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声帯切除手術のリスクや副作用は?声帯切除に対する各国の対応は?

読了までの目安時間:約 7分


 

 

 

前回は、声帯切除の目的等について書きました。

今回は、声帯切除のリスク等について書こうと思います。

声帯切除手術のリスクや副作用は?

 

声帯切除のリスクや副作用は、次の通りです。

 

♦循環器障害等の麻酔の副作用が起こる。
♦「麻酔が切れた」後に痛みがある。
♦犬が傷口から感染症にかかる。
♦出血が起きる
♦手術痕の再生(また声が出てしまう)
♦瘢痕化(繊維が過剰に再生してごわごわになる)した組織が

 気道をふさいでしまう。

 

犬は、手術後傷ついた声帯で吠え立てようとします。

すると傷口が悪化して上記した瘢痕化や手術痕再生のリスクを高めます。

結果としてせっかく手術しても依然として「声が出せる」状態に

戻ってしまうという事が十分に考えられます。
なので手術の成功は、獣医師の腕だけではなく「傷口が治癒する」までの間

いかにして犬をおとなしくさせておくかという飼い主側の努力にある程度

依存しています。

声帯切除に対する各国の対応は?

 

ヨーロッパ

ヨーロッパ諸国の声帯切除に対する対応は、断尾や断耳に対する対応と同じです。

 

♦アメリカ

アメリカにおいて州によって声帯切除に対する対応は、まちまちです。

たとえばニュージャージー州で医学的な目的以外で声帯切除手術が州法で禁止されています。

またオハイオ州で2000年8月にロバート・タフト知事によって声帯切除手術禁止法が、

法制化されました。

2009年2月にマサチューセッツ州で声帯切除の禁止法が提起されました。

それが2010年4月に州法として成立しています。

2011年にニューヨーク州のワーリック市とロードアイランド州の政令により声帯切除手術が、

禁止されました。

 

またアメリカ国内に存在する動物関連団体のリアクションは以下です。

 

◊全米獣医師会(AVMA)
全米獣医師会(The American Veterinary Medical Association)は「無駄吠えに対する

行動矯正を施してもなお問題が改善されない」場合に限り資格を得た獣医師が声帯切除を

行うべきという見解を示しています。

 

◊全米動物病院協会(AAHA)
全米動物病院協会( American Animal Hospital Association)は、全米獣医師会のスタンスに

追従しています。

 

◊全米動物虐待予防会(ASPCA)
全米動物虐待予防会(The American Society for the Prevention of Cruelty to Animals/

ASPCA)は、「過剰な無駄吠えに対してまず習熟した専門家が人道的なしつけを施す」事を

提唱しています。

そしてこの団体は「こうしたしつけが奏功しなかった」場合や「無駄吠えを原因として

捨てられたり生活の場を失う危険性がある」場合に限り声帯切除手術はすべきだという見解を

示しています。

 

♦日本

日本の声帯切除に対する対応は、断尾や断耳に対する対応と同じです。

 

2012年11月に一般社団法人日本小動物獣医師会に在籍する獣医師3,878人に対して犬の

声帯切除に関するアンケート調査が行われました。

獣医畜産新報(Vol.69)内でその結果が発表されました。
まず声帯切除の是非について回答のあった353人の内訳は次の通りでした。

◊良い    53人(15.0%)

◊悪い    176人(49.8%)

◊分からない 124人(35.1%)

 

また実施状況について回答のあった357人の内訳は次の通りでした。

◊実施している  111人(31.0%)

◊実施していない 246人(68.9%)

 

更に手術の是非と実施状況の両方に回答した人で声帯手術をしている人を集計した内訳は次の通りでした。

◊良いと回答した人    約77%

◊悪いと回答した人    約13%

◊分からないと回答した人 約36%

 

手術を行う理由として合計98人から以下の様な回答が得られました。

◊安楽死や飼育放棄の回避 45人
◊騒音問題の解決     28人
◊飼い主の希望      12人
◊治療の手段       10人
◊認知症対策       3人

 

理由の筆頭に安楽死や飼育放棄の回避が来ています。

しかし保健所や動物愛護センターで近年「鳴き声がうるさい」といった安易な理由で飼育放棄をする

飼い主に対して代替案を模索する様に指導する所が増えてきています。

 

逆に手術を行わない主な理由として合計119人から以下のような回答が得られました。

◊しつけ・環境改善などで対処 31人
◊動物愛護の観点       29人
◊術後の合併症や技術的な問題 22人
◊必要性がない        12人
◊依頼がない         11人
◊獣医師の意向         8人
◊部分的な容認         6人

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して声帯切除の是非について考えさせられました。

皆さんも声帯切除の是非について考えてみて下さい

次回は、狼爪(ろうそう)切除について書こうと思います。

 

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トイプードル

声帯切除の目的やきっかけは?声帯切除される犬種は?声帯切除の方法は?

読了までの目安時間:約 4分


皆さんは、犬のしゃがれた声を聞いた事あると思います。

それは人間によって声帯切除を施された証拠です。

今日は、そんな声帯切除について書こうと思います。

声帯切除の目的やきっかけは?

声帯切除の目的は、犬の無駄吠えの音量を下げる事です。

声帯切除のきっかけは、犬の認知症発症や無駄吠えに対する

しつけの失敗やドッグショー出場や近隣住民からの苦情です。

「犬が無駄吠えをする」理由は、社会化期における不適切な

生育環境等です。

声帯切除される犬種は?

声帯切除される犬種は「声が大きい」犬種で次の通りです。

♦アイリッシュ・セッター

♦イングリッシュ・セッター

♦ウェルシュ・コーギー・カーディガン

♦ウェルシュ・コーギー・ペンブローク

♦オーストラリアン・シェパード

♦オーストラリアン・テリア

♦シェットランド・シープドッグ(シェルティー)

♦ジャック・ラッセル・テリア

♦チベタン・スパニエル

♦チワワ

♦トイ・マンチェスター・テリア

♦ドーベルマン

♦スピッツ

♦バセット・ハウンド

♦ビアデッド・コリー

♦ビーグル

♦ブリタニー・スパニエル

♦プチ・ブラバンソン

♦ボーダーコリー

♦ポメラニアン

♦ミニチュア・ダックス・フンド

♦ミニチュア・ピンシャー

♦ラフ・コリー

♦ワイアー・フォックス・テリア

♦ワイマラナー

声帯切除の方法は?

声帯切除の方法は、大きく分けて二つあります。

一つ目は口腔アプローチ法です。

この方法は、犬の口からパンチやはさみあるいはレーザー等を用いて

声帯ひだの一部をカットする方法です。

 

二つ目は喉頭切開法です。

この方法は、侵襲性(しんしゅうせい,体をより多く傷つける)の高い方法で

犬や猫の喉(喉頭,こうとう)を切開して声帯の一部を切り取る方法です。

これらは全身麻酔下で行われます。

 

声帯切除といっても声帯を完全に取り去るわけではなく、あくまでも声を

作り出している声帯ひだの一部分を切り取って声のボリュームを小さくする

事が目的です。
なお、声帯切除手術を受けた犬はしゃがれた声しか出せなくなります。

なので、大声で吠え立ててもせいぜい20メートル先くらいまでしか声が

届かなくなります。

「人間で喉頭の筋肉をつかさどる迷走神経(めいそうしんけい)と呼ばれる神経が

麻痺する」と声帯ひだがうまく振動しなくなります。

なので、人間はスカスカのしゃがれた声(嗄声,させい)しか出せなくなります。

この状態は声帯麻痺(せいたいまひ)と言います。

声帯切除された犬は丁度これと同じ状態になります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を調べてて凄く勉強になりました。

次回は、声帯切除のリスク等について書こうと思います。

 

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トイプードル

整形手術って犬もするの?犬の整形手術の賛否意見は?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

皆さんは、「犬の整形手術に何があるか?」知っていますか?

今回は、「犬の整形手術に何があるか?」とその賛否意見

について書こうと思います。

犬の整形手術に何があるの?

犬の整形手術に断尾(だんび)や断耳(だんじ)や声帯切除や

狼爪(ろうそう)切除や犬歯(いぬば)切断が、あります。

断尾は、犬のしっぽを根元もしくは中間部から切り落として短くする事です。

断耳は、犬の耳を大部分にわたって切除する事です。

狼爪切除は、犬の前足及び後足の内側に生えている地面と接触しない指である

狼爪を切り落とす事です。

一般的に前足の狼爪は、骨格と筋肉や神経や血管等を有する他の指と

同様の構造をしています。

また一般的に後足の狼爪は、骨格を持たず何らかの結合組織で

ぶら下がっているだけの状態だったり犬種によって退化して

生まれ付き無かったりします。

犬歯切断は、犬に生えている上下2本ずつ計4本ある牙である犬歯の先端を

切り取る事です。

 

犬の整形手術に賛成する人と反対する人の意見は?

「犬は未熟な状態で生まれると痛みを感じない」という観点での意見は

次の通りです。

 

・犬の整形手術に賛成する人の意見

犬は、晩成性(ばんせいせい, altricial)という「母親がいなければ

生きていけない」様な非常に未熟な状態で生まれる動物です。

こうした晩成性の動物の神経系統は未熟な状態です。

だから生後数日間は痛みを感じません。

なので犬の整形手術は、して大丈夫です。

 

・犬の整形手術に反対する人の意見

晩成性動物の神経系統は、未熟です。

しかしそれは、「神経線維を包み刺激の伝達を早めるミエリン(髄鞘,ずいしょう)

と呼ばれる構造が不完全である」というだけです。

それにより刺激の伝達は遅いです。

しかし痛み自体は脳に伝わっています。

逆に成犬に備わっている痛み抑制系の神経作用が子犬にありません。

なので子犬は成犬より強い痛みを感じている可能性すらあります。
もし「晩成性動物が痛みを感じない」のであれば子犬と同じ様に未熟な状態で

生まれる人間の赤ん坊は、痛みを感じないはずです。

しかし実際に「赤ん坊が痛みを感じない」等という事実はありません。

新生児はわずかな刺激に対しても痛みのリアクションを示します。

なので犬の整形手術は、してはなりません。

 

「整形手術して無反応な子犬は無感覚である」という観点での意見は次の通りです。

 

・犬の整形手術に賛成する人の意見

整形手術して全く無反応な子犬がいます。

そしてキャーキャー泣かない子や寝ている間に断尾したら目を

覚まさない子がいます。

これは、「子犬は痛みを感じていない」証拠です。

なので犬の整形手術は、して大丈夫です。

 

・犬の整形手術に反対する人の意見

動物は、えてしてストイックな側面を持っていて痛みを極限まで我慢します。

これは、泣き叫んだり怪我をしている姿を外敵に見られると捕食されてしまう

かもしれないという危険性を本能的に察知しているからです。

なので「断尾に対して子犬がリアクションを見せない」事は、「必ずしも子犬が

痛みを感じていない」事を意味していません。
断尾されたドーベルマンやロットワイラーやブービエデフランダースの子犬50匹による

観察で断尾後の反復的金切り声やそわそわした動きや長時間のくんくんという泣き声が

観察されました。

これらは、生後間もない子犬といえども痛みを感じているという証拠です。

なので犬の整形手術は、してはなりません。

 

「整形手術後すぐにお乳を吸う子犬は無痛の証拠である」という観点での意見は次の通りです。

 

・犬の整形手術に賛成する人の意見

子犬を断尾した後に母犬に戻すと子犬は、何事もなかったかの様に

すぐお乳を吸い始める。

これは、「自分のしっぽが切られた」事をすっかり忘れ去っているみたいです。

これは、「子犬が痛みを感じていない」証拠です。

なので犬の整形手術は、して大丈夫です。

 

・犬の整形手術に反対する人の意見

「断尾後に子犬が母犬のお乳を吸う」理由は、痛みを緩和する為です。

お乳を吸うと脳内からエンドルフィンという痛みを緩和する脳内物質が放出されます。

「断尾後子犬が母犬のお乳を吸う」理由は、「子犬が痛みを忘れた」からではなく

あくまでも「子犬が痛みをやわらげたい」からです。

なので犬の整形手術は、してはなりません。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、声帯切除を知っているもののそれ以外を知りませんでした。

私は、犬の整形手術に関する賛否意見について初めて知り犬の整形手術の賛否について

考えさせられました。

皆さんもこの記事を参考にして犬の整形手術について考えてみて下さい。

次回は、犬の整形手術の中の断尾について詳しく書こうと思います。

 

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