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犬の鼻の形は?

読了までの目安時間:約 4分


猫は、聴覚の動物と呼ばれています。

それに対して犬は、嗅覚の動物と

呼ばれています。

「その名が示す」通り犬は非常に

優れた嗅覚を持っています。

今回は、そんな犬の鼻について書こうと思います。

犬の鼻の形は?

目元から鼻先にかけての部分は、口吻部

(こうふんぶ/マズル)と呼ばれます。

これは、犬の種類によって実に多様な変化を見せます。

鼻の色は「被毛の色が薄い」犬やプラスチック・ゴム製

の容器でエサを食べている犬で薄くなる傾向にあります。

最後に挙げた物は、プラスチック容器皮膚炎と言います。

これは、「容器に含まれる酸化防止剤が鼻の表面を

刺激する」事で「鼻の色素が薄くなる」という物です。

口吻部と頭の大きさは、関係していて3種類に分かれます。

それは長頭型・中頭型・短頭型です。

 

長頭型

ミニチュア ピンシャー・ミニチュア ダックスフント・ウィペット・アフガンハウンド・

グレイハウンド・ボルゾイ・ジャーマンシェパード

 

中頭型

最も一般的に見られるタイプです。

前頭部と鼻梁(びりょう,鼻筋の骨)の区分点であるストップを確認出来ます。

ラブラドール レトリバー・コーギー・柴犬・トイ プードル・ポメラニアン・マルチーズ・

ボーダーコリー・ジャックラッセルテリア・ミニチュア シュナウザー・ビーグル・秋田犬

 

短頭型

パグ・ブルドッグ・チワワ・フレンチブルドッグ・ボストンテリア・ペキニーズ・シーズー・

ヨークシャーテリア・狆(ちん)・キャバリア

 

なお2010年に行われた研究により「犬の頭蓋骨の形が中にある脳の形を変形させている」

事が明らかとなりました。

研究者達が短頭犬種と長頭犬種の脳内をMRIで撮影した所「長頭犬種の脳に比べて短頭犬種の

脳は前後に潰されて丸みを帯びている」事が明らかになりました。

また短頭犬種の「鼻からの情報が集められる」嗅球と呼ばれる神経の塊は、かなり下方に

ずれこんでいます。

こうした事実から研究者達は、「一般的に短頭犬種の嗅覚が劣る」とされる理由として「鼻甲介や

嗅上皮の面積が小さい」という事の他に「嗅球がつぶされて機能不全に陥っているのではないか」

推測しています。

2016年にハンガリーで行われた別の調査でもやはり「短頭種はやや嗅覚が劣る」という結論が、

出ています。

なので鼻ペチャという解剖学的な問題を解決しない限り「短頭犬種が麻薬探知犬になる」事は、

難しいです。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容をなんとなくでしか知らなかったので詳しく知れて良かったです。

次回は、「犬が臭いを嗅ぐ」時のメカニズム等について書こうと思います。

 

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トイプードル

狼爪(ろうそう)って何?切除対象の犬種や目的は?

読了までの目安時間:約 3分


皆さんは、狼爪(ろうそう)について知っていますか?

狼爪は、犬の足に痕跡的についていて犬の前足及び

後足の内側に生えていて地面と接触しない指第一指(親指)

の事です。

一般的に前足の狼爪は、骨格と筋肉または神経や血管等を

有する他の指と同様の構造をしています。

後足の狼爪は、骨格を持たず何らかの結合組織で

ぶら下がっているだけの状態です。

更に狼爪は、ボクサーの後足の様に犬種によって退化して

生まれ付き無い場合すらあります。

今回は、そんな狼爪の切除について書こうと思います。

狼爪切除の目的は?

狼爪切除の目的は、医学的な目的と美容目的の2種類です。

 

・医学的な目的とは?

 狼爪は、放置しておくと伸びた爪で体の一部を引っかいたり

 爪を絨毯等に引っ掛けて裂けてしまいます。

 そうすると犬が、怪我をしてしまいます。

 そして「犬が成長してからこういう怪我を負う」場合

 治るまでに長い期間がかかり犬に無用な苦痛を与えてしまいます。

 なので「犬が狼爪に怪我を負わない様に子犬の頃にあらかじめ

 狼爪を切除する」事が医学的な目的です。

 

・美容目的とは?

狼爪切除の美容目的は、犬の容姿を犬種標準(スタンダード)に合わせる事です。

狼爪切除すべき犬種とすべきでない犬種とどちらでも良い犬種は?

♦狼爪切除すべき犬種

パグ・ボーダーコリー・ミニチュアダックスフント・ジャーマンシェパード・

シベリアンハスキー・シェットランドシープドッグ・ヨークシャーテリア・

ミニチュアピンシャー・ウェルシュコーギーペンブローク・ウェルシュコーギーカーディガン

 

♦狼爪切除すべきでない犬種

ブリアード・グレートピレニーズ

 

♦狼爪切除してもしなくても良い犬種

トイプードル・パピヨン・ポメラニアン・チワワ・フレンチブルドッグ・ゴールデンレトリバー・

狆(ちん)・柴犬・シーズー・ウエストハイランドホワイトテリア・ダルメシアン・

イタリアングレーハウンド

狼爪切除はどの様に行われるの?

犬の狼爪切除は、一般的に生後2~5日の子犬に対して麻酔なしで行われます。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を初めて知りました。

次回は、狼爪切除に対する各国の対応について書こうと思います。

 

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トイプードル

断尾の目的と方法や断尾される犬種は?各国の断尾の対応は?

読了までの目安時間:約 14分


 

 

皆さんは、尻尾の無い犬を良く見掛けると思います。
しかし犬は、本来尻尾を持っています。
「人間が断尾(だんび)をする」事で尻尾の無い犬が
生まれます。
今日は、そんな断尾の事について色々書こうと思います。

断尾の目的は?

断尾の目的は、医学的な目的と美容目的の2つです。

医学的な目的で断尾を行うという事は、健康面に対する配慮から断尾を行うと言う事です。

例えば以下の通りです。

猟犬は、しっぽを左右に振りながら深い茂みや藪の中を移動すると途中でとげの付いた

植物等に接触して擦り傷を作りそこから何らかの感染症にかかってしまいます。

また牧羊犬は、家畜の群れを統率する際に牛や馬や羊にしっぽを踏みつけられて怪我を

負ってしまいます。

そしてしっぽは、解剖学的に肛門の近くにある事からウンチで不衛生になります。

美容目的で断尾を行うという事は、犬種標準に犬の姿を合致させる為に断尾する事です。

慣習的に断尾される犬種は?

・エアデールテリア(Airedale Terrier)

・アメリカンコッカースパニエル(American Cocker Spaniel)
・シルキーテリア(Silky Terrier)

・オーストラリアンシェパード(Australian Shepherd)
・オーストラリアンテリア(Australian Terrier)

・ブービエデフランダース(Bouvier des Flandres)
・ボクサー(Boxer)

・ブラッコイタリアーノ(Bracco Italiano)

・ブリタニー(Brittany)
・クランバースパニエル(Clumber Spaniel)

・コッカースパニエル(Cocker Spaniel)

・ドーベルマン(Dobermann)

・イングリッシュスプリンガースパニエル(English Springer Spaniel)
・フィールドスパニエル(Field Spaniel)

・ジャーマンショートヘアードポインター(German short-haired pointer)
・ジャーマンワイアーヘアードポインター(German wire-haired pointer)
・ジャイアントシュナウザー(Giant Schnauzer)
・ブリュッセルグリフォン(Griffon Bruxellois)
・ハンガリアンビズラ(Hungarian vizsla)
・アイリッシュテリア(Irish Terrier)
・ジャックラッセルテリア(Jack Russell Terrier)
・ケリーブルーテリア(Kerry Blue Terrier)
・キングチャールズスパニエル(King Charles Spaniel)
・レイクランドテリア(Lakeland Terrier)
・ミニチュアピンシャー(Miniature Pinscher)
・ミニチュアプードル(Miniature Poodle)
・ミニチュアシュナウザー(Miniature Schnauzer)
・ナポリタンマスティフ(Neopolitan mastiff)
・ノーフォークテリア(Norfolk Terrier)
・ノーリッチテリア(Norwich Terrier)
・オールドイングリッシュシープドッグ(Old English Sheepdog)
・パーソンジャックラッセルテリア(Parson Jack Russell Terrier)
・ウェルシュコーギーペンブローク(Welsh Corgi Pembroke)
・ピンシャー(Pinscher)
・ロットワイラー(Rottweiler)
・ロシアンブラックテリア(Russian Black Terrier)
・スキッパーキ(Schipperke)
・スタンダードシュナウザー(Standard Schnauzer)
・シーリハムテリア(Sealyham Terrier)
・スムースフォックステリア(Smooth Fox Terrier)
・ソフトコーテドウィートンテリア(Soft-coated Wheaten Terrier)
・スパニッシュウォータードッグ(Spanish Water Dog)
・スタンダードプードル(Standard Poodle)
・サセックススパニエル(Sussex Spaniel)
・トイプードル(Toy Poodle)
・ワイマラナー(Weimaraner)
・ウェルシュスプリンガースパニエル(Welsh Springer Spaniel)
・ウェルシュテリア(Welsh Terrier)
・ワイアヘアードフォックステリア(Wire-haired Fox Terrier)
・ヨークシャーテリア(Yorkshire Terrier)

断尾はいつどの様に行われるの?

断尾は、結紮法(けっさつほう)や切断法(せつだんほう)で

生後2~5日程度の子犬に対して「知覚が発達していない」

「生後間もない子犬は痛みに対して鈍感である」という前提で

ブリーダーや獣医師の手によって麻酔なしで行われます。

結紮法(けっさつほう)は、しっぽをゴムバンドで

きつく締め付けて血流を遮断して結び目以降の組織を

壊死(えし)させて自然に脱落させる方法です。

およそ3日でしっぽが脱落します。

切断法(せつだんほう)は、外科的にメスやはさみ等でしっぽを

任意の場所で切り落とす方法です。

断尾のメリットとデメリットは?

メリット

・犬が犬種標準(スタンダ-ド)に近付く。
・尾に糞が付かなくなる。
・長い尾を気にして自分の尾を噛んで傷つけてしまう事が防げる。

 

デメリット

・平衡感覚や身体能力がしっぽを保持している犬に比べてない。

・犬が非社会的かつ攻撃的になる。

断尾に対する各国の対応は?

断尾に対する反対姿勢は、ヨーロッパ > アメリカ > 日本です。

◊ヨーロッパ

ヨーロッパにおいてペット動物の保護に関する欧州協定(The European Convention for

the Protection of Pet Animals)によって断尾の廃絶が推奨されています。

これは「断尾は犬に苦痛を与えるだけでまったく無意味な手技であり残酷な改造である」

という認識に根ざしています。

しかし協定に絶対的な強制力はありません。

これは、断尾を禁ずるかどうか最終的に署名国の判断に任せるという「裁量権が与えられた」

状態です。

ヨーロッパで断尾を禁じている代表国のリストは以下の通りです。

・イギリス(北アイルランド除く)
・エストニア
・オーストリア
・オランダ
・キプロス
・スイス
・スウェーデン
・チェコ
・デンマーク
・ドイツ
・ノルウェイ
・フィンランド
・ベルギー
・ポルトガル
・ルクセンブルグ
ヨーロッパの中で特にイギリスは、動物福祉法2006(Animal Welfare Act 2006)を

制定する事により従来の動物関連法案を統廃合すると同時に美容目的での断尾を厳しく

制限しました。

また、イギリスの獣医師を養成する王立大学であるRoyal College of Veterinary

Surgeonsで1992年11月に行われた倫理ガイダンスで「医療目的以外で行われる断尾は

極めて不当な解剖であり到底容認出来ない」と明言した上で会員となっている獣医師達に

断尾を引き受けない様に促しています。

 

◊アメリカ

犬種標準を統制しているアメリカン・ケンネルクラブ(AKC)は断尾に関して以下の

様な正式な声明文を発表しています。
アメリカンケンネルクラブは、ある種のスタンダードで記述されている様な断耳等に関して

犬種の特徴を定義づけたり保存したりする上であるいは犬の健康を促進する上で容認しうる

慣習だと考えます。

ただし適切な獣医学的なケアはなされるべきでしょう。
上記した通りAKCは断尾に対して容認の姿勢を示しています。

それに対して以下はAVMA(全米獣医師協会)の正式な声明文です。
全米獣医師協会は、美容だけを目的とした断尾等に異を唱え犬種標準から断尾等の記述を

削除する事を求めます。
この様にアメリカ国内で利害の対立するアメリカン・ケンネルクラブと全米獣医師協会同士が、

互いの主張をぶつけあっている状況です。

ちなみにアメリカ全土で750以上の病院を持つ大手の動物病院チェーン

Banfield Pet Hospitalは、独自の見解から全ての診療所における断尾手術を禁止しています。
国家レベルでニューヨーク州やバーモント州等一部の州は断尾を違法化しようという動きを

見せています。

しかし全米のほとんどの州は「未だに断尾が無規制である」状態です。

なのでイギリスを始めとするヨーロッパ諸国に比べるとやや対応が立ち遅れています。

 

◊日本

日本において犬種標準を統制しているジャパン・ケンネルクラブ(JKC)は、AKC同様

断尾に対して反対の姿勢を見せていません。

しかしジャパン・ケンネルクラブ(JKC)は、犬種標準書内で断尾に関する記述に若干の改正を

加えています。

一方国家レベルで断尾等は、動物に関連する法令としてある動物の愛護及び管理に関する法律

(動物愛護法)で以下の様に書かれています。

・二条

「動物が命ある物である」事に鑑み誰もが、動物をみだりに殺したり傷つけたり苦しめたりしない

様にするのみでなく人と動物の共生に配慮しつつその習性を考慮して適正に取り扱う様に

しなければならない。

・十一条

飼育者の都合等で行われる断尾・断耳等の美容整形あるいは声帯除去術や爪除去術は、

動物愛護・福祉の観点から好ましい事ではない。

従って「獣医師が飼育者から断尾・断耳等の実施を求められた」場合に動物愛護・福祉上の問題を

含めてその適否について飼育者と十分に協議して安易に行わない事が望ましい。

しかし最終的にそれを実施するか否かは、飼育者と動物の置かれた立場を十分に勘案して

判断しなければならない。

また2012年11月に一般社団法人日本小動物獣医師会に在籍する獣医師3,878人に対して美容を

目的とした断尾の実施状況についてアンケート調査が行われました。

その結果回答率は9.2%(357人)でした。

その中で断尾を実施している人が237人(66.6%)でした。

そして実施していない人が119人(33.4%)でした。

またこのアンケートによって得られた断尾を実施した理由は以下の通りでした。

・繁殖者や飼い主の依頼(42.7%)
・犬種標準としての必要性(14.0%)
・疼痛が少ない(13.4%)
・販売や流通を有利にさせる(11.5%)
・獣医師側の理由(5.1%)
・健康管理のための必要性(3.2%)
・断ると飼い主が行う(3.2%)
・その他(7.0%)

「疼痛が少ない」という考えが、いったい何に基づいているのか不明です。

「痛みのリアクションをあまり見せなかった少数の実例から世界中に存在している約5億頭全ての

犬は尻尾を切っても痛みを感じない」と拡大解釈している可能性があります。

「断尾が販売や流通を有利にさせる」という回答は、「テレビや雑誌や犬種図鑑等で

よく見かける犬の姿と同じでなければ子犬の売れ行きが悪くなる」という現象の事を

言っています。

獣医師側の理由に「断尾が麻酔なしで行える」や「手技が簡便である」等が含まれます。

「子犬の痛覚は鈍感であり尻尾を切り落として構わない」という極めて安易な思い込みを

抱いている事が伺えます。
もし「深い思慮をせず単なる惰性で断尾を行っている獣医師がいる」としたら彼らは、

「日本獣医師会が掲げる」獣医師の誓い-95年宣言を今一度思い出して良識ある社会人として

人格と教養を一層高めて専門職としてふさわしい言動を心がけるや獣医学の最新の知識の吸収と

技術の研鑽や普及に励み関連科学との交流を推進するという項目を順守しなければなりません。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を通して「断尾が必要かどうか?」を考えさせられました。

皆さんもこの記事を通して「断尾が必要かどうか?」を考えてみて下さい。

次回は、断耳(だんじ)について詳しく書こうと思います。

 

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