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ヨーロッパ諸国でノーキルポリシーを実践している団体とは?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

今まで4回続けてアメリカでノーキルポリシーを実践している

団体について書きました。

今回は、ヨーロッパ諸国でノーキルポリシーを実践している

団体について書こうと思います。

 

ヨーロッパ諸国でノーキルポリシーを実践している団体とは?

・RSPCA

RSPCA は、英語で The Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals の略で

日本語で英国動物虐待防止協会です。

この団体は、1824年にロンドンで設立されました。

その時の会員はわずか22名でした。

「1840年にヴィクトリア女王の認可がこの団体に下りた」後団体名に Royal が付き現在の

RSPCA と名乗る様になりました。
この団体は、ロビー活動(政治家に対する働きかけ)に熱心で1835年に成立した

動物虐待防止法や1876年に成立した動物実験統制法や1911年に成立した動物保護法や

2006年に成立した動物福祉法に影響を及ぼしました。
この団体は管轄を5つの地区(Region)に分割してさらにその下にグループ(Group)という

サブクラスを設けて効率的に活動しています。

 

活動の拠点となる主な機関は以下です。

◊ナショナルコントロールセンター

一般市民の中にいるメンバーから通報を受け取り最寄りの調査員に調査依頼を出す

RSPCAセンター

様々なケガや病気をもつペットや家畜動物の世話をしたりボランティアをつのり

動物にとって一番よいと思われる環境作りや飼い主探しに取り組んでいる

◊野生動物センター

病気等をした野生動物を世話して元の環境に無事戻れる様にしている

◊病院

動物に対して医療サービスを行う

◊支部

動物達に適した飼い主を見つけたりマイクロチップや動物の治療や避妊去勢手術等の

アドバイスを提供したりペットショップの経営に携わる

 

・Dog Trust

Dog Trust は、日本語でそのままドッグトラストです。

この団体は、1891年に創立されたイギリスの慈善団体です。

団体の名称は、National Canine Defence League でした。

しかしこの名称は、2003年に現在の名称である Dog Trust に改称されました。

大きな特徴は、支援の対象を犬に限定している点です。

因みにこの団体のスローガンは、以下です。

♠犬はクリスマスのためではなく人生を豊かにする為に存在している

♠ドッグトラストは、決して健康な犬を殺さない

 

この団体は、こうしたスローガンを実現する為に主に以下の様な活動を行っています。

♣捨てられた犬の再トレーニング

♣里親探し(リホーミング)

♣マイクロチップの普及

♣不妊手術の実施

♣断尾や不要な安楽死に対する抗議運動

♣クルーエルティフリードッグの推薦

 クルーエルティフリードッグは、英語で cruelty-free dog 日本語で虐待のない

 環境で生み出された犬です。

 この言葉は、動物の福祉を無視した環境で大量繁殖させるパピーミルや

 バッテリファーミングに対抗する考え方として生み出されました。

♣チャリティイベントの開催

 

・Tierheim

ティアハイム(Tierheim)はドイツ国内にある動物保護施設の総称です。

 ドイツ語の Tier と heim は、日本語でそれぞれ動物と家を意味します。

ドイツにおける動物の保護施設の歴史は古いです。

1800年代中ごろに既に動物の保護施設の原型が出来上がっていました。
その中で最大の施設が首都ベルリンにあるティアハイム・ベルリンです。

総面積16万平方メートル(サッカーフィールド38面分)の広大な敷地内に約1,500匹の

動物が暮らしています。
しかしこの団体は、引き取った動物を無条件で保護し続けるサンクチュアリではなく

分類上ノーキルシェルターです。

よって「死期が近い」病気を持っている場合や攻撃性を始めとする極度の行動障害を

持っている場合は、安楽死の対象となります。

一方で性格面や健康面において問題ないと判断された動物に関して「里親が見つかる」まで

その動物は半永久的に保護されます。
施設にかかる一日の経費は約1,100~1,900ユーロ(約15~27万円)でそのほとんどを

1万5千人いる会員による寄付金によって賄われるといいます。
2005年の統計によるとこのティアハイム・ベルリンに収容された動物の合計は10,138匹でした。

養子縁組率は約98%でした。

具体的に言うと1,781頭の犬や4,713匹の猫や2,591匹のウサギ等の小動物や621羽の鳥や

140匹の爬虫類が新しい家族の元へ引き取られて行きました。

 

皆さんは、これらの団体について知っていましたか?

次回は、日本のペット産業の業種等について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の食性とは?唾液の役割は?万能薬って本当?

読了までの目安時間:約 5分


あけましておめでとうございます。

さて年末は、犬と人間の味覚の違いについて

書きました。

なので今年最初の記事は、犬の食性について

書こうと思います。

 

犬の食性は?

犬の唾液の役割は?

犬はエサを目の前にすると滑稽(こっけい)な

くらいよだれを垂れ流します。

しかしこのよだれに人間と違う役割があります。

 

人間の唾液はアミラーゼという分解酵素を含んでいます。

なのでこの酵素がデンプン等を麦芽糖(ばくがとう)まで

分解してくれます。

ごはんをよくかんでいると段々と甘くなって来る事から

分かる通り人間の唾液は食物を分解するという重要な働きを

持っています。
一方犬の唾液はこの様な酵素を含んでいません。

犬のよだれは、食物を分解するというより食物を胃の中に

流し込むというコップの水としての働きをメインとします。

これは、丸飲みでエサを食べる犬に適した役割と言えるでしょう。
ちなみに犬は4対の唾液腺(頬腺・舌下腺・顎下腺・耳下腺)を

備えています。

肉を食べる時は、粘液質の唾液を分泌します。

植物系の物を食べる時は水っぽい唾液を分泌します。

 

稀に人間の流行性耳下腺炎すなわちおたふくかぜが犬に移ります。

その際に「唾液腺がパンパンに腫れ上がってしまう」事があります。

なので「感染者がいる」場合は気を付けなければなりません。

 

犬の唾液は万能薬なの?

犬や猫の他ねずみ等のげっ歯類や人間を始めとする霊長類は、

本能的に自分の体の切り傷をなめる習性を持っています。

これは、「唾液の中に傷の治癒を早める何かが含まれている」事を

生まれながらに知っている為です。

 

唾液の中にある傷の治癒を早める何かを具体的に言うとそれは、

リゾチーム(lysozyme)やラクトフェリン(lactoferrin)等の酵素です。

これらは、IgAと呼ばれる抗体によってバクテリアの繁殖を妨げたり

トロンボスポンジン(thrombospondin)と呼ばれる血小板タンパク質で

ウイルスの繁殖を妨げたりします。

 

「その他極めて多種多様な酵素が唾液に含まれている」事を考える場合

「傷は舐めてれば治る!」というワイルドな風聞はあながちデタラメでは

ありません。

 

さて「Langue de chien, langue de medecin」(犬の舌は薬の舌)という

フランスのことわざが、あります。

このことわざから分かる通り古くから犬の唾液は傷の治癒に効果的であると

考えられてきました。

 

この考えは現代においても多少生き残っています。

「フィジーの漁師達は自分達の傷口を犬に舐めさせて治癒を早める」という

報告があります。

またイギリスの医学情報誌Lancetで「犬の唾液と傷の治癒に関した研究が

掲載された」事があります。
この様に犬の唾液は、傷を治してくれる万能薬といった印象を受けます。

 

しかしそれは早合点です。

「犬の唾液がバクテリアの繁殖を防ぐ酵素を含んでいる」事は確かです。

しかしそれと同時に高確率でパスツレラ菌やカプノサイトファーガ・

カニモルサス菌と呼ばれる人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)の

原因となる菌を犬の唾液は保有しています。

人獣共通感染症は、人や動物に感染する病気の事です。

「お年寄りや持病を抱えた人等免疫力の衰えている人達の体内に傷口を経由して犬の

唾液が入り込んだ」場合上記した感染症を引き起こす危険性があります。

なので「皮膚表面の切り傷や擦り傷に犬の唾液が触れない」様に十分な注意が必要と

なります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、引き続き犬の食性について書こうと思います。

 

カンガルーのお肉に関する記事を見つけたので紹介します。

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トイプードル

狼爪(ろうそう)切除に対する各国の対応は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、狼爪(ろうそう)切除の目的等について書きました。

今回は、狼爪切除に対する各国の対応について書こうと

思います。

狼爪切除に対する各国の対応は?

♦ヨーロッパ

ヨーロッパにおいてペット動物の保護に関する欧州協定

(The European Convention for the Protection of Pet Animals)が

あります。

それに以下の様な記述があります。

 

単にペットの外見を変えるだけで治療的な目的を持たない様な外科手術は

禁止されるべきである。

特に断尾や断耳や声帯切除や猫爪の切除や牙の抜歯は禁止されるべきである。
「これらの禁止事項に例外がある」とすれば、医学的な理由や当該ペット動物の

利益を考慮して「獣医が手術を必要と認めた」時及び繁殖制限する時のみに限る。

「動物が多大なる苦痛を味わう」様な手術を行う際は、獣医本人もしくは

獣医立会いの下麻酔をかけて行わなければならない。

麻酔を必要としない手術は、国家資格を有する者のみ行える。

 

この様に狼切除に関する記述は、この協定にありません。

 

更に「動物福祉に関する法律が整っている」イギリス国内においてさえ条件付で

狼爪切除が容認されています。

 

たとえばイギリスにおいて獣医師を育成するRCVS(Royal College of

Veterinary Surgeons)のアドバイスノートによると以下の様な記述が見られます。

 

・Veterinary Surgeons Act 1966(獣外科法1966)
「子犬の目が開く」前であれば18歳以上の国民は、誰でも狼爪切除してよい。

ただし「子犬の目が開いた」後は、獣医師によって狼爪切除を行われなければならない。

 

・Animal Welfare Act 2006(動物福祉法2006)
「子犬の目が開く」前であれば、麻酔をかけずに狼爪切除を出来る。

ただし「子犬の目が開いた」後は、麻酔をかけて狼爪切除を行わなければならない。

 

アメリカ

狼爪切除を容認するアメリカンケンネルクラブとそれに反対するHSVMAと態度を

保留しているAVMAという図式があります。

なので徐々に狼爪切除は、禁止の方向に向かっています。

しかし具体的に明文化された法律は今の所アメリカ国内にありません。

 

日本

日本の狼爪切除に対する対応は、断尾や断耳に対する対応と同じです。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して狼爪切除に対する各国の対応について学べて勉強になりました。

次回は、犬歯切断の目的等について書こうと思います。

 

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トイプードル

断尾の目的と方法や断尾される犬種は?各国の断尾の対応は?

読了までの目安時間:約 14分


 

 

皆さんは、尻尾の無い犬を良く見掛けると思います。
しかし犬は、本来尻尾を持っています。
「人間が断尾(だんび)をする」事で尻尾の無い犬が
生まれます。
今日は、そんな断尾の事について色々書こうと思います。

断尾の目的は?

断尾の目的は、医学的な目的と美容目的の2つです。

医学的な目的で断尾を行うという事は、健康面に対する配慮から断尾を行うと言う事です。

例えば以下の通りです。

猟犬は、しっぽを左右に振りながら深い茂みや藪の中を移動すると途中でとげの付いた

植物等に接触して擦り傷を作りそこから何らかの感染症にかかってしまいます。

また牧羊犬は、家畜の群れを統率する際に牛や馬や羊にしっぽを踏みつけられて怪我を

負ってしまいます。

そしてしっぽは、解剖学的に肛門の近くにある事からウンチで不衛生になります。

美容目的で断尾を行うという事は、犬種標準に犬の姿を合致させる為に断尾する事です。

慣習的に断尾される犬種は?

・エアデールテリア(Airedale Terrier)

・アメリカンコッカースパニエル(American Cocker Spaniel)
・シルキーテリア(Silky Terrier)

・オーストラリアンシェパード(Australian Shepherd)
・オーストラリアンテリア(Australian Terrier)

・ブービエデフランダース(Bouvier des Flandres)
・ボクサー(Boxer)

・ブラッコイタリアーノ(Bracco Italiano)

・ブリタニー(Brittany)
・クランバースパニエル(Clumber Spaniel)

・コッカースパニエル(Cocker Spaniel)

・ドーベルマン(Dobermann)

・イングリッシュスプリンガースパニエル(English Springer Spaniel)
・フィールドスパニエル(Field Spaniel)

・ジャーマンショートヘアードポインター(German short-haired pointer)
・ジャーマンワイアーヘアードポインター(German wire-haired pointer)
・ジャイアントシュナウザー(Giant Schnauzer)
・ブリュッセルグリフォン(Griffon Bruxellois)
・ハンガリアンビズラ(Hungarian vizsla)
・アイリッシュテリア(Irish Terrier)
・ジャックラッセルテリア(Jack Russell Terrier)
・ケリーブルーテリア(Kerry Blue Terrier)
・キングチャールズスパニエル(King Charles Spaniel)
・レイクランドテリア(Lakeland Terrier)
・ミニチュアピンシャー(Miniature Pinscher)
・ミニチュアプードル(Miniature Poodle)
・ミニチュアシュナウザー(Miniature Schnauzer)
・ナポリタンマスティフ(Neopolitan mastiff)
・ノーフォークテリア(Norfolk Terrier)
・ノーリッチテリア(Norwich Terrier)
・オールドイングリッシュシープドッグ(Old English Sheepdog)
・パーソンジャックラッセルテリア(Parson Jack Russell Terrier)
・ウェルシュコーギーペンブローク(Welsh Corgi Pembroke)
・ピンシャー(Pinscher)
・ロットワイラー(Rottweiler)
・ロシアンブラックテリア(Russian Black Terrier)
・スキッパーキ(Schipperke)
・スタンダードシュナウザー(Standard Schnauzer)
・シーリハムテリア(Sealyham Terrier)
・スムースフォックステリア(Smooth Fox Terrier)
・ソフトコーテドウィートンテリア(Soft-coated Wheaten Terrier)
・スパニッシュウォータードッグ(Spanish Water Dog)
・スタンダードプードル(Standard Poodle)
・サセックススパニエル(Sussex Spaniel)
・トイプードル(Toy Poodle)
・ワイマラナー(Weimaraner)
・ウェルシュスプリンガースパニエル(Welsh Springer Spaniel)
・ウェルシュテリア(Welsh Terrier)
・ワイアヘアードフォックステリア(Wire-haired Fox Terrier)
・ヨークシャーテリア(Yorkshire Terrier)

断尾はいつどの様に行われるの?

断尾は、結紮法(けっさつほう)や切断法(せつだんほう)で

生後2~5日程度の子犬に対して「知覚が発達していない」

「生後間もない子犬は痛みに対して鈍感である」という前提で

ブリーダーや獣医師の手によって麻酔なしで行われます。

結紮法(けっさつほう)は、しっぽをゴムバンドで

きつく締め付けて血流を遮断して結び目以降の組織を

壊死(えし)させて自然に脱落させる方法です。

およそ3日でしっぽが脱落します。

切断法(せつだんほう)は、外科的にメスやはさみ等でしっぽを

任意の場所で切り落とす方法です。

断尾のメリットとデメリットは?

メリット

・犬が犬種標準(スタンダ-ド)に近付く。
・尾に糞が付かなくなる。
・長い尾を気にして自分の尾を噛んで傷つけてしまう事が防げる。

 

デメリット

・平衡感覚や身体能力がしっぽを保持している犬に比べてない。

・犬が非社会的かつ攻撃的になる。

断尾に対する各国の対応は?

断尾に対する反対姿勢は、ヨーロッパ > アメリカ > 日本です。

◊ヨーロッパ

ヨーロッパにおいてペット動物の保護に関する欧州協定(The European Convention for

the Protection of Pet Animals)によって断尾の廃絶が推奨されています。

これは「断尾は犬に苦痛を与えるだけでまったく無意味な手技であり残酷な改造である」

という認識に根ざしています。

しかし協定に絶対的な強制力はありません。

これは、断尾を禁ずるかどうか最終的に署名国の判断に任せるという「裁量権が与えられた」

状態です。

ヨーロッパで断尾を禁じている代表国のリストは以下の通りです。

・イギリス(北アイルランド除く)
・エストニア
・オーストリア
・オランダ
・キプロス
・スイス
・スウェーデン
・チェコ
・デンマーク
・ドイツ
・ノルウェイ
・フィンランド
・ベルギー
・ポルトガル
・ルクセンブルグ
ヨーロッパの中で特にイギリスは、動物福祉法2006(Animal Welfare Act 2006)を

制定する事により従来の動物関連法案を統廃合すると同時に美容目的での断尾を厳しく

制限しました。

また、イギリスの獣医師を養成する王立大学であるRoyal College of Veterinary

Surgeonsで1992年11月に行われた倫理ガイダンスで「医療目的以外で行われる断尾は

極めて不当な解剖であり到底容認出来ない」と明言した上で会員となっている獣医師達に

断尾を引き受けない様に促しています。

 

◊アメリカ

犬種標準を統制しているアメリカン・ケンネルクラブ(AKC)は断尾に関して以下の

様な正式な声明文を発表しています。
アメリカンケンネルクラブは、ある種のスタンダードで記述されている様な断耳等に関して

犬種の特徴を定義づけたり保存したりする上であるいは犬の健康を促進する上で容認しうる

慣習だと考えます。

ただし適切な獣医学的なケアはなされるべきでしょう。
上記した通りAKCは断尾に対して容認の姿勢を示しています。

それに対して以下はAVMA(全米獣医師協会)の正式な声明文です。
全米獣医師協会は、美容だけを目的とした断尾等に異を唱え犬種標準から断尾等の記述を

削除する事を求めます。
この様にアメリカ国内で利害の対立するアメリカン・ケンネルクラブと全米獣医師協会同士が、

互いの主張をぶつけあっている状況です。

ちなみにアメリカ全土で750以上の病院を持つ大手の動物病院チェーン

Banfield Pet Hospitalは、独自の見解から全ての診療所における断尾手術を禁止しています。
国家レベルでニューヨーク州やバーモント州等一部の州は断尾を違法化しようという動きを

見せています。

しかし全米のほとんどの州は「未だに断尾が無規制である」状態です。

なのでイギリスを始めとするヨーロッパ諸国に比べるとやや対応が立ち遅れています。

 

◊日本

日本において犬種標準を統制しているジャパン・ケンネルクラブ(JKC)は、AKC同様

断尾に対して反対の姿勢を見せていません。

しかしジャパン・ケンネルクラブ(JKC)は、犬種標準書内で断尾に関する記述に若干の改正を

加えています。

一方国家レベルで断尾等は、動物に関連する法令としてある動物の愛護及び管理に関する法律

(動物愛護法)で以下の様に書かれています。

・二条

「動物が命ある物である」事に鑑み誰もが、動物をみだりに殺したり傷つけたり苦しめたりしない

様にするのみでなく人と動物の共生に配慮しつつその習性を考慮して適正に取り扱う様に

しなければならない。

・十一条

飼育者の都合等で行われる断尾・断耳等の美容整形あるいは声帯除去術や爪除去術は、

動物愛護・福祉の観点から好ましい事ではない。

従って「獣医師が飼育者から断尾・断耳等の実施を求められた」場合に動物愛護・福祉上の問題を

含めてその適否について飼育者と十分に協議して安易に行わない事が望ましい。

しかし最終的にそれを実施するか否かは、飼育者と動物の置かれた立場を十分に勘案して

判断しなければならない。

また2012年11月に一般社団法人日本小動物獣医師会に在籍する獣医師3,878人に対して美容を

目的とした断尾の実施状況についてアンケート調査が行われました。

その結果回答率は9.2%(357人)でした。

その中で断尾を実施している人が237人(66.6%)でした。

そして実施していない人が119人(33.4%)でした。

またこのアンケートによって得られた断尾を実施した理由は以下の通りでした。

・繁殖者や飼い主の依頼(42.7%)
・犬種標準としての必要性(14.0%)
・疼痛が少ない(13.4%)
・販売や流通を有利にさせる(11.5%)
・獣医師側の理由(5.1%)
・健康管理のための必要性(3.2%)
・断ると飼い主が行う(3.2%)
・その他(7.0%)

「疼痛が少ない」という考えが、いったい何に基づいているのか不明です。

「痛みのリアクションをあまり見せなかった少数の実例から世界中に存在している約5億頭全ての

犬は尻尾を切っても痛みを感じない」と拡大解釈している可能性があります。

「断尾が販売や流通を有利にさせる」という回答は、「テレビや雑誌や犬種図鑑等で

よく見かける犬の姿と同じでなければ子犬の売れ行きが悪くなる」という現象の事を

言っています。

獣医師側の理由に「断尾が麻酔なしで行える」や「手技が簡便である」等が含まれます。

「子犬の痛覚は鈍感であり尻尾を切り落として構わない」という極めて安易な思い込みを

抱いている事が伺えます。
もし「深い思慮をせず単なる惰性で断尾を行っている獣医師がいる」としたら彼らは、

「日本獣医師会が掲げる」獣医師の誓い-95年宣言を今一度思い出して良識ある社会人として

人格と教養を一層高めて専門職としてふさわしい言動を心がけるや獣医学の最新の知識の吸収と

技術の研鑽や普及に励み関連科学との交流を推進するという項目を順守しなければなりません。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を通して「断尾が必要かどうか?」を考えさせられました。

皆さんもこの記事を通して「断尾が必要かどうか?」を考えてみて下さい。

次回は、断耳(だんじ)について詳しく書こうと思います。

 

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