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犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?音声聞き取り能力は?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

前回は、犬の可聴域等について書きました。

今回は、「犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?」

等について書こうと思います。

 

犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?

犬の耳に耳介筋という細かな筋肉が付いています。

これにより犬は、耳介をあらゆる方向に片方ずつ動かせます。

ただし垂れ耳の犬は、出来ません。

 

これは、ちょうどレーダーアンテナの様に音を集める為に

発達した能力です。

 

その影響で犬の聴力は人間のおよそ4倍あるといわれています。

「人間が10メートル離れた所でようやく聞き取れる」音を犬は

40メートル離れた地点からでも聞き取れるという事です。

 

「犬の聴力が人の聴力の4倍である」という事は、

「W.B.ジョスリン氏が非公式に行った」実験を元データにしている

様です。

 

彼は、6.4キロ離れた地点からオオカミの遠吠えをまねて叫びました。

その時にアルゴンキン公園(カナダ)内のシンリンオオカミがこれに

応えました。

 

そして彼は、似た様な条件下で人間に対して同様の実験をしました。

1.6キロ地点から行っても人間は、聞こえませんでした。

この実験結果から「オオカミ及び犬の聴力は人間の聴力より4倍良い」

という風説が、生まれました。

 

しかし「全ての音に関して一様に人間より犬が優れた聴力を持っている

訳ではない」と考える人がいます。

 

犬の音声聞き取り能力は?

音声学の領域にフォルマント(ホルマント)という概念があります。

 

音声は、「声帯(vocal fold)の振動によって生成された音波が

声道(vocal tract)で共鳴する」事で形成されます。

 

音声の源となる声帯の振動は、会話時で100~200Hzであり

ゴム風船のブーという振動とほとんど変わりません。

 

「この味も素っ気もない声帯音源が、声道(咽頭喉頭・唇・舌・歯・

顎・頬で構成される口腔や鼻腔や副鼻腔)で共鳴する」事により

特定帯域毎に音が増幅されます。

 

そしてこの増幅された成分の塊はフォルマントと呼ばれます。

 

「発声器官の形状が個体によって微妙に違う」為にこの様な現象が生じます。
「犬は人間の言葉を理解できない」という物が通説となっています。

しかし犬は、母音のフォルマントの聞き取りを出来ます。

例えば目の見えない子犬は、鳴き声中に含まれるフォルマントを聞き分ける事により

母犬や兄弟犬の個体識別を行います。

 

また人間の発する言葉は母音(ぼいん)と子音(しいん)からなっています。

母音は、a・e・i・o・u の5個です。

子音は、k・s・t・n・h等です。

 

犬は、飼い主の発する母音からフォルマントを聞き分けて飼い主の識別できるのでは

ないかと考えられています。
この様に複雑な文章の聞き取りや理解は確かに無理でしょう。

 

しかし犬は、母音の聞き取り及びその中に含まれるフォルマントの選別くらい出来ます。
さて犬は「母音の聞き取りは何とか出来る」ものの子音の聞き取りを苦手とします。

 

例えば犬は、たんぼという言葉やさんぽという言葉を同じ様にあんおと聞こえます。

なのでたんぼという言葉を会話の中から聞き取って「テンションが上がる」犬がいます。

「だめでしょ~。そんな事しちゃ!」等という言葉を聞き取る事は、出来ません。

要するに犬に「あええおーおんあおおいあ」としか聞こえていない可能性の方が大きい

という事です。

 

こうした犬の特性をしつけに応用すると短い音節で「飼い主の感情が分かる」様に

はっきりとダメ!やノー!と「犬が聞き取りやすい」言葉を使う事が良いという事になります。

また名前をつける時は、ネブガドネザル等という複雑な名前にせずにジョンやマロン等「犬が

聞き取りやすい」名前をつける事が良いという事になります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

「W.B.ジョスリン氏が非公式に行った」実験やフォルマント(ホルマント)という概念について

私は、知らなかったので凄く勉強になりました。

次回は、犬の聴力低下要因等について書こうと思います。

 

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犬の耳の内部構造は?役割は何?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の耳の形について書きました。

今回は、犬の耳の構造について書こうと思います。

皆さんは犬の耳の構造についてどのくらい知っていますか?

 

犬の耳の内部構造は?役割は何?

犬の耳の構造は、外耳・中耳・内耳という構成です。
また犬の耳は、ごみや虫の侵入を防ぐ為に耳の中に毛を生やしています。

 

・外耳

外耳は、体の表面についていて目に見える部分で耳介(じかい)と

呼ばれる耳のひらひら部分や外耳道(がいじどう)と呼ばれる音の

通り道や耳介筋(じかいきん)と呼ばれる耳介を動かす部分から

成り立っています。

 

犬の耳介は、耳介軟骨を含んでいます。

この形状によって犬の耳の形が大きく変化します。

また特定の犬種において断耳といって人為的に耳介軟骨を切り落とし

耳を立たせるという慣習があります。

しかし近年は動物愛護の観点から欧米の多くの国で禁止される様になって

来ました。

 

犬の外耳道は、音(振動した空気)の通り道で垂直部と水平部に分かれていて

両者の間に屈曲部と呼ばれる部分を含んでいて簡単に言うとL字型になっています。

耳道の突き当たりに鼓膜があります。

その為私達は、直接鼓膜を目視出来ません。

「ここに炎症が起きた」状態が、外耳炎です。

 

・中耳

中耳は、鼓膜(こまく)と呼ばれる音を捉える為の器官や中耳腔(ちゅうじくう)と

呼ばれる鼓膜の奥の空洞状になっている部分や耳小骨(じしょうこつ)と呼ばれる

鼓膜に伝わった空気の振動を増幅して内耳に伝える働きを持つ部分や耳管(じかん)と

呼ばれる中耳腔から伸びて鼻腔や咽頭に繋がっている管から成り立っています。

 

鼓膜は、大きな音の衝撃に耐えられる様に少し窪んだ形をしています。

鼓膜の外耳道側は皮膚と同じ構造をしています。

鼓膜の内側は粘膜で覆われた構造をしています。

 

中耳腔は、別名で鼓室(こしつ)と呼ばれます。

「ここに炎症が起こった」状態が中耳炎です。

 

耳小骨は、槌骨(つちこつ)・砧骨(きぬたこつ)・鐙骨(あぶみこつ)の3つからなる

小さい骨です。

槌骨は、鼓膜の振動を直接受け止めます。

砧骨は、槌骨からの振動を受け止める働きをする。

鐙骨は、槌骨からの振動を内耳に伝えます。

 

・内耳

内耳は、前庭窓(ぜんていそう)と呼ばれる鼓膜の振動を内リンパの振動に変える部分と

蝸牛管(かぎゅうかん)と呼ばれる前庭窓からの振動を中枢神経に伝える部分と骨半規管

(こつはんきかん)と呼ばれる複雑な形の側頭骨の腔で構成されています。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して初めて知りました。

次回は、犬の聴覚について書こうと思います。

 

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