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犬はどんな食べ方や飲み方をするの?食べ物の味わい方は?嗜好性は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

前回は、犬の唾液について書きました。

今回は、犬の食べ方等について書こうと思います。

 

犬はどんな食べ方や飲み方をするの?

犬の歯列で発達している物は、草食動物にある様な臼歯

(きゅうし・すりつぶす為の歯)より肉を引き裂く為の

裂肉歯(れつにくし)です。

 

つまり犬は、物をよく噛んで食べるのではなく口に入る

大きさに引き裂いたらそのまま丸飲みします。

 

これは「悠長によく噛んで味わって食べていたら外敵や

兄弟に餌をとられてしまう危険性のあった野犬の頃の

習性が残っている」為や条件反射で一気食いをしてしまう

と言われています。

 

犬は、汗をかきません。

なので人間に比べると体内から出て行く水分量が比較的

少ない動物です。

 

しかし体温調整する際はパンティング(panting/

あえぎ呼吸)という方法によって唾液を気化させます。

なので定期的に水分を補給しなければ脱水症状に陥ってしまいます。
犬は水分を補給する時に舌を後方に巻き込んで柄杓(ひしゃく)の

様な形を作って水を汲み取ると考えられていました。

しかし2014年に行われた研究によると犬の舌の形は柄杓の役割をする

というより効率的に水柱を作る為の様です。

水柱は、「舌先が水面から勢いよく離れる」瞬間に出来る円柱状の水の

塊です。

 

なお犬や猫等肉を主食とする動物は、水にだけ反応する特殊な味蕾細胞を

持っています。

それは、水を飲む時に少しだけ丸める舌の先端に存在しています。

「甘い物や塩辛い物を食べた後にとりわけ細胞の感度が良くなる」という

事実からこの細胞は、水をすばやく摂取して体液の水分バランスをいち早く

回復させる為に発達した特殊細胞だと思われています。

 

犬の食べ物の味わい方は?犬の嗜好性は?

犬の舌は、人間ほど敏感ではありません。

しかし全く味を感じないわけではなく甘さ・しょっぱさ・苦さ・すっぱさを

感じる事が出来ます。

また犬のしつけ用品にビターアップル(直訳 苦いりんご)があります。

これは犬の持つ味覚に苦味という不快な刺激を与える事を目的としています。

人間は食事を五感を全て用いて楽しめます。

しかし犬は、匂い>食感>味>見た目の順で餌(エサ)を吟味します。

なので犬の前に綺麗に盛り付けしたフランス料理を並べても匂いを嗅いだら

大したありがたみもなくあっという間に平らげてしまうでしょう。

つまり犬にとって「食べる事が出来るかどうか」が問題です。

「きれいかどうか」や「おいしいかどうか」という事はそれほど重要ではありません。

そうでなければ犬は、腐っている物や自分の糞を平気で食べないでしょう。

 

また過去に行われた幾つかの実験により犬の食べ物に対する嗜好性がわずかながら

判明しました。

ずいぶん古い研究の為現代の犬にそっくりそのまま当てはまるかどうかは微妙です。

 

・好きな肉

牛肉>豚肉>ラム肉(羊肉)>鶏肉>馬肉

 

・エサの水分含量

半生タイプのエサ>乾燥タイプのエサ

 

・調理の有無

出来合いの缶詰肉>その場で調理した肉>生肉

 

・食べ物の温度

温かい物>冷たい物

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、「犬は飼い主の手から直接与えられた食べ物なら何でもおいしく感じるのか?」

等について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬と人間の味覚の違いは?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、五感の中の触覚について特に

犬の痒みの感じ方等について書きました。

今回は、五感の中の味覚について書こうと思います。

 

犬と人間の味覚の違いは?

人間や犬の舌の上に味蕾細胞(みらいさいぼう)と

呼ばれる味を感じる細胞が存在しています。

その性能に大きな違いがあります。

 

人間の味を感じる味蕾の数は約1万個あります。

甘い・辛い・しょっぱい・すっぱい・苦い・うまいの

5つの味を感じる事が出来ます。

舌の上における味覚地図(どの部位でどの味を感じるか)は、

明確で舌先で甘味舌の脇で塩味や酸味舌の奥で苦味を感じる

という配置です。

 

犬の味蕾の数は約2千個で人間の1/5程度しかないと

言われています。

味覚地図は、人間ほど定かではありません。

舌のどの部位でどういう味を感じているのかは犬のみぞ知る

という状態です。

水に反応する特殊なセンサーがあると言われています。

 

上記した様に犬の味覚はよく分かっていません。

「Boudreauが1980年代に行った」実験によると犬の舌の

機能は、おおむね以下の様にまとめられます。

 

甘味
主にA群レセプターと呼ばれる受容器が糖に反応します。

またこれは、人工甘味料にも反応して特に果糖(果物に含まれる

甘味)やショ糖(砂糖に含まれる甘味)に最も強く反応します。

またD群レセプターは、特にフラノールやメチルマルトール等

「人間が果物の甘さとして感じる」物に反応します。
因みに猫は甘味を感じません。

犬は甘味を感じます。

この理由は、「猫が肉食に特化した」のに対し「犬は雑食動物として

進化して来た」為です。

つまり犬は、肉だけでなく甘い果物等をエサとして生き抜いて来た

という事を意味しています。

 

苦味
主にA群レセプターと呼ばれる受容器がキニーネ等の苦味成分に反応します。

A群レセプターは前述の通り甘味受容器でもあります。

なので甘味と苦味を同じレセプターが受け持っています。
ちなみに苦味は、人間同様舌のやや奥の方で感じると言われています。

「苦味成分が舌の奥に到達する」まで多少のタイムラグがあります。

「苦味を利用したしつけ用品を口にしてから実際に対象を吐き出すまでに若干の

間がある」理由はこれです。

 

酸味
主にB群レセプターと呼ばれる受容器が、アミノ酸(タウリン等)及び蒸留水や

無機質の酸に反応します。

 

旨味
主にC群レセプターと呼ばれる受容器が、核酸に反応します。

核酸はいわゆる肉らしい味の根源となる成分です。

 

塩味
塩分を特異的に感じる味蕾が、犬の舌で全体的に欠けています。

これは「犬が雑食でありながら肉食をメインとして進化して来た」事を示唆しています。

すなわち肉食動物は野生環境で獲物を捕らえると血液を始めとする体液ごと体内に

取り込みます。

血液に塩分が含まれています。

「肉さえ食べていれば勝手に塩分バランスが取れる」という自然の法則を体が知っています。

従って「塩味に鈍感な犬は肉食をメインとして進化して来た」という推理が成り立ちます。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の食性について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?音声聞き取り能力は?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

前回は、犬の可聴域等について書きました。

今回は、「犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?」

等について書こうと思います。

 

犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?

犬の耳に耳介筋という細かな筋肉が付いています。

これにより犬は、耳介をあらゆる方向に片方ずつ動かせます。

ただし垂れ耳の犬は、出来ません。

 

これは、ちょうどレーダーアンテナの様に音を集める為に

発達した能力です。

 

その影響で犬の聴力は人間のおよそ4倍あるといわれています。

「人間が10メートル離れた所でようやく聞き取れる」音を犬は

40メートル離れた地点からでも聞き取れるという事です。

 

「犬の聴力が人の聴力の4倍である」という事は、

「W.B.ジョスリン氏が非公式に行った」実験を元データにしている

様です。

 

彼は、6.4キロ離れた地点からオオカミの遠吠えをまねて叫びました。

その時にアルゴンキン公園(カナダ)内のシンリンオオカミがこれに

応えました。

 

そして彼は、似た様な条件下で人間に対して同様の実験をしました。

1.6キロ地点から行っても人間は、聞こえませんでした。

この実験結果から「オオカミ及び犬の聴力は人間の聴力より4倍良い」

という風説が、生まれました。

 

しかし「全ての音に関して一様に人間より犬が優れた聴力を持っている

訳ではない」と考える人がいます。

 

犬の音声聞き取り能力は?

音声学の領域にフォルマント(ホルマント)という概念があります。

 

音声は、「声帯(vocal fold)の振動によって生成された音波が

声道(vocal tract)で共鳴する」事で形成されます。

 

音声の源となる声帯の振動は、会話時で100~200Hzであり

ゴム風船のブーという振動とほとんど変わりません。

 

「この味も素っ気もない声帯音源が、声道(咽頭喉頭・唇・舌・歯・

顎・頬で構成される口腔や鼻腔や副鼻腔)で共鳴する」事により

特定帯域毎に音が増幅されます。

 

そしてこの増幅された成分の塊はフォルマントと呼ばれます。

 

「発声器官の形状が個体によって微妙に違う」為にこの様な現象が生じます。
「犬は人間の言葉を理解できない」という物が通説となっています。

しかし犬は、母音のフォルマントの聞き取りを出来ます。

例えば目の見えない子犬は、鳴き声中に含まれるフォルマントを聞き分ける事により

母犬や兄弟犬の個体識別を行います。

 

また人間の発する言葉は母音(ぼいん)と子音(しいん)からなっています。

母音は、a・e・i・o・u の5個です。

子音は、k・s・t・n・h等です。

 

犬は、飼い主の発する母音からフォルマントを聞き分けて飼い主の識別できるのでは

ないかと考えられています。
この様に複雑な文章の聞き取りや理解は確かに無理でしょう。

 

しかし犬は、母音の聞き取り及びその中に含まれるフォルマントの選別くらい出来ます。
さて犬は「母音の聞き取りは何とか出来る」ものの子音の聞き取りを苦手とします。

 

例えば犬は、たんぼという言葉やさんぽという言葉を同じ様にあんおと聞こえます。

なのでたんぼという言葉を会話の中から聞き取って「テンションが上がる」犬がいます。

「だめでしょ~。そんな事しちゃ!」等という言葉を聞き取る事は、出来ません。

要するに犬に「あええおーおんあおおいあ」としか聞こえていない可能性の方が大きい

という事です。

 

こうした犬の特性をしつけに応用すると短い音節で「飼い主の感情が分かる」様に

はっきりとダメ!やノー!と「犬が聞き取りやすい」言葉を使う事が良いという事になります。

また名前をつける時は、ネブガドネザル等という複雑な名前にせずにジョンやマロン等「犬が

聞き取りやすい」名前をつける事が良いという事になります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

「W.B.ジョスリン氏が非公式に行った」実験やフォルマント(ホルマント)という概念について

私は、知らなかったので凄く勉強になりました。

次回は、犬の聴力低下要因等について書こうと思います。

 

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トイプードル

嗅覚の倍率や嗅細胞の数・鋤鼻器官とは?犬と人間嗅覚の違いは?

読了までの目安時間:約 4分


前回は、「犬が匂いを嗅ぐ」時のメカニズム等について書きました。

皆さんは、嗅覚の倍率ってどういう意味か知っていますか?

今回は、嗅覚の倍率の意味等について書こうと思います。

嗅覚の倍率ってどういう意味?

「犬の嗅覚は人間より100万倍よい」と聞くと必ず誤解する人がいます。

まず「嗅覚が100万倍良い」という事は、「空気中を漂う匂い分子の

濃度が100万分の1でも嗅ぎ取る事が出来る」という意味です。
「人間が1メートル離れて嗅ぎ取る」事のできる物質を100万メートル

(1,000キロ)離れていても嗅ぎ取る事が出来るという意味ではありません。

また犬が、人間の100万倍強烈に匂いを感じるわけでもありません。

「犬の嗅覚は人間より100万倍よい」という事は、あくまでも「空気中を

漂っている匂い分子の濃度が薄くなった」場合でも「嗅ぎ取る事が出来る」

という意味です。

犬と人間の嗅覚の違いは?

人間や犬は、鼻腔内に嗅上皮(きゅうじょうひ)と呼ばれる粘膜層を持ち

この中に臭いを脳へと伝える嗅細胞(きゅうさいぼう)を有しています。
人間の嗅上皮は、約3~7平方センチメートルでせいぜい1円玉~10円玉程の

面積しかありません。

含まれる嗅細胞の数は500万個程度です。
一方「犬種によって多少の変動はある」のですが犬の嗅上皮は、約150~

390平方センチメートルで人間の50倍以上あります。

これは、1000円札1枚ちょっとの面積に相当します。

含まれる嗅細胞の数は、約2億2千万個と人間を圧倒しています。
また犬に匂いの階層化という特殊な能力があります。

これは、「複数の匂いが交じり合っている」場合でも「個々のにおいを

かぎ分ける事が出来る」という能力です。

たとえば、「犬がカレーライスのにおいを嗅いだ」時にカレーの香辛料の匂いや

その中に含まれるライス・タマネギ・にんじん・じゃがいも等個々の食材の

匂いまでかぎ分ける事が出来ます。

犬種による嗅細胞の数は?

「人間と比較して犬の嗅覚が桁違いに良い」事は確かです。

しかし同じ犬の中で犬種によって嗅覚にかなりの格差があります。

たとえば、以下の通りです。

ダックスフント 1億2500万個

ジャーマンシェパード及びビーグル 2億2500万個

ブラッドハウンド 3億個

鋤鼻器官(じょびきかん/ヤコブソン器官)とは?

犬の嗅覚に鋤鼻器官(じょびきかん/ヤコブソン器官とも言う)という器官が、

あります。

犬は、ここでフェロモンを感じ取ると言われています。

フェロモンの例

・「発情期にある雌犬が発散する」フェロモン

・「母犬が乳の周辺から発散する」鎮静フェロモン

犬の場合大量の神経線維と毛細血管が、存在しています。

なので嗅球の中にヤコブソン器官専用の区画があります。

一方人間の鋤鼻器官は、痕跡程度にしか存在していません。

なので脳に情報を伝達する神経線維や情報処理する為の特別領域は存在していません。
そもそもフェロモンは、極めて低濃度で作用する物質です。

この物質を受け取った動物はある一定の行動に促されます。

・「メスの蛾(ガ)が発散する」性フェロモンに引かれてオスの蛾が4キロ先から飛んで来る。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して嗅覚の倍率の意味等について知れました。

犬の鼻と異常について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の年齢を人間の年齢で置き換えると?寿命は?

読了までの目安時間:約 6分


皆さんは、愛犬の年齢を人間の年齢でどれくらい

なんだろうと考えた事ありませんか?

私は、たまに考えます。

そこで今回は、「犬の年齢を人間の年齢で置き換えると?」

等について書こうと思います。

犬の年齢を人間の年齢で置き換えると?

 

色々なバージョンのヒトとイヌ年齢換算表が、あります。

下記は、一例です。

 

2歳までのヒトとイヌ年齢換算表は、次の通りです。

犬の年齢  人の年齢 
 1ヶ月  1歳
 2ヶ月  3歳
 3ヶ月  5歳
 6ヶ月  9歳
 1歳  13歳
 1歳半  20歳
 2歳  24歳

 

3歳以降は、犬種による加齢のスピード変化により特殊な換算表を必要とします。

 

3歳以降のヒトとイヌ年齢換算表は、次の通りです。

犬の年齢 

小型犬

(人の年齢) 

中型犬

 (人の年齢)

大型犬

(人の年齢) 

超大型犬

(人の年齢)

3歳  28歳  29歳  31歳  39歳
4歳  33歳  34歳  38歳  49歳
5歳  38歳  39歳  45歳  59歳
6歳  42歳  44歳  52歳  69歳
7歳 46歳 49歳 59歳 79歳
8歳  50歳  54歳  66歳  89歳
9歳  54歳  59歳  73歳  99歳
10歳  58歳  64歳  80歳  -
11歳  62歳  69歳  87歳  -
12歳  66歳  74歳  94歳  -
13歳  70歳  79歳  -  -
14歳  74歳  84歳  -  -
15歳  78歳  89歳  -  -
16歳  82歳  94歳  -  -
17歳  86歳  -  -  -
18歳  90歳  -  -  -
19歳  94歳  -  -  -

 

この表の犬種の基準は、次の通りです。

・小型犬=9kg未満
・中型犬=9~23kg未満
・大型犬=23~54kg未満
・超大型犬=54kg以上

 

赤色で書かれている年齢が、「高齢」(人間で言うと中年)です。

赤紫色で書かれている年齢が、「老齢」(人間で言うと老境)です。

 

私の犬は、小型犬で5歳なので人間の年齢で38歳になります。

皆さんもこの表を参考にして愛犬の年齢を人間の年齢に換算すると

おもしろいと思いますよ。

犬の寿命は?

 

ジョニー・D・ホプキンス博士の行った

統計学的な調査によると、一般的な目安として

小型犬なら9~13歳・中型犬なら9~11歳・

大型犬なら7~10歳・ 超大型犬なら6~9歳くらい

から老化すると考えられています。

 

またギネスブックに載る様な例外で最も長生き

した犬の例は、アメリカのミックス犬マックスで

「29歳と282日」です。

 

Kimberly A. Greer や Sarah C. Canterberry や

Keith E. Murphyによる調査は、「犬の寿命は、

犬の体高と体重に反比例する。」という事を

明らかにしました。

すなわち背が高くて体重が重い犬ほど短命である

という事です。

 

「犬だけは体の大きさと寿命が反比例してしまう」

理由について良く分かっていません。

 

しかし以下の仮説が、あります。

・人間が、大型犬種を無理矢理作り出した為に命を

脅かすような進行性の病気を発症しやすくなった。

・胸の中央にある「胸腺」(きょうせん, thymus)と

呼ばれる小さな器官が、大型犬で早い時期に小さく

なり始めるから。

 

犬の平均寿命は、次の通りです。

・5kg未満=13.8歳
・5~10kg=14.2歳
・10~20kg=13.6歳
・20~40kg=12.5歳
・40kg以上=10.6歳
犬の「体重と寿命の逆転現象」は、万国共通です。

 

私の愛犬は、5kg未満なので平均寿命として13歳ぐらいという事に

なります。

皆さんもこの記事を参考にして愛犬の寿命について調べてみて下さい。

 

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