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犬アレルギーの治療法は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬アレルギーの予防法について書きました。

今回は、アレルギーの治療法について書こうと思います。

 

犬アレルギーの治療法は?

現在アレルギーに対する特効薬はありません。

その為「犬を迎えた後でアレルギー症状が出てしまった」場合「なるべく症状が悪化しない」

様に症状を抑え込む事が必要となります。
前回の記事で書いた様に生活環境を改善して「アレルギーの症状が軽減する」事があります。

しかし「思い通りの効果が得られない」事がしばしばです。

そんな時はお医者さんに相談するという方法を取って下さい。

 

先述した通りアレルギーに対する特効薬はありません。

その為お医者さんに出来る事は今出ている症状をなるべく軽減する対症療法です。

その際は、内科等のお医者さんと相談して体質にあった薬剤を処方して貰って下さい。

 

具体的な薬は、以下です。

 

・鼻スプレー
・抗ヒスタミン薬
・ステロイド薬
・気管支拡張薬

 

因みにこれらの対処療法的な薬以外に脱感作療法(だつかんさりょうほう)という症状の

根治を目指した治療法があります。

別名で、アレルゲン免疫療法や減感作療法と言います。

これは、低濃度のアレルゲンからスタートして徐々に濃度を高めていく中でアレルゲンに

体を慣らしていくという治療法です。

上手く行くと症状が大幅に軽減されます。

しかし「やや時間がかかる」という点が玉に瑕(きず)です。

また「この治療法の効果がない」人が稀にいます。

ダニやスギ花粉において舌下免疫療法に用いる舌下錠や舌下液という形で既に脱感作療法が

実用化されています。

しかし犬アレルゲンに関してこの方法はまだまだ先の話です。

 

2016年にアメリカ・テキサス州にある Wilford Hall Ambulatory Surgical Center の

調査チームが、過去40年に渡って行われてきた犬アレルギーに対する脱感作療法

(アレルゲン免疫療法)の包括的なレビューを行いました。

合計60の論文を詳しく検証した所脱感作療法が鼻炎や喘息と言ったアレルギー症状の緩和に

繋がっているという明白な証拠を得られなかったという残念な結論に至っています。

そしてその原因として犬のアレルゲンを純粋な形で抽出する事の難しさが挙がっています。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

いつか犬アレルギーに対する脱感作療法が出来る様になると良いですね。

次回は、犬の殺処分について書こうと思います。

 

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犬アレルギーの予防法は?その種類は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

前々回と前回は、犬アレルギーの検査方法について

書きました。

今回は、犬アレルギーの予防法について書こうと

思います。

 

犬アレルギーの予防法は?

犬アレルギーを予防する為にまず事前にアレルギーテスト

受けておく事が大切です。

「アレルギー反応が出ている」場合「それが犬に由来する

ものなのかそれとも犬の毛に付着した花粉やその他の

アレルゲンに由来するものか?」はっきりしない事があります。

アレルギーテストを受けて「一体何がアレルギー反応を

起こしているのか?」が明確になれば「この先犬を飼う事が

出来るかどうか?」の判断材料になります。

 

「犬アレルギーは花粉症同様に犬を飼った後で突然犬アレルギーを

発症してしまう」という事が、ありえます。

しかし以下に述べる様な対処法を行うと症状はいくらか軽減出来る

はずです。

 

・立入禁止区画を作る
犬の行動範囲を特定の場所に制限すると「人がアレルゲンと接する」
可能性を減らす事ができます。
リビングや寝室等飼い主の使用頻度が高い空間に犬を立ち入れない様に

するとそれだけ症状を軽減する事が出来ます。

しかしだからと言って犬を屋外飼育する事は著しく福祉を損なう為する

べきではありません。

 

・空気清浄機を稼働する
部屋の中で空気清浄機をつけっぱなしにしておくとそれだけアレルゲンを
減らす事が出来ます。
特にHEPAフィルター付きの物がお勧めです。

 

・こまめに掃除機をかける
アレルゲンを吸着しやすい布団等にこまめにHEPAフィルター付きの掃除機を

かける様にするとそれだけアレルゲンを減らす事ができます。

ただし布団をパンパンと叩く事にあまり意味は、ありません。

 

・犬をお風呂に入れる
1999年に行われた実験で犬をシャンプーとシャワーで洗うと被毛とフケ中の

アレルゲンを8割以上減らせるという結果が出ています。

ただし「犬を1週間に2回の頻度でお風呂に入れないとまたアレルゲンレベルが

戻ってしまう」という結果が出ています。

シャンプーを嫌がらない犬の場合この対策は、有効です。

しかし入浴のしすぎて皮膚炎にならない様に注意が必要です。

 

・こまめにブラッシングする
アレルゲンを媒介する抜け毛やフケの量を減らせるとそれだけアレルギー反応を
減らす事ができます。
ただしブラッシング自体がアレルギー症状を悪化させるかもしれません。
その為ブラッシングは、できる限り犬アレルギーを持っていない協力者に頼む様に
しましょう。

 

・こまめに手を洗う
アレルゲンを媒介する唾液やフケは、「犬が人間の体の中で最も接触しやすい」
手に付着します。
意識的に手洗いを行うだけでアレルゲンと自分の接触を減らす事が出来るでしょう。

 
・部屋をよく換気する
アレルゲンは大変小さい為空気中に漂っています。

部屋の換気を行うとそれだけアレルゲンと自分の接触を減らす事ができます。

ただし花粉等他の物質に対するアレルギーを持っている場合外気を取り込む事によって

逆にその症状が悪化してしまいます。

その場合は空気清浄機で代用しましょう。

 

以下は、HEPAフィルターに関する説明です。

 

HEPAフィルター (High Efficiency Particulate Air Filter) は、空気中からゴミ等を

取り除き清浄空気にする目的で使用するエアフィルタの一種で JIS Z 8122

(日本工業規格 コンタミネーションコントロール用語)によって以下の様に

規定されています。

 

1.定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を持つ

2.初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つ

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬アレルギーの治療法について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬アレルギーの原因は?種類は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、アメリカや日本で行われた犬アレルギーに関する

調査等について書きました。

今回は、犬アレルギーの原因について書こうと思います。

 

犬アレルギーの原因は?種類は?

「犬が発する」アレルゲンは皮脂や唾液やフケ(皮屑)等に多く含まれています。

「犬の毛がアレルギーを引き起こしている」という通説があります。

それは間違いです。

これは、正確に表現すると「犬の毛に付着したアレルゲンがアレルギー症状を

引き起こしている」となります。

犬の体内で生成されるアレルギーの原因物質すなわちアレルゲンとして現在

7種類が知られています。

最も有名な物質が、Can f 1 です。

これは、犬を飼育している家庭のほとんどで検出されます。

また犬を飼育していない家庭の15%でこの物質がなぜか検出されたという

データがあります。

以下は、Can f 1 を含むアレルゲンの種類についてです。
 

・Can f 1
この物質は皮脂腺から分泌されるリポカリン(lipocalin)という物質から

構成されていて被毛やフケや唾液中に多く存在しています。
「犬アレルギーを示す人の内およそ52%の人はこの物質に対してIgE抗体を

持っている」というデータがあります。
この物質は、非常に小さい為にホコリ等の微粒子に付着して空気中を漂い容易に拡散します。
 

・Can f 2
この物質は、Can f 1同様にリポカリン(lipocalin)という物質から構成されています。
類似物質として ネコの Fel d 4 や ウマの Equ c 1 や ウシの Bos d 2 と Bos d 5 や

ラットの Rat n 1 や マウスの Mus m 1 や ゴキブリの Bla g 4 等が挙げられます。

この物質にアレルギーを示す人の多くは、こうした物質に反応します。
 

・Can f 3
この物質は、アルブミン(albumin)という物質から構成されています。
「猫アレルギーを示す人の内およそ44%の人はこの物質に反応した」というデータがあります。

 

・Can f 4

この物質は、脂質輸送タンパクという物質から構成されていて犬のフケに多く含まれます。

「犬アレルギーを示す人の内35%の人はこの物質に対するIgE抗体を保有している」という

データがあります。

 

・Can f 5

この物質は、アルギニンエステラーゼ(Arginine Esterase)という物質から構成されています。

この物質と前立腺に含まれるカリクレインは、同じ構造をしています。

 

・Can f 6

この物質は、Can f 1 や Can f 2 同様にリポカリン(lipocalin)から構成されています。

しかし Can f 1 や Can f 2 のリポカリンとこの物質のリポカリンは、別物です。

 

・Can f 7

この物質は、2016年に発見された新しいアレルゲンで細胞小器官であるリソソームに含まれる

NPC2 というタンパク質から構成されています。

アレルギー患者の血清陽性率はおよそ10~20%です。

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回も引き続き犬アレルギーについて書こうと思います。

 

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犬アレルギーの調査結果は?症状は?メカニズムと例は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

前回は、犬を飼う前に考えなければならない事について

書きました。

今回は、犬アレルギーについて書こうと思います。

 

アメリカや日本で行われた犬アレルギーに関する調査結果は?

アレルギーの種類は、色々あります。

その中で今回は、犬に関連したアレルギーという事で犬アレルギーについて書こうと思います。

犬アレルギーは、「犬と接触する事によってアレルギーが引き起こされる」為にくしゃみ等

風邪とよく似た症状を発症する事です。

つまりこれは「犬が人間に与える」アレルゲンによって「アレルギー反応が引き起こされた」

状態をいいます。

アレルギーは、「体内に入ってきた異物に対して白血球を始めとする免疫系が過剰に

反応しすぎる」事で本来守るべき人間を逆に苦しめてしまう現象です。

そしてこのアレルギー反応を引き起こす物質がアレルゲン(抗原)です。

 

アメリカの American Academy of Allergy, Asthma & Immunology(AAAAI)の

調査によると犬アレルギーと猫アレルギーを合わせた数は、人口の15%程度と

推定されています。

また1983年に行われた研究によると犬アレルギーより猫アレルギーの発症頻度が高い様です。

この理由として「犬に比べて猫の方がより親密に接触する」という点等が考えられます。

なお1997年に日本において38人の患者を対象として行われた調査によると「犬の飼育歴がある」

鼻炎患者の内3%の鼻炎患者は犬の上皮に対してアレルギー反応を示したそうです。

 

犬アレルギーの症状は?

犬アレルギーの症状は、アレルギーの度合いによって違います。

なので「アレルギーが軽い」場合と「アレルギーが重い」場合に分けて症状を書こうと思います。

 

「アレルギーが軽い」場合の症状は?
  • 喘鳴(呼吸がゼーゼーとなる)
  • 目の充血やかゆみ
  • 鼻水
  • 鼻がムズムズする
  • くしゃみ
  • 皮膚の発赤

 

「アレルギーが重い」場合の症状は?
  • 下痢
  • 嚥下困難
  • 呼吸困難
  • めまい
  • 吐き気がする
  • 嘔吐
  • 心拍数の増加

 

アレルギーのメカニズムは?犬アレルギーの例は?

アレルゲンと接してすぐに症状が現れるタイプは、I型アレルギーや

即時型アレルギーと言います。

メカニズムは、「IgE抗体が付着した」「肥満細胞がアレルゲンを

認識して細胞内部に含む様々な生物活性物質を放出する」

(脱顆粒)という物です。

放出される物質の中でアレルギー症状と最も深い関わりを持っている

物質がヒスタミンです。

「この物質が血管に作用する」事で血圧降下や平滑筋収縮や

血管透過性の亢進といった反応を引き起こして血流が促進されます。

「血の巡りが良くなった」だけの場合は、単なる免疫反応です。

しかし「反応が強すぎて生体に苦痛を与えてしまう」事があります。

この現象がアレルギーです。
アレルギーの呼び方は、アレルギーの起こった場所で違います。

例えば、「鼻の粘膜でアレルギーが起こった」場合は、アレルギー性鼻炎と言います。

「IgE抗体が付着した」「肥満細胞がいったいどの程度体内にたまったら

アレルギーを発症するか?」(感作が成立するか)は人によって違います。

「犬を飼っている人の中で子供の頃から発症する人もいれば一生発症しない人がいる」

理由はこれです。

またちょうど花粉症の様に今までなんともなかったのに突然アレルギーになるという

事がありえます。

国内における例は次の通りです。

犬を飼い始めた女性(45歳)が2ヶ月前から突然咳やゼーゼーを症状とする

喘息になりました。

「その女性が原因を調べた」結果アレルギーの原因は、

「彼女が1年前から飼い始めた」犬でした。  

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回も引き続き犬アレルギーについて書こうと思います。

 

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