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犬のダイエット計画を評価するには?

読了までの目安時間:約 3分


 

前回は、「消費エネルギーを増やす際に

ついついやってしまいがちな間違いについて詳しく書きました。

今回は、「ダイエット計画を評価する」事について書こうと

思います。皆さんは、ダイエット計画をどのように評価

すれば良いと思いますか?

 

ダイエット計画を評価する事について

ダイエット計画に沿って1ヶ月実践してひとまず体重や体型の変遷をチェックして犬の体重が

上限と下限の間にある「適正ペース」に入っていれば順調です。

また体型が少しでも理想に近づいていたら大成功といえます。

その調子で1週間ごとに記録をとり目標体重に到達するまで残りの期間を頑張って下さい。

もし体重の減少が、下限に届いておらず計画グラフの「遅すぎ」の範囲に入っている場合

「エネルギーバランスが適正でない」可能性を考慮しなければなりません。

その場合は、摂取エネルギーを少し減らして消費エネルギーを少し増やしてダイエット計画を

再スタートして下さい。

また逆に体重の減少が上限を超えて計画グラフの「速すぎ」の範囲に入っている場合は急激に

体重を減らしすぎです。

「目減りした体重は脂肪ではなく筋肉やその他の組織である」可能性があります。

その場合は摂取エネルギーを少し増やして消費エネルギーを少し減らす様に微調整します。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を知りませんでした。

私は、愛犬にダイエットをさせる際にこの記事の

内容を参考にしてダイエット計画を評価したいと

思います。

 

次回は、犬のダイエット計画を進めていく上で

ついやってしまいがちな失敗とその予防法について

書こうと思います。

 

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消費エネルギーを増やす時についやってしまいがちな間違いは?

読了までの目安時間:約 6分


 

前回は、消費エネルギーを増やす事について書きました。

今回は、消費エネルギーを増やす際についつい

やってしまいがちな間違いについて書こうと思います。

皆さんは消費エネルギーを増やす際についついやってしまい

がちな間違いって何だと思いますか?消費エネルギーを増やす

際に何も間違わずに犬にダイエットさせる自信ありますか?

 

犬の消費エネルギーを増やす時についついやってしまいがちな間違いは?

 

・いきなり運動させる

今まで運動習慣のなかった犬にいきなり長時間の運動をさせる事はNGです。

関節に対する負担過多で捻挫や脱臼に繋がり易く心臓に対する負担が

懸念されます。

運動する習慣の全くなかった犬の場合は、ダイエット計画を始める前に

1日10分程度歩かせる様にして5分単位で運動量を増やしながら1週間程

準備期間を設ける様にします。

 

・無酸素運動を行う

ダイエットを目的として運動する際は、「無酸素運動」ではなく「有酸素運動」を行う事を

基本とします。

「無酸素運動」は、「出す力は強い」けれど「短時間しか運動が出来ない」タイプの運動の

事です。

「有酸素運動」は、「出す力は弱い」けれど「長時間続ける事が出来る」タイプの運動の

事を指します。

大まかな説明は以下の通りです。

 

筋収縮の3様式について

 

クレアチン=リン酸系

クレアチン=リン酸系は、筋肉の中にあるクレアチン=リン酸をエネルギー源として筋収縮を

して酸素を必要としない無酸素運動を生み出します。

これは極めて強い力を出せる物の5~15数秒しか持ちません。

例えば100メートル走におけるスタートダッシュ等がこの筋収縮を使います。

 

解糖系

解糖系は、血中のグルコース(ブドウ糖)や筋肉の中にあるグリコーゲン(ブドウ糖の塊)を

エネルギー源として筋収縮して酸素を必要としない無酸素運動を生み出します。

これは強い力を出せる物の数十秒しか持ちません。

例えば100メートル走におけるスタート後の疾走等がこの筋収縮を使います。

 

有酸素系

有酸素系は、主として脂肪細胞にある中性脂肪(トリアシルグリセロール)を

エネルギー源として収縮して酸素を必要とする有酸素運動を生み出します。

弱い力しか出せない物の極めて長い時間運動が持続します。

例えばマラソン等がこの筋収縮を使います。

 

フリスビーやおもちゃを用いてダッシュさせるタイプの運動は「筋肉の出力が大きい」為に

どちらかと言えば「無酸素運動」に近いと言えます。

無酸素運動で血中グルコース(血糖)や筋グリコーゲンや肝グリコーゲンというエネルギー源は

大量に消費されます。

しかし脂肪細胞に蓄積された中性脂肪はなかなか消費されません。

また無酸素運動は、疲労物質として名高い乳酸を産生すると同時に体温の上昇を招きます。

結果として犬が早々にバテてしまいます。

そうなると「運動の総量が減ってしまう」事が考えられます。

なので脂肪を消費する有酸素運動を確実に動員してなおかつ少ない疲労で長時間継続出来る

「散歩」がダイエットの犬の運動として適切と言えます。

 

・犬に過剰な運動をさせる

せっかちな飼い主の場合は、早く結果を出したい為に犬に対して過剰な負荷を

掛けてしまいます。

例えば自転車につないで延々と小走りさせたり1日3時間歩かせるな等がそうです。

しかしこうした過剰な運動は、犬の福祉にとって最良と言えません。

まず太り気味な体で過剰な運動をすると靭帯や腱といった関節部位が痛み易いです。

そして「犬が運動嫌いになってしまう」危険性があります。

犬にとって散歩は、心と体に刺激を与える人間で言う遠足の様な物です。

それを飼い主の都合によって毎日開催されるマラソン大会にする事は可愛そうです。

「体重が減らない」事は問題です。

しかし「体重が短期間で急激に減りすぎる」事はまた問題です。

飼い主は事前に計画したダイエット計画にのっとり「犬の体重が許容範囲内で推移している」

事を確認しながら行う必要があります。

適切な体重の減少は1週間で0.5~1.5%・1ヶ月で2~6%程度です。

過剰な運動で一時的に「体重が減る」としてもリバウンド・筋骨格系の障害・

運動嫌悪といったリスクが高まってしまいます。

なのでダイエットにおいて犬に過剰な運動をさせる事は禁忌となります。

運動量を増やす際は、500m単位で少しずつ増やして下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、愛犬にダイエットをさせる際にこの記事を

参考にして消費エネルギーを増やす際についつい

やってしまいがちな間違いをしない様に気を付けたいと思います。

 

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犬の消費エネルギーを増やすには?

読了までの目安時間:約 10分


 

前回は、「摂取エネルギーを減らす際に

ついついやってしまいがちな間違い」について

詳しく書きました。

今回は、「消費エネルギーを増やす事」について

書こうと思います。皆さんは、消費エネルギーを

増やす為に何をすれば良いと思いますか?

 

犬の消費エネルギーを増やす事について

 

・犬の運動時の消費エネルギーを知る事について

消費エネルギーの増やし方について知る為に運動量の計算法から効果的な散歩の

仕方まで私達は知らなければなりません

 

まずは運動時の消費エネルギーについて知らなければなりません。

 

「犬が1日に必要とする」エネルギーは「1日当たりのエネルギー要求量」(DER)

と言います。

このエネルギーは「安静時エネルギー要求量」(RER)や

「運動時エネルギー要求量」(EER)や「食餌性熱効果」(TEF)や

「熱産生適応性」(AT)という細かい要素から構成されています。

 

この内「運動時エネルギー要求量」以外は大きく変動しません。

従って犬の消費エネルギーを増やしてダイエットに繋げる為に必然的に

この「運動時エネルギー要求量」を増やす必要があります。

つまりこれは「犬の散歩する時間を増やす」という事です。

 

・運動時エネルギー要求量について

犬の「運動時エネルギー要求量」(Excercise Energy Requirement, EER)は、

すなわち「犬が歩いたり走ったりする」時の消費エネルギーを計算する公式です。

これは「走行エネルギー」(Energy Requirement for Running, ERR)とほぼ

同じ意味です。

 

EER・ERRの公式は次の通りです。

(1.77d×BW-0.4)+(1.25×BW-0.25)

公式中の「d」は「走行距離(km)」を意味します。

「BW」は「体重(kg)」を意味します。

BWの右肩にある小さな数字は累乗を表す指数です。

 

公式に当てはめて出てきた数値は、体重1kg当たりの消費エネルギーになります。

これに実際の体重を掛けた物が移動に要した総消費エネルギーという事になります。

 

しかしこの公式はマイナスの累乗を計算で必要として非常に煩雑で多くの方にとって

面倒だと思うのでおおまかなEER・ERRを以下で示します。

 

犬の運動エネルギー早見表

犬の現体重(kg) 犬が1km移動

する時の消費

エネルギー(kcal)

犬の現体重(kg) 犬が1km移動

する時の消費

エネルギー(kcal)

犬の現体重(kg) 犬が1km移動

する時の消費

エネルギー(kcal)

3 6 22 24 52 43
4 8 25 26 55 45
5 9 27 28 57 46
6 10 30 30 60 47
7 11 32 31 62 48
8 12 35 34 65 50
9 13 37 34 67 52
10 14 40 36 70 53
12 16 42 37 72 54
15 19 45 39 75 55
17 20 47 40 77 56
20 23 50 42 80 58

 

 

・ダイエット中の犬に必要な運動量について

次に犬に必要な運動量を知る必要があります。上で示した運動エネルギー早見表を使うと

ダイエット中の犬に必要な運動量を計算する事が可能です。

例えば体重10kgの犬の消費エネルギーを50kcal増やそうと思う時は、

目標消費エネルギー50kcal÷1km当たりの消費エネルギー14kcal」で

「およそ3.6km移動する必要がある」事が分かります。

同様に体重30kgの犬の消費エネルギーを100kcal増やそうと思う時は、

目標消費エネルギー100kcal÷1km当たりの消費エネルギー30kcal」で

「およそ3.3km移動する必要がある」と逆算出来ます。

こうして求めた距離が、ダイエット中に増やすべき散歩の量という事になります。

 

ただし、計算上の消費カロリーと実際の消費カロリーを近付ける為

「1kmずつ断続的に歩く」という条件が必要となります。

 

犬の散歩の量は、いきなり増やさずに徐々に増やす様に注意します。

500m単位で増やすと犬は十分ついてこれます。

 

また足腰に故障を抱えている場合無理に運動をさせないで下さい。

 

メインのダイエット法は摂取カロリーや栄養バランス調整する事にしてある程度

理想体重に近づいてきたら運動量を増やす様にして下さい。

 

・散歩について

そして実際に犬と散歩するする必要があります。

その際重要な事は、「犬が屋外で移動した距離をしっかりと記録する」事です。

こうした記録を付けておかないと運動量過多で犬に苦痛を与えたり運動量不足で

ダイエットに繋がらないという状況がたやすく起こってしまいます。

また、散歩する時は1km単位で休み休み行う事をお勧めします。

 

例えば「体重10kgの犬が1km移動する」時の「消費エネルギーは14kcalである」時は、

「体重10kgの犬が3km移動する」時の「消費エネルギーはちょうど3倍の42kcalになる」

はずです。しかし、実際は連続して運動した場合のエネルギー効率を高める為に28kcal

しか消費されません。

 

消費エネルギーを高めるなら3km連続で歩くより1kmずつ小休止を挟みながら歩く方が

効果的です。またこちらの方が消費エネルギーの計算をしやすいです。

 

もし連続して長い距離を歩いてしまった場合は、先述した非常にややこしい公式に数値を

当てはめてちまちまと計算しなければなりません。その場合は、累乗機能の付いた計算機と

表計算ソフト等を用いて自力でやってみて下さい。

 

・散歩の距離を知る方法について

犬は常に散歩中に立ち止まって環境の臭いを嗅ぎ回ります。

なので「時間」から移動時間を逆算しようとすると誤差が生まれます。

この誤差を防ぐ為に「歩数」を目安にするという工夫が必要となります。

歩行距離を知る方法は次の通りです。

 

1.地図上で計算する

飼い主が犬と歩いたルートを覚えておき家に帰ってから地図上でそのルートをトラッキング

します。

そのルートに縮尺を掛けた物が実際に歩いた距離という事になります。

また、キョリ測の様なサイトは歩いたルートを地図上でクリックするだけで移動距離を

自動計算してくれるので便利です。

 

2.犬に万歩計を着ける

近年犬用の万歩計が発売されています。

例えば100メートルというあらかじめ計測した距離を犬に歩かせてその時の歩数を調べます。

この歩数(例:300歩)を10倍した物が1km歩く為要する歩数です(3,000歩=単位歩数) 。

ダイエット中の犬の散歩量を2km増やしたい場合は単位歩数×2から計算して犬の万歩計で

6,000歩になるまで歩けば良いという事になります。

 

3.人間の万歩計から推計する

人間の歩数から犬の移動距離を推定する事は可能です。

まずあらかじめ厳密に計測した100mという距離を万歩計をつけた状態で飼い主が歩きます。

その時の歩数(例:150歩)を10倍した物が1km歩く為に要する歩数です(1,500歩=単位歩数)。

ダイエット中の犬の散歩量2km増やしたい場合は、単位歩数×2から計算して飼い主の万歩計で

3,000歩になるまで歩けば良いという事になります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして愛犬のダイエットをする際に

消費エネルギーを増やしたいと思います。

 

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トイプードル

犬の摂取エネルギーを減らす際にやってしまいがちな間違いとは?

読了までの目安時間:約 11分


 

前回は、「ドッグフードを選んだり測ったりする事」

について詳しく書きました。

今回は、「摂取エネルギーを減らす際についついやって

しまいがちな間違い」について書こうと思います。

皆さんは、「摂取エネルギーを減らす際についついやって

しまいがちな間違い」って何だと思いますか?皆さんは、

摂取エネルギーを減らす際に何も間違わずに犬にダイエット

させる自信ありますか?

 

摂取エネルギーを減らす際についついやってしまいがちな間違いについて

 

・極端に食事量を減らす

断食やエサの半減等極端に食事量を減らしてしまうと脂肪以外の組織が目減りしてしまい

ます。

なので摂取エネルギーは、理想体重の安静時エネルギー要求量の100%~140%程度に

抑える事を基本とします。

断食や食事量の減少によって体が飢餓状態を感知すると、生命維持に欠かせない脳に対する

エネルギー供給を保つ為に体の中に蓄積されてるエネルギー

(炭水化物=筋グリコーゲンと肝グリコーゲン/脂質=脂肪組織のトリアシルグリセロール/

タンパク質=筋肉のアミノ酸)を使おうとします。

絶食状態にある動物を用いた実験によると足りないエネルギーを確保する為に

「脂肪組織が分解される」一方で筋肉もまた分解される事が分かりました。

脂肪組織を維持する為にエネルギーは必要ありません。

しかし脂肪以外の組織維持する為に一定のエネルギーが必要です。

つまり脂肪以外の組織を減らしてしまうと、「エネルギー消費率が低下する」事で

「犬が太りやすい体質になってしまう」という事です。

脂肪以外の組織を減らした所にエネルギーを供給するとそのエネルギーは来たるべき飢餓に

備えて脂肪細胞に蓄積されていきます。

これが人間界でおなじみの「リバウンド」です。

食事量を急激に減らしてしまうと脳が飢餓状態を感知し体組織の分解を促進します。

その結果脂肪以外の組織の減少とリバウンドの危険性を高めてしまう為にダイエットにおいて

極端に食事量を減らす事は禁忌です。

 

・自家製フードを用いる

ダイエット中のペットの栄養を自家製フードでまかなう事は不可能ではありません。

しかし多くの場合は非常に困難です。

まず栄養学に関する広範な知識が必要です。

何より毎日食事を作り続けるモチベーションが必要です。

アメリカの獣医師116人を対象にした調査によると自家製フードを処方した獣医師で

犬や猫の栄養要求を満たしていた者はわずか10%しかいませんでした。

「獣医師にすら難しい事を素人が行う事」は容易でないと分かると思います。

自家製フードによるダイエットは、知識と「やる気が有り余っている」人以外安易に

踏み出さない方が無難です。

本気で自家製フードを作ろうとする場合犬に必要な栄養素をすべて不足しない様に

食品成分表等を参考にしながら細かく計算しなければなりません。

また計算の手間を省く為に書店は犬の減量を目的とした手作りごはん本を数多く置いて

います。

しかしこうした書籍の中に記載されているレシピは、犬に長期的に与えた場合の影響を

科学的に検証していません。

頭ごなしにこうした書籍信用する事は避けるべきです。

 

・フードの量だけを減らす

摂取エネルギーを減らす為に単純に「食事量を減らせばいいじゃないか」と考えるは当然の事

です。

しかしフードの量だけを減らすという方法は大きな落とし穴を持っています。

通常のペットフードを餌として与えている場合は、フードの量を減らしてしまうと摂取カロリーを

減らすと同時に炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミン・ミネラルのバランスを崩してしまう

事があります。

その結果ダイエットでペットを健康にしようとしたら逆に不健康になってしまったというおかしな

状況が生まれかねません。

ダイエット用に作られたペットフードは、食事の中からカロリーだけを減らしてその他の重要な

栄養素を適量摂取出来る様に調整されています。

ペットの栄養要求を理解して細かく計算しながらフードの量を調整する事を面倒な場合は、

ダイエット用フードを用いると無難です。

 

各種栄養素が不足した時に起こる体調不良の一覧を下記に載せます。

 

炭水化物不足

体タンパク質の減少・低血糖

 

タンパク質の不足

成長不良・食欲不振・貧血・不妊・脱毛・毛艶の悪化・被毛の貧弱化・筋肉の萎縮

 

脂質の不足

脂溶性ビタミンの吸収阻害・自然治癒力の低下・皮膚の乾燥・膿皮症・脱毛・むくみ・

湿潤性皮膚炎・繁殖能力の低下

 

ビタミンの不足

欠乏しているビタミンによって症状は、違います。

 

ミネラルの不足

欠乏しているミネラルによって症状は、違います。

 

・一気にドカ食いさせる

ダイエット中の犬に一気食いやドカ食いをさせる事はNGです。

食べた者を消化吸収する為にエネルギーが使われています。

これは「食餌性熱効果」(TEF)といいます。

この「食餌性熱効果」は、一度に大量の食物を摂取した時よりも少量を小分けにして摂取した

時の方が大きくなるといわれています。

なので食事は最低で3回に分けて与えると良いです。

一気にドカ食いさせずに迷路タイプのトレーと併用する場合は、早食い防止になり一層効果を

高めます。

 

・運動直前に食事を与える

運動の直前に餌を与えると血中グルコースを細胞内に取り込むインスリンの血中濃度が高まり

ます。

インスリンは脂肪組織からの遊離脂肪酸を減少させる働きを持っています。

結果として脂肪細胞の利用効率が下がってしまいます。

つまりこれは「犬が痩せにくくなる」という事です。

犬にエサを与えるタイミングは、少なくとも運動の6時間以上前に設定すると無難です。

人間を用いた実験で運動の45分前にグルコース(糖分)を含む飲み物を与えられた

グループは、自転車運動を開始した直後に血糖値の急激な低下が見られたといいます。

犬は「狩猟犬低血糖症」といって運動開始後に突然震えやけいれんを起こして卒倒するという

ケースがまれに見られます。

こうした不測の低血糖症を予防する上で運動直前の食事は控えた方が良いです。

 

・タンパク質の過不足を起こす

三大栄養素の中で特にタンパク質は、摂取量の過不足によって健康に多大なる影響を及ぼし

ます。

「炭水化物」・「タンパク質」・「脂質」という三大栄養素の大きな特徴は

「脂質やタンパク質から炭水化物(ブドウ糖)は作られる」けれど

「脂質や炭水化物からタンパク質は生成されない」という点です。

つまりタンパク質から構成される組織を維持する為に常に外部からタンパク質を摂取する

必要があるという事です。

犬の食事に含まれるタンパク質の許容範囲は乾燥重量中6~30%です。

また成長期における推奨値は22%です。

成犬における推奨値は18%です。

老犬における推奨値は15~23%です。

肥満傾向にある犬における推奨値は15~30%とされています。

タンパク質は摂取量が多すぎても少なすぎても健康に対して影響を及ぼすので摂取する

割合は許容範囲内に抑える事を鉄則とします。

タンパク質不足は、免疫力の低下・傷の修復力の低下・薬物代謝能力の低下・低アルブミン

血症等を招きます。

またタンパク質の代謝回転を通して筋肉の萎縮が起こります。

「代謝回転」は、「タンパク質が体内において常に分解と再合成を繰り返している」現象の

事です。

筋タンパクや血中アルブミンの様に回転サイクルが数日から数週間の物もあれば

サイトカインや酵素の様にたった数分から数時間の物もあります。

いずれにしても外部から適切な量のタンパク質を摂取しなければこうした代謝回転の

バランスを崩して上記の様な様々な体調不良を招いてしまいます。

タンパク質は、常に外部から取り込まなければなりませんが余りに大量に摂取してしまうと

逆に害を及ぼす事があります。

例えば、タンパク質の分解により生成された窒素の90%以上は肝臓と腎臓で尿素に変換され

尿中に排泄されます。

しかし腎臓や肝臓に何らかの障害を持っている犬は、こうした変換作業がオーバーワーク

なってしまい疾患の進行を早めてしまう危険性があります。

また特に犬においてタンパク質の過剰摂取が、神経伝達物質の一種「セロトニン」の生成を

抑制して縄張りを守る為の恐怖心による攻撃性を増加させると報告されています。

過剰なタンパク質は、体に良いとする栄養学的な根拠も無く体に悪影響を及ぼす可能性を

持っています。

ダイエット中の摂取量は、推奨範囲である乾燥重量中15~30%を超えない様にして下さい

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を知りませんでした。

愛犬のダイエットをする際にこの記事を参考にして摂取エネルギーを減らす際に

ついついやってしまいがちな間違いをしない様に気を付けたいと思います。

 

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ダイエット中のドッグフードの選び方と量について

読了までの目安時間:約 5分


 

 

前回は、摂取エネルギーを減らす事について書きました。

今回は、ダイエット中の犬のドッグフードを選んだり

測ったりする事について書こうと思います。皆さんは、

どのようにダイエット中の犬のドッグフードを選んだり

測ったりすれば良いと思いますか?

 

 

 

ダイエット中の犬のドッグフードを選んだり測ったりする事について

「摂取エネルギー」や「栄養成分」の推奨値を分かっていても、食材に含まれる栄養成分を全て

自力で計算してオリジナルフードを作る事はかなり手間を掛けなければなりません。

しかし、市販されている肥満犬向けフードを与えるとオリジナルフードを作るという手間は

掛からなくなります。

 

肥満犬用に製造されたダイエット専用フードは、三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)+

ビタミン+ミネラルを概ね基準を満たす様に調整されていて満腹感を持続する為に適度な

繊維を含んでいます。

 

飼い主は製品のラベルの栄養バランスを見て自分で選べます。

不安な場合は獣医さんに相談してオススメのフードを紹介して貰って下さい。

選ぶ際の一つの基準は、「この製品はAAFCO(米国飼料検査官協会)の定める基準を満たす事を

証明されています」と記載されている事です。

この記載は、「少なくともAAFCOが推奨している必須栄養素の最低量が満たされいる」事を

意味しています。

 

ドライフードを選ぶ場合は、エネルギー密度の推奨値は3~3.5kcal/gです。

エネルギー密度は、「フード1粒の中にどの程度カロリーが凝縮されているか」という意味です。

パッケージのエネルギー量が100g単位で表記されている」場合は、「300~350kcal」なら

3~3.5kcal/g」で妥当な範囲と言えます。

しかし「表記が400kcalとなっている」場合は「4kcal/g」で「ややカロリーが高すぎ」判断

して下さい。

 

飼い主はRERを参考にダイエット中の犬の必要カロリー数を分かったら選んだフードの

含有カロリー数で割って1日に必要なフードの量を求めて下さい。

例えば「体重10kgの犬が9kgを目指してダイエットしている」場合の適正カロリー数は

「364kcal×1.4」で510kcal」です。

選んだフードの含有カロリーが3.5kcal/gである」場合の1日に必要なフードの適正量

510÷3.5」で「146g」です

 

この時に注意すべき事は、適正量をオーバーしない様に厳密計画に従って給餌する事です。

エサの量を測る時は、「カップの2/3」いうざっくりした計測ではなくキッチンスケーラー

1g単位で計量出来る計測器を用いて過不足のない様に十分注意して下さい。

 

ペットフードパッケージは、たいてい「給与量の目安」として体重に応じたエサの量記して

あります。

ここで注意しなければならない事はペットフードのパッケージにある

「給与量目安」=「理想体重1kg当たりの給餌量」であるという点です。

 

理想体重5kgを満たしている犬と理想体重5kgに対して6kgの犬がいるとします。

もし体重1kg当たり給餌量でエサを与えてしまうと太っている方の犬に本来より20%も

余分なエネルギーを与えてしまう事になります。

 

なので、給餌量はあくまでも理想体重の安静時エネルギー要求量から導き出した厳密な

カロリー数をスタートラインにする様にして下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして愛犬のダイエットをする際にドッグフードを選んだり測ったりしたいと思います。

 

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