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犬の神経の種類や活動は?内臓はどうなっているの?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

 

前回は、犬の骨格について書きました。

今回は、犬の神経や内臓について書こうと思います。

 

犬の神経の種類は?主な活動は?犬の神経の数は?

犬の神経の種類は、人間の神経の種類と同じです。

神経の大まかな分類は、次の通りです。

 

 

 

 

中枢神経は、全身に指令を送る神経系統の中心的な働きをしています。

末梢神経は、中枢神経からの指令を体の各部に伝達する働きをしています。

更に中枢神経と末梢神経は、次の通りに分類されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脳は大脳(間脳・中脳)、小脳、延髄から構成されています。

大脳は脳髄の大部分を占めていて高度な精神作用を司り各器官の運動や機能や感覚の中枢となっています。

小脳は大脳の後方に位置して体の平衡を保持して骨格筋の運動を調整しています。

延髄は脳と脊髄を結ぶ神経系を中継する部位で呼吸等の重要な反射枢と自動中枢を有します。

脳から出入りしている神経は、脳神経と言います。

これにローマ数字でⅠ~Ⅻまでの番号が付けられています。

 

延髄に続く脊髄は、脊椎骨の中を通る神経線維の集まりです。

脊髄は脊椎骨ごとに分岐して各支配領域に達しています。

脊髄は、「神経が出入りする」脊椎の区分によって5つに分類されています。

・頚神経( C e ) ・・・後頭部、頚部、前肢、横隔膜に分布する。
・胸神経(T) ・・・肋骨間を走行して胸壁、腹壁に分布する。
・腰神経(L) ・・・腰臀部、陰部、大腿部に分布する。
・仙骨神経(S) ・・・臀部、陰肛門部、後肢に分布する。
・尾骨神経(C d) ・・・尾に分布する。

 

体性神経は、体性感覚や特殊感覚に基づく骨格筋の反射による運動機能の調節や大脳皮質の働きに

基づく意志による運動機能に関与します。

 

自律神経は、消化等の機能に関与します。

 

体性神経と自律神経は、それぞれ以下の様に分類されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知覚神経は、目等の感覚器官からの情報を受け取る神経です。

 

運動神経は、手を上げる等運動を司る神経です。

 

交感神経は、緊急時やストレス時に働き心身を活発にします。

 

副交感神経は、心身を休め回復させたり体のメンテナンスを担ったりする神経です。

 

因みに犬の神経の数は、猫の神経の数の2倍あります。

 

犬の内臓はどうなってるの?

犬の内臓は同じ哺乳類である人間とほぼ同じで循環器系や消化器系や泌尿器系や呼吸器系や

生殖器系や内分泌器系に分類されます。

それぞれの臓器の働きは、人間の臓器の働きと同じです。

しかしいくつかの臓器の大きさに違いがあります。

 

例えば腸の長さに違いがあります。

 

草食動物の腸の長さ → 体長の約10~20倍

 

肉食動物の腸の長さ → 体長の約4~5倍

 

人間の腸の長さ   → 体長の約6~9倍

 

犬の腸の長さ    → 体長の約5~7倍

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の筋肉について書こうと思います。

 

美容が気になる方にオススメの記事をご紹介します。

暮らしの歳時記

 

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トイプードル

犬の骨格はどうなってるの?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

前回は、犬の舌の変色とその原因について書きました。

今回は、犬の骨格について書こうと思います。

 

犬の骨格はどうなってるの?

犬の骨格は、同じ哺乳類(ほにゅうるい)である人間の

骨格を四つんばいにした状態と似た構造をしています。

しかし若干の違いがあります。

 

顔の骨格は、大きく分けて上部の頭蓋(とうがい)と

下部の下顎骨(かがくこつ)からなります。

上下をつなぐ関節が顎関節(がくかんせつ)です。

ちなみに犬のあごは草食動物や雑食動物の様に左右に動かせ

ません。

つまり犬は、口の中のエサをもぐもぐとすりつぶす事を非常に

苦手とします。

 

犬の首は人間を始めとする多くの哺乳動物と同様七つの頚椎

(けいつい)からなります。

一番上は環椎(かんつい)と言います。

二番目は軸椎(じくつい)と言います。

これらは、特殊な形をしていて首を左右に回す時に役立つ構造に

なっています。

 

犬の背部は胸椎(きょうつい)と腰椎(ようつい)と椎間板から

なります。

「人間の胸椎(きょうつい 背骨)は12個である」のに対して

犬のそれは13個です。

「人間の腰椎(ようつい 腰の骨)が5個である」のに対して

犬の腰椎は7個あります。

椎間板(ついかんばん)は、一個一個の背骨の骨(椎骨 ついこつ)の

間に挟まっていて衝撃を緩和するクッションの働きをします。

「椎間板がやぶれる」事で「髄核(ずいかく)が外に飛び出す」事は、

椎間板ヘルニアと呼びます。

 

犬の肩は、肩甲骨(けんこうこつ)とそれに続く上腕骨(じょうわんこつ)

及び前腕骨(橈骨と尺骨)とからなります。

肩甲骨と上腕骨は肩関節を形成します。

しかし「骨と骨をつなぐ靭帯(じんたい)と筋肉が強靭である」為に犬は、

人間の様に肩をぐるぐる回す事は得意とせず前足を前に振り出したり後方に

引き寄せたりするという動きをメインとします。

 

犬の臀部は骨盤(腸骨+仙骨+寛骨)とそれにつながる大腿骨及び下腿骨

(脛骨と腓骨)からなります。

「骨盤側面にある寛骨臼(かんこつきゅう)というソケットの中に大腿骨の

先端がぽこっとはまる」事により股関節(こかんせつ)が形成されます。  

遺伝病の一種である股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん hip dysplasia)は、

「大腿骨が寛骨臼の中にぴったりと入らない」病気です。

この病気は、ジャーマンシェパードやラブラドールレトリバーやロットワイラー等の

大型犬で頻発します。

 

犬の胸部は肋骨と肋骨同士を胸の前面でつなぎとめる胸骨と呼ばれる骨からなります。

肋骨で囲まれた空間は胸郭(きょうかく)と呼ばれ肺等の呼吸等にかかわる重要な臓器を

保護しています。

「人間の肋骨(ろっこつ)が12対である」のに対して犬のそれは13対あります。

 

また人間に無い尾椎(びつい-しっぽの中にある骨)がおよそ

20個あります。
人間は20年ほどの時間をかけて緩やかに骨格を成長させます。

しかし犬は生後1年でほぼ成犬のサイズに急成長します。

 

ダックスフンドの短い足やペキニーズ等の短吻(たんぷん)系

犬種の頭部やブルドッグ・ボストンテリアのらせん状に巻いた

しっぽ等は、骨の形成異常を正統な犬種標準として認定した物です。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の神経について書こうと思います。

 

バレンタインデーに関する記事をご紹介します。

暮らしのカレンダー

 

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トイプードル

舌の色の変色とその原因は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、ネオフォビアや犬の舌の変色とその原因について

書きました。

今回は、前回に引き続き犬の舌の変色とその原因について

書こうと思います。

 

舌の色の変色とその原因は?

・犬の舌が白く変色している
「犬の舌が部分的に白っぽく変色した」場合「犬が何らかの化学薬品と接触したのではないか」

と疑って下さい。

身近に「犬が口にする」様な薬剤がないかどうか確認して下さい。

「誤飲・誤食が疑われる」場合は中毒症状を起こす前に犬を獣医さんに連れて行って下さい。
また「犬の舌が全体的に白っぽく変色している」場合「犬が貧血を起こしている」可能性が

あります。

「犬が貧血になる」理由は、非常に多くあります。

代表的な物は、白血病や体内における出血や外傷による出血や骨髄の異常です。

「犬の元気がない」場合は、犬を獣医さんに連れて行って下さい。

 

・犬の舌が赤い
「犬の舌が赤く変色している」場合は、まず一酸化炭素中毒を疑って下さい。

「犬が室内で飼い主と同居している」場合犬と人間の両方に不調が現れます。

よくある原因は火鉢や古いガスストーブの使用等です。

その場合は早急に室内の換気を行って下さい。
また「ナイアシンと呼ばれるビタミンの一種が極端に欠乏した」場合犬はペラグラと呼ばれる

病気になります。

それによって舌全体が赤く変色します。

「犬が偏食(へんしょく)している」時等は獣医さんと相談して診察と共に犬の食生活を

正しい食生活に戻して下さい。

 

・犬の舌が赤く潰瘍になっている
「犬の舌が赤く変色し潰瘍(かいよう 組織が崩れてぐじゅぐじゅになった状態)になっている」

場合は、尿毒症(にょうどくしょう)を疑って下さい。

尿毒症は「腎臓の機能が低下する」事で「本来体の外に排出するはずの毒素が体内に滞り

体調不良を引き起こす」病気です。

この病気の場合は舌の発赤と共にアンモニアの様な口臭を放つ様になります。

なので飼い主は犬を早急に獣医さんに連れて行って下さい。

 

・犬の舌が全体的に青黒い
「犬の舌が全体的に青黒く変色している」場合は、チアノーゼという病態を疑って下さい。

これは、「血液中の酸素量が不足する」事で「本来赤であるはずの血液が青っぽく見えてしまう」

症状です。

この原因は心臓疾患や喘息や何らかの中毒等様々です。

歯茎やほほの内側の粘膜に同様の変色が見られます。

なのでこの症状を発見した場合は早急に獣医さんに犬を連れて行って下さい。
「歯茎やほほの内側の粘膜が健康なピンク色である」のに対して「舌の色だけ青黒く

変色している」場合「犬が何らかのストレスにさらされた」可能性があります。

雷等「犬に強い刺激が加わる」事で一時的に犬の舌の色が変わります。

通常はしばらくすると元の色に戻ります。

「なかなか色が戻らない」場合は獣医さんのアドバイスを受けて下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の骨格等について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬はどんな食べ方や飲み方をするの?食べ物の味わい方は?嗜好性は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

前回は、犬の唾液について書きました。

今回は、犬の食べ方等について書こうと思います。

 

犬はどんな食べ方や飲み方をするの?

犬の歯列で発達している物は、草食動物にある様な臼歯

(きゅうし・すりつぶす為の歯)より肉を引き裂く為の

裂肉歯(れつにくし)です。

 

つまり犬は、物をよく噛んで食べるのではなく口に入る

大きさに引き裂いたらそのまま丸飲みします。

 

これは「悠長によく噛んで味わって食べていたら外敵や

兄弟に餌をとられてしまう危険性のあった野犬の頃の

習性が残っている」為や条件反射で一気食いをしてしまう

と言われています。

 

犬は、汗をかきません。

なので人間に比べると体内から出て行く水分量が比較的

少ない動物です。

 

しかし体温調整する際はパンティング(panting/

あえぎ呼吸)という方法によって唾液を気化させます。

なので定期的に水分を補給しなければ脱水症状に陥ってしまいます。
犬は水分を補給する時に舌を後方に巻き込んで柄杓(ひしゃく)の

様な形を作って水を汲み取ると考えられていました。

しかし2014年に行われた研究によると犬の舌の形は柄杓の役割をする

というより効率的に水柱を作る為の様です。

水柱は、「舌先が水面から勢いよく離れる」瞬間に出来る円柱状の水の

塊です。

 

なお犬や猫等肉を主食とする動物は、水にだけ反応する特殊な味蕾細胞を

持っています。

それは、水を飲む時に少しだけ丸める舌の先端に存在しています。

「甘い物や塩辛い物を食べた後にとりわけ細胞の感度が良くなる」という

事実からこの細胞は、水をすばやく摂取して体液の水分バランスをいち早く

回復させる為に発達した特殊細胞だと思われています。

 

犬の食べ物の味わい方は?犬の嗜好性は?

犬の舌は、人間ほど敏感ではありません。

しかし全く味を感じないわけではなく甘さ・しょっぱさ・苦さ・すっぱさを

感じる事が出来ます。

また犬のしつけ用品にビターアップル(直訳 苦いりんご)があります。

これは犬の持つ味覚に苦味という不快な刺激を与える事を目的としています。

人間は食事を五感を全て用いて楽しめます。

しかし犬は、匂い>食感>味>見た目の順で餌(エサ)を吟味します。

なので犬の前に綺麗に盛り付けしたフランス料理を並べても匂いを嗅いだら

大したありがたみもなくあっという間に平らげてしまうでしょう。

つまり犬にとって「食べる事が出来るかどうか」が問題です。

「きれいかどうか」や「おいしいかどうか」という事はそれほど重要ではありません。

そうでなければ犬は、腐っている物や自分の糞を平気で食べないでしょう。

 

また過去に行われた幾つかの実験により犬の食べ物に対する嗜好性がわずかながら

判明しました。

ずいぶん古い研究の為現代の犬にそっくりそのまま当てはまるかどうかは微妙です。

 

・好きな肉

牛肉>豚肉>ラム肉(羊肉)>鶏肉>馬肉

 

・エサの水分含量

半生タイプのエサ>乾燥タイプのエサ

 

・調理の有無

出来合いの缶詰肉>その場で調理した肉>生肉

 

・食べ物の温度

温かい物>冷たい物

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、「犬は飼い主の手から直接与えられた食べ物なら何でもおいしく感じるのか?」

等について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の食性とは?唾液の役割は?万能薬って本当?

読了までの目安時間:約 5分


あけましておめでとうございます。

さて年末は、犬と人間の味覚の違いについて

書きました。

なので今年最初の記事は、犬の食性について

書こうと思います。

 

犬の食性は?

犬の唾液の役割は?

犬はエサを目の前にすると滑稽(こっけい)な

くらいよだれを垂れ流します。

しかしこのよだれに人間と違う役割があります。

 

人間の唾液はアミラーゼという分解酵素を含んでいます。

なのでこの酵素がデンプン等を麦芽糖(ばくがとう)まで

分解してくれます。

ごはんをよくかんでいると段々と甘くなって来る事から

分かる通り人間の唾液は食物を分解するという重要な働きを

持っています。
一方犬の唾液はこの様な酵素を含んでいません。

犬のよだれは、食物を分解するというより食物を胃の中に

流し込むというコップの水としての働きをメインとします。

これは、丸飲みでエサを食べる犬に適した役割と言えるでしょう。
ちなみに犬は4対の唾液腺(頬腺・舌下腺・顎下腺・耳下腺)を

備えています。

肉を食べる時は、粘液質の唾液を分泌します。

植物系の物を食べる時は水っぽい唾液を分泌します。

 

稀に人間の流行性耳下腺炎すなわちおたふくかぜが犬に移ります。

その際に「唾液腺がパンパンに腫れ上がってしまう」事があります。

なので「感染者がいる」場合は気を付けなければなりません。

 

犬の唾液は万能薬なの?

犬や猫の他ねずみ等のげっ歯類や人間を始めとする霊長類は、

本能的に自分の体の切り傷をなめる習性を持っています。

これは、「唾液の中に傷の治癒を早める何かが含まれている」事を

生まれながらに知っている為です。

 

唾液の中にある傷の治癒を早める何かを具体的に言うとそれは、

リゾチーム(lysozyme)やラクトフェリン(lactoferrin)等の酵素です。

これらは、IgAと呼ばれる抗体によってバクテリアの繁殖を妨げたり

トロンボスポンジン(thrombospondin)と呼ばれる血小板タンパク質で

ウイルスの繁殖を妨げたりします。

 

「その他極めて多種多様な酵素が唾液に含まれている」事を考える場合

「傷は舐めてれば治る!」というワイルドな風聞はあながちデタラメでは

ありません。

 

さて「Langue de chien, langue de medecin」(犬の舌は薬の舌)という

フランスのことわざが、あります。

このことわざから分かる通り古くから犬の唾液は傷の治癒に効果的であると

考えられてきました。

 

この考えは現代においても多少生き残っています。

「フィジーの漁師達は自分達の傷口を犬に舐めさせて治癒を早める」という

報告があります。

またイギリスの医学情報誌Lancetで「犬の唾液と傷の治癒に関した研究が

掲載された」事があります。
この様に犬の唾液は、傷を治してくれる万能薬といった印象を受けます。

 

しかしそれは早合点です。

「犬の唾液がバクテリアの繁殖を防ぐ酵素を含んでいる」事は確かです。

しかしそれと同時に高確率でパスツレラ菌やカプノサイトファーガ・

カニモルサス菌と呼ばれる人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)の

原因となる菌を犬の唾液は保有しています。

人獣共通感染症は、人や動物に感染する病気の事です。

「お年寄りや持病を抱えた人等免疫力の衰えている人達の体内に傷口を経由して犬の

唾液が入り込んだ」場合上記した感染症を引き起こす危険性があります。

なので「皮膚表面の切り傷や擦り傷に犬の唾液が触れない」様に十分な注意が必要と

なります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、引き続き犬の食性について書こうと思います。

 

カンガルーのお肉に関する記事を見つけたので紹介します。

業務用食材通販ナビ!

 

 

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トイプードル

犬と人間の味覚の違いは?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、五感の中の触覚について特に

犬の痒みの感じ方等について書きました。

今回は、五感の中の味覚について書こうと思います。

 

犬と人間の味覚の違いは?

人間や犬の舌の上に味蕾細胞(みらいさいぼう)と

呼ばれる味を感じる細胞が存在しています。

その性能に大きな違いがあります。

 

人間の味を感じる味蕾の数は約1万個あります。

甘い・辛い・しょっぱい・すっぱい・苦い・うまいの

5つの味を感じる事が出来ます。

舌の上における味覚地図(どの部位でどの味を感じるか)は、

明確で舌先で甘味舌の脇で塩味や酸味舌の奥で苦味を感じる

という配置です。

 

犬の味蕾の数は約2千個で人間の1/5程度しかないと

言われています。

味覚地図は、人間ほど定かではありません。

舌のどの部位でどういう味を感じているのかは犬のみぞ知る

という状態です。

水に反応する特殊なセンサーがあると言われています。

 

上記した様に犬の味覚はよく分かっていません。

「Boudreauが1980年代に行った」実験によると犬の舌の

機能は、おおむね以下の様にまとめられます。

 

甘味
主にA群レセプターと呼ばれる受容器が糖に反応します。

またこれは、人工甘味料にも反応して特に果糖(果物に含まれる

甘味)やショ糖(砂糖に含まれる甘味)に最も強く反応します。

またD群レセプターは、特にフラノールやメチルマルトール等

「人間が果物の甘さとして感じる」物に反応します。
因みに猫は甘味を感じません。

犬は甘味を感じます。

この理由は、「猫が肉食に特化した」のに対し「犬は雑食動物として

進化して来た」為です。

つまり犬は、肉だけでなく甘い果物等をエサとして生き抜いて来た

という事を意味しています。

 

苦味
主にA群レセプターと呼ばれる受容器がキニーネ等の苦味成分に反応します。

A群レセプターは前述の通り甘味受容器でもあります。

なので甘味と苦味を同じレセプターが受け持っています。
ちなみに苦味は、人間同様舌のやや奥の方で感じると言われています。

「苦味成分が舌の奥に到達する」まで多少のタイムラグがあります。

「苦味を利用したしつけ用品を口にしてから実際に対象を吐き出すまでに若干の

間がある」理由はこれです。

 

酸味
主にB群レセプターと呼ばれる受容器が、アミノ酸(タウリン等)及び蒸留水や

無機質の酸に反応します。

 

旨味
主にC群レセプターと呼ばれる受容器が、核酸に反応します。

核酸はいわゆる肉らしい味の根源となる成分です。

 

塩味
塩分を特異的に感じる味蕾が、犬の舌で全体的に欠けています。

これは「犬が雑食でありながら肉食をメインとして進化して来た」事を示唆しています。

すなわち肉食動物は野生環境で獲物を捕らえると血液を始めとする体液ごと体内に

取り込みます。

血液に塩分が含まれています。

「肉さえ食べていれば勝手に塩分バランスが取れる」という自然の法則を体が知っています。

従って「塩味に鈍感な犬は肉食をメインとして進化して来た」という推理が成り立ちます。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の食性について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の温度の感じ方や感覚は?痛みの伝わり方は?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

前回は、犬の皮膚の構造等について書きました。

今回は、「犬は温度や痛みをどの様に感じているか」について

書こうと思います。

 

犬の温度の感じ方は?感覚の伝わり方は?

・温度

犬は、温度を感じる感覚を2つ持っています。

一つ目は、温覚(おんかく)です。

これは、熱さ(暑さ)や温かさ(暖かさ)を感じる感覚です。

 

二つ目は、冷覚(れいかく)です。

これは、冷たさや寒さを感じる感覚です。

 

犬の皮膚は、冷たさを感じるものの少し熱い物を

押し付けてもほとんど反応しません。

「皮膚がやけどを起こした」後「痛みが発生した」時は、さすがに反応します。

それ以外の熱さに対しての反応はほとんどありません。

 

犬は「私達が思っている」より熱い/暑いという感覚に関して鈍感なのかもしれません。

しかし体感温度と熱に対する抵抗力を同一視する事は厳禁です。

従って「犬は暑さを苦手とする」という事実に変わりはありません。

 

まず第一に「換毛期(かんもうき・夏と冬で体毛の厚さを変える)がある」と言っても

「常時体毛で覆われている為熱が体にこもりやすい」という特性があります。

 

第二に「汗腺(かんせん)と呼ばれる汗をかく器官が犬の体にほとんどない」為「汗が

蒸発する」時に「気化熱(きかねつ)によって体温を外に逃がす事ができない」という特性を

犬は持っています。

 

こうした人間に無い幾つかの特性により犬は体温を外界に逃がす事を苦手とします。

夏場は熱中症にならない様に特別な配慮を必要とします。

 

犬の体は、基本的に寒さに強くできています。

寒い地域で生まれ育ったシベリアンハスキーやアラスカンマラミュート等の長毛種は、一説だと

「-20℃の中でも丸まって眠る事が出来る」と言われています。

ただし全ての犬が寒さに強い訳ではありません。

短毛種や子犬や老犬等は逆に寒さに弱いといっても過言ではありません。

 

犬の痛みの感じ方は?メカニズムは?

次に痛みについてお話します。

 

・痛み

犬は、痛みを感じる感覚を持っています。

それは、痛覚(つうかく)と言います。

 

痛みに反応する神経系は、犬も人間も非常によく似た物を持っています。

皮膚に痛みを感じる神経終末があります。

 

「その神経終末で発生した電気信号が神経線維を通じて脳内に達し痛みとして認識される」までの

基本メカニズムは、人間と同じです。

 

「犬の痛みの症状が人間用と同じ成分からなる鎮痛剤によって緩和される」という事実は、「犬は

人間と同じ様に痛みを感じる」事の正当性を証明しています。
しかし犬は痛みを大げさに表現しません。

それによっていつしか「犬は痛みに鈍感である」という風説が出来上がってしまいました。

「犬がこうした習性を形成した」要因として主に以下の様な物が考えられます。

 

まず第一に捕食者に狙われるという事があります。
犬の祖先は、オオカミで基本的に他の動物を捕食して生きています。

しかし自分自身が他の捕食動物(クマ等)の餌食にならない保証はどこにもありません。

なのでキャンキャン鳴いて弱っている姿を見せてしまうと捕食者に気づかれてしまう危険性が高まります。

それによって犬は、痛みを感じていてもそれを大げさに表現しない様に進化したと考えられます。

 

第二に群れの仲間に襲われるという事が、あります。
犬の祖先であるオオカミは、閉塞された空間の中で序列を持つ傾向にあります。

「序列が高ければ高い」程摂食や交尾の優先順位が上がります。

群れの中でキャンキャン鳴いて弱っている姿を見せてしまうと虎視眈々と順位アップを狙っている他の

オスから攻撃対象になる危険性が高まります。

「この本能的な恐怖感が痛みを押さえ込むという習性に繋がった」可能性があります。

 

みなさんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、「犬が痒みをどの様に感じているか」等について書こうと思います。

 

 

 

馬肉の安全性についての記事が面白かったのでご紹介します。

業務用食材ナビ!

 

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トイプードル

犬の皮膚の基本構造は?ひげの役割は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の触覚の発達等について書きました。

今回は、犬の皮膚の基本構造等について書こうと思います。

 

犬の皮膚の基本構造は?

犬の皮膚の基本構造は、次の通りです。

犬の皮膚は、上から表皮・真皮・皮下組織に分かれています。

 

・表皮

これは、「ケラチンと呼ばれるタンパク質の隙間を脂質が埋める」様に

してつなぎ合わせて防水性を保っています。

細胞成分として角質化細胞・ランゲルハンス細胞・メラニン細胞・

メルケル細胞等があります。

主な役割は、外傷や細菌からの防御や色素の産生や紫外線の遮断等です。

 

・真皮

これは、表皮を下から支える屋台骨の様な存在です。

コラーゲンと呼ばれるタンパク質の間を弾性繊維(エラスチンや

ミクロフィブリルタンパク)と呼ばれるタンパク質が縫う様に走って

全体を形作っています。

この層に神経等の組織が存在しています。

感覚受容器の大部分はこの層に組み込まれています。

 

・皮下組織

これは、主に皮下脂肪から成り立っています。

「この層に脂肪が付き過ぎた」状態が、肥満です。

この部分は、汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)を含みます。

 

犬のひげの役割は?

ひげは、犬等多様な動物に見られます。

とりわけ猫においてひげの研究が進んでいます。

 

猫のひげは、別名触毛(しょくもう・vibrissa)と呼ばれています。

これは、通常の体毛よりも2倍太く通常の3倍も深く体内に埋め込まれています。

 

ひげの根元に感覚受容器が豊富に存在しています。

その感度は、人間の毛幅のわずか1/2000程度の動きを検知出来ます。

 

特にひげの根元にある環状洞(かんじょうどう)と呼ばれる部分は

血液で満たされています。

これは、ひげの振動を増幅して近くに分布している知覚神経へと信号を伝える

働きを持ちます。

 

いくつかの調査において「犬のひげの形態と機能はひげをもつ全ての動物と

共通する」事が確認されています。

猫同様「犬にとってひげが重要な役割を担っている」事は間違いありません。

「猫のひげが持つ」機能から考えると犬のひげに以下の様な役割があると考えられます。

 

・空気の流れを読み獲物の匂いを察知する
・目の上の上毛(じょうもう)に何かが当たると反射的に目を閉じる
・獲物に触れて生死を振動で判断する
・障害物を感知して通れるかどうかを判断する
・気分を表す

 

「犬が何かに近づく」時にひげを動かす小さな筋肉がひげをわずかに前方へ動かします。

「犬は近くの物をよく見えない」為犬は、ひげを用いて何か危険なものが無いかどうかを

手探りしているのかもしれません。

 

「目の見えない犬のひげをカットしたら家の中をぶつからずに歩けなくなったという事例がある」

事から犬のひげは、丁度「人間が用いる」白杖(びゃくじょう)の様な大事な役割を持っている事を

うかがわせます。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、「犬が温度等をどの様に感じているか」について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の聴力低下の原因は?聴力テスト方法は?耳の異常と病気の関係は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の音源定位能力等について書きました。

今回は、犬の聴力の低下の原因等について書こうと思います。

 

犬の聴力の低下の原因は?

・加齢
人間同様「加齢に伴い内耳の中にあって音の増幅を担当する耳小骨(じしょうこつ)である

槌骨(つちこつ)・砧骨(きぬたこつ)・鐙骨(あぶみこつ)の動きが悪くなる」事で聴力が

落ちます。

 

・遺伝
ルイジアナ州立大学のジョージ・ストレイン氏の研究によると白や糟毛(かすげ・灰色の

地毛に白の差し毛)及び白黒ブチの被毛を持った犬と先天的な聴覚障害に密接な関連性が

あります。

 

白黒ブチの代表格であるダルメシアンで聞こえない割合は、次の通りです。

片耳が聞こえない 22%

両耳が聞こえない 8%

 

また白いブルテリアは、20%の確率で聴覚障害を持ちます。

 

・感染症
「外耳炎等の感染症が鼓膜を始めとする耳内部の組織や細胞を破壊する」事で聴力が低下します。

 

・化学物質
「シンナー等が鼻から吸い込まれたり皮膚に直接ついて犬の体内に取り込まれた」時に「溶剤の

成分が耳の分泌液に蓄積される」事で聴力が落ちてしまいます。

 

・音響外傷
「犬が大きな音を聞き続ける」事で「内耳の中で音の伝達に関わっている有毛細胞が損傷を受ける」

事で聴力が低下します。

 

猟犬として使われ易いゴールデンレトリバー等で「難聴が多い」理由は、「これらの犬種がハンターの

出す銃声を日常的に聞かされている」為です。

 

犬の聴力をテストする簡単な方法は?

犬の聴力をテストする簡単な方法は、犬に気づかれない様な位置から音を出す事です。

 

使用する物は音の出るおもちゃ等何でも構いません。

 

子犬に対して行う場合は、「耳道が開ききった」生後5週齢以降にして下さい。

 

「聴力が正常である」場合は、音の出た方に耳を動かしたり振り向いたりします。

 

逆に「聴力に異常がある」場合は、寝ているので無い限り何のリアクションもありません。

 

犬の耳の異常と病気の関係は?

以下は、犬の耳によくある疾患をいち早く発見する為のチェックリストです。

 

1.耳垢がたまっている
外耳炎・耳疥癬

 

2.耳が腫れている
耳血腫

 

3.耳が黒ずんで臭い
耳疥癬

 

4.音に対する反応が鈍い
中耳炎・内耳炎

 

5.耳先が変色している
凍傷・扁平上皮ガン

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、犬の聴力の低下の原因等について初めて知りました。

特に音響外傷という言葉は、初めて知りました。

次回は、犬の触覚について書こうと思います。

 

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犬の耳の内部構造は?役割は何?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の耳の形について書きました。

今回は、犬の耳の構造について書こうと思います。

皆さんは犬の耳の構造についてどのくらい知っていますか?

 

犬の耳の内部構造は?役割は何?

犬の耳の構造は、外耳・中耳・内耳という構成です。
また犬の耳は、ごみや虫の侵入を防ぐ為に耳の中に毛を生やしています。

 

・外耳

外耳は、体の表面についていて目に見える部分で耳介(じかい)と

呼ばれる耳のひらひら部分や外耳道(がいじどう)と呼ばれる音の

通り道や耳介筋(じかいきん)と呼ばれる耳介を動かす部分から

成り立っています。

 

犬の耳介は、耳介軟骨を含んでいます。

この形状によって犬の耳の形が大きく変化します。

また特定の犬種において断耳といって人為的に耳介軟骨を切り落とし

耳を立たせるという慣習があります。

しかし近年は動物愛護の観点から欧米の多くの国で禁止される様になって

来ました。

 

犬の外耳道は、音(振動した空気)の通り道で垂直部と水平部に分かれていて

両者の間に屈曲部と呼ばれる部分を含んでいて簡単に言うとL字型になっています。

耳道の突き当たりに鼓膜があります。

その為私達は、直接鼓膜を目視出来ません。

「ここに炎症が起きた」状態が、外耳炎です。

 

・中耳

中耳は、鼓膜(こまく)と呼ばれる音を捉える為の器官や中耳腔(ちゅうじくう)と

呼ばれる鼓膜の奥の空洞状になっている部分や耳小骨(じしょうこつ)と呼ばれる

鼓膜に伝わった空気の振動を増幅して内耳に伝える働きを持つ部分や耳管(じかん)と

呼ばれる中耳腔から伸びて鼻腔や咽頭に繋がっている管から成り立っています。

 

鼓膜は、大きな音の衝撃に耐えられる様に少し窪んだ形をしています。

鼓膜の外耳道側は皮膚と同じ構造をしています。

鼓膜の内側は粘膜で覆われた構造をしています。

 

中耳腔は、別名で鼓室(こしつ)と呼ばれます。

「ここに炎症が起こった」状態が中耳炎です。

 

耳小骨は、槌骨(つちこつ)・砧骨(きぬたこつ)・鐙骨(あぶみこつ)の3つからなる

小さい骨です。

槌骨は、鼓膜の振動を直接受け止めます。

砧骨は、槌骨からの振動を受け止める働きをする。

鐙骨は、槌骨からの振動を内耳に伝えます。

 

・内耳

内耳は、前庭窓(ぜんていそう)と呼ばれる鼓膜の振動を内リンパの振動に変える部分と

蝸牛管(かぎゅうかん)と呼ばれる前庭窓からの振動を中枢神経に伝える部分と骨半規管

(こつはんきかん)と呼ばれる複雑な形の側頭骨の腔で構成されています。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して初めて知りました。

次回は、犬の聴覚について書こうと思います。

 

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