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犬歯(けんし)切断に対する各国の対応は?

読了までの目安時間:約 4分


前回は、犬歯(けんし)切断のきっかけ等について

書きました。

今回は、犬歯(けんし)切断に対する各国の対応について

書こうと思います。

犬歯切断に対する各国の対応は?

・ヨーロッパ

ヨーロッパにおいてペット動物の保護に関する欧州協定

(The European Convention for the Protection of Pet

Animals)によって犬歯抜歯の廃絶が推奨されています。

以下は同協定・第10項からの抜粋です。

単にペットの外見を変えるだけで治療的な目的を

もたないような外科手術は禁止されるべきである。

特に断尾や断耳や声帯切除や猫爪の切除や牙の抜歯は

禁止すべきである。
「これらの禁止事項に例外がある」とするならば医学的な理由や

「当該ペット動物の利益を考慮して獣医が手術を必要と認めた」時や

繁殖制限する時のみに限る。

「動物が多大なる苦痛を味わう」様な手術を行う際は、獣医本人

もしくは獣医立会いの下麻酔をかけて行わなければならない。

「麻酔が必要とされない」手術は、国家資格を有する者のみ出来る。

規定内では、犬歯切断を意味するdisarmingではなく犬歯抜歯を

意味するdefangingが用いられています。

また協定に強制力はありません。

なので犬歯切断を禁止するかどうかは、最終的には署名国の裁量に

ゆだねられています。

 

・アメリカ

アメリカで全米獣医師協会(American Veterinary Medical

Association)が、犬歯抜歯及び犬歯切断に対して反対の姿勢を

明言しています。

以下はAVMAによる正式な声明文です。

全米獣医師会は、霊長類や肉食動物の健康な犬歯を医療目的以外で

削ったり抜いたりする事に異議を唱えます。

残った歯を用いて咬傷事故を起こす危険は依然として残っています。

問題の根本的な原因が放置されたままになってしまいます。

また口腔内を病的な状態に悪化させる可能性があります。

怪我を最小限に抑える為の代替案は、行動の評価と矯正や

環境エンリッチメントやグループ構成の最適化や飼育環境・

ハンドリングの改善等です。
この様に全米獣医師会は明確に犬歯切断に対して反対の姿勢を示しています。

しかし他の団体は、犬歯切断に対して賛成・反対の姿勢のどちらも示していません。

なので犬歯切断を実際に行うかどうかは、最終的には獣医師の判断に掛かっています。

また犬歯切断を禁止する法律や州法は、今の所存在していません。

 

・日本

日本の犬歯切断に対する対応は、断尾や断耳や声帯切除や狼爪切除に対する対応と同じです。

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して犬歯切除に対する各国の対応について学べて勉強になりました。

犬の鼻の形について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬歯(けんし)切断のきっかけや目的は?方法は?メリットとデメリットは?

読了までの目安時間:約 4分


皆さんは、犬歯(けんし)って知っていますか?

犬歯は、上下2本ずつ計4本ある牙の事です。

今回は、そんな犬歯の切断について書こうと思います。

 

犬歯(けんし)切断のきっかけや目的は?

 

♦犬歯切断のきっかけは?

・犬の噛み癖が治らない。

  (飼い主が犬の噛み癖のしつけを投げ出す。)

・認知症

・激怒症候群

 

♦犬歯切断の目的は?

・虫歯等の治療という医学的な目的

・「万が一犬が人間や他の動物に噛み付いた」時に怪我の程度を軽くする。

 

激怒症候群ってなに?

 

激怒症候群(rage syndrome)は、何の前触れもなく

突如として攻撃的になり周囲にある人や動物時には

物に対して噛み付いたりする病気で明確な攻撃を

誘発するきっかけを持っておらず数分間の攻撃行動の後

まるで何事もなかったかのように穏やかになり再び元の

性格に戻ります。
病因は、狂犬病や子犬のころの生育環境とまったく無関係で

一般的に脳の器質的な疾患(ある種のてんかん)がと考えられています。

したがってこの病気は、しつけや行動トレーニングを受け付けません。
激怒症候群を発症しやすい犬種としてイングッシュ・コッカースパニエルが

有名です。

しかしこの病気は他の犬種でも少数ながら症例が報告されています。

イングッシュ・コッカースパニエルにおけるこの病気の発症時期に関して

研究を行いRage Syndromeという病名の名付け親である

ロジャー・A・マグフォード医師によるとこの病気は早ければ生後3ヶ月

遅ければ2歳くらいの時期に起こるとされています。

またこの病気は、6週齢や12週齢や24週齢や6ヶ月や1歳や2歳という特定の

時期に発症しやすいとされています。
治療法として抗てんかん薬や犬歯切断もしくは抜歯等が挙げられます。

「攻撃性が著しい」場合のみ安楽死が行われます。

 

 

犬歯切断の方法は?

 

1.犬歯を隣接する切歯の高さに切断する。
2.切断面の中心に3~5mm程の深さの穴(窩洞,かどう)を開ける。
3.歯の中心にある歯髄からの出血を止める。
4.穴を充填材(コンポジットレジン)で塞ぐ。
5.切断・充填部の研磨をする。

 

・昔は、犬歯切断(disarming)ではなく犬歯抜歯(defanging)という

 犬歯を根こそぎ抜いてしまう方法でした。

犬歯切断のメリットとデメリットは?

 

♦メリット

・咬傷事故の予防

・「噛みつかれて大怪我をするかもしれない!という潜在的な恐怖心が無くなる」

 事により飼い主が今までより強い態度で犬と向き合えられる。

 

♦デメリット

・「咬傷事故の可能性が減る」事で飼い主が安心してしつけを怠る。
・「犬がなぜかもうとするのか」という根本原因が放置される。
・「原因が放置される」為に犬が以前の様に飼い主等を噛み付こうとする。
・「噛み付かれる事が嫌」で飼い主が、犬を放置する。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して勉強になりました。

次回は、犬歯に対する各国の対応について書こうと思います。

 

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トイプードル

整形手術って犬もするの?犬の整形手術の賛否意見は?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

皆さんは、「犬の整形手術に何があるか?」知っていますか?

今回は、「犬の整形手術に何があるか?」とその賛否意見

について書こうと思います。

犬の整形手術に何があるの?

犬の整形手術に断尾(だんび)や断耳(だんじ)や声帯切除や

狼爪(ろうそう)切除や犬歯(いぬば)切断が、あります。

断尾は、犬のしっぽを根元もしくは中間部から切り落として短くする事です。

断耳は、犬の耳を大部分にわたって切除する事です。

狼爪切除は、犬の前足及び後足の内側に生えている地面と接触しない指である

狼爪を切り落とす事です。

一般的に前足の狼爪は、骨格と筋肉や神経や血管等を有する他の指と

同様の構造をしています。

また一般的に後足の狼爪は、骨格を持たず何らかの結合組織で

ぶら下がっているだけの状態だったり犬種によって退化して

生まれ付き無かったりします。

犬歯切断は、犬に生えている上下2本ずつ計4本ある牙である犬歯の先端を

切り取る事です。

 

犬の整形手術に賛成する人と反対する人の意見は?

「犬は未熟な状態で生まれると痛みを感じない」という観点での意見は

次の通りです。

 

・犬の整形手術に賛成する人の意見

犬は、晩成性(ばんせいせい, altricial)という「母親がいなければ

生きていけない」様な非常に未熟な状態で生まれる動物です。

こうした晩成性の動物の神経系統は未熟な状態です。

だから生後数日間は痛みを感じません。

なので犬の整形手術は、して大丈夫です。

 

・犬の整形手術に反対する人の意見

晩成性動物の神経系統は、未熟です。

しかしそれは、「神経線維を包み刺激の伝達を早めるミエリン(髄鞘,ずいしょう)

と呼ばれる構造が不完全である」というだけです。

それにより刺激の伝達は遅いです。

しかし痛み自体は脳に伝わっています。

逆に成犬に備わっている痛み抑制系の神経作用が子犬にありません。

なので子犬は成犬より強い痛みを感じている可能性すらあります。
もし「晩成性動物が痛みを感じない」のであれば子犬と同じ様に未熟な状態で

生まれる人間の赤ん坊は、痛みを感じないはずです。

しかし実際に「赤ん坊が痛みを感じない」等という事実はありません。

新生児はわずかな刺激に対しても痛みのリアクションを示します。

なので犬の整形手術は、してはなりません。

 

「整形手術して無反応な子犬は無感覚である」という観点での意見は次の通りです。

 

・犬の整形手術に賛成する人の意見

整形手術して全く無反応な子犬がいます。

そしてキャーキャー泣かない子や寝ている間に断尾したら目を

覚まさない子がいます。

これは、「子犬は痛みを感じていない」証拠です。

なので犬の整形手術は、して大丈夫です。

 

・犬の整形手術に反対する人の意見

動物は、えてしてストイックな側面を持っていて痛みを極限まで我慢します。

これは、泣き叫んだり怪我をしている姿を外敵に見られると捕食されてしまう

かもしれないという危険性を本能的に察知しているからです。

なので「断尾に対して子犬がリアクションを見せない」事は、「必ずしも子犬が

痛みを感じていない」事を意味していません。
断尾されたドーベルマンやロットワイラーやブービエデフランダースの子犬50匹による

観察で断尾後の反復的金切り声やそわそわした動きや長時間のくんくんという泣き声が

観察されました。

これらは、生後間もない子犬といえども痛みを感じているという証拠です。

なので犬の整形手術は、してはなりません。

 

「整形手術後すぐにお乳を吸う子犬は無痛の証拠である」という観点での意見は次の通りです。

 

・犬の整形手術に賛成する人の意見

子犬を断尾した後に母犬に戻すと子犬は、何事もなかったかの様に

すぐお乳を吸い始める。

これは、「自分のしっぽが切られた」事をすっかり忘れ去っているみたいです。

これは、「子犬が痛みを感じていない」証拠です。

なので犬の整形手術は、して大丈夫です。

 

・犬の整形手術に反対する人の意見

「断尾後に子犬が母犬のお乳を吸う」理由は、痛みを緩和する為です。

お乳を吸うと脳内からエンドルフィンという痛みを緩和する脳内物質が放出されます。

「断尾後子犬が母犬のお乳を吸う」理由は、「子犬が痛みを忘れた」からではなく

あくまでも「子犬が痛みをやわらげたい」からです。

なので犬の整形手術は、してはなりません。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、声帯切除を知っているもののそれ以外を知りませんでした。

私は、犬の整形手術に関する賛否意見について初めて知り犬の整形手術の賛否について

考えさせられました。

皆さんもこの記事を参考にして犬の整形手術について考えてみて下さい。

次回は、犬の整形手術の中の断尾について詳しく書こうと思います。

 

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