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自宅でやれる犬の鎮痛治療は?

読了までの目安時間:約 13分


以前慢性痛や急性痛について書きました。皆さんは、犬の痛みを

出来るだけ取り除いてあげたいですよね?

まず皆さんはペットを病院へ連れて行くと思います。

しかし「病院にペットを連れて行く時間やお金が無い」場合等が

あると思います。

そこで今回は「家でやれる犬の鎮痛治療」について書こうと思います。

 

自宅でやれる犬の鎮痛治療は?

自宅でやれる犬の鎮痛治療は次の通りです。

・機能性食品を犬に与える。

・環境整備をする。

・理学療法を行う。

・犬の体重管理をする。

 

今回は、この内の3つについて書こうと思います。

 

・機能性食品を犬に与える。

「機能性食品」はある特定の作用を持つと考えられているペット用食品の事です。

人間用の「特定保健用食品」や「機能性表示食品」と違い動物用機能性食品に関しては

科学的根拠を示す必要がありません。ですから商品のパッケージに記載されている効能を

信じるかどうかは、飼い主の知識レベルに掛かっているという事になります。こうした緩い

規制のせいで良い物と悪い物がごちゃまぜになり易いと言えます。以下は、ペット用の

機能性食品の主な種類とその効果です。そのほとんどは、骨関節炎や変形性関節症による

筋骨格系の痛みを軽減する事を目的としています。

 

1.関節用製剤
コンドロイチン硫酸とグルコサミン塩酸塩を主成分とする製剤を科学的に、しっかりとデザイン

された2つの実験において評価した所一方で「効果あり」他方で「効果なし」と結論に至り

ました。なのでこれは「中等度の疼痛緩和作用がある」と考えられています。

 

2.P54FP
インドやジャワ原産のウコンやタムラワから抽出する成分「P54FP」に関して主観的な評価

効果があるとされています。なのでこれは「中等度の疼痛緩和効果がある」と考えられて

います。

 

3.ミドリイガイ属製剤
ミドリイガイ属に属する「モエギガイ」(Perna canaliculus)を主成分とする製剤が、3つ

試験で疼痛の緩和に軽度から中等度の効果を示しました。

しかし残りの1つで偽薬群と試験群の間に統計的に有意な差を認める事が出来ませんでした。

なのでこれは「疼痛緩和効果は低い」と考えられています。

 

4.ボスウェリアセラータ
インドの高地に自生する樹木「ボスウェリアセラータ」の天然樹脂抽出物を主成分とする栄養

補助食品に関して主観的な評価で効果があるとされました。しかし科学的な根拠が適切に取り

扱われていませんでした。なのでこれは「疼痛緩和効果は低い」と考えられています。

 

5.オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸の一種で「分子のオメガ終末から第3番目の炭素に最初

二重結合部分がある」事からこう呼ばれています。オメガ3脂肪酸の鎮痛メカニズムは、

細胞膜の中に含まれるオメガ6脂肪酸をオメガ3脂肪酸に置き換える事で放出される代謝産物

を強い炎症促進作用(2・4系エイコサノイド)から弱い炎症促進作用(3・5系エイコサノイド)

強制的に変えてしまうという物です。2012年に報告された研究骨関節炎を抱えた犬の

疼痛管理においてオメガ3脂肪酸による栄養学的なアプローチは考慮するべきという結論に

至っています。この研究は、骨関節炎を自然発症した犬30頭の内15頭に魚由来のオメガ

3脂肪酸を含んだ療法食を残りの15頭に通常のドッグフードを与えて運動能力の変化を観察

しました。給餌試験開始から13週目に圧力センサーを用いて地面反力(足に掛かる力)を計測

しました。通常のドッグフードを与えたグループで「体重の0.5 ± 6.1%増加」に対して

療法食グループで「体重の3.5 ± 6.8%増加」という具合に大きな開きが見られました。

また、給餌実験終了時行動レベルの値は療法食を食べていたグループでのみ顕著な改善を

見られました。

 

・環境整備をする。

1.食事
犬が頭を床まで下げなくて良い様に食器を台に乗せて高くして下さい。

 

2.床
「犬が足を滑らせない」様にカーペットを敷いて下さい。

また「犬が足を滑らせない」様に爪の先に装着する「ToeGrips」という

グッズやフリーリングを犬にはめて下さい。

 

3.トイレ
老犬の場合ちょっとした移動がしんどく途中でおもらししてしまいます。

トイレまでのルートは「床が汚れる」事を想定して掃除し易い素材を敷いて

下さい。またおもらしを頻繁にする場合はトイレの場所自体を近付けて下さい。

 

4.散歩
「関節が痛い」と犬はそれまで大好きだった散歩をあまりしたがらなくなります。

しかし全く運動しなくなってしまうと筋肉が萎縮を起こします。それにより老化が

加速してしまいます。犬に痛みを感じさせず適度な運動をさせる為に飼い主が補助具等を

用いて運動に付き添って下さい。

 

5.寝具
身体機能の衰えで頻繁に寝返りを打てなくなった犬は床ずれを起こし易くなります。

ペットの素材を今までよりも柔らかい物にして飼い主自身で定期的に犬の寝返りを手伝って

あげて下さい。

 

・犬に理学療法を行う。

徒手療法や運動療法や物理療法という3種類の理学療法の中で、物理療法は主として鎮痛を

目的として行われます。以下は家で行える物理療法です。

 

1.温熱療法

「温熱療法」は体に熱を加える治療法の総称です。

表面を温める方法は温パック・ラップを使うという方法や温水ボトルを使うという方法や

犬を風呂や温泉に入れる方法や犬に温水をかける方法や犬を暖かいマットの上に居させる

方法や温風を吹きかける方法等があります。温水を利用した方法は、組織により効率良く浸透

するという特徴を持っており急性~慢性疼痛の緩和や受動運動やストレッチ運動や訓練の前に

ウォーミングアップとして行う事に適しています。

深部を温める際は医療用の超音波機器等を用いなければなりません。操作を誤ると、火傷や

組織障害や血液細胞の障害や血管内皮の障害という副作用を招いてしまうので訓練を受けた

資格者が行わなければなりません。

家庭で出来る温熱療法は、電子レンジで加熱する事で繰り返し使用出来る「温パック」

(ホットパック)です。熱々のパックを直接体に当ててしまうとやけどをしてしまう危険性を

持っているので使用する際は必ずタオルに包んで下さい。飼い主が使用前に手の甲等で温度を

確認する習慣を持つと無難です。組織温を3℃上昇させないとほとんど温パックの効果を発揮

しないものの組織温を45℃以上にすると逆に有害な作用を生じる為に注意深い観察が必要

です。温パックの温度は75℃を超えない様にして下さい。使用時間は15~30分程度に

抑えて下さい。なお温パック内に含まれるゲルは動物に対して毒性を発揮するので犬自身で

中身を誤食しない様に十分な注意を必要とします。

温熱療法の効果は、痛みの軽減する事や血圧を下げる事や筋肉の痙攣を軽減し弛緩を助ける

事や局所の血液循環や代謝を高める事や毛細血管圧や血管の透過性を高める事や温めた部位

において白血球の分裂を高めて組織の修復を促進する事や組織の伸展性を高める事や神経

伝達速度を増加させる事です。

禁忌と注意点は、急性炎症部位に温熱療法をしない事や出血しているもしくは最近出血した

部位に温熱療法をしない事や開放性の傷に温熱療法をしない事や心不全の犬に温熱療法を

しない事や熱を持っている犬や妊娠中の犬や体温調節機能の障害を持っている犬に対して

温熱療法をしない事や放射線療法後の失活組織に対して温熱療法をしない事です。

赤外線温熱ランプや電気ストーブは、広範囲に熱を加えられるので便利な半面老犬にとって

危険な側面も含んでいます。例えば、皮膚感覚の衰えで熱いと感じるまでに時間が掛かる

事や仮に熱いと思っていても体を思う様に動かせずじっと耐え忍ぶ等です。こうした状況は

低温やけどや熱中症に繋がってしまいます。なので温熱器具は「飼い主がいる」時だけ使用

する様にします。

 

2.冷却療法

「冷却療法」は体の熱を奪う治療法の総称です。外傷直後の急性炎症に施す時が最も

効果的です。またこの方法は、鎮痛効果や抗炎症効果の他に出血や筋肉の痙攣を抑制する

といった効果を併せ持っています。骨関節炎という持病を持っている犬が、運動した後に

火照った関節を冷やす目的で行うと効果を発揮します。最も簡単な冷却法は、砕いた氷を

袋に入れたものを薄い布で包み患部に10分~15分間当てるという物です。体の表面組織は、

早く冷える反面早く元の温度に戻るという特徴を持っています。それに対して深部組織は、

なかなか冷えない反面なかなか元の温度に戻らないという特徴を持っています。

例えば10分間氷で冷やした場合元の温度に戻るまでの時間は60分程度を必要とします。

冷却と圧迫を組み合わせると相乗効果を発揮する事から圧迫効果のある冷却パックがたくさん

市販されています。

しかし内部に含まれるゲルが動物に対して毒性を発揮するので要注意です。また過度な冷却に

よる凍傷を防ぐ為に冷却パックがマイナス20℃以下にならない様に注意して下さい。

冷却療法の効果は、疼痛を軽減する事や血流を低下させる事や出血を抑制する事やむくみ等の

炎症を軽減する事や筋緊張の軽減をする事や代謝を低下させてヒスタミンの放出を抑制したり

一時的に筋肉の粘着性を高めて急速な動きを制限する事です。
禁忌と注意点は、進行した心疾患を持っていたり急性の発熱性疾患を持っていたり寒冷刺激に

過敏な体質を持っていたり湿疹や皮膚炎等急性の皮膚症状を持っている犬に対して冷却療法を

行わない事や抹消血液循環を阻害している部位や全身性・限局性血管障害による虚血部位に

対して冷却療法を行わない事や凍傷や体温調節機能の障害による炎症部位に対して冷却療法を

行わない事や6ヶ月以内に放射線療法や電離放射線を行った犬や開放性の傷や感染性の傷を

持っている犬に対して冷却療法を行わない事やガンの転移組織や過剰な瘢痕組織に対して

冷却療法を行わない事です。

 

今回は、「自宅で行う犬の鎮痛治療」という事で「機能性食品を犬に与える」事や

「環境整備をする」事や「犬に理学療法を行う」事について書きました。皆さんは、

この記事の内容を知っていましたか?私は、この記事の内容を知りませんでした。

次回は、引き続き「自宅で行う犬の鎮痛治療」という事で「犬の体重管理をする」

事について書こうと思います。

 

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トイプードル

病院で行う犬の鎮痛治療は何?

読了までの目安時間:約 13分


以前慢性痛や急性痛について書きました。皆さんは、犬の痛みを

出来るだけ取り除いてあげたいですよね?そこで皆さんは、

まず犬を病院へ連れて行くと思います。

しかし皆さんは、「病院でどんな鎮痛治療が、行われてるの?」

と疑問に思う事ってありませんか?

そこで今回は、「病院で行う犬の鎮痛治療」について書こうと

思います。

病院で行う鎮痛治療とは?

日常的な観察から老犬に痛みの徴候を見て取れる場合、生活の質(QOL)の低下を

防ぐ為に何らかの形で鎮痛治療を施す必要があります。

多くの場合3ヶ月以上継続する慢性的な痛みなので、治療計画を痛みの性質に沿った

形で組み立てていく事がセオリーです。

病院で鎮痛治療を行う場合、慢性痛を鎮痛薬だけで抑え込む事はなかなか難しいです。

なので病院は様々な学問分野から知識を集約して多角的(集学的)に鎮痛効果を狙います。

これが「多面的疼痛管理」(Multimodal Pain Management)です。

 

病院で行う多面的疼痛管理は次の通りです。

・非ステロイド系抗炎症薬を使う

・鎮痛薬を使う

・非投薬的治療

・理学療法

・代替医療

 

1.非ステロイド系抗炎症薬を使う

「非ステロイド系抗炎症薬」(NSAIDs)はステロイド構造を含まない薬剤の総称です。

一般的な薬効は、鎮痛・解熱・抗炎症作用とされています。

絶対的に安全なNSAIDsという物は存在しません。

特に長期的に使用する際は適切なガイドラインを順守しなければなりません。

 

2.鎮痛薬を使う

「鎮痛薬」は痛みの緩和を目的とした薬の総称です。

末梢の受容器や求心性神経線維や脊髄や脳のどこかに作用する事で痛みの伝達をブロック

します。特に複数の薬を同時に投与する方法は特に「多剤併用療法」と呼ばれます。

これは、「薬剤同士が相乗効果を生む」事や「急性痛から得られた豊富な臨床データが

ある」事や「個々の薬剤使用量を少なくする事が出来る」事や「個々の薬剤使用量を

少なくする分副作用の危険性が減少する」といったメリットを有しています。

 

3.非投薬的治療

非投薬的治療は投薬以外の方法で痛みの緩和を目指す治療法の総称です。

具体的な物は痛みの原因部位を外科的に切除する「外科的治療」や別の組織に置き換える

「幹細胞治療」やがん細胞の殲滅を目指す「放射線療法」等を含みます。

 

4.理学療法

理学療法の種類は、徒手療法・運動療法・物理療法です。特に物理療法は主として鎮痛を

目的として行われます。主な物理療法は、冷却療法 や温熱療法や低レベルレーザー療法

(コールドレーザー療法)や低周波電気療法や超音波療法や電気鍼灸療法です。病院によって

専用の機器を用いる低レベルレーザー療法(コールドレーザー療法)や低周波電気療法や

超音波療法や電気鍼灸療法という治療を取り入れている所があります。

 

5.代替医療

代替医療は西洋医学以外の様々な治療法の総称です。

代替医療のメリットは、「西洋医学における治療法や薬が全ての症例に対して効果を

発揮しない」時に明確なメカニズムは不明であるものの代替医療が奇跡的な改善を

もたらす事です。また「病気で苦しむペットの為に何とかしてあげたい」という飼い主の

欲求に対する受け皿としての役割は重要です。西洋医学以外の治療法を試みる事によって

「ペットの為に出来る限りの事はした」という自負を強めておくと犬や猫と死別してしまった

際のペットロスを軽減する効果が期待出来ます。

代替医療のデメリットは、西洋医学を過度に軽視してしまう「医療ネグレクト」になる

危険性をはらんでいる事です。代替医療の種類は非常に沢山あります。その中で有名な

代替医療は、「ホメオパシー」や「アロマテラピー」や「カイロプラクティック」や

「鍼灸」や「漢方」です。これらは効果や信ぴょう性に関して様々な議論を呼んでいます。

 

5-1.ホメオパシー

ホメオパシーは、体の自然治癒力を高める効果を持った成分を極度に希釈した状態で投与して

病気の治癒をめざす思想・行為の事です。ホメオパシーにおいて希釈された成分を砂糖玉に

練りこんだ物は「レメディ」と呼ばれます。希釈度は時に「1/10の60乗」という途方も

ない数字になります。その為にレメディの中に有効成分が、1分子も含まれていない事もあります。

なので獣医学におけるホメオパシーの評価はあまり芳しくありません。

「ホメオパシーの治療効果は科学的に明確に否定されています。ホメオパシーを効果があると

称して治療に使用する事は厳に慎むべき行為です。この事を多くの方にぜひご理解頂きたいと

思います」と2010年に日本学術会議会長である金澤一郎氏が、公表した物で一般的に

「会長談話」と呼ばれています。ホメオパシーをはっきり否定するスタンスを表明したこれに

対して以下に述べる様な数々の団体が賛意を表明しています。
・日本医師会

・日本医学会
・日本薬剤師会
・日本歯科医師会

・日本歯科医学会
・日本獣医師会

・日本獣医学会
最後に挙げた「日本獣医師会」と「日本獣医学会」は、2010年に連名で通達を出して

います。

「ホメオパシーに関する事は、どうか日本学術会議会長談話を改めて認識して動物の保健

衛生の向上に対する飼育者指導と共に動物の診療に当たられて頂く様にお願いします」と強調

してます。つまり「動物の診療にホメオパシーは持ち込むな」という事です。

一方「日本獣医師会」や「日本獣医学会」が否定的な意見を公言しているにも係らず非常に

多くの動物病院のホームページ上で「ホメオパシー」という言葉を使っています。

試しにインターネットで「ホメオパシー 動物病院」を検索してみてください。
「ペットにホメオパシーを受けさせるかどうか」はひとえに飼い主の良識に係っています。

「レメディが毒にならない」としても本来受けるべき医療を受けない「医療ネグレクト」で

ペットの健康を悪化させる危険性を有している点は忘れないで下さい。

 

5-2.アロマテラピー

アロマテラピー(アロマセラピー)は、植物から抽出した精油(エッセンシャルオイル)を

用いて体調の改善を図る療法の事です。精油の使用方法は、芳香分子を拡散させる芳香浴や

精油を水に溶かしてつかる全身・部分浴や精油原液を皮膚に塗布する方法や精油を植物油で

希釈して行うオイルマッサージや精油を経口摂取する等です。精油の種類はたくさんあり

それぞれに特有の効能も明らかになっています。しかしこうした情報の多くは、過去の経験

から導き出した「ヤマ勘」であり科学的な検証を行ってません。ティーツリーの様に積極的な

研究の結果ある程度の効能が確認された物もあります。しかし使い方を間違うと副作用が

起こり得ます。具体的に言うとティーツリーオイルを直接塗る事による皮膚炎や経口摂取に

よる急性中毒や酸化して生じた成分によるアレルギー反応等が報告されています。

例えば2002年~2012年の10年間でアメリカの「APCC」中毒管理センターに寄せられた

100%のティーツリーオイルによる中毒事故の統計データです。

犬=337頭
猫=106頭
使用された量=0.1~85ml
意図的に用いられたケース=395件
皮膚への塗布=221件
経口摂取=67件
塗布+経口摂取=133件

カウントされた物は、オイルと接したと明らかなケースだけです。

なので潜在的な事故件数は、数字に表れているより多いと考えられます。中毒事故の内9割

近くが「意図的に与えた」となっている事から「人間に有効なら動物にも有効だろう」という

単純な思い込みが根底にあると思われます。人間と動物における皮膚からの吸収能は全く同じ

ではない為人間にとってプラスになる物で動物にとってマイナスになるというケースはまま

あります。例えばアメリカに設置されている「PPH」でティーツリーオイルが、有毒物質の

一つとしてカウントされています。また日本で「ペットアロマ」という呼称で犬や猫に経口・

経皮的に精油を摂取させる施術存在しています。しかしまだまだ未知の部分もあるので

いきなり全幅の信頼を置く事は、避けるべきです。

 

5-3.鍼灸治療

鍼(はり)は、「経穴」(けいけつ)と呼ばれる部位に微小な針を刺して「生体が本来持っている

治癒力を最大限に高めよう」とする東洋医学における技術の事です。鍼の代わりにもぐさ等で

熱刺激を与える場合は「灸」(きゅう)と呼ばれます。これは比較的コンセンサスを得つつ

あります「アメリカ国立衛生研究所」(NIH)は鍼治療の適応症として疼痛管理をリストに

入れています。動物と鍼灸に関する研究は散発的に行われています。「効果がある」という

結果と「効果がない」という結果が混在しています。なので鍼灸治療はこれからの分野と

言えそうです。鍼灸治療を適用する病気は、慢性痛の原因になりやすい「悪性腫瘍」(がん)や

「椎間板ヘルニア」や「股異形成」や「変形性関節症」です。日本におけるペット鍼灸は、

日本伝統獣医学会等を中心として症例の蓄積と認知度向上に努めています。またペット保険で

鍼灸治療が保険でカバーされることもあり徐々に市民権を得つつあります。しかしこの治療

法を採用している動物病院自体がそれほど多くありません。鍼灸治療を犬に受けさせる場合

長距離通院を余儀なくされる事も少なくありません。

 

5-4.漢方

漢方(かんぽう)は漢方薬を投与する医療行為の事です。

薬効を持つ天然素材は「生薬」(しょうやく)と呼ばれます。生薬を症状に合わせて選別・

調合した物は「漢方薬」(かんぽうやく)と呼ばれます。獣医療における漢方はまだまだ

発展途上の状態です。「QUANPOW」(イスクラ産業)というペット自身で飲み込める様な

動物用の漢方薬が作らています。しかし日本における情報と経験の蓄積はこれからです。

もし西洋医学的なアプローチでうまくいかず飼い主自身ペットに対する漢方治療を希望する

場合は、「処方する病院がどの程度東洋医学に関する知識を持ち合わせているか?」を基準に

病院を選んで下さい。「たとえ東洋医学の知識を持たなくても漢方薬自体は処方出来る」

という日本の現状は把握しておいて下さい。なお獣医師の漢方に関する知識を高める事を

目的として有名な団体は「日本獣医中医薬学院」等です。

 

5-5.カイロプラクティック

カイロプラクティックは、頭蓋骨や脊椎の並びを調整する事により中に入っている脳や脊髄の

調子を改善する手技の事です。「カイロ」はギリシア語で「手」を意味しています。

「プラクティック」はギリシア語で「技術」を意味しています。

獣医療におけるカイロプラクティックは、動物病院で補助的に行うというより

カイロプラクティック施術所で人間のみならずペットにも行うという形で行われています。

カイロプラクティックは、鍼灸や漢方と同様西洋医学的なアプローチが上手く出来ない時に

考慮される補助的な施術といえます。3日間のセミナーに参加して関節をポキポキ鳴らす事

だけを学んだ様な施術者は避ける様にして下さい。

 

私は、代替医療のアロマテラピーや鍼灸治療や漢方という言葉を知っていたものの

この記事の内容について知りませんでした。

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

 

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トイプードル

老化のサインは?不動化やリハビリについて

読了までの目安時間:約 10分


今回は、犬の老化のサイン等について書こうと思います。

皆さんは、犬の老後について考えた事ありますか?

私は、犬の老後について正直まだ考えた事ありません。

ですが私の愛犬は、もうすぐ老犬と言われる年齢に

差し掛かるのでそろそろ考えなければいけないなと

思いました。

 

犬の老化のサイン

・散歩を催促しない様になったり散歩に連れて行っても途中で帰りたがる。
・怪我をしていないのに足を引きずる様になる。
・スムーズに立ち上がれない。
・階段の昇降を出来なかったり段差のある場所に上がれない。
・歩いている途中で物にぶつかる。
・ずっと寝たままの時間が、長くなる。
・睡眠時間が、異常に短い。
・しつけを守れない。
・飼い主を識別出来ない。
・無意味に徘徊する様になる。
・おとなしかったのに噛み付く様になる。
・飼い主の言うことを聞かない。
・夜鳴きをする。
・呼吸するたびにゼーゼーと音が、する。
・息遣いが、浅く静かになる。
・息をすると「痰が、からむ」様な音が、する。
・咳をする事が、多くなる。
・水を飲む量が、増えて(減って)くる。
・寒さに弱くなり室内でも震える。
・暖かい場所にずっといたがる。
・子犬や他の犬と遊ぶ事をしなくなる。
・ぐらつく歯が、ある。
・口臭が、する。
・食べ過ぎると吐いたり下痢をしたりする。
・歯の汚れが、目立つ様になる。
・食べ物の好みが、変わる。
・2~3日便秘になる。
・睡眠中に体に触れても反応しなくなる。
・体をなでても反応が、少ない
・尾に触っても気にする素振りを見せない。
・肉球が、固くなる。
・鼻が、乾き易くなる。
・毛が、薄くなる。

(地肌が、見える様になる。)
・皮膚の一部にいぼの様な物が、ある。
・四六時中発情している。(雌)
・発情が、不定期になる。(雌)
・睾丸が、大きくなる。(雄)
・感情の起伏が、激しい。

(情緒不安定である。)
・鳴き声が、しゃがれる。
・じっとしていても眼球が、小刻みに震える。
・頭部を上に向けたりうなだれる事が、多くなる。

 

老化のサインは、こんなにあるんですね。

私は、この記事を参考にして愛犬の老化に

少しでも早く気付いて愛犬を気遣いたい

と思います。

この記事を参考にして愛犬の老化に少しでも

早く気付いて愛犬を気遣って下さいね。

 

不動化と老化

年をとった犬は、筋力の衰えで家の中に引きこもりがちになり

不動化と呼ばれる病的な状態に陥って老化を加速させてしまいます。

 

不動化は、手足に怪我を負ったり手術をした後に副木やギブスをして

安静にしている状態の事です。

 

筋肉・骨・関節同士を繋ぐ靭帯や筋肉と骨を繋ぐ腱・関節の表面を

覆う軟骨といった組織を弱化させてしまう現象は、

特に「廃用性萎縮」と呼ばれます。

 

不動化による一般的な悪影響は、以下の通りです。

 

・筋肉に対して悪影響を及ぼす。

(不動化によって最も萎縮しやすい筋肉は、

1つの関節だけを横断する「I型線維」です。)

 

「人間の場合不動期間が、1週間続くと最大筋力を50%ほど失います。

元の状態まで回復させる為に不動化期間の2倍の筋トレが、必要です。

犬も同程度のリハビリ期間を必要と考える事が、妥当です。」

 

「不動化中の筋肉内で生じるミクロな変化は、筋繊維の大きさと数の減少や

ミトコンドリアの大きさと数の減少や総筋重量の減少や筋収縮時間の増加や

筋張力の生産の低下やグリコーゲンとアデノシン3リン酸濃度の低下や

運動中のATP濃度のより急速な低下や運動中の乳酸濃度の大幅な増加や

タンパク合成の低下です。」

 

・関節軟骨に対して悪影響を及ぼす。

「不動化期間が、6週間以内と比較的短い場合軽度のリハビリを数週間行えば元に戻ると

されています。一方11週間以上の長期的な不動化の場合は、かなり長い期間に及ぶ

リハビリを必要とします。仮に50週間行ったとしても完全に元の状態に戻す事は、

難しいと言われています。」

 

「特に若い犬における関節の不動化は、関節軟骨に不可逆的な変化を引き起こし加齢と共に

退行性変性を起こしやすくなってしまいます。」

 

「不動化中の関節内で生じるミクロな変化は、プロテオグリカンの合成低下と分解の増加や

関節軟骨の軟化や関節軟骨の肥厚の低下や軟骨の栄養分の減少や軟骨の表面に繊維脂肪性の

結合組織が癒着する事や軟骨と軟骨の接触部での圧迫壊死や軟骨細胞の死です。」

 

・靭帯と腱に対して悪影響を及ぼす。

「靭帯や腱を損傷した場合は、治癒を促す為ある程度の不動化期間を必要とします。」

 

「しかしわずか4週間の不動化で靭帯と腱の負荷抵抗力が、80%も低下してしまいます。」

 

「一般的に靭帯や腱の回復は、不動化期間の3倍の時間を必要として機能を完全に回復

させようとすると時として12ヶ月以上の時間を要する事もあります。」

 

「ケージ内で安静にしていた時の方が、関節をギブスで完全に固定した時よりも機能の減退は

少なくて済みます。しかし「安静にしていなさい。」という命令を

しっかりと守れる犬でない限り大なり小なりギブス固定は、必要とします。」

 

「不動化中の靭帯や腱内部で生じるミクロな変化は、線状圧・最大圧力・剛性の著しい減少や

膠原線維の大きさと密度の減少による線維断面積の減少やコラーゲンの合成と分解の減少や

平行線配列と新しいコラーゲン線維の偶然の配列の組織崩壊や骨-靭帯・骨-腱複合体の

負荷吸収能力とエネルギー吸収能力の減少や水分量と伸展性の減少による

グリコサミノグリカン値の減少や骨-靭帯・骨-腱結合部での骨破壊活性の増加です。」

 

・骨に対して悪影響を及ぼす。

「6週間程度と短い不動化期間の場合は、リハビリに2~3ヶ月掛けるとかなり良い状態まで

回復するとされています。」

 

「一方32週と長い不動化期間の場合は、長期間のリハビリにも係らず30%~50%の骨の

損失を免れられないと言われています。」

 

「このように限られた回復しか見られない理由は、骨の内部で生じた小柱構造や線維柱帯の

劣化を外部からの刺激によってもなかなか復元されないからだと推測されています。」

 

「不動化中の骨内で生じるミクロな変化は、骨吸収の増加や骨破壊の低下や皮質骨と海綿骨の

骨量の低下や皮質骨密度と剛性の低下や末梢体重負荷による骨の損失や骨粗しょう症や

骨減少症です。」

 

私は、「不動化」という言葉を初めて知りました。

皆さんは、「不動化」という言葉を知っていましたか?

 

それにしても不動化の悪影響は、こんなにあるんですね。

私も愛犬を「不動化」の悪影響を受けさせない様に気を付けたいと思います。

皆さんも愛犬を「不動化」の悪影響を受けさせない様に気を付けて下さいね。

 

リハビリテーションと理学療法

「リハビリテーション」は、筋肉や関節の機能を改善して運動能力を回復させる事です。

 

よく用いられるリハビリテーションは、加熱・冷却・超音波・電気・マッサージ・運動等

物理的刺激を用いた治療法です。これらは、総称して「理学療法」と呼ばれます。

理学療法は、徒手療法と運動療法と物理療法の3つに分かれます。

徒手療法は、人間の手で行う理学療法です。

運動療法は、犬自身で自発的に運動する様に促す理学療法です。

物理療法は、物理的なエネルギーを使って行う理学療法です。

リハビリテーションとして犬に使われる理学療法は、マッサージ・他動運動・運動療法です。

 

私は、「リハビリテーション」と「理学療法」という言葉を

聞いた事あるものの意味を知りませんでした。

皆さんは、「リハビリテーション」と「理学療法」という言葉を

知っていましたか?

 

私は、「犬に使われる理学療法が、ある。」という事を

知りませんでした。

皆さんは、「犬に使われる理学療法が、ある。」という事を

知っていましたか?

 

私は、犬に使われる理学療法についてこれから詳しく調べようと思います。

皆さんも犬に使われる理学療法について詳しく調べてみて下さいね。

 

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