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体重減少が犬の運動能力にどの様な影響を及ぼすか?

読了までの目安時間:約 2分


前回は、犬のダイエット計画を進めていく上でついついやって

しまいがちな失敗と予防法について詳しく書きました。

今回は、体重減少が犬の運動能力にどの様な影響を及ぼすかを

検証した調査報告について書こうと思います。

 

皆さんは、

「体重減少が犬の運動能力にどの様な影響を及ぼすか」を検証

した調査報告はどのような物だと思いますか?

 

以下は、「体重減少が犬の運動能力にどの様な影響を及ぼすか」

を検証した調査報告です。

 

1.Impellizeriによる調査(2000年)
腰椎の骨関節炎を有する9頭の肥満犬の症例検討試験において11~18%の体重減少により

後ろ足の跛行(足を引きずる事)の程度が有意に改善した。

 

2.Mlacnikによる調査(2006年)
29頭の肥満犬をカロリー制限と理学療法の組み合わせによって治療して犬の運動性の改善や

体重減少の促進が認められた。

 

3.Kealyによる調査(2000年)
食事の摂取を長期間減らした犬において骨関節炎の有病率と重症度が、低下した。また長期に

渡る食事摂取量の25%制限は、骨関節炎を含む慢性疾患の症状の発症を遅らせ平均寿命を

延ばす可能性を持っている事を明らかにした。

 

4.Smithらの調査(2006年)
制限食はラブラドールレトリバーの腰椎骨関節炎のX線学的所見の発現を遅らせたり予防する

事を明らかにした。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして愛犬を太らせない様に

したいと思います。

 

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トイプードル

犬のダイエット計画を進めていく上でついやってしまいがちな失敗とその予防法

読了までの目安時間:約 8分


 

前回は、「犬のダイエット計画を評価する」事について

書きました。

今回は、犬のダイエット計画を進めていく上でついついやって

しまいがちな失敗とその予防法について書こうと思います。

皆さんは、犬のダイエット計画を進めていく上でついついやって

しまいがちな失敗とその予防法って何だと思いますか?

犬のダイエット計画を進めていく上でついついやってしまいがちな

失敗をせずに愛犬にダイエットをさせる自信はありますか?

 

1.盗み食い

ダイエットで小腹がすいた犬は、「飼い主が見ていない」隙を狙って盗み食いするかも

しれません。こうした状況を生まない様に食べ物の保存は厳重にして下さい。また鳥を

飼っている家庭において「犬が鳥のエサを盗み食いする」というケースがあります。

そして多頭飼いの家庭において「他の犬に用意したエサを別の犬が食べてしまう」

という事があります。こうした状況を生まない様に「ダイエット中の犬が盗み食いを

しない」様にしっかり監督しながらダイエット中の犬だけ隔離する事が必要です。

 

2.おすそ分け

「他の人が善意から犬にくれる」おすそ分けは、「ダイエット中」という事を伝えて全て

断る様にします。また家族内でダイエットに対する共通理解をしていないとせっかく食事

制限しているのに「おばあちゃんが知らない間に犬にボーロを与えていた!」という状況が

生じるかもしれません。「家族全員が肥満のリスクを理解する」事で家族全員が行動を統一

しなければなりません。

 

3.無駄吠えの増加

犬は今まで貰えていたご褒美を急に貰えなくなった時「何か忘れていませんか? 」という

意味を込めてギャンギャンと要求吠えを繰り出します。この現象は「消去バースト」と呼び

ます。消去バーストに対する対処法は「無視」です。犬のうるささに根負けして一度でも

おやつを与えてしまうと犬は味をしめて今後更に激しく吠える様になります。なので家族

全員で首尾一貫して無視を決め込み一度の例外もなく態度を徹底する事が重要です。

 

4.プラトー

人間の場合と同様理論的に正しい事をしているに係らず「なかなか体重が減らない」事が

あります。これは「プラトー」と呼ばれます。プラトーの発生理由は、「摂取エネルギーの

減少に伴い体全体の代謝低下による消費エネルギーが減少する」事です。1ヶ月程様子を見て

体重に変化を見られない様であれば摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスを微調整する

事が重要です。これが新しいエネルギーバランスを作り出します。ただし急激に食事量を減ら

たり運動量を増やしたりする事は犬の心身に対する負担を増加させるので避けて下さい。

例えば摂取エネルギーを「RER×1.4」にしている場合は、やや減らして「RER×1.3」に

すると妥当です。

 

5.不妊手術の影響を考えない

オス・メス係らず不妊手術後は「体重が増加する」傾向にあります。もしダイエットで体重を

減らした後に手術した場合はそれまでと同じ食事量を与えていると再び太ってしまうので

要注意です。1986年にオス犬4,109頭・メス犬3,828頭を対象として行われた調査では

未去勢オスの肥満率が16.6%だったのに対して去勢オスで37.9%・未避妊メスの肥満率が

21.8%だったのに対して避妊メスで45.3%となっています。ざっくり言うと不妊手術を

受けた犬の肥満率は2倍になるという事です。一般的に避妊・去勢手術をした後の摂取カロリー

は、安静時エネルギー要求量×1.6とされています。飼い主は、この計算式から必要カロリー数を

導き出して体重や体型の変化をモニターして下さい。「体重が増加傾向にある」場合はカロリー数を

減らして下さい。逆に「体重が減少傾向にある」場合はカロリー数を少し増やして下さい

 

6.リバウンド

リバウンドは「ダイエットによって一度減った体重がしばらくすると元に戻り逆にダイエット

前より増えてしまう」状態の事です。急激な食事量の減少や断食は、体内における脂肪以外の

組織(除脂肪体重)を減らしてしまいます。その結果本来エネルギーを消費してくれるはずの

筋肉まで減らしてしまい犬が、太り易い体質になってしまいます。せっかくダイエットに成功

したに係らず再び肥満に陥ってしまう事が度々あります。犬の肥満再発を予防する際最も重要

事は飼い主の意識を変える事です。「犬が肥満に陥る」原因は、肥満を誘発する内科的病気

除くとほとんど飼い主の管理不足です。日々の摂取エネルギーを管理している飼い主の意識

変革しなければ、また容易に犬の肥満を再発させてしまいます。

 

列挙する様な考え方は以下の5つで全て改めなければなりません。

 

・飼い主に必要な意識変革

1・自分も太っている為に犬の肥満を責められない

 

2・太っている方が可愛く見える

 

3・肥満は病気ではない。

 

4・餌を与える自分を神の様に扱ってくれる事が嬉しい

 

5・太っている事は「生活が豊かである」証だ。

 

リバウンドを起こし易いタイミングは以下の3つです。

 

・リバウンドを起こし易いタイミング

1.ダイエット開始直後

今まで適当な感覚で行っていた給餌を厳密なルールに従って行う様になると飼い主は

面倒臭さを感じて食餌量を戻してしまいます。

 

2.プラトー期

理論的に正しい事をしているに係らずなかなか結果を出せないと「やっても無駄だ!」

という具合にモチベーション低下により食餌量を戻してしまう事があります。

 

3.計画終了直前

ある程度の結果を出すと飼い主の緊張の糸が切れてしまいます。そうするとご褒美と

称していつもより多めの食事を与えてしまう事があります。

 

飼い主はこうした落とし穴にはまらない様に注意しておかなければなりません。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、愛犬にダイエットをさせる際に

犬のダイエット計画を進めていく上でついつい

やってしまいがちな失敗をせずに予防したいと

思います。

 

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トイプードル

犬のダイエット計画を評価するには?

読了までの目安時間:約 3分


 

前回は、「消費エネルギーを増やす際に

ついついやってしまいがちな間違いについて詳しく書きました。

今回は、「ダイエット計画を評価する」事について書こうと

思います。皆さんは、ダイエット計画をどのように評価

すれば良いと思いますか?

 

ダイエット計画を評価する事について

ダイエット計画に沿って1ヶ月実践してひとまず体重や体型の変遷をチェックして犬の体重が

上限と下限の間にある「適正ペース」に入っていれば順調です。

また体型が少しでも理想に近づいていたら大成功といえます。

その調子で1週間ごとに記録をとり目標体重に到達するまで残りの期間を頑張って下さい。

もし体重の減少が、下限に届いておらず計画グラフの「遅すぎ」の範囲に入っている場合

「エネルギーバランスが適正でない」可能性を考慮しなければなりません。

その場合は、摂取エネルギーを少し減らして消費エネルギーを少し増やしてダイエット計画を

再スタートして下さい。

また逆に体重の減少が上限を超えて計画グラフの「速すぎ」の範囲に入っている場合は急激に

体重を減らしすぎです。

「目減りした体重は脂肪ではなく筋肉やその他の組織である」可能性があります。

その場合は摂取エネルギーを少し増やして消費エネルギーを少し減らす様に微調整します。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を知りませんでした。

私は、愛犬にダイエットをさせる際にこの記事の

内容を参考にしてダイエット計画を評価したいと

思います。

 

次回は、犬のダイエット計画を進めていく上で

ついやってしまいがちな失敗とその予防法について

書こうと思います。

 

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トイプードル

消費エネルギーを増やす時についやってしまいがちな間違いは?

読了までの目安時間:約 6分


 

前回は、消費エネルギーを増やす事について書きました。

今回は、消費エネルギーを増やす際についつい

やってしまいがちな間違いについて書こうと思います。

皆さんは消費エネルギーを増やす際についついやってしまい

がちな間違いって何だと思いますか?消費エネルギーを増やす

際に何も間違わずに犬にダイエットさせる自信ありますか?

 

犬の消費エネルギーを増やす時についついやってしまいがちな間違いは?

 

・いきなり運動させる

今まで運動習慣のなかった犬にいきなり長時間の運動をさせる事はNGです。

関節に対する負担過多で捻挫や脱臼に繋がり易く心臓に対する負担が

懸念されます。

運動する習慣の全くなかった犬の場合は、ダイエット計画を始める前に

1日10分程度歩かせる様にして5分単位で運動量を増やしながら1週間程

準備期間を設ける様にします。

 

・無酸素運動を行う

ダイエットを目的として運動する際は、「無酸素運動」ではなく「有酸素運動」を行う事を

基本とします。

「無酸素運動」は、「出す力は強い」けれど「短時間しか運動が出来ない」タイプの運動の

事です。

「有酸素運動」は、「出す力は弱い」けれど「長時間続ける事が出来る」タイプの運動の

事を指します。

大まかな説明は以下の通りです。

 

筋収縮の3様式について

 

クレアチン=リン酸系

クレアチン=リン酸系は、筋肉の中にあるクレアチン=リン酸をエネルギー源として筋収縮を

して酸素を必要としない無酸素運動を生み出します。

これは極めて強い力を出せる物の5~15数秒しか持ちません。

例えば100メートル走におけるスタートダッシュ等がこの筋収縮を使います。

 

解糖系

解糖系は、血中のグルコース(ブドウ糖)や筋肉の中にあるグリコーゲン(ブドウ糖の塊)を

エネルギー源として筋収縮して酸素を必要としない無酸素運動を生み出します。

これは強い力を出せる物の数十秒しか持ちません。

例えば100メートル走におけるスタート後の疾走等がこの筋収縮を使います。

 

有酸素系

有酸素系は、主として脂肪細胞にある中性脂肪(トリアシルグリセロール)を

エネルギー源として収縮して酸素を必要とする有酸素運動を生み出します。

弱い力しか出せない物の極めて長い時間運動が持続します。

例えばマラソン等がこの筋収縮を使います。

 

フリスビーやおもちゃを用いてダッシュさせるタイプの運動は「筋肉の出力が大きい」為に

どちらかと言えば「無酸素運動」に近いと言えます。

無酸素運動で血中グルコース(血糖)や筋グリコーゲンや肝グリコーゲンというエネルギー源は

大量に消費されます。

しかし脂肪細胞に蓄積された中性脂肪はなかなか消費されません。

また無酸素運動は、疲労物質として名高い乳酸を産生すると同時に体温の上昇を招きます。

結果として犬が早々にバテてしまいます。

そうなると「運動の総量が減ってしまう」事が考えられます。

なので脂肪を消費する有酸素運動を確実に動員してなおかつ少ない疲労で長時間継続出来る

「散歩」がダイエットの犬の運動として適切と言えます。

 

・犬に過剰な運動をさせる

せっかちな飼い主の場合は、早く結果を出したい為に犬に対して過剰な負荷を

掛けてしまいます。

例えば自転車につないで延々と小走りさせたり1日3時間歩かせるな等がそうです。

しかしこうした過剰な運動は、犬の福祉にとって最良と言えません。

まず太り気味な体で過剰な運動をすると靭帯や腱といった関節部位が痛み易いです。

そして「犬が運動嫌いになってしまう」危険性があります。

犬にとって散歩は、心と体に刺激を与える人間で言う遠足の様な物です。

それを飼い主の都合によって毎日開催されるマラソン大会にする事は可愛そうです。

「体重が減らない」事は問題です。

しかし「体重が短期間で急激に減りすぎる」事はまた問題です。

飼い主は事前に計画したダイエット計画にのっとり「犬の体重が許容範囲内で推移している」

事を確認しながら行う必要があります。

適切な体重の減少は1週間で0.5~1.5%・1ヶ月で2~6%程度です。

過剰な運動で一時的に「体重が減る」としてもリバウンド・筋骨格系の障害・

運動嫌悪といったリスクが高まってしまいます。

なのでダイエットにおいて犬に過剰な運動をさせる事は禁忌となります。

運動量を増やす際は、500m単位で少しずつ増やして下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、愛犬にダイエットをさせる際にこの記事を

参考にして消費エネルギーを増やす際についつい

やってしまいがちな間違いをしない様に気を付けたいと思います。

 

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トイプードル

犬の消費エネルギーを増やすには?

読了までの目安時間:約 10分


 

前回は、「摂取エネルギーを減らす際に

ついついやってしまいがちな間違い」について

詳しく書きました。

今回は、「消費エネルギーを増やす事」について

書こうと思います。皆さんは、消費エネルギーを

増やす為に何をすれば良いと思いますか?

 

犬の消費エネルギーを増やす事について

 

・犬の運動時の消費エネルギーを知る事について

消費エネルギーの増やし方について知る為に運動量の計算法から効果的な散歩の

仕方まで私達は知らなければなりません

 

まずは運動時の消費エネルギーについて知らなければなりません。

 

「犬が1日に必要とする」エネルギーは「1日当たりのエネルギー要求量」(DER)

と言います。

このエネルギーは「安静時エネルギー要求量」(RER)や

「運動時エネルギー要求量」(EER)や「食餌性熱効果」(TEF)や

「熱産生適応性」(AT)という細かい要素から構成されています。

 

この内「運動時エネルギー要求量」以外は大きく変動しません。

従って犬の消費エネルギーを増やしてダイエットに繋げる為に必然的に

この「運動時エネルギー要求量」を増やす必要があります。

つまりこれは「犬の散歩する時間を増やす」という事です。

 

・運動時エネルギー要求量について

犬の「運動時エネルギー要求量」(Excercise Energy Requirement, EER)は、

すなわち「犬が歩いたり走ったりする」時の消費エネルギーを計算する公式です。

これは「走行エネルギー」(Energy Requirement for Running, ERR)とほぼ

同じ意味です。

 

EER・ERRの公式は次の通りです。

(1.77d×BW-0.4)+(1.25×BW-0.25)

公式中の「d」は「走行距離(km)」を意味します。

「BW」は「体重(kg)」を意味します。

BWの右肩にある小さな数字は累乗を表す指数です。

 

公式に当てはめて出てきた数値は、体重1kg当たりの消費エネルギーになります。

これに実際の体重を掛けた物が移動に要した総消費エネルギーという事になります。

 

しかしこの公式はマイナスの累乗を計算で必要として非常に煩雑で多くの方にとって

面倒だと思うのでおおまかなEER・ERRを以下で示します。

 

犬の運動エネルギー早見表

犬の現体重(kg) 犬が1km移動

する時の消費

エネルギー(kcal)

犬の現体重(kg) 犬が1km移動

する時の消費

エネルギー(kcal)

犬の現体重(kg) 犬が1km移動

する時の消費

エネルギー(kcal)

3 6 22 24 52 43
4 8 25 26 55 45
5 9 27 28 57 46
6 10 30 30 60 47
7 11 32 31 62 48
8 12 35 34 65 50
9 13 37 34 67 52
10 14 40 36 70 53
12 16 42 37 72 54
15 19 45 39 75 55
17 20 47 40 77 56
20 23 50 42 80 58

 

 

・ダイエット中の犬に必要な運動量について

次に犬に必要な運動量を知る必要があります。上で示した運動エネルギー早見表を使うと

ダイエット中の犬に必要な運動量を計算する事が可能です。

例えば体重10kgの犬の消費エネルギーを50kcal増やそうと思う時は、

目標消費エネルギー50kcal÷1km当たりの消費エネルギー14kcal」で

「およそ3.6km移動する必要がある」事が分かります。

同様に体重30kgの犬の消費エネルギーを100kcal増やそうと思う時は、

目標消費エネルギー100kcal÷1km当たりの消費エネルギー30kcal」で

「およそ3.3km移動する必要がある」と逆算出来ます。

こうして求めた距離が、ダイエット中に増やすべき散歩の量という事になります。

 

ただし、計算上の消費カロリーと実際の消費カロリーを近付ける為

「1kmずつ断続的に歩く」という条件が必要となります。

 

犬の散歩の量は、いきなり増やさずに徐々に増やす様に注意します。

500m単位で増やすと犬は十分ついてこれます。

 

また足腰に故障を抱えている場合無理に運動をさせないで下さい。

 

メインのダイエット法は摂取カロリーや栄養バランス調整する事にしてある程度

理想体重に近づいてきたら運動量を増やす様にして下さい。

 

・散歩について

そして実際に犬と散歩するする必要があります。

その際重要な事は、「犬が屋外で移動した距離をしっかりと記録する」事です。

こうした記録を付けておかないと運動量過多で犬に苦痛を与えたり運動量不足で

ダイエットに繋がらないという状況がたやすく起こってしまいます。

また、散歩する時は1km単位で休み休み行う事をお勧めします。

 

例えば「体重10kgの犬が1km移動する」時の「消費エネルギーは14kcalである」時は、

「体重10kgの犬が3km移動する」時の「消費エネルギーはちょうど3倍の42kcalになる」

はずです。しかし、実際は連続して運動した場合のエネルギー効率を高める為に28kcal

しか消費されません。

 

消費エネルギーを高めるなら3km連続で歩くより1kmずつ小休止を挟みながら歩く方が

効果的です。またこちらの方が消費エネルギーの計算をしやすいです。

 

もし連続して長い距離を歩いてしまった場合は、先述した非常にややこしい公式に数値を

当てはめてちまちまと計算しなければなりません。その場合は、累乗機能の付いた計算機と

表計算ソフト等を用いて自力でやってみて下さい。

 

・散歩の距離を知る方法について

犬は常に散歩中に立ち止まって環境の臭いを嗅ぎ回ります。

なので「時間」から移動時間を逆算しようとすると誤差が生まれます。

この誤差を防ぐ為に「歩数」を目安にするという工夫が必要となります。

歩行距離を知る方法は次の通りです。

 

1.地図上で計算する

飼い主が犬と歩いたルートを覚えておき家に帰ってから地図上でそのルートをトラッキング

します。

そのルートに縮尺を掛けた物が実際に歩いた距離という事になります。

また、キョリ測の様なサイトは歩いたルートを地図上でクリックするだけで移動距離を

自動計算してくれるので便利です。

 

2.犬に万歩計を着ける

近年犬用の万歩計が発売されています。

例えば100メートルというあらかじめ計測した距離を犬に歩かせてその時の歩数を調べます。

この歩数(例:300歩)を10倍した物が1km歩く為要する歩数です(3,000歩=単位歩数) 。

ダイエット中の犬の散歩量を2km増やしたい場合は単位歩数×2から計算して犬の万歩計で

6,000歩になるまで歩けば良いという事になります。

 

3.人間の万歩計から推計する

人間の歩数から犬の移動距離を推定する事は可能です。

まずあらかじめ厳密に計測した100mという距離を万歩計をつけた状態で飼い主が歩きます。

その時の歩数(例:150歩)を10倍した物が1km歩く為に要する歩数です(1,500歩=単位歩数)。

ダイエット中の犬の散歩量2km増やしたい場合は、単位歩数×2から計算して飼い主の万歩計で

3,000歩になるまで歩けば良いという事になります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして愛犬のダイエットをする際に

消費エネルギーを増やしたいと思います。

 

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犬の摂取エネルギーを減らす際にやってしまいがちな間違いとは?

読了までの目安時間:約 11分


 

前回は、「ドッグフードを選んだり測ったりする事」

について詳しく書きました。

今回は、「摂取エネルギーを減らす際についついやって

しまいがちな間違い」について書こうと思います。

皆さんは、「摂取エネルギーを減らす際についついやって

しまいがちな間違い」って何だと思いますか?皆さんは、

摂取エネルギーを減らす際に何も間違わずに犬にダイエット

させる自信ありますか?

 

摂取エネルギーを減らす際についついやってしまいがちな間違いについて

 

・極端に食事量を減らす

断食やエサの半減等極端に食事量を減らしてしまうと脂肪以外の組織が目減りしてしまい

ます。

なので摂取エネルギーは、理想体重の安静時エネルギー要求量の100%~140%程度に

抑える事を基本とします。

断食や食事量の減少によって体が飢餓状態を感知すると、生命維持に欠かせない脳に対する

エネルギー供給を保つ為に体の中に蓄積されてるエネルギー

(炭水化物=筋グリコーゲンと肝グリコーゲン/脂質=脂肪組織のトリアシルグリセロール/

タンパク質=筋肉のアミノ酸)を使おうとします。

絶食状態にある動物を用いた実験によると足りないエネルギーを確保する為に

「脂肪組織が分解される」一方で筋肉もまた分解される事が分かりました。

脂肪組織を維持する為にエネルギーは必要ありません。

しかし脂肪以外の組織維持する為に一定のエネルギーが必要です。

つまり脂肪以外の組織を減らしてしまうと、「エネルギー消費率が低下する」事で

「犬が太りやすい体質になってしまう」という事です。

脂肪以外の組織を減らした所にエネルギーを供給するとそのエネルギーは来たるべき飢餓に

備えて脂肪細胞に蓄積されていきます。

これが人間界でおなじみの「リバウンド」です。

食事量を急激に減らしてしまうと脳が飢餓状態を感知し体組織の分解を促進します。

その結果脂肪以外の組織の減少とリバウンドの危険性を高めてしまう為にダイエットにおいて

極端に食事量を減らす事は禁忌です。

 

・自家製フードを用いる

ダイエット中のペットの栄養を自家製フードでまかなう事は不可能ではありません。

しかし多くの場合は非常に困難です。

まず栄養学に関する広範な知識が必要です。

何より毎日食事を作り続けるモチベーションが必要です。

アメリカの獣医師116人を対象にした調査によると自家製フードを処方した獣医師で

犬や猫の栄養要求を満たしていた者はわずか10%しかいませんでした。

「獣医師にすら難しい事を素人が行う事」は容易でないと分かると思います。

自家製フードによるダイエットは、知識と「やる気が有り余っている」人以外安易に

踏み出さない方が無難です。

本気で自家製フードを作ろうとする場合犬に必要な栄養素をすべて不足しない様に

食品成分表等を参考にしながら細かく計算しなければなりません。

また計算の手間を省く為に書店は犬の減量を目的とした手作りごはん本を数多く置いて

います。

しかしこうした書籍の中に記載されているレシピは、犬に長期的に与えた場合の影響を

科学的に検証していません。

頭ごなしにこうした書籍信用する事は避けるべきです。

 

・フードの量だけを減らす

摂取エネルギーを減らす為に単純に「食事量を減らせばいいじゃないか」と考えるは当然の事

です。

しかしフードの量だけを減らすという方法は大きな落とし穴を持っています。

通常のペットフードを餌として与えている場合は、フードの量を減らしてしまうと摂取カロリーを

減らすと同時に炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルのバランスを崩してしまう

事があります。

その結果ダイエットでペットを健康にしようとしたら逆に不健康になってしまったというおかしな

状況が生まれかねません。

ダイエット用に作られたペットフードは、食事の中からカロリーだけを減らしてその他の重要な

栄養素を適量摂取出来る様に調整されています。

ペットの栄養要求を理解して細かく計算しながらフードの量を調整する事を面倒な場合は、

ダイエット用フードを用いると無難です。

 

各種栄養素が不足した時に起こる体調不良の一覧を下記に載せます。

 

炭水化物不足

体タンパク質の減少・低血糖

 

タンパク質の不足

成長不良・食欲不振・貧血・不妊・脱毛・毛艶の悪化・被毛の貧弱化・筋肉の萎縮

 

脂質の不足

脂溶性ビタミンの吸収阻害・自然治癒力の低下・皮膚の乾燥・膿皮症・脱毛・むくみ・

湿潤性皮膚炎・繁殖能力の低下

 

ビタミンの不足

欠乏しているビタミンによって症状は、違います。

 

ミネラルの不足

欠乏しているミネラルによって症状は、違います。

 

・一気にドカ食いさせる

ダイエット中の犬に一気食いやドカ食いをさせる事はNGです。

食べた者を消化吸収する為にエネルギーが使われています。

これは「食餌性熱効果」(TEF)といいます。

この「食餌性熱効果」は、一度に大量の食物を摂取した時よりも少量を小分けにして摂取した

時の方が大きくなるといわれています。

なので食事は最低で3回に分けて与えると良いです。

一気にドカ食いさせずに迷路タイプのトレーと併用する場合は、早食い防止になり一層効果を

高めます。

 

・運動直前に食事を与える

運動の直前に餌を与えると血中グルコースを細胞内に取り込むインスリンの血中濃度が高まり

ます。

インスリンは脂肪組織からの遊離脂肪酸を減少させる働きを持っています。

結果として脂肪細胞の利用効率が下がってしまいます。

つまりこれは「犬が痩せにくくなる」という事です。

犬にエサを与えるタイミングは、少なくとも運動の6時間以上前に設定すると無難です。

人間を用いた実験で運動の45分前にグルコース(糖分)を含む飲み物を与えられた

グループは、自転車運動を開始した直後に血糖値の急激な低下が見られたといいます。

犬は「狩猟犬低血糖症」といって運動開始後に突然震えやけいれんを起こして卒倒するという

ケースがまれに見られます。

こうした不測の低血糖症を予防する上で運動直前の食事は控えた方が良いです。

 

・タンパク質の過不足を起こす

三大栄養素の中で特にタンパク質は、摂取量の過不足によって健康に多大なる影響を及ぼし

ます。

「炭水化物」・「タンパク質」・「脂質」という三大栄養素の大きな特徴は

「脂質やタンパク質から炭水化物(ブドウ糖)は作られる」けれど

「脂質や炭水化物からタンパク質は生成されない」という点です。

つまりタンパク質から構成される組織を維持する為に常に外部からタンパク質を摂取する

必要があるという事です。

犬の食事に含まれるタンパク質の許容範囲は乾燥重量中6~30%です。

また成長期における推奨値は22%です。

成犬における推奨値は18%です。

老犬における推奨値は15~23%です。

肥満傾向にある犬における推奨値は15~30%とされています。

タンパク質は摂取量が多すぎても少なすぎても健康に対して影響を及ぼすので摂取する

割合は許容範囲内に抑える事を鉄則とします。

タンパク質不足は、免疫力の低下・傷の修復力の低下・薬物代謝能力の低下・低アルブミン

血症等を招きます。

またタンパク質の代謝回転を通して筋肉の萎縮が起こります。

「代謝回転」は、「タンパク質が体内において常に分解と再合成を繰り返している」現象の

事です。

筋タンパクや血中アルブミンの様に回転サイクルが数日から数週間の物もあれば

サイトカインや酵素の様にたった数分から数時間の物もあります。

いずれにしても外部から適切な量のタンパク質を摂取しなければこうした代謝回転の

バランスを崩して上記の様な様々な体調不良を招いてしまいます。

タンパク質は、常に外部から取り込まなければなりませんが余りに大量に摂取してしまうと

逆に害を及ぼす事があります。

例えば、タンパク質の分解により生成された窒素の90%以上は肝臓と腎臓で尿素に変換され

尿中に排泄されます。

しかし腎臓や肝臓に何らかの障害を持っている犬は、こうした変換作業がオーバーワーク

なってしまい疾患の進行を早めてしまう危険性があります。

また特に犬においてタンパク質の過剰摂取が、神経伝達物質の一種「セロトニン」の生成を

抑制して縄張りを守る為の恐怖心による攻撃性を増加させると報告されています。

過剰なタンパク質は、体に良いとする栄養学的な根拠も無く体に悪影響を及ぼす可能性を

持っています。

ダイエット中の摂取量は、推奨範囲である乾燥重量中15~30%を超えない様にして下さい

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を知りませんでした。

愛犬のダイエットをする際にこの記事を参考にして摂取エネルギーを減らす際に

ついついやってしまいがちな間違いをしない様に気を付けたいと思います。

 

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トイプードル

ダイエット中のドッグフードの選び方と量について

読了までの目安時間:約 5分


 

 

前回は、摂取エネルギーを減らす事について書きました。

今回は、ダイエット中の犬のドッグフードを選んだり

測ったりする事について書こうと思います。皆さんは、

どのようにダイエット中の犬のドッグフードを選んだり

測ったりすれば良いと思いますか?

 

 

 

ダイエット中の犬のドッグフードを選んだり測ったりする事について

「摂取エネルギー」や「栄養成分」の推奨値を分かっていても、食材に含まれる栄養成分を全て

自力で計算してオリジナルフードを作る事はかなり手間を掛けなければなりません。

しかし、市販されている肥満犬向けフードを与えるとオリジナルフードを作るという手間は

掛からなくなります。

 

肥満犬用に製造されたダイエット専用フードは、三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)+

ビタミン+ミネラルを概ね基準を満たす様に調整されていて満腹感を持続する為に適度な

繊維を含んでいます。

 

飼い主は製品のラベルの栄養バランスを見て自分で選べます。

不安な場合は獣医さんに相談してオススメのフードを紹介して貰って下さい。

選ぶ際の一つの基準は、「この製品はAAFCO(米国飼料検査官協会)の定める基準を満たす事を

証明されています」と記載されている事です。

この記載は、「少なくともAAFCOが推奨している必須栄養素の最低量が満たされいる」事を

意味しています。

 

ドライフードを選ぶ場合は、エネルギー密度の推奨値は3~3.5kcal/gです。

エネルギー密度は、「フード1粒の中にどの程度カロリーが凝縮されているか」という意味です。

パッケージのエネルギー量が100g単位で表記されている」場合は、「300~350kcal」なら

3~3.5kcal/g」で妥当な範囲と言えます。

しかし「表記が400kcalとなっている」場合は「4kcal/g」で「ややカロリーが高すぎ」判断

して下さい。

 

飼い主はRERを参考にダイエット中の犬の必要カロリー数を分かったら選んだフードの

含有カロリー数で割って1日に必要なフードの量を求めて下さい。

例えば「体重10kgの犬が9kgを目指してダイエットしている」場合の適正カロリー数は

「364kcal×1.4」で510kcal」です。

選んだフードの含有カロリーが3.5kcal/gである」場合の1日に必要なフードの適正量

510÷3.5」で「146g」です

 

この時に注意すべき事は、適正量をオーバーしない様に厳密計画に従って給餌する事です。

エサの量を測る時は、「カップの2/3」いうざっくりした計測ではなくキッチンスケーラー

1g単位で計量出来る計測器を用いて過不足のない様に十分注意して下さい。

 

ペットフードパッケージは、たいてい「給与量の目安」として体重に応じたエサの量記して

あります。

ここで注意しなければならない事はペットフードのパッケージにある

「給与量目安」=「理想体重1kg当たりの給餌量」であるという点です。

 

理想体重5kgを満たしている犬と理想体重5kgに対して6kgの犬がいるとします。

もし体重1kg当たり給餌量でエサを与えてしまうと太っている方の犬に本来より20%も

余分なエネルギーを与えてしまう事になります。

 

なので、給餌量はあくまでも理想体重の安静時エネルギー要求量から導き出した厳密な

カロリー数をスタートラインにする様にして下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして愛犬のダイエットをする際にドッグフードを選んだり測ったりしたいと思います。

 

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ダイエットで摂取エネルギーを減らすには?

読了までの目安時間:約 19分


前回は、「自宅で行う犬の鎮痛治療」という事で

犬の体重管理ついて書きました。

 

 

今回は

・犬のダイエットを実践についてお話します。

 

摂取エネルギーを減らす事について詳しく書きます。

皆さんは摂取エネルギーを減らす為に何を

すれば良いと思いますか?

 

・犬のダイエットを実践する。

犬の脂肪を減らす唯一の方法は、体の中で「摂取エネルギー<消費エネルギー」という

エネルギーバランスを作り出す事です。摂取エネルギーを減らす際は「食事制限」を

メインのアプローチ方法とします。食事制限をする際は、ただやみくもに食事量を

減らせば良いという訳ではなく摂取カロリーや栄養バランスを調整しなければなりません。

また消費エネルギーを増やす際は「散歩」をメインのアプローチ方法とします。

犬の散歩は、ただやみくもに散歩量を増やせば良いという訳ではなく犬の運動時の消費

エネルギーや犬に必要な運動量を知らなければなりません。

 

・犬の摂取カロリーを調整する事について

 

ダイエット中の犬に推奨されるエネルギー量は

「理想体重の安静時エネルギー要求量(RER)×1.4」です。

 

安静時エネルギー要求量(RER)は

「健常な動物が中程度の気温である環境で休んで絶食していない状態で必要とするエネルギー量」

定義されています。

この安静時エネルギー要求量を求める為に幾つかの計算方法が開発されてきました。

しかし、もっとも簡便で広く用いられているRERの計算方法は

1961年にKleiberによって考案された算定法です。

これは体重を3乗して平方根を2回求めて出てきた数値に70を掛けます。

多くの方にとって計算は面倒だと思いますのでおおまかなRERを以下で示します。

 

犬の現体重とRERを比較する為の表

現体重(kg) RER(kcal) 現体重(kg) RER(kcal) 現体重(kg) RER(kcal)
3 160 22 711 52 1,356
4 198 25 783 55 1,413
5 234 27 829 57 1,451
6 268 30 897 60 1,509
7 301 32 942 62 1,547
8 333 35 1,007 65 1,602
9 364 37 1,050 67 1638
10 394 40 1,113 70 1,694
12 451 42 1,155 72 1,730
15 534 45 1,216 75 1,784
17 586 47 1,257 77 1,819
20 662 50 1,316 80 1,872

 

この安静時エネルギー要求量に1.4を掛けた値つまり理想体重の安静時エネルギー要求量の

140%が、ダイエット中の犬に推奨されるエネルギー量という事になります。

例えば体重10kgの犬が9kgを目指してダイエットしている場合は、

「364kcal(理想体重のRER)×1.4」で適正カロリー「510kcal」という事になります。

もちろんこのエネルギー量は絶対的な物ではありません。餌の利用効率は運動量・代謝量・

毛の長さ・環境の温度等によって左右される為にペットの体質や生活環境に応じて

「RER×1.0~1.4」の範囲内で増やしたり減らしたりします。

 

 

・栄養バランスを調整する事について

 

ダイエットにおいて摂取カロリーを制限する事は大切です。しかし体に必要な栄養素を制限

する事はいけません。エネルギー源となる三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)及び

体の調子を整えるビタミンとミネラルの基本的な推奨摂取量や栄養素を含む食べ物は次の通りです。

 

炭水化物

「炭水化物」は別名で「糖質」と呼ばれます。

主として脳や筋肉に取り込まれてエネルギー源として活用されます。

余った炭水化物はインシュリンというホルモンの働きで脂肪細胞や筋肉細胞に蓄えられます。

空腹時等は体内のタンパク質や脂質を分解して糖質を合成して利用します。

 

「血中のグルコース濃度が慢性的に高くなり過ぎる」状態が糖尿病です。

「血中のグルコース濃度が低い」状態が低血糖です。

 

炭水化物のカロリー1g/4kcalです。

 

炭水化物は砂糖・米・でんぷん・とうもろこし・イモ類等に多く含まれます。

炭水化物は単糖・二糖・多糖に分類されます。

 

「単糖」は、それ以上加水分解されない糖類の事です。

単糖の種類は、別名でブドウ糖と呼ばれ体内でエネルギー源になる「グルコース」

別名で果糖と呼ばれ果物に多く含まれる「フルクトース」やグルコース程甘くなく

あまり水に溶けない「ガラクトース」等があります。

 

単糖の中で特にグルコースは、摂取した脂質やタンパク質等から体内で合成されて

脳や筋肉のエネルギー源になる重要な栄養素です。

血中の糖濃度は、人間と同様に主として脳内の視床下部という部分で自動調整されています。

「血中の糖濃度が低い」時はグルカゴンというホルモンの作用で体内の脂肪や筋肉を分解して

グルコースを血中に補給します。

「血中の糖濃度高い」時はインスリンというホルモンの作用で血中から脂肪細胞

中性脂肪(肥満の原因であるぜい肉)という形で貯蔵されます。

 

「二糖」単糖2分子が脱水縮合してグリコシド結合を形成して1分子となる」糖です。

二糖の種類は、別名でショ糖と呼ばれ砂糖等に含まれグルコースとフルクトースの結合で

出来るスクロース別名で乳糖と呼ばれ牛乳等に含まれグルコースとガラクトースの結合で

出来るラクトース別名で麦芽糖と呼ばれ麦芽等含まれ二つのグルコースの結合で

出来るマルトース等です。

 

犬の舌は甘さに敏感です。

この性質を利用して苦い薬を飲ませる時にガムシロップを混ぜてごまかす事があります。

 

「多糖」「単糖分子がグリコシド結合によって多数重合する」糖です。

多糖の種類は、植物のグルコース貯蔵形態でじゃがいもの根等に貯蔵される

「デンプン」や動物のグルコース体内貯蔵形態で筋グリコーゲンや肝グリコーゲン等の形で

貯蔵される「グリコーゲン」「動物が体内で消化出来ない」多糖類の総称

蒟蒻の「グルコマンナン」昆布の「アルギン酸ナトリウム」等に代表される「食物繊維」等が

挙げられます。

 

「繊維」「グルコースがα結合ではなくβ結合する」重合体の総称です。

具体的な繊維は、セルロース・ペクチン・ヘミセルロース等です。

繊維の最大の特徴は、犬の体内の酵素でβ結合を切断出来ず腸内にいる微生物の

酵素だけが切断出来るという点です。

微生物によって分解される繊維は、様々な経路を経てピルビン酸という物質に代謝されます。

ピルビン酸は、短鎖脂肪酸に転換されて宿主である動物の腸管の健康

維持する為の基となります。

つまり腸内微生物は、動物の体内に住まわせて貰っている代わり

腸の動きを活発にするという「家賃」を支払っています。

 

繊維の働きは、消化管内の内容物の通過時間を調整する事や血中グルコースレベルを

調節する事や腸管内のpHを減少させて嫌気性の微物の割合を増加させる事や

微生物の短鎖脂肪酸・ビタミンK・ビオチン・二酸化炭素・メタン等の産生を促す事や

結腸においてイオンや水分の吸収を促進する事です。

 

大腸粘膜の健康を維持する犬の唾液は、デンプンを分解する「アミラーゼ」という酵素を

含んでません。

人間の様にお米を噛んでいる内に分解されて甘みが出てくる」という事はありません。

 

ドライペットフード生産使われるエクストルード加工処理」(押し出し成型)は、

デンプンをゼラチン化する事によって穀物中のデンプンの消化性を高めています。

市販ペットフードに含まれるデンプンをすぐに消化出来る理由です。

 

犬において炭水化物の適正摂取量は定められていません。

一般的に乾燥重量の55%未満が良いされます。

 

また、炭水化物一種で腸内の微生物だけが分解出来る食物繊維に関して

腸管の動きを活発化して低カロリー満腹感を与えるという事で10~20%程度

含んでいる方が望ましいされています。

 

タンパク質

「タンパク質」は主として筋肉やホルモン等アミノ酸を必要とする体内組織に変わります。

炭水化物(糖質)や脂質からタンパク質は合成されません。なのでタンパク質は外から食事

として摂取しなければなりません。タンパク質のカロリーは1グラム/4キロカロリーです。

主なタンパク質の含有食品は肉の赤身部分・魚・大豆製品・卵白・牛乳・チーズ等です。

タンパク質に関して乾燥重量に対して15~30%程度が良いとされています。

また、たんぱく質の最低摂取量に関してNRC(全米研究評議会)は

「理想体重1kgにつき1.6g以上」と示しています。

またAAHA(アメリカ動物病院協会)は「理想体重1kgにつき2.5g以上」と示しています。

なのでそれぞれの研究機関によってたんぱく質の最低摂取量はやや幅を持っています。

例えば10kgを目指してダイエットしている犬は、1日最低16~25gのたんぱく質を

必要という計算になります。どちらの基準に従うにせよタンパク質の中に必須アミノ酸が

含まれていなければなりません。犬に必要な必須アミノ酸はアルギニン・イソロイシン・

スレオニン・トリプトファン・ヒスチジン・フェニルアラニン・フェニルアラニン-チロシン・

メチオニン・メチオニン-システイン・リシン・ロイシン・バリンです。

 

脂質

「脂質」は主として脳や筋肉に取り込まれてエネルギー源として活用されます。脂質は、

栄養学上おおまかに「単純脂質」・「複合脂質」・「誘導脂質」の3種類に分けられます。

この内食事として多く摂取する脂質は、単純脂質に属するトリアシルグリセロール

つまり「中性脂肪」です。中性脂肪は体内で分解されて脂肪酸とグリセリンに分かれます。

更に脂肪酸は、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれます。これらは、体内において

多くの生理作用をします。飽和脂肪酸は畜産動物の肉に多く含まれ常温で固体を維持します。

これは病気との関連を示されいる為に過剰な摂取を推奨されてません。不飽和脂肪酸は、

植物や青魚の中に多く含まれ常温で液体です。1930年代の動物実験により不飽和脂肪酸を

欠く事で皮膚障害や不妊等を引き起こす事が分かっています。ただし過剰な摂取は健康を

損ないます。また食事に含まれる脂質はトリアシルグリセロール・リン脂質・コレステロール・

コレステロールエステル等です。余った脂質はインシュリンというホルモンの働きで脂肪細胞

筋肉細胞に蓄えられます。空腹時は脂肪細胞に含まれる中性脂肪を分解して糖質の1つである

グルコース合成して利用します。脂質に関して明確な摂取量は決められていません。脂質の

カロリーは1グラム/9キロカロリーです。

脂質は肉の脂身部分・バター・生クリーム・マヨネーズ・植物油・卵黄等に多く含まれています。

犬の一日に必要な脂質の量に厳密な決まりはありません。

しかし他の栄養素よりカロリー高めな為に他の栄養素とバランスを考えた上で摂取量を決める

事が望まれます。一般的に脂質は乾燥重量に対して7~12%含まれています。

脂溶性ビタミンの吸収に役立ち嗜好性を高めて適正なカロリー密度を供給するという条件を

満たす範囲内ならばドッグフードに脂質を含む事は概ね許容されます。またドッグフードに

必須脂肪酸を含んでいる事は絶対条件の1つです。犬に必要な必須脂肪酸はリノール酸・

αリノレン酸・DHA・EPAです。

 

ビタミン

「ビタミン」は生物の生存や生育に必要となる微量な栄養素の総称です。

脂に溶け尿と共に排泄されず過剰症になる「脂溶性ビタミン」と水に溶け尿と共に排泄

される為に過剰症にほとんどならない「水溶性ビタミン」に分類されます。

脂溶性ビタミンは、ビタミンA・ビタミンD・ビタミンEです。

水溶性ビタミンは、ビタミンB1(チアミン)・ビタミンB2(リボフラビン)・ビタミンB3

(ナイアシン)・ビタミンB6(ピリドキシン)・ビタミンB12(コバラミン)・ビタミンC・

ビタミンM(葉酸)・コリン・パントテン酸です。

しかし、犬はビタミンCを体内で合成出来る為に外部から摂取しなくて大丈夫です。

AAFCO(米国飼料検査官協会)がビタミンの最低摂取量を公開していてビタミンの種類に

より違います。

「ビタミンの摂取量が多すぎる」時は「ビタミン過剰症」と言われます。ビタミン過剰症の

症状は、過剰になっているビタミンによって違います。「ビタミンの摂取量が少なすぎる」

時は「ビタミン欠乏症」と言われます。症状は、欠乏しているビタミンによって違います。

 

ミネラル

「ミネラル」は生体にとって欠かせない微量元素の事で日本語で「無機質」と呼ばれます。

ミネラルは、多すぎても少なすぎても体調不良に陥る為に慎重に摂取しなければならない

栄養素です。犬に必要なミネラルは、亜鉛・塩素・カリウム・カルシウム・クロム・セレン・

鉄・銅・ナトリウム・ホウ素・マグネシウム・マンガン・ヨウ素・リンです。

「ミネラルの摂取量が多すぎる」時は「ミネラル過剰症」と言われます。

症状は過剰になっているミネラルによって違います。

「ミネラルの摂取量が少なすぎる」時は「ミネラル欠乏症」と言われます。

症状は欠乏しているミネラルによって違います。

またAAFCO(米国飼料検査官協会)がミネラルの最低摂取量を公開していてミネラルの

種類により違います。

 

犬はパンティング(あえぎ呼吸/panting)と呼ばれる方法で体温調整をしていて人間程大量に

水分を失いません。

しかし、あえぎ呼吸に伴って蒸発する水分を補わないと人間同様脱水症状を起こすので

特に夏場は飲み水が切れない様に注意を必要とします。犬に必要な一日の水分量は、

概ね摂取カロリー数を「ml」に置き換えた物です。例えば「1日の摂取カロリーが1,000kcal

である」犬の場合、およそ1,000mlの水を必要という事になります。しかし、この数値は犬の

年齢や生活環境や運動の度合いや気温等によって左右されるのであくまでも目安と考えて下さい。

 

乾燥重量

「乾燥重量」は、ペットフードの中から水分を除いた時の重さの事です。

ペットフードのラベルは、多くの場合水分込みの100gに対する割合だけ記載しています。

そういう場合は、フードの中から水分を除いた乾燥重量に対する割合に換算する必要が

あります。乾燥重量に対する換算方法は、次の通りです。

1.栄養素の含有量(g)

水分込みの基本重量100g×栄養素の割合
例えば100g中タンパク質35%と記載されている場合は100g×35%で「35g」です。

2.フードの乾燥重量(g)
水分込みの基本重量100g×(100%-水分含量割合)
例えば水分含量5%と記載されている場合は100g×(100%-5%)で「95g」です。

3.乾燥重量に対する栄養素の割合(%)
正味の栄養素量(g)/乾燥重量(g)
例えばタンパク質35gで乾燥重量95gの場合は35g÷95gで「36.8%」です。

この「36.8%」が推奨範囲内かどうかを確認して下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして愛犬のダイエットをする際に犬の摂取エネルギーを減らそうと

思います。

 

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犬の体重管理とは?

読了までの目安時間:約 10分


 

「自宅で行う犬の鎮痛治療」という事で

「機能性食品を犬に与える」

「環境整備をする」

「犬に理学療法を行う」

について前回話しました。

 

皆さんは、どうやって犬の体重管理をしていますか?

「犬が肥満である」場合どうすれば良いか知っていますか?

 

今回は、「自宅で行う犬の鎮痛治療」という事で

「犬の体重管理をする」事について書こうと思います。

 

・犬の体重管理をする。

犬の体重を管理する事は、変形性関節症や骨関節炎といった筋骨格系の疾患を抱えている

老犬の痛みをコントロールしていく上で極めて重要な位置を占めています。犬の肥満は、

筋骨格系の負担を増やすばかりでなく関連疾患を誘発してしまう非常に危険な状態です。

肥満を放置する事は、一種のネグレクト(怠慢飼育)であり動物虐待と言っても過言では

ありません。飼い主は責任を持って犬の体重を管理していかなければなりません。

もし「愛犬が肥満である」場合は犬にダイエットをさせなければいけません。

 

・ダイエットの目的と手順

 

ダイエットの最大の目的は

「犬が肥満に連動した疾病にかからない様に予防する」事言えます。

犬の肥満の治療法は、運動量を増やす事と食事量を減らす事です。

 

犬にダイエットをさせる時の手順は次の通りです。

・犬の現在の体重と体型を知る。

・犬の理想体重と体型を知る。

・ダイエット計画を立てる。

・犬のダイエットを実践する。

・ダイエット計画を評価する。

 

 

・犬の現在の体重と体型を知る。

犬の肥満を測る際は体型(BCS/MCS)と体重を目安にします。

(BCS)は別名で「ボディコンディションスコア」と言います。

これは、犬の肥満と痩せの度合いを短時間で評価するための指標です。

肥満を判定する際は、適正体重と現体重の比率を出す方法や骨盤周囲を計測して

体脂肪率を推測する方法もあります。しかし、簡便性と正確性を考慮した場合にBCSが最も

優れているといえます。BCSは9段階方式もあります。

しかし最も広く用いられているBCSは5段階方式す。

(MCS)は、別名で「マッスルコンディションスコア」と言います。

これは、犬の筋肉の付き具合を確認するための指標です。

飼い主はこれらを参考にしながら「現在犬がどの段階にあるのか」を把握して下さい。

もし難しい場合は、獣医さんに判定をお願いして下さい。

犬の肥満は、BCSで理想体重の123~146%で体脂肪率35%以上です。

「犬が肥満である」場合「厚い皮下脂肪に覆われており肋骨に触れる事が出来ない」事や

「尾の付け根が脂肪で不明瞭である」事や「横から見ると犬のお腹が垂れ下がっている

様に見える」事や「上から見ると犬のお腹が箱や樽の形に見える」と言う内容がBCSで

あげられてます。

「犬が肥満である」場合わずかな筋肉の喪失つまり「頭部の咀嚼筋がやや失われている」事や

「肩甲骨・背骨・大腿骨・肋骨がうっすらと浮き出ている」と言う内容がMCSであげられて

ます。

犬の体型はBCSやMCSを確認して終わるのではなく必ず写真に収めて下さい。

一定の明るさである撮影場所を決めておいてそこで犬の前・横・後ろ上から犬の姿を撮影して

下さい。ダイエットの前後で写真を見比べると「犬のどこがどのように変わったのか」が

一目瞭然で分かります。体重は決められた時間に測る様にして下さい。

食事の前と後や排泄の前と後で微妙に体重が変動します。なので計測するタイミングを決めて

おくとこうした誤差を減らす事が出来ます。簡便な測り方は、「飼い主が犬を抱えたまま体重

計に乗りそこから自分の体重を差し引く」というやり方です。ただし人間用の体重計は0.1

キロつまり100グラム単位で計測する事が大半です。一方ペットのダイエットは数十グラム

の微妙な増減をモニターしなければなりません。なので成人用の体重計ではなくより細かな

計測を出来る赤ちゃん用のベビースケール等を用いて体重を測って下さい。

 

・犬の理想体重と体型を知る。

犬の理想の体型は、BCSで言うと理想体重の95~106%で体脂肪率15~24%です。

また犬の理想の体型は、BCSで言うと「犬のわずかな皮下脂肪を通して肋骨や骨格の

隆起に触れる事が出来る」事や「腰に適度なくびれが見て取れる」事です。飼い主は、

この体型を目指してダイエット計画を進めていくことになります。
また理想の体重は「(現体重×除脂肪率)÷0.8」という公式で求められます。

「脂肪率」が体の中において脂肪が占めている割合を示しています。

「除脂肪率」は体重全体から脂肪だけを除いた部分すなわち「除脂肪体重」を占めている

割合を示しています。おおまかな目安は「体脂肪率40%/除脂肪率60%」です。

統計的に現体重に除脂肪率を掛けて出てきた値を0.8で割ると理想体重に近い値が出ます。

理想体重の計算式(kg)は次の通りです。

(現体重×0.6)÷0.8
多くの方にとって計算は面倒だと思います。なのでおおまかな理想体重を以下で示します。

 

肥満犬の現状体重と理想体重の比較する為の表

現体重(kg) 理想体重(kg) 現体重(kg) 理想体重(kg) 現体重(kg) 理想体重(kg)
5kg 3.8kg 30kg 22.5kg 62kg 46.5kg
6kg 4.5kg 32kg 24kg 65kg 48.8kg
7kg 5.3kg 35kg 26.3kg 67kg 50.3kg
8kg 6kg 37kg 27.8kg 70kg 52.5kg
9kg 6.8kg 40kg 30kg 72kg 54kg
10kg 7.5kg 42kg 31.5kg 75kg 56.3kg
12kg 9kg 45kg 33.8kg 77kg 57.8kg
15kg 11.3kg 47kg 35.3kg 80kg 60kg
17kg 12.8kg 50kg 37.5kg 82kg 61.5kg
20kg 15kg 52kg 39kg 85kg 63.8kg
22kg 16.5kg 55kg 41.3kg 87kg 65.3kg
25kg 18.8kg 57kg 42.8kg 90kg 67.5kg
27kg 20.3kg 60kg 45kg 92kg 69kg

 

・ダイエット計画を立てる。

現在の体型と体重および理想の体型と体重を分かったら今度は、ダイエット計画を立てます。

無理のないダイエットは、1週間で体重の0.5~1.5%前後つまり1ヶ月で体重の2~6%

くらいを落とすペースです。週2%までは許容範囲と考えられています。しかしあまり急激に

体重を落とすと「脂肪以外の組織が減ってしまう」可能性があります。なので上限は1.5%

くらいを妥当だと考えて下さい。例えば適正体重10kgなのに現在12kgある犬がいるとして

1ヶ月で下限である2%減量しようとすると現体重の2%は0.24kgですので余分な2kgを減量

する為に「2.0÷0.24≒8.3」で8ヶ月半程度掛かるという計算になります。また1ヶ月で上限

である6%減量しようとすると現体重の6%は0.72kgですので余分な2kgを減量する為に

「2.0÷0.72≒2.7」で3ヶ月弱掛かるという計算になります。3~8ヶ月という随分のんびり

している印象を持ちますが、急激なダイエットをすると犬の心身に対して大きな負担が掛かり

ます。また急激なダイエットは、運動につきあう飼い主の負担になります。そしてダイエット

計画を立てる際は、グラフの縦軸を「体重」横軸を「ダイエット期間」に設定してグラフを

作って下さい。

 

皆さんは、この記事の内容について知っていましたか?

私は、この記事の内容を知りませんでした。

私は、愛犬にダイエットさせる時はこの記事を参考に

愛犬の現体重・体型や理想体重・体型を知ったり

ダイエットの計画を立てたりしたいと思います。

 

次回は

・犬のダイエットを実践する。

についてまた詳しくお話したいと思います。

 

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自宅でやれる犬の鎮痛治療は?

読了までの目安時間:約 13分


以前慢性痛や急性痛について書きました。皆さんは、犬の痛みを

出来るだけ取り除いてあげたいですよね?

まず皆さんはペットを病院へ連れて行くと思います。

しかし「病院にペットを連れて行く時間やお金が無い」場合等が

あると思います。

そこで今回は「家でやれる犬の鎮痛治療」について書こうと思います。

 

自宅でやれる犬の鎮痛治療は?

自宅でやれる犬の鎮痛治療は次の通りです。

・機能性食品を犬に与える。

・環境整備をする。

・理学療法を行う。

・犬の体重管理をする。

 

今回は、この内の3つについて書こうと思います。

 

・機能性食品を犬に与える。

「機能性食品」はある特定の作用を持つと考えられているペット用食品の事です。

人間用の「特定保健用食品」や「機能性表示食品」と違い動物用機能性食品に関しては

科学的根拠を示す必要がありません。ですから商品のパッケージに記載されている効能を

信じるかどうかは、飼い主の知識レベルに掛かっているという事になります。こうした緩い

規制のせいで良い物と悪い物がごちゃまぜになり易いと言えます。以下は、ペット用の

機能性食品の主な種類とその効果です。そのほとんどは、骨関節炎や変形性関節症による

筋骨格系の痛みを軽減する事を目的としています。

 

1.関節用製剤
コンドロイチン硫酸とグルコサミン塩酸塩を主成分とする製剤を科学的に、しっかりとデザイン

された2つの実験において評価した所一方で「効果あり」他方で「効果なし」と結論に至り

ました。なのでこれは「中等度の疼痛緩和作用がある」と考えられています。

 

2.P54FP
インドやジャワ原産のウコンやタムラワから抽出する成分「P54FP」に関して主観的な評価

効果があるとされています。なのでこれは「中等度の疼痛緩和効果がある」と考えられて

います。

 

3.ミドリイガイ属製剤
ミドリイガイ属に属する「モエギガイ」(Perna canaliculus)を主成分とする製剤が、3つ

試験で疼痛の緩和に軽度から中等度の効果を示しました。

しかし残りの1つで偽薬群と試験群の間に統計的に有意な差を認める事が出来ませんでした。

なのでこれは「疼痛緩和効果は低い」と考えられています。

 

4.ボスウェリアセラータ
インドの高地に自生する樹木「ボスウェリアセラータ」の天然樹脂抽出物を主成分とする栄養

補助食品に関して主観的な評価で効果があるとされました。しかし科学的な根拠が適切に取り

扱われていませんでした。なのでこれは「疼痛緩和効果は低い」と考えられています。

 

5.オメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸は、多価不飽和脂肪酸の一種で「分子のオメガ終末から第3番目の炭素に最初

二重結合部分がある」事からこう呼ばれています。オメガ3脂肪酸の鎮痛メカニズムは、

細胞膜の中に含まれるオメガ6脂肪酸をオメガ3脂肪酸に置き換える事で放出される代謝産物

を強い炎症促進作用(2・4系エイコサノイド)から弱い炎症促進作用(3・5系エイコサノイド)

強制的に変えてしまうという物です。2012年に報告された研究骨関節炎を抱えた犬の

疼痛管理においてオメガ3脂肪酸による栄養学的なアプローチは考慮するべきという結論に

至っています。この研究は、骨関節炎を自然発症した犬30頭の内15頭に魚由来のオメガ

3脂肪酸を含んだ療法食を残りの15頭に通常のドッグフードを与えて運動能力の変化を観察

しました。給餌試験開始から13週目に圧力センサーを用いて地面反力(足に掛かる力)を計測

しました。通常のドッグフードを与えたグループで「体重の0.5 ± 6.1%増加」に対して

療法食グループで「体重の3.5 ± 6.8%増加」という具合に大きな開きが見られました。

また、給餌実験終了時行動レベルの値は療法食を食べていたグループでのみ顕著な改善を

見られました。

 

・環境整備をする。

1.食事
犬が頭を床まで下げなくて良い様に食器を台に乗せて高くして下さい。

 

2.床
「犬が足を滑らせない」様にカーペットを敷いて下さい。

また「犬が足を滑らせない」様に爪の先に装着する「ToeGrips」という

グッズやフリーリングを犬にはめて下さい。

 

3.トイレ
老犬の場合ちょっとした移動がしんどく途中でおもらししてしまいます。

トイレまでのルートは「床が汚れる」事を想定して掃除し易い素材を敷いて

下さい。またおもらしを頻繁にする場合はトイレの場所自体を近付けて下さい。

 

4.散歩
「関節が痛い」と犬はそれまで大好きだった散歩をあまりしたがらなくなります。

しかし全く運動しなくなってしまうと筋肉が萎縮を起こします。それにより老化が

加速してしまいます。犬に痛みを感じさせず適度な運動をさせる為に飼い主が補助具等を

用いて運動に付き添って下さい。

 

5.寝具
身体機能の衰えで頻繁に寝返りを打てなくなった犬は床ずれを起こし易くなります。

ペットの素材を今までよりも柔らかい物にして飼い主自身で定期的に犬の寝返りを手伝って

あげて下さい。

 

・犬に理学療法を行う。

徒手療法や運動療法や物理療法という3種類の理学療法の中で、物理療法は主として鎮痛を

目的として行われます。以下は家で行える物理療法です。

 

1.温熱療法

「温熱療法」は体に熱を加える治療法の総称です。

表面を温める方法は温パック・ラップを使うという方法や温水ボトルを使うという方法や

犬を風呂や温泉に入れる方法や犬に温水をかける方法や犬を暖かいマットの上に居させる

方法や温風を吹きかける方法等があります。温水を利用した方法は、組織により効率良く浸透

するという特徴を持っており急性~慢性疼痛の緩和や受動運動やストレッチ運動や訓練の前に

ウォーミングアップとして行う事に適しています。

深部を温める際は医療用の超音波機器等を用いなければなりません。操作を誤ると、火傷や

組織障害や血液細胞の障害や血管内皮の障害という副作用を招いてしまうので訓練を受けた

資格者が行わなければなりません。

家庭で出来る温熱療法は、電子レンジで加熱する事で繰り返し使用出来る「温パック」

(ホットパック)です。熱々のパックを直接体に当ててしまうとやけどをしてしまう危険性を

持っているので使用する際は必ずタオルに包んで下さい。飼い主が使用前に手の甲等で温度を

確認する習慣を持つと無難です。組織温を3℃上昇させないとほとんど温パックの効果を発揮

しないものの組織温を45℃以上にすると逆に有害な作用を生じる為に注意深い観察が必要

です。温パックの温度は75℃を超えない様にして下さい。使用時間は15~30分程度に

抑えて下さい。なお温パック内に含まれるゲルは動物に対して毒性を発揮するので犬自身で

中身を誤食しない様に十分な注意を必要とします。

温熱療法の効果は、痛みの軽減する事や血圧を下げる事や筋肉の痙攣を軽減し弛緩を助ける

事や局所の血液循環や代謝を高める事や毛細血管圧や血管の透過性を高める事や温めた部位

において白血球の分裂を高めて組織の修復を促進する事や組織の伸展性を高める事や神経

伝達速度を増加させる事です。

禁忌と注意点は、急性炎症部位に温熱療法をしない事や出血しているもしくは最近出血した

部位に温熱療法をしない事や開放性の傷に温熱療法をしない事や心不全の犬に温熱療法を

しない事や熱を持っている犬や妊娠中の犬や体温調節機能の障害を持っている犬に対して

温熱療法をしない事や放射線療法後の失活組織に対して温熱療法をしない事です。

赤外線温熱ランプや電気ストーブは、広範囲に熱を加えられるので便利な半面老犬にとって

危険な側面も含んでいます。例えば、皮膚感覚の衰えで熱いと感じるまでに時間が掛かる

事や仮に熱いと思っていても体を思う様に動かせずじっと耐え忍ぶ等です。こうした状況は

低温やけどや熱中症に繋がってしまいます。なので温熱器具は「飼い主がいる」時だけ使用

する様にします。

 

2.冷却療法

「冷却療法」は体の熱を奪う治療法の総称です。外傷直後の急性炎症に施す時が最も

効果的です。またこの方法は、鎮痛効果や抗炎症効果の他に出血や筋肉の痙攣を抑制する

といった効果を併せ持っています。骨関節炎という持病を持っている犬が、運動した後に

火照った関節を冷やす目的で行うと効果を発揮します。最も簡単な冷却法は、砕いた氷を

袋に入れたものを薄い布で包み患部に10分~15分間当てるという物です。体の表面組織は、

早く冷える反面早く元の温度に戻るという特徴を持っています。それに対して深部組織は、

なかなか冷えない反面なかなか元の温度に戻らないという特徴を持っています。

例えば10分間氷で冷やした場合元の温度に戻るまでの時間は60分程度を必要とします。

冷却と圧迫を組み合わせると相乗効果を発揮する事から圧迫効果のある冷却パックがたくさん

市販されています。

しかし内部に含まれるゲルが動物に対して毒性を発揮するので要注意です。また過度な冷却に

よる凍傷を防ぐ為に冷却パックがマイナス20℃以下にならない様に注意して下さい。

冷却療法の効果は、疼痛を軽減する事や血流を低下させる事や出血を抑制する事やむくみ等の

炎症を軽減する事や筋緊張の軽減をする事や代謝を低下させてヒスタミンの放出を抑制したり

一時的に筋肉の粘着性を高めて急速な動きを制限する事です。
禁忌と注意点は、進行した心疾患を持っていたり急性の発熱性疾患を持っていたり寒冷刺激に

過敏な体質を持っていたり湿疹や皮膚炎等急性の皮膚症状を持っている犬に対して冷却療法を

行わない事や抹消血液循環を阻害している部位や全身性・限局性血管障害による虚血部位に

対して冷却療法を行わない事や凍傷や体温調節機能の障害による炎症部位に対して冷却療法を

行わない事や6ヶ月以内に放射線療法や電離放射線を行った犬や開放性の傷や感染性の傷を

持っている犬に対して冷却療法を行わない事やガンの転移組織や過剰な瘢痕組織に対して

冷却療法を行わない事です。

 

今回は、「自宅で行う犬の鎮痛治療」という事で「機能性食品を犬に与える」事や

「環境整備をする」事や「犬に理学療法を行う」事について書きました。皆さんは、

この記事の内容を知っていましたか?私は、この記事の内容を知りませんでした。

次回は、引き続き「自宅で行う犬の鎮痛治療」という事で「犬の体重管理をする」

事について書こうと思います。

 

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