ペット産業の業種とは?市場規模は?

ここ最近は、犬の殺処分に関する事について書いて来ました。
今回の記事からしばらくは日本のペット産業について書こうと
思います。
ペット産業の業種とは?
現在犬等のペットの生体市場等を合計すると9000億円に届きそうな程
巨大なマーケットが存在しています。
そんなペット産業の業種は、以下の通りです。
・生産
この業種の仕事に従事している人は、子犬や子猫を繁殖しています。
2008年度で1,728件の業者が登録されています。
・せり市
せり市は、オークションを意味しています。
この業種の仕事に従事している人は繁殖業者とペットショップの
バイヤー等に会場を提供します。
2008年度で全国で15の業者が確認されています。
・卸売
この業種は繁殖業者とショップの橋渡しをする仕事です。
2008年度で283件の業者が登録されています。
・小売
この業種の仕事に従事している人は一般購入者に対して犬や猫を販売します。
2008年度で5,525件の業者が登録されています。
・その他
トリミング等のサービス業や犬猫に関したペットグッズを製造する製造業や
海外から純血種の犬や猫を輸入する輸入業等がこの中に含まれます。
平成13年度に環境省によって行われたアンケート調査によると犬猫等のペットの
ペット流通業界の模式図は、以下の様な形になります。
業務区分アンケートによると「単一の業種を専門で行っている業者より複数の業種を
兼業している業者の方が圧倒的に多い」という結果が出ました。
具体的な形態と数字は以下の通りです。
生産のみ 4.5%
小売りのみ 21.3%
生産+卸売+小売 34.3%
生産+小売 17.5%
卸売+小売 9.2%
生産+卸売 5.4%
全体の6割以上が兼業という形で経営を行っている様です。
ペット産業の市場規模は?
ペットデータ年鑑2009によると2007年度におけるペット関連市場の総額は
およそ8,985億円でした。
その内訳は、生体市場 13.5% ペットフード市場 40% ペット用品市場 24%
ペット関連サービス市場 22%という内訳になっています。
更にペット生体市場の内訳は、総額1,219億円 犬 55.7%、猫 15.3% となっています。
太田匡彦さんは、犬を殺すのは誰かという本で2008年度における犬の流通量と
流通ルートについての概算を出しています。
生産頭数の59万5000頭に対して実際にペット飼育者の元へ行き渡る頭数を58万頭と
推計されていて到達率は97.5%です。
残りの15,000頭近くは、病死やブリーダーによる買い取りや悪質な業者による遺棄等
により流通の闇に葬り去られていると予想されています。
なお2001年に行われた環境省による推計で到達率は87%となっています。
ペットフード協会で公開されている全国犬猫飼育実態調査によると平成24年度のおける
犬の飼育頭数は1,153万頭と推計されています。
また現在犬を飼っている世帯は16.8%と推計されています。
因みに今後犬を飼いたいと思っている世帯は30.4%と推計されています。
皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?
次回も引き続きペット産業に関する事について書こうと思います。