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犬の耳の内部構造は?役割は何?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の耳の形について書きました。

今回は、犬の耳の構造について書こうと思います。

皆さんは犬の耳の構造についてどのくらい知っていますか?

 

犬の耳の内部構造は?役割は何?

犬の耳の構造は、外耳・中耳・内耳という構成です。
また犬の耳は、ごみや虫の侵入を防ぐ為に耳の中に毛を生やしています。

 

・外耳

外耳は、体の表面についていて目に見える部分で耳介(じかい)と

呼ばれる耳のひらひら部分や外耳道(がいじどう)と呼ばれる音の

通り道や耳介筋(じかいきん)と呼ばれる耳介を動かす部分から

成り立っています。

 

犬の耳介は、耳介軟骨を含んでいます。

この形状によって犬の耳の形が大きく変化します。

また特定の犬種において断耳といって人為的に耳介軟骨を切り落とし

耳を立たせるという慣習があります。

しかし近年は動物愛護の観点から欧米の多くの国で禁止される様になって

来ました。

 

犬の外耳道は、音(振動した空気)の通り道で垂直部と水平部に分かれていて

両者の間に屈曲部と呼ばれる部分を含んでいて簡単に言うとL字型になっています。

耳道の突き当たりに鼓膜があります。

その為私達は、直接鼓膜を目視出来ません。

「ここに炎症が起きた」状態が、外耳炎です。

 

・中耳

中耳は、鼓膜(こまく)と呼ばれる音を捉える為の器官や中耳腔(ちゅうじくう)と

呼ばれる鼓膜の奥の空洞状になっている部分や耳小骨(じしょうこつ)と呼ばれる

鼓膜に伝わった空気の振動を増幅して内耳に伝える働きを持つ部分や耳管(じかん)と

呼ばれる中耳腔から伸びて鼻腔や咽頭に繋がっている管から成り立っています。

 

鼓膜は、大きな音の衝撃に耐えられる様に少し窪んだ形をしています。

鼓膜の外耳道側は皮膚と同じ構造をしています。

鼓膜の内側は粘膜で覆われた構造をしています。

 

中耳腔は、別名で鼓室(こしつ)と呼ばれます。

「ここに炎症が起こった」状態が中耳炎です。

 

耳小骨は、槌骨(つちこつ)・砧骨(きぬたこつ)・鐙骨(あぶみこつ)の3つからなる

小さい骨です。

槌骨は、鼓膜の振動を直接受け止めます。

砧骨は、槌骨からの振動を受け止める働きをする。

鐙骨は、槌骨からの振動を内耳に伝えます。

 

・内耳

内耳は、前庭窓(ぜんていそう)と呼ばれる鼓膜の振動を内リンパの振動に変える部分と

蝸牛管(かぎゅうかん)と呼ばれる前庭窓からの振動を中枢神経に伝える部分と骨半規管

(こつはんきかん)と呼ばれる複雑な形の側頭骨の腔で構成されています。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して初めて知りました。

次回は、犬の聴覚について書こうと思います。

 

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トイプードル

声帯切除手術のリスクや副作用は?声帯切除に対する各国の対応は?

読了までの目安時間:約 7分


 

 

 

前回は、声帯切除の目的等について書きました。

今回は、声帯切除のリスク等について書こうと思います。

声帯切除手術のリスクや副作用は?

 

声帯切除のリスクや副作用は、次の通りです。

 

♦循環器障害等の麻酔の副作用が起こる。
♦「麻酔が切れた」後に痛みがある。
♦犬が傷口から感染症にかかる。
♦出血が起きる
♦手術痕の再生(また声が出てしまう)
♦瘢痕化(繊維が過剰に再生してごわごわになる)した組織が

 気道をふさいでしまう。

 

犬は、手術後傷ついた声帯で吠え立てようとします。

すると傷口が悪化して上記した瘢痕化や手術痕再生のリスクを高めます。

結果としてせっかく手術しても依然として「声が出せる」状態に

戻ってしまうという事が十分に考えられます。
なので手術の成功は、獣医師の腕だけではなく「傷口が治癒する」までの間

いかにして犬をおとなしくさせておくかという飼い主側の努力にある程度

依存しています。

声帯切除に対する各国の対応は?

 

ヨーロッパ

ヨーロッパ諸国の声帯切除に対する対応は、断尾や断耳に対する対応と同じです。

 

♦アメリカ

アメリカにおいて州によって声帯切除に対する対応は、まちまちです。

たとえばニュージャージー州で医学的な目的以外で声帯切除手術が州法で禁止されています。

またオハイオ州で2000年8月にロバート・タフト知事によって声帯切除手術禁止法が、

法制化されました。

2009年2月にマサチューセッツ州で声帯切除の禁止法が提起されました。

それが2010年4月に州法として成立しています。

2011年にニューヨーク州のワーリック市とロードアイランド州の政令により声帯切除手術が、

禁止されました。

 

またアメリカ国内に存在する動物関連団体のリアクションは以下です。

 

◊全米獣医師会(AVMA)
全米獣医師会(The American Veterinary Medical Association)は「無駄吠えに対する

行動矯正を施してもなお問題が改善されない」場合に限り資格を得た獣医師が声帯切除を

行うべきという見解を示しています。

 

◊全米動物病院協会(AAHA)
全米動物病院協会( American Animal Hospital Association)は、全米獣医師会のスタンスに

追従しています。

 

◊全米動物虐待予防会(ASPCA)
全米動物虐待予防会(The American Society for the Prevention of Cruelty to Animals/

ASPCA)は、「過剰な無駄吠えに対してまず習熟した専門家が人道的なしつけを施す」事を

提唱しています。

そしてこの団体は「こうしたしつけが奏功しなかった」場合や「無駄吠えを原因として

捨てられたり生活の場を失う危険性がある」場合に限り声帯切除手術はすべきだという見解を

示しています。

 

♦日本

日本の声帯切除に対する対応は、断尾や断耳に対する対応と同じです。

 

2012年11月に一般社団法人日本小動物獣医師会に在籍する獣医師3,878人に対して犬の

声帯切除に関するアンケート調査が行われました。

獣医畜産新報(Vol.69)内でその結果が発表されました。
まず声帯切除の是非について回答のあった353人の内訳は次の通りでした。

◊良い    53人(15.0%)

◊悪い    176人(49.8%)

◊分からない 124人(35.1%)

 

また実施状況について回答のあった357人の内訳は次の通りでした。

◊実施している  111人(31.0%)

◊実施していない 246人(68.9%)

 

更に手術の是非と実施状況の両方に回答した人で声帯手術をしている人を集計した内訳は次の通りでした。

◊良いと回答した人    約77%

◊悪いと回答した人    約13%

◊分からないと回答した人 約36%

 

手術を行う理由として合計98人から以下の様な回答が得られました。

◊安楽死や飼育放棄の回避 45人
◊騒音問題の解決     28人
◊飼い主の希望      12人
◊治療の手段       10人
◊認知症対策       3人

 

理由の筆頭に安楽死や飼育放棄の回避が来ています。

しかし保健所や動物愛護センターで近年「鳴き声がうるさい」といった安易な理由で飼育放棄をする

飼い主に対して代替案を模索する様に指導する所が増えてきています。

 

逆に手術を行わない主な理由として合計119人から以下のような回答が得られました。

◊しつけ・環境改善などで対処 31人
◊動物愛護の観点       29人
◊術後の合併症や技術的な問題 22人
◊必要性がない        12人
◊依頼がない         11人
◊獣医師の意向         8人
◊部分的な容認         6人

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して声帯切除の是非について考えさせられました。

皆さんも声帯切除の是非について考えてみて下さい

次回は、狼爪(ろうそう)切除について書こうと思います。

 

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