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犬の殺処分はなぜ行われるの?捨ててしまう理由は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、「犬の殺処分がどこでどのように行われるか?」

について書きました。

今回は、「犬の殺処分がなぜ行われるか?」について書こうと

思います。

 

犬の殺処分はなぜ行われるの?

「環境省が発表した」平成28年度の犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況を調べると

迷子になった末殺処分される犬や猫の他に「飼い主が犬や猫を行政機関に持ち込む」

事によって殺処分されるという事がわかります。

因みに平成28年度に行政に引き取られた犬は、41175匹で以下の様な運命を辿りました。

41175匹の内10424匹が、殺処分されました。

これは、全体の25.3%になります。

また41175匹の内17646匹が譲渡されました。

これは、全体の42.9%になります。

そして41175匹の内12854匹が返還されました。

これは、全体の31.2%になります。

この様に「平成28年の1年間で10,424頭の犬が殺処分された」事が分かります。

同じく環境省が発表した犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況を見てみると以下の様な

データを拾う事が出来ます。

平成28年度に引き取られた犬41,175頭の内4,663頭が飼い主からの引き取りすなわち

飼育放棄による引取りと言う事になります。

これは全体の11.3%に相当する数字です。
この11.3%という持ち込みの割合を先ほど見た同年度の殺処分数10,424頭に当てはめて

単純計算すると飼い主の飼育放棄による殺処分数が1,178頭という事になります。

この数字は必ずしも正確ではありません。

しかし「飼い主の無責任さが原因で殺された」犬の数が、概数で1,200頭に達するという事を

イメージ出来ます。

 

犬を捨ててしまう理由は?

 

上記の様に「飼い主達がいとも簡単に犬を捨ててしまう」理由は、以下の様な理由です。

 

・引越し先がペット禁止である。
・犬が大きくなって可愛くなくなった。
・予定外の出産でたくさん子犬が産まれてしまった。
・面白半分で繁殖したけれど子犬の貰い手がいない。
・犬が言う事を聞かずうるさい。
・犬を飼う経済的な余裕がなくなった。
・老犬の介護がしんどい。
・ブリーダーをやめて犬達が用済みになった。
・夏休みで長期の旅行に行くのに犬の世話をする人がいない。
・犬が思っていたより臭い。
・飼い主の他界後犬の世話をする人が見つからなかった。

 

皆さんは、この記事の内容をどう思いますか?

次回も引き続き犬の殺処分に関する事を書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の出産について

読了までの目安時間:約 18分


皆さんは、犬の出産についてどのくらい知っていますか?

今回は、「産箱とは何か」等について書こうと思います。

産箱って何?産箱を設置する際の注意点は?

妊娠後期(交配日から数えて42日以降)に入り

床を引っかく様な営巣行動(えいそうこうどう)や

落ち着きなくうろうろする等の行動を出産間近の犬は、

します。

なのでその前に飼い主は「母犬が安心して出産出来る」様に

産箱(さんばこ)の準備をして下さい。
「犬の祖先であるオオカミが出産する」時は、外敵から

見つからない場所に穴を掘りその中で出産します。

犬は、オオカミ同様に外敵から見つかりにくい遮蔽された

空間を本能的に求める様になります。

穴を掘る行動に相当する物が、前述した営巣行動です。

外敵から身を隠す穴に相当する物が、産箱です。

産箱は、市販されています。

しかし産箱は、ダンボール等で作れます。

以下は、産箱を設置する際の注意点です。

・産箱の周り(母犬の出入り口以外)は、板等で囲う。

・母犬の出入り口の床に近い部分は、仕切りを付けておく。

・産箱は、「母犬が普段生活している」サークルの近くに作る。

・産箱の中は、タオルケットや短冊状に切ったり丸めたりした

 新聞紙を敷き詰める。

・寒い季節や気温の低い日の為にタオルケットや新聞紙の下は

 ペットヒーターを入れておく。

犬の出産のサインは?犬の早産と遅産は?

犬の出産のサインは、次の通りです。

・営巣行動がより頻繁になる
・落ち着きがなく常にうろうろする
・呼吸がいつもより荒く激しくなる
・体温が低下する(37.5℃)
・犬が食べ物を受け付けなくなる
・排尿や排便が多くなる

 

「以上の様な兆候が見られる」場合分娩が、近い証拠です。

なので飼い主は、交尾から60日頃特に注意して母犬を観察しなければなりません。
妊娠56日頃に分娩してしまう事は、早産と言います。

「分娩後の新生子管理が適正である」場合は、そのまま育ちます。

逆に65日になって分娩に入らない場合は、遅産と言います。

遅産の場合子犬の数が、少ないです。

その為に母犬のおなかの中で子犬が、大きくなりすぎてしまいます。

なので難産になる危険性が、あります。

その際は、かかりつけの獣医師に相談して下さい。

犬は、どの様に出産するの?犬は、一度にどのくらい子犬を産むの?

犬は、陣痛に耐えながら両足を踏ん張る様にしていきみます。

小型犬の場合は、横になった状態で2~3匹出産します。

中・大型犬の場合は、排便する様な格好で6~10匹出産します。

子犬は、どの様な状態で生まれるの?母犬は、出産後子犬をどうするの?

子犬は、羊膜に包まれてテカテカした状態で生まれてきます。

通常母犬が、これを破ってへその緒を噛み切り子犬の体や鼻先をなめて呼吸を

促します。

その後母犬は、子犬を自分の乳に近づけて授乳します。

しかし何らかの理由でこうした正常な母犬として本能的な保育行動を取らない犬が、

います。

なのでその時は、飼い主の補助を必要とします。

正常な場合「胎子が分娩された」後しばらくすると胎盤が、娩出されます。

しかしまれに「胎子の数に比べて胎盤の数が少ない」時が、あります。

これは、胎盤停滞といって「母犬の体内に胎盤がとどまっている」状態です。

分娩後2~3時間して胎盤を自然娩出する事が、多いです。

しかし「なかなか胎盤が出て来ない」時は、念の為に獣医さんにその旨を報告すると

無難です。

なお通常母犬が娩出した胎盤を食べてしまいます。

しかしこれは、正常な行動です。
通常第一子を産んでからしばらく時間を置いて第二子の陣痛が、始まります。

この時は、分娩の邪魔にならない様に子犬を取り上げて性別や体重を記録しましょう。

新生子衰弱症候群とは?

新生子衰弱症候群(しんせいしすいじゃくしょうこうぐん, 衰弱子犬症候群)は、

「生まれた時に正常だと思われた新生子(生後10日くらいまでの子犬)が生後24時間を

経過したくらいから徐々に衰弱する」病態をいいます。

症状は、吸乳をせず絶え間なく鳴きながら動き回り酸欠によるチアノーゼを起こしたり

(皮膚が紫色になる)低体温になったり等です。

この病気の原因は、定かではありません。

なので人間を介入させてこの病気の子犬の命を救う事は、難しいとされています。

難産の兆候と原因は?

難産の兆候は、次の通りです。

・陰部にしっぽや片足など胎子の一部が引っかかっている。
・陰部から羊膜が出ているのに係らず母犬が2時間以上分娩しない。
・陣痛で20~30分苦しがっているのに分娩が起こらない。
・破水後2~3時間経っているのに係らず分娩が起こらない。
・第一子の出産後4時間以上経っているに係らず母犬が、第二子を出産しない。
・分娩前から緑色のおりものが出ている。

 

代表的な難産の原因は、次の通りです。

 

・子宮無力症

子宮無力症は、「分娩時に子宮筋の収縮を促すオキシトシンに体が反応しない・

子宮が収縮しない」状態で難産の原因として最も多い物です。

子宮無力症の原因として「胎子が1~2頭と少ない・陣痛を誘発させるだけの刺激が

得られない」という単体胎子症候群や肥満等による子宮筋に対する脂肪沈着や高齢や

遺伝等が、挙げられます。

 

・産道の異常

産道の異常は、産道を構成する骨盤や子宮頚部や膣や肛門等の異常を言います。

これを原因として胎子が、産道を通過出来なくなります。

産道異常の原因として子宮の破裂や骨盤の発育不全または奇形や鼠蹊(そけい)ヘルニアや

腫瘍等が、挙げられます。

 

・過大胎子

過大胎子(かだいたいし)は、「胎子の体重が母体の4~5%を超えている」状態を

言います。

「胎子の頭部の方が母犬の骨盤腔より大きい」為に胎子が、産道を通過出来なくなります。

過大胎子の原因として出産の遅れによる胎子の過剰成長や同腹胎子の成長アンバランス等が、

挙げられます。

 

・胎子の失位

胎子の失位(たいしのしつい)は、「胎子が頭や後肢以外の部位から産道を通過しようとする

際に詰まってしまう」状態です。

胎子の失位の原因として胎膜の破れによる逆毛や胎子の体の異常なよじれや左右の子宮から

同時に出てきた胎子同士の衝突等が、挙げられます。

 

・犬種

難産になり易い犬種は、「頭が大きい・肩が張っている」ブルドッグや「母犬の骨盤口が

扁平である」ボストンテリア等の短頭種やチワワ等の超小型犬等です。

 

帝王切開とは?

帝王切開(ていおうせっかい)は、人為的に子宮を切開して成熟した胎子を取り出す手術です。

これは、「自然分娩が困難である」時や「子宮内の胎子が全て死亡している」時や「死亡胎子の

一部が子宮内に取り残されて分娩されない」時等に適用されます。

帝王切開前に医者は、母犬の血液検査やレントゲン検査やエコー検査等を行い健康状態を

把握します。

その後医者は、母犬に麻酔をかけます。

その際母犬に十分な麻酔効果を発揮して胎子に必要最小限の影響だけを及ぼす絶妙な吸入量が、

必要です。
母犬に麻酔をかけたら、母犬のお腹の正中線を切り一端子宮を体外に取り出して子宮を

切開します。

子宮から全ての胎子を取り出したら、切開した部分を縫合して腹部を縫い合わせます。
帝王切開のメリットは、「母犬と胎子両方の命を救う事が出来る」という点です。

帝王切開のデメリットは、「母体に負担が掛かる」という点や「緊急の場合夜間病院を探す必要が

ある」という点や「母犬の母性を目覚めさせる迄に時間が必要である」という点です。

 

母犬に代わって子犬の世話をする方法は?

「子犬を出産した母犬が何らかの理由で正常な保育行動を取らない」場合及び「帝王切開によって

胎子が誕生した」場合は、飼い主による補助を必要とします。

主な補助項目は、以下です。

 

・羊膜を破ってへその緒を切る。

飼い主が、手で羊膜を破りへその緒をハサミで切って下さい。

へその緒は、ちょうどソーセージの様な感じで根元から2cm程の部分を糸で結わえてそこから

やや離れた部分を切り取ります。

 

・子犬の全身を拭いて羊水を子犬の体外に出す。

飼い主は、柔らかい乾いたタオルで子犬の全身を優しく拭いてきれいにして鼻や口に

たまっている羊水を口で吸い出すか頭を下にして軽く振り遠心力によって排水して下さい。

「子犬がキーキーと高い声で鳴き出した」場合呼吸が、始まった証拠です。

この段階で飼い主は、子犬を母犬の乳に近づけてみましょう。

「母犬が授乳を拒否する」ようであれば、授乳を飼い主で行います。

 

・授乳する

飼い主は、授乳の際市販されている子犬用のミルクを子犬に与えて下さい。

普通の牛乳や人間の赤ちゃん用粉ミルクだと子犬に必要な栄養素が、足りません。

なので授乳の際は、必ず犬用粉ミルクを使用して下さい。

また飼い主は、子犬用の哺乳瓶(ほにゅうびん)と「万が一子犬が哺乳瓶での授乳を

受け付けない」時の為に授乳専用スポイトを用意して下さい。

また飼い主による人工授乳は、「母犬の母乳の出が悪くなった」場合必要です。

 

因みにスウェーデン研究協議会のイングフ・ゾッターマン氏は、子犬の鼻にだけ存在している

熱センサーを発見しました。

これは、温かい物から発せられる赤外線エネルギーを感知出来て「母犬から引き離された

子犬がクーンと哀れっぽい声を出しながら張り子の様に首を左右に振って乳首を探し当てる」

というルーティング反射をする時に役立ちます。
また「子犬がなかなか母犬の乳首からお乳を吸わない」時は、羊水と母犬の唾液を新生子の

鼻先にこすりつけて匂いを記憶させて同じにおいを母犬の乳首にこすりつけると授乳を促します。

これは、TeicherやBlassの研究より母犬の唾液と羊水の両方に吸乳を促す化学的な手がかりを

含んでいるからだと考えられています。

 

産後の母犬のケアはどうすれば良いの?

出産の終わった母犬は、子犬達をなめながら授乳します。

なので普通しばらくの間母犬は、子犬達の傍を離れたがりません。

しかし「子犬達がおなか一杯になりある程度落ち着いてきた」ら、母犬の排泄(はいせつ)を

させて軽い散歩に連れ出します。

この散歩は、5~10分ぐらいで大丈夫です。

これは、母犬をリラックスさせると同時に歩くことで全身の血行を促して母乳の出を良くする

効果を持っています。
出産から10日くらいまでの期間は、10分程度の軽い散歩で大丈夫です。

適度な運動は、産後の子宮を収縮させる上で重要です。

なので母犬の軽い散歩は、欠かさない様にして下さい。

 

カニバリズムとは?

カニバリズムは、「ごくまれに母犬が生後2~3日の子犬を食べてしまう」というショッキングな

行動です。

カニバリズムは、日本語で共食いです。

カニバリズムの原因として病気の仔を殺す事によって他の仔に対する感染症を防ぐ事や母親自身の

栄養不足を補う事や栄養不足の環境下における口減らし等が考えられます。
またホルモンの一種プロゲステロンに生理的な鎮静効果が、あります。

「胎盤を体外に娩出して母犬の血中のプロゲステロン濃度が低下する」と反比例的にイライラが、

募ります。

「それが子供に向けられてカニバリズムを生じる」という説が、B.Hartによって言われて

います。

 

出産後に多い母犬の病気は?

出産後に多い母犬の病気は、次の通りです。

 

・停留胎子(ていりゅうたいし)

停留胎子は、「胎子が子宮内に残ったままである」状態で「陣痛が終了してしまった」

状態を言います。

奇形である胎子や過大胎子が子宮内で死亡して感染症を引き起こしている場合は、

早急に獣医さんに診て貰って下さい。

 

・急性子宮炎(きゅうせいしきゅうえん)

急性子宮炎は、「分娩直後に膣から進入した細菌が子宮に到達する」事で発症する

炎症です。

「陰部からどろっとしたおりものが出ている」場合や「母犬が発熱や食欲不振等の症状を

見せている」場合は、獣医さんに診て貰って下さい。

 

・子宮修復不全(しきゅうしゅうふくふぜん)

通常分娩後12週以内に子宮の修復は、終了します。

しかし「分娩後6週を過ぎて依然として膣から血液状のおりものがある」場合は、

この病気を疑って下さい。

これは、高齢犬に多く大抵自然治癒します。

 

・胎盤付着部の退縮不全(たいばんふちゃくぶのたいしゅくふぜん)

「子宮内の胎盤付着部が順調に収縮していない」場合分娩後6週以降も膣から血液状の

おりものが、見られます。

この場合「母犬が貧血を起こす」危険性が、あります。

その場合動物病院で子宮摘出等の処置が、施されます。

 

・子宮破裂(しきゅうはれつ)

子宮破裂は、「子宮に裂け目が出来てしまう」病態です。

これは、子宮蓄膿症や過剰な外圧や子宮の奇形や強すぎる陣痛等を原因とします。

緊急疾患な為に早急な外科的手術が、必要です。

 

・子宮脱(しきゅうだつ)

子宮脱は、「子宮が外陰部から外に飛び出した」状態です。

この病気の多くは、最後の分娩から数時間以内に発症します。

この病気は、「片方の子宮角が突出する」物と「両方の子宮角が突出する」物の2種類です。

いずれにしても開腹手術による整復が、必要です。

 

・無乳症(むにゅうしょう)

無乳症は、「母犬が乳汁を分泌しない」事です。

この病気の原因として早産や帝王切開によるストレスや何らかの精神的なショックや

低栄養等が、考えられます。

 

・うつ乳症(うつにゅうしょう)

うつ乳症は、「乳房が硬くなり熱と痛みを伴う」事で「乳汁分泌が停止した」状態です。

たいていの場合は、乳汁分泌の多い乳房に発症します。

この病気の原因として「子犬の数が少ない」事や死産や乳頭奇形等が考えられます。

乳房を優しくマッサージするとまれに泌乳(ひつにゅう)が、回復します。

しかしこの病気を放置した場合乳腺炎を発症する事が、あります。

 

・乳腺炎(にゅうせんえん)

乳腺炎は、乳頭から進入した細菌によって発生する炎症です。

乳腺は、腫れ上がって熱を持ち痛みを伴います。

乳汁は、「血液と膿が混じる」事で黄色~茶色に変色します。

獣医の診察を受けた上で人工哺乳に切り替える事が、必要です。

 

・子癇(しかん)

この病気は、別名で産褥性(さんじょくせい)テタニーと呼ばれ

「母犬の体内にあるカルシウムが乳汁に使われる」為に「血液中の

カルシウム濃度が急激に低下する」事によって発症する病態で

緊急疾患な為に早急に動物病院へ犬を連れて行って下さい。

症状は、あえぎ呼吸や挙動不審や歩行困難やけいれんやてんかん様発作等です。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、将来メス犬を飼って出産させる時にこの記事を参考にしようと思います。

皆さんもこの記事を参考にして愛犬の出産をサポートしてあげて下さいね。

次回は、「子犬の飼い方」について書こうと思います。

 

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