夏の間犬を飼う上で注意しなければならない事とは?その3

前回と前々回は夏の間犬を飼う上で注意しなければならない
事について書いて来ました。
今回も引き続きこの事について書こうと思います。
夏の間犬を飼う上で注意しなければならない事とは?
・花火等の大きな音
人間をはじめとする多くの動物は突発的な音に対して本能的な恐怖反応を示します。
例えば、突然耳元で後ろからワッ!と大声を出されると驚いて飛び上がる等です。
犬の中にこれと同じリアクションパターンがあります。
犬にとってのワッ!は夜空に突然打ち上げられる花火の音やピカッと光った後に
遅れて聞こえて来るゴロゴロという不気味な雷鳴等です。
そして「花火の音を怖がる犬は多くの場合雷の音も怖がる」という傾向を持っている
事が明らかになりました。
因みに2015年にノルウェー生命科学大学の調査チームは5,000頭を超える犬を
対象として「騒音に対する感受性の強さが何によって左右されるか?」を検証しました。
その結果最終的に17犬種/5,257頭のデータを収集する事に成功して「以下の様な傾向が
浮かび上がって来た」とノルウェー生命科学大学の調査チームは発表しました。
1.騒音に対する恐怖を示した割合は全体の23%だった。
2.恐怖を示す割合は、花火>銃声の様な突発的の音>雷の音>交通量の多い道路の順だった。
3.歳を重ねるごとに騒音に対する恐怖心が強まった。
4.強い感受性を示す割合に関してメス犬の方が1.3倍高かった
5.強い感受性を示す割合に関して性別に関わらず不妊手術を受けていない犬の方が
1.73倍高かった
6.騒音に対して最も強い恐怖心を示した犬は、「分離不安や新しい状況に対する不安が強い」為に
ストレスのかかる状況において平常心を取り戻すまでにより長い時間が掛かった。
7.「花火や銃声の様な突発的な音や雷の音に対する感受性は相互に連動する」事が多かった
・保冷剤中毒
保冷剤の中身は90%以上が水です。
残りは水を吸着して膨らむ物質である高分子ポリマーと「水が凍らない様にする物質である」
不凍液等が含まれています。
不凍液の代表格はエチレングリコールとプロピレングリコールです。
前者は「犬や猫が間違って口にしてしまった」場合犬や猫は急性腎不全に陥って最悪のケースだと
死亡してしまいます。
また近年「プロピレングリコールが多く含まれる」という物が増えています。
と言っても商品によって素材の表記がバラバラです。
「不凍液はただ単に保冷材や凍結防止剤とだけ書かれている」物があります。
・殺虫剤中毒
夏になると「家の中に蚊が入って来る」事が多くなります。
そうなると殺虫剤を室内にまく機会が増えます。
殺虫剤は犬を実験台にして安全性試験を行った上で市場に流通しています。
しかし犬の体内に入れないに越した事はありません。
殺虫剤に多く含まれるピレスリンやピレスロイドといった脂溶性化学物質は、
皮膚より口からよく吸収されます。
小型犬の場合体重1kg当たりの摂取量が大きくなる傾向にあります。
なので大型犬より中毒に陥る危険性が大です。
死亡例はめったにありません。
しかし「抑うつやよだれ亢進や筋肉の震えや運動失調や呼吸困難や食欲不振や低体温や
発熱といった症状が犬に何の脈絡もなく見られた」場合は、その直前に殺虫剤を
使わなかったかどうかを確認してみましょう。
また家の周りにワラジムシやクモやナメクジ用の殺虫剤をまいている場合
「犬がそこに近づかない」様に飼い主は注意して下さい。
皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?
次回は秋の間犬を飼う上で注意しなければならない事について書こうと思います。
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