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犬の爪はどの様に伸びるの?犬の肉球の構造は?

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前回は、犬の足を英語でどの様に言うか等について書きました。

今回は、犬の爪や肉球について書こうと思います。

 

犬の爪はどの様に伸びるの?

犬の爪は、カーブを描く様に丸まりながら伸びていきます。

しかし犬の爪は、猫の爪の様に「爪の先端がとがっていない」ので

「犬は木に登る」事を出来ません。
犬の爪に人間と同じ様に赤い部分と白っぽい部分があります。

人間の指と同様赤い部分に神経と血管が通っています。

この部分はクイックと言います。

犬の爪を切る時は赤い部分まで切り込まない様に注意してください。

もしそこまで切ってしまった場合人間で言う深爪の状態になり「神経が密な部位である」

という事で犬は、非常に痛がります。

また爪の硬さは、色の濃さに比例します。

なので白い爪より黒い爪の方が硬いです。

 

犬の肉球はどうなってるの?

犬の肉球は、「皮膚の角質層(かくしつそう)が厚くなった」物です。

なのでこれは人間で言うと手のまめや硬くなったかかとに相当します。

 

中国・吉林省長春市にある吉林大学のチームが、犬の肉球について調査を行いました。

これは、警察犬訓練基地で事故死した2頭のジャーマンシェパードを献体として趾行性動物

(しこうせいどうぶつ)の特徴である肉球の構造を電子顕微鏡を用いて行われました。

その結果以下の様な事実が明らかになりました。

調査対象となった場所は、肉球の中で最も広い面積を誇る掌球(しょうきゅう metacarpal

pad)と呼ばれる部分で断面にすると外側から順に角質層→表皮層→真皮層→皮下組織層という

構造になっています。

 

各層に関する説明は、次の通りです。

 

・角質層
この層は、地面と直接接触する為に硬い細胞で覆われていてスパイク状になっています。

摩擦係数はおよそ0.6です。

 

・表皮層
この層は、角質層の形状に合わせる様に「真皮乳頭(DP)と層状表皮組織(SE)がスパイク状に

隆起している」事で成り立っています。

地面に近い底部は、猫やヒョウと同じハニカム構造(正六角形を始めとする立体図形を隙間なく

並べた構造)を形成しています。

この構造は、強度を保ちつつ重量を最小限に抑えられるという特徴を持っています。

 

・真皮層
この層は、地面から遠ざかるに連れて弾力性に富むエラスチン線維で形成されています。

 

・皮下組織層
この層は、象の足や人間の踵と同じ様に結合線維の膜による区切られた脂肪組織で

形成されています。

またこの層は、流体静力学的に衝撃を吸収します。

 

またこの大学は、ハニカム構造に一定の圧を掛けて歩行時における肉球の状態を

シミュレーションしました。

 

結果として非ハニカム構造に比べて床反力(GRF)が最大で35%(1.3N→0.85N)低下

しました。

 

また表皮層にかかるミーゼス応力(物体の内部に生じる6つの応力を1つの数値に

代表させた物)が1000分の一にまで低下しました。

 

そして「強い力が掛かれば掛かる程クッション性能が高まる」という特徴がこの実験で

見出されました。

 

更に「固い層状表皮(外壁部分)に対する圧は高まる」のに対して

「柔らかい真皮乳頭(壁内部)に対する圧は逆に低くなる」という現象が確認されました。

 

こうしたデータから研究チームは、「犬の肉球は全ての層で協力し合って歩行時のショックを

吸収して関節等に対する負担を軽減している」という事実を突き止めました。

 

今回得られた知見は、動物の歩行を模した動きをするロボット等に応用できるのではないかと

期待されています。

 

皆さんは、この記事の内容について知っていましたか?

次回は、肉球の役割等について書こうと思います。

 

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