して下さい。

 

・肉球をこまめに観察しながら肉球に保湿剤を塗りこむ。

飼い主は、普段からこまめに肉球を見て「異物が挟まっている」場合取り除き肉球用の保湿剤を

肉球に塗りこんで肉球の荒れを予防してあげて下さい。

その保湿成分が肉球等に膜を張り保護すると共に角質を柔らかくする為に肉球本来の役割を果たし

易くします。

ベビーパウダーの様な粉末類は、逆に肉球の汗を吸い取って「犬が滑り易くなる」ので塗らないで

下さい。

 

肉球の間になぜ毛が生えているの?

肉球の間にある毛は、雪国で生活する犬や砂漠地帯で生活する犬にとって以下の様な意味を持っています。

 

雪国で生活する犬にとって肉球の間にある毛は、雪道等で滑らない様にしたり雪の冷たさから

肉球を保護する意味を持っています。

なので肉球の間に生えている毛は、比較的に長いです。

 

砂漠地帯で生活する犬にとって肉球の間にある毛は、砂で滑らない様にしたり地面の熱さから

肉球を保護する意味を持っています。

なので肉球の間に生えている毛は、比較的に短いです。

 

肉球の間にある毛は、いずれも生活する気候に順応して肉球を保護する為の物です。

しかし現代において室内で生活する犬が多くなっています。

「室内で過ごす時間が長い」犬にとって「この保護毛が長い」事は、滑って怪我をしてしまう等

「犬が思わぬ怪我をしてしまう」原因になります。

なので飼い主は、肉球の保護毛を短めに刈り上げてあげて下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の被毛について書こうと思います。

 

毛玉についての記事をご紹介します。

暮らしの歳時記

 

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犬の爪はどの様に伸びるの?犬の肉球の構造は?

読了までの目安時間:約 5分


前回は、犬の足を英語でどの様に言うか等について書きました。

今回は、犬の爪や肉球について書こうと思います。

 

犬の爪はどの様に伸びるの?

犬の爪は、カーブを描く様に丸まりながら伸びていきます。

しかし犬の爪は、猫の爪の様に「爪の先端がとがっていない」ので

「犬は木に登る」事を出来ません。
犬の爪に人間と同じ様に赤い部分と白っぽい部分があります。

人間の指と同様赤い部分に神経と血管が通っています。

この部分はクイックと言います。

犬の爪を切る時は赤い部分まで切り込まない様に注意してください。

もしそこまで切ってしまった場合人間で言う深爪の状態になり「神経が密な部位である」

という事で犬は、非常に痛がります。

また爪の硬さは、色の濃さに比例します。

なので白い爪より黒い爪の方が硬いです。

 

犬の肉球はどうなってるの?

犬の肉球は、「皮膚の角質層(かくしつそう)が厚くなった」物です。

なのでこれは人間で言うと手のまめや硬くなったかかとに相当します。

 

中国・吉林省長春市にある吉林大学のチームが、犬の肉球について調査を行いました。

これは、警察犬訓練基地で事故死した2頭のジャーマンシェパードを献体として趾行性動物

(しこうせいどうぶつ)の特徴である肉球の構造を電子顕微鏡を用いて行われました。

その結果以下の様な事実が明らかになりました。

調査対象となった場所は、肉球の中で最も広い面積を誇る掌球(しょうきゅう metacarpal

pad)と呼ばれる部分で断面にすると外側から順に角質層→表皮層→真皮層→皮下組織層という

構造になっています。

 

各層に関する説明は、次の通りです。

 

・角質層
この層は、地面と直接接触する為に硬い細胞で覆われていてスパイク状になっています。

摩擦係数はおよそ0.6です。

 

・表皮層
この層は、角質層の形状に合わせる様に「真皮乳頭(DP)と層状表皮組織(SE)がスパイク状に

隆起している」事で成り立っています。

地面に近い底部は、猫やヒョウと同じハニカム構造(正六角形を始めとする立体図形を隙間なく

並べた構造)を形成しています。

この構造は、強度を保ちつつ重量を最小限に抑えられるという特徴を持っています。

 

・真皮層
この層は、地面から遠ざかるに連れて弾力性に富むエラスチン線維で形成されています。

 

・皮下組織層
この層は、象の足や人間の踵と同じ様に結合線維の膜による区切られた脂肪組織で

形成されています。

またこの層は、流体静力学的に衝撃を吸収します。

 

またこの大学は、ハニカム構造に一定の圧を掛けて歩行時における肉球の状態を

シミュレーションしました。

 

結果として非ハニカム構造に比べて床反力(GRF)が最大で35%(1.3N→0.85N)低下

しました。

 

また表皮層にかかるミーゼス応力(物体の内部に生じる6つの応力を1つの数値に

代表させた物)が1000分の一にまで低下しました。

 

そして「強い力が掛かれば掛かる程クッション性能が高まる」という特徴がこの実験で

見出されました。

 

更に「固い層状表皮(外壁部分)に対する圧は高まる」のに対して

「柔らかい真皮乳頭(壁内部)に対する圧は逆に低くなる」という現象が確認されました。

 

こうしたデータから研究チームは、「犬の肉球は全ての層で協力し合って歩行時のショックを

吸収して関節等に対する負担を軽減している」という事実を突き止めました。

 

今回得られた知見は、動物の歩行を模した動きをするロボット等に応用できるのではないかと

期待されています。

 

皆さんは、この記事の内容について知っていましたか?

次回は、肉球の役割等について書こうと思います。

 

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