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ワクチンについて

読了までの目安時間:約 11分


犬は、人間と同様にいくつかのワクチン接種をしなければなりません。

代表的な物は、狂犬病注射です。

今回は、犬のワクチンについて色々書こうと思います。

ワクチンとは?ワクチン接種の目的は?

ワクチンは、病原体から作っていて人または動物に接種して体内に

その病気に対する抗体を生じさせる物です。

ワクチン接種の目的は、 毒性を無くしたかあるいは毒性を弱めた病原体を

ヒトを始めとする動物の体内にあらかじめ注入する事で、体内に抗体

(病原体を攻撃する防御システム)を作っておき感染症にかかった時の

症状を軽くする事です。

犬用のワクチンに何があるの?

犬に関して以下の感染症に対するワクチンが開発されています。

狂犬病・イヌ伝染性肝炎・コロナウイルス性腸炎・ジステンパー・

ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)・パルボウイルス性腸炎・

レプトスピラ症など

ワクチンの種類は?

・不活化ワクチン

♦特徴

 化学処理等により死んだウイルスや細菌やリケッチア等を使用している。

 副作用が、出にくい。

 免疫力の持続期間が、短い。

♦接種の目安

 2~6週空けて2回

 2回目接種後7~10日で免疫獲得

♦接種方法

 皮下注射または筋肉内注射

♦有毒化

 なし

♦増殖

 なし

♦効果のある期間

 約1年

 

・生ワクチン

♦特徴

 化学処理等により毒性を弱めた微生物やウイルスを使用している。

 副作用が出る。

 免疫力の持続期間が長い。

♦摂取の目安

 2~4週空けて2回

 1回目接種後1~7日で免疫獲得

♦接種方法
 皮下注射または筋肉内注射

♦有毒化
 極めてまれである
増殖
 ありうる

♦効果のある期間

 3年~一生

 

ワクチンの効果のある期間は、犬の健康状態や使用しているワクチンの

種類や犬の生活環境等非常に多くの要因によって左右されます。

ワクチンを製造している所は?

微生物化学研究所・松研薬品工業・日生研・化血研・ゾエティスジャパン・

メリアルジャパン・インターベット・ビルバックジャパン

ワクチン接種のタイミングと回数は?

子犬にワクチンを接種する際は、「受動免疫が切れた」タイミングで行わなければなりません。

 

受動免疫(移行抗体)は、生まれてから8~12週間だけ機能する期間限定の免疫力です。

子犬はこれをを母犬から初乳経由で受け取ります。

 

「受動免疫が機能している」間は、たとえワクチンを接種しても「血液中に残っている母犬の

抗体が直ちに排除してしまう」為に十分な免疫力が形成されません。

 

なので子犬の体内に自家製の能動免疫(のうどうめんえき)を付けさせる為に、母親から

受け取ったおすそ分けの「受動免疫が切れた」16週齢以降を目安としてワクチンを接種する必要が

あります。

 

以下は、AAHA(全米動物病院協会)およびWSAVA(世界小動物獣医協会)の

ガイドラインにおいて共通して推奨されているコアワクチンの接種プログラムです。

「子犬が母犬の初乳を飲んでる」場合は、6~8週齢頃に初回のワクチンを接種する事を

勧めています。

また初年度の最終接種は、母犬から貰った「移行抗体が十分薄くなった」16週以降に来る様に

調整します。

 

一方母犬の初乳を飲んでいない子犬に関して、8週齢までの免疫力が非常に弱い状態にあります。

IgG抗体を生成出来る様になる時期は4週齢頃です。

副作用や個体差を考慮して6週齢頃からワクチン接種スタートする事が一般的です。

 

コアワクチンの接種プログラム

◊生後6~8週に1回目接種
その後2~4週間隔で接種
生後16週以降で最終接種
最終接種から6ヶ月後に免疫強化用接種(ブースター)
その後は最低3年の間隔を空けて再接種

 

2015年にWSAVAワクチン接種ガイドラインが更新されました。

それにより幾つかの変更点が加えられました。

具体的な例は、「ワクチン初回接種は8~9週齢ではなく6~8週齢でする」「2回目以降の

接種間隔は3~4週ではなく2~4週にする」「ブースター接種は12ヶ月後ではなく6ヶ月後に

する」等です。

また「コアワクチン用の抗体テストキットが実用化された」事で国内のいくつかの病院が

使用しています。

いずれにしても重要な事は、「ワクチンによる副作用の危険性が感染症にかかる危険性より十分に

低いかどうか」という観点です。

 

適切な接種間隔は、「飼い主が自身のペットの生活環境をよく勘案した」上で

決めなければなりません。

なお、狂犬病ワクチンとコアワクチン以外のノンコアワクチンに関して未だに年一回が主流です。

 

ワクチンの予想免疫持続期間

・ジステンパーウイルス(コア) → 生で7年以上
・パルボウイルス(コア) → 生で7年以上
・アデノウイルス2型(コア) → 生で7年以上
・狂犬病ウイルス(コア) → 不活化で3年以上
・コロナウイルス(ノンコア) → 生・不活化で1年以内
・パラインフルエンザ(ノンコア) → 生で1年以内
・レプトスピラ各種(ノンコア) → 不活化で1年以内

コアワクチンとノンコアワクチンとは?

・コアワクチン

 全ての犬猫に対して接種する事を推奨しているワクチン

 これは「致死率が高い」「伝染力が強い」「人間も含めて広く動物に感染する恐れがある」

 病気を対象としている。

 

・ノンコアワクチン

 伝染病の流行状態や地理的要因やお住まいの地域の環境や動物のライフスタイルに応じて接種を

 推奨するワクチン

ワクチン接種の注意点

いくら無害化しているといえワクチンは、生体にとって異物である事に違いありません。

なので接種後に副作用・副反応という形で、思わぬ体調不良に陥る可能性は常にあると言えます。

以下は「アメリカのAAHA(全米動物病院協会)が公開している」ワクチン接種に伴う副反応の

リストです。

 

明確な割合は明記されていません。

 

しかしこれら全てはありうると考えて良いでしょう。

 

・注射した箇所の副反応
 ワクチン注射をした箇所の腫れや肉芽腫や痛みや脱毛や虚血性病変
・全般的な副反応
 食欲不振や微熱やリンパ節の腫れや脳炎や多発神経炎や関節炎や異常行動や脱毛や呼吸の変化
・アレルギー反応
 血小板減少や貧血や皮膚虚血性脈管障害やアナフィラキシーショック
・腫瘍化
 注射した部位の腫れが、ワクチン関連性肉腫(悪性腫瘍)に発展する
・医原性の副反応
 接種量や接種方法の間違いによる副作用やワクチンの有毒化

 

上記の副反応は、特に「小型犬が一度に複数のワクチンを打った」時に「3日以内に発症する事が

多い」とされています。

また、妊娠中のメス犬やガンの治療等で化学療法を受けている犬に関して、過剰な副反応を

予防する為にワクチン接種を行わない事が「よほど必要性がない」限り通例です。

 

「注射した部位に肉芽種や肉腫が出来る」事を防ぐ為に前回接種した場所は記録しておいて

次回行う時に違う部位にして貰うとよいでしょう。

 

国産ワクチンの副作用に関して「農林水産省が公開している」副作用情報データベースという

ページで検索する事が可能です。

 

ワクチン接種の副作用で一番恐ろしい物は、アナフィラキシー・ショックと呼ばれる過激な

アレルギー反応です。

これは、「体内に入ってきた異物に対して免疫機構が過剰に反応してしまい逆に生命に危険を

及ぼしてしまう」現象です。

早ければ、接種後10~15分くらいで呼吸困難・嘔吐・けいれん・血圧低下等の症状を表します。

できれば、接種後30分程度病院内や病院の近くに待機しておくと無難でしょう。

なお、一度アナフィラキシーを起こした犬は次から同じメーカーのワクチン接種を出来ません。

なので飼い主がワクチン名を覚えておいて下さい。

 

犬が、ワクチンを接種後まれに元気を失くしたり食欲不振になったり体を触ると痛がったり

します。

なのでシャンプーや過激な運動は、24時間様子を見てからにしましょう。

もし24時間を経過して「体調不良が続いている」場合や注射した箇所から出血している場合は、

念の為に獣医さんに相談して下さい。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして愛犬にワクチン接種をしたいと思います。

皆さんもこの記事を参考にして愛犬にワクチン接種をして下さい。

次回は、「自然災害の対策」について書こうと思います。

 

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犬の怪我や事故をした時の対応・応急処置の方法は?

読了までの目安時間:約 21分


皆さんは、犬の主な事故や怪我をどのくらい知っていますか?

皆さんは、「犬が事故に遭ったり怪我をした」時の応急処置を

どうすれば良いか知っていますか?

そこで今回は、犬の事故や怪我について書こうと思います。

犬の主な事故は?

交通事故・水難事故・火災事故・落雷事故

咬傷事故・熱中症・有毒生物に刺される

誤飲・誤食・転倒・落下

犬の主な怪我は?

心肺停止・捻挫・脱臼・骨折・出血・火傷・雷撃傷・凍傷

内臓破裂・突き指

心肺停止になっている犬の応急処置は?

心肺停止になっている犬の応急処置は、心肺蘇生です。

 

心肺蘇生は、「呼吸や心臓が完全に止まってしまったか

それに近い状態にある」動物や人に対して意識の確認や

気道確保や人工呼吸や心臓マッサージ等の救急救命処置を

施す事です。

 

犬が倒れてぐったりしていたら私達は、まず心肺機能

すなわち呼吸と心拍の有無を確認しなければなりません。

私達は、犬の右側を下に左側を上にして寝かせて犬の背中側に
位置取りします。

このポジションが、心肺蘇生術の基本体勢となります。

 

またこの時に私達は、周囲の人に頼んで車を手配して

貰わなければなりません。

もし「協力者が見つからない」場合は、自分で最寄の動物病院へ

運ぶ事になります。

 

最寄の動物病院の位置は、携帯端末等に保存しておくと便利です。

 

呼吸の確認方法は、次の通りです。

・胸に手を当てて上下動しているか
・口元に耳を近づけて呼吸音が聞こえるか
・口元に手を当てて呼気を感じることができるか

 

犬の心拍は、犬の左ひじと胸の接触部や太ももの内側や前足もしくは後ろ足の

親指付近や前足を持ちひじを胸に向かって引き寄せて接触した部分である心臓や

前足もしくは後ろ足もしくはふとももの動脈で確認します。

 

「犬の呼吸と心拍が止まっている」場合、次に犬の気道確保を

しなければなりません。

その時は、犬の口をあけて犬の舌を前方に引っ張り出します。

「舌の表面がつるつるすべる」場合は、服の端やハンカチ等を沿えてつかみます。

犬の口をあけて犬の舌を前方に引っ張り出す際に口の中を覗き込んで異物が、

入っていないかどうかを確認して首をまっすぐにして気管に空気が通りやすい状態に

します。

もし異物を見つけた場合は、指でつまんで取り除きます。

 

そして必要であれば、人工呼吸をしなければなりません。

その時は、犬の背中側に位置を取って右手(もしくは両手)で犬の下あごをつかんで

口と肺を結ぶ気道を一時的に遮断し犬の鼻先を口にくわえて4~5回の早めの人工呼吸を

行います。

この時に鼻の上に伸びた鼻筋部分(マズル)を強く押してしまうと鼻から空気が、

うまく肺へ届きません。

ちょうど風船を膨らませるイメージで犬の肺が、しっかり膨らむ事を確認しましょう。

事前の練習で慣れている様な場合は、右手で犬の口を塞ぎ左手を犬の胸にあてた状態で

行います。

 

この体勢のメリットは、「呼気が確実に肺に届いているかどうか」を胸に当てた左手で

確認出来るという点です。

 

人工呼吸を犬にした後は、もう一度犬の呼吸と心拍の確認を行います。

 

「犬が蘇生していない」場合は、心臓マッサージを施します。

 

左前足のひじを胸元に引き寄せて接触した部分がおおまかな心臓の位置です。

位置を確認したら、指を絡めて肘を張り10秒間で15回を目安にマッサージを加えます。

 

大型犬の場合は、5~6センチくらい「胸が沈む」程度の強さで心臓マッサージを行います。

小型犬の場合は、3~4センチくらい「胸が沈む」程度の強さで心臓マッサージを行います。

 

「圧力が弱すぎる」場合効果が出ません。

「圧力が強すぎる」場合肋骨が骨折してしまいます。

なので事前の練習が必要です。
「心臓マッサージが終わった」後は、もう一度犬の鼻先から息を吹き込みます。

その際は、「胸が膨らんでいる」事つまり「しっかりと息が肺に吹き込まれている」事を

確認して「犬が蘇生したかどうか」を確認します。

 

最初の心臓マッサージを施したにかかわらず犬が蘇生しなかったら心臓マッサージ(15回)と

人工呼吸(1~2回)をワンセットとして5~20分程度続けて3セット毎に蘇生確認

(呼吸と脈拍の確認)をしましょう。

 

一般的に「脳へ酸素供給が5分断たれる」と脳に重大な後遺症が、残ってしまうと

言われています。

なのでぐったりしている犬を発見後の迅速な行動が、キーポイントとなります。

捻挫している犬の応急処置は?

捻挫(sprain)は、関節を無理に曲げる事で関節をつないでいる靭帯(ligament)を

許容範囲以上に引き伸ばしてしまう状態の事です。

 

引き伸ばされた靭帯は、顕微鏡的~肉眼的なレベルで損傷を受けます。

その部位に炎症細胞が、引き寄せられます。

炎症細胞は、体にとっていらなくなった損傷部位を掃除する為に様々な化学物質を

放出します。

 

この物質が、周囲にある神経に作用していわゆる炎症を引き起こします。

 

炎症は、痛みや腫脹(はれ)や発赤や発熱を4大特徴とする生体反応の一種です。

 

捻挫した部分は、必ずと言って良い程炎症を起こします。

捻挫の重症度は、「靭帯がどの程度破壊されたか」によって以下の3段階に分ける事を

一般的とします。

 

I度は、軽度捻挫の事です。

これは、「靭帯の繊維が細かく引き裂かれた」状態を指します。

 

II度は、部分断裂の事です。

これは、「靭帯の一部がちぎれた」状態を指します。

 

III度は、完全断裂の事です。

これは、「靭帯が真っ二つに切れた」状態を指します。

 

II度からIII度の捻挫において「関節が極端に曲げられる」為に脱臼や骨折を伴う事が、

しばしばです。

 

捻挫している犬の応急処置は、RICEです。

 

これは、RestとIcingとCompressionとElevationの略です。

 

Restは、患部を動かさない様にする事です。

Icingは、患部を冷却する事です。

Compressionは、患部を圧迫して血液量を減らす事です。

Elevationは、患部を心臓より高い所に持ち上げて血液量を減らす事です。

 

通常無理な運動をしなければ、3日程度で回復の兆しを見せるはずです。

しかし「なかなか痛みが引かなかった」り「犬が足を引きずっている」場合は、

獣医さんの元へ連れて行きます。
特に犬の場合加齢や肥満等を原因として膝の中をクロスする様に補強している

十字靭帯の内前十字靭帯が、断裂してしまいます。

脱臼している犬の応急処置は?

脱臼(dislocation)は、「骨が関節から外れてしまっている」状態です。

関節は、「二つの骨が筋肉や靭帯につながれる」形で構成されています。

脱臼は、「何らかの理由でどちらか一方の骨が本来の位置からずれてしまう」事で

発生します。

 

「二つの骨が完全にずれている・関節面が接触していない」状態が、脱臼です。

「ずれているものの関節面が部分的に接触している」状態が、亜脱臼です。

 

脱臼している犬の応急処置は、整復です。

整復は、脱臼している関節を元の状態に戻す事で基本的に獣医さんに任せます。

軽度の物であれば、その場で整復します。

重度の物であれば、「痛みが強い・犬が暴れてしまう」という観点から

通常全身麻酔をかけて行います。

骨折している犬の応急処置は?

骨折(fracture)は、「骨が損傷を受けている」状態を表す広い概念です。
骨折の種類は極めて多彩です。

 

代表的な物は、「骨に繰り返し弱い力が加わって生じる」疲労骨折や「骨にひびが

入った」状態である亀裂骨折や「骨に付着している筋肉や靭帯が強い力で引っ張られる

時に生じる」剥離骨折や「骨が強い力で押しつぶされて生じる」圧迫骨折や

「折れてしまった骨が皮膚を突き破って外に飛び出している」開放骨折や「未成熟の犬が

成長期に発症する」成長板骨折等です。

 

骨折している犬の応急処置は、骨折部の副木固定です。

 

「犬が骨折をしている」場合犬は、患部に触られる事を嫌がり普段の様子から

考えられない攻撃性を見せると十分考えられます。

 

「犬が興奮状態でどうしようもない」場合は、見送ります。

 

何とか体を触らせてくれる様な雰囲気の場合は、板やボール紙等に綿を巻いた簡易の副木を

骨折部に最も近い関節に当ててきつくなりすぎない様に患部の副木固定を行います。
この時は、きつくしすぎると血流を留めてしまいます。

またそれ以前にそうすると犬が、痛がります。

出血している犬の応急処置は?

出血している犬の応急処置は、出血箇所を見つけて止血する事です。

 

出血箇所を見つける時に毛で覆われて分かりにくい事が、あります。

なので出血箇所を見つける時は、毛をかき分けながらよく探します。

場合によっては、周辺の被毛をカットして傷を見つけます。

この段階でかすり傷程度なのかどうかを犬の応急処置をしている人は、

ある程度判断します。

 

軽度の場合はガーゼを当てて止血します。

血が止まったら、特に足の場合「傷口が開かない」様に包帯を巻きます。

包帯は、「犬が自分で取ってしまわない」様にややきつめに巻きます。

場合によっては、エリザベスカラー等を用いて「犬の口が患部に届かない」様に物理的に

遮断してしまいます。
「鮮紅色の動脈血がどくどくと拍動に合わせて流れている」時は、傷口より心臓に近い部分に

固く包帯を巻いて止血します。

 

また「暗紅色の静脈血がだらだらと流れている」時は、傷口そのものを包帯できつく巻いて

止血します。

火傷している犬の応急処置は?

火傷している犬の応急処置は、患部を見つけて冷やす事と感染対策です。

 

「犬の皮膚は被毛で覆われている」為に患部が見えにくいです。

なので火傷している犬の応急処置をしている人は、痛がらない程度によく探します。

 

「皮膚がやや赤くなっている・毛がわずかに抜けている」程度である場合応急処置は、

人間の場合と同様に火傷している部位を氷水で冷やして炎症の激化を防ぎます。

「組織の壊死や欠損が生じている」様な重症例において皮膚による防御機能が、

失われている状態にある為に感染の危険性を高めます。

 

そこで行う事が、洗浄とデブリードマンです。

 

洗浄は、熱傷部分を水や生理食塩水できれいに洗い流す事で感染の原因となる様な異物や

壊死組織を除去します。

 

デブリードマン(仏:debridement)は、壊死組織を外科的に切除して周辺組織に対する影響を

防ぐ処置の事でメスや剪刀を用いて行われます。

 

その後に免疫力を落とさない為に安静時の2倍程度のエネルギーが供給されて経過観察を

行います。

 

日帰り出来る治療ではない為に通常は入院を必要とします。

雷撃傷のある犬の応急処置は?

雷撃傷のある犬の応急処置は、ブレーカーを落としてコードをコンセントから引き抜き犬の体に

間接的に触ってゆっくりと犬の口を開き舌を出して呼吸しやすい様にする事です。

 

これをする時は、乾いた板や絶縁性の物(プラスチック製品やゴム製品等)で犬の体を

そっと動かして横向きに寝かせます。

 

また雷撃傷のある犬の応急処置をしている人は、感電しない様にゴム手袋等をして下さい。

もし「犬の心臓が止まっている」場合は、心肺蘇生術を試みます。

凍傷のある犬の応急処置は?

凍傷(frostbite)は、「低温によって皮膚の血行が極端に悪化する」事で「細胞や組織が損傷を

受ける」状態の事です。
凍傷はまず「皮膚の表面温度が0℃に近づく」事から始まります。

皮膚温の低下を感じた脳は、患部の血管を収縮させて熱の放散を防ごうとします。

結果として血液の流入量が、減ります。

それにより細胞に対する酸素と栄養の補給が、滞ってしまいます。

これが、組織損傷のメカニズムです。
犬は、被毛に覆われており人間に比べるといくらか寒さに強いです。

しかし長時間寒い屋外に犬を繋ぎっ放しにしたり非常に寒い中犬を強引に散歩に

連れ出したり等すると皮膚温が、0℃に近づき凍傷にかかってしまいます。

皮膚は、上から表皮・真皮・皮下組織という層から成り立っています。

 

「低温がどの深さまで達したか」によって凍傷は、I~IV度に分類されます。

 

・I度

I度は、表皮に限局される凍傷です。

皮膚が、赤くなります。

またジンジンと痛みが、発生します。

しかしこの場合は、数日で回復しいわゆるしもやけに近い状態です。

 

・II度
II度は、真皮にまで到達している凍傷です。

皮膚は、黒っぽく変色しています。

1~2日後に水ぶくれ(水疱)が、形成されます。

1ヶ月程で見た目は、回復します。

しかしまれに皮膚の感覚が、失われます。

 

・III度
III度は、皮下組織にまで到達している凍傷です。

この場合「血管が壊れている」為に酸素や栄養の補給が、絶たれてしまいます。

なので患部は、潰瘍を起こして最終的に壊死してしまいます。

神経は、皮下組織等同様に死んでいます。

なのでこの場合神経は、もはや組織として使い物にならずしばしば患部の切断を

余儀なくされます。

 

・IV度

IV度は、骨にまで到達している凍傷です。

この場合「患部が脱落する」為に患部の感覚が、失われIII度同様に患部の切断を

余儀なくされます。

凍傷のある犬の応急処置は、低体温症を防ぐ為に毛布等で犬の体をくるみ犬を

暖かい部屋へ移動して患部をぬるま湯(人肌程度・40度を超えない程度)で

温める事です。

熱中症になっている犬の応急処置は?

熱中症と紛らわしい表現として高体温症・発熱・熱痙攣・熱疲労・熱射病等が、あります。

これらは、全て別々の意味を持っていて簡略化すると以下の通りです。

 

高体温症は、犬の平熱である37.5~39.2℃(深部体温)を超えている状態で発熱と熱中症の

両方を含む為に熱中症と完全に同義語というわけではありません。

発熱は、「体内に侵入した細菌やウイルスの増殖を抑える為に体が自分の意志で体温を上げる」

状態です。

「体温を下げてしまうと意味がない」ので通常パンティングは、起こりません。

 

熱中症は、「体温調整能力の低下もしくは体温調整能力を超える外気温によって熱が体内に

こもってしまう」状態です。

体温を下げる為にパンティングが、発生します。

 

熱痙攣は、軽度の熱中症であり人間において発汗に伴う水分とナトリウムの喪失によって筋肉の

痙攣を起こします。

 

熱疲労は、中等度の熱中症であり「皮膚や筋肉へ血流量が異常に増える」事で「血液循環が

おかしくなっている」状態であり「体温調整機能が破綻している」状態を指します。

熱射病は、重度の熱中症で「体内に長時間熱がこもった」結果「脳内の体温調整中枢が

破壊されている」状態を指しており「体温は42度を超えている」為に「細胞の壊死(えし)や

タンパク質の変性から全身性炎症反応症候群(SIRS)が起こる」ので多臓器不全を起こして

死に至ります。

 

「熱中症の症状が疑われる」場合は、犬を日陰等の涼しい場所に移動して水を飲ませて犬の体に

水をかけて扇風機やうちわ等で犬の体に風を送り気化熱によって体温を下げます。

氷水は、冷たすぎて血管の収縮を引き起こす為に使わないで下さい。

有毒生物に刺されている犬の応急処置は?

毒を持っている生物は、蜂等羽根を持つ物やムカデ等地面を這う物まで多彩です。

 

有毒生物に刺されている犬の応急処置は、炎症を抑える事です。

 

炎症は、体内に入った異物を除去しようとする血液の反応です。

「ミツバチの針等が体に残っている」場合は、それをピンセットや刺抜き等で抜いてあげて炎症を

軽減する為にその箇所を氷を入れた水袋等で冷やします。

異物を食べたり飲み込んでいる犬の応急処置は?

異物を食べたり飲み込んでいる犬の応急処置は、オキシドール溶液等を用いて犬に下痢等を

催す様に仕向けて異物を犬の体内から取り出す事です。

内臓破裂している犬の応急処置は?

内臓破裂している犬の応急処置は、楽な姿勢で寝かせて嘔吐物で窒息しない様に横向きに

する事です。

突き指している犬の応急処置は?

突き指している犬の応急処置は、氷等で冷やし割りばし等を当て包帯で固定する事です。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして何かあったら愛犬の応急処置をしたいと思います。

皆さんもこの記事を参考にして何かあったら愛犬の応急処置をしてあげて下さい。

次回は、「ワクチン」について書こうと思います。

 

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犬にとって危険な物や摂取した場合の対処法は?

読了までの目安時間:約 6分


皆さんは、犬にとって危険な物って何だと思いますか?

食べ物で言うとチョコレートやネギ類が、有名ですよね。

今回は、食べ物を含む犬にとって危険な物について書こうと思います。

食べ物

チョコレート・ココア・ぶどう・レーズン・キシリトール・タケノコ・シイタケ・ピーナッツ・

たまねぎ・ネギ・ニラ・ハム・ソーセージ・珍味・ちくわ・ケーキ等のスイーツ・アルコール・

牛乳・香辛料・コーヒー・生肉・アボカド・アンズ・スモモ・ウメ・トマトやナスの芽や茎・

カビの生えている物・らっきょう・にんにく・いちじく・プルーン・ざくろ・レモン・

グレープフルーツ・ドライフルーツ・栗(生)・すだち・生の芋類・かぼちゃ(生)・

ブロッコリー(生)・アスパラガス(生)・いんげん(生)・ピーマン(生)・もやし(生)・

とうもろこし(生)・ほうれん草(生)・チンゲン菜(生)・生姜(生)・ナス(生)・

ごぼう(生)・ぎんなん・お米(生)・うどん(生)・そば(生)・パスタ(生)・パン・

大豆(生)・油揚げ(生)・あずき(生)・生魚・こんぶ(生)・マカダミアナッツ・

ケチャップ等のソース・梅・キムチ・人間用のサプリメント・コンソメ・ピーナッツ・アロエ・

枝豆(生)・かぼちゃ(生)・ゆず胡椒など

植物

これは、アイウエオ順に並べています。

アサ・アサガオ・アサツキ・アザレア・アジサイ・アセビ・アマリリス・アヤメ・

アルファルファ・イカリソウ・イエロージャスミン・イチイ・イチヤクソウ・イヌサフラン・

イラクサ・イボタノキ・ウマノアシガタ・ウルシ・エゴノキ・エンレイソウ・オキナグサ・

オシロイバナ・オトギリソウ・オニドコロ・オニユリ・オモト・オダマキ・カラー・

カラスビシャク・カルミア・キキョウ・菊・キツネノカミソリ・キツネノテブクロ・

キツネノボタン・キナ・キバナハウチワマメ・キバナフジ・キョウチクトウ・クサノオウ・

クリスマスローズ・クワズイモ・ケキツネノボタン・ケシ・ケマンソウ・コウモリカズラ・コカ・

コクサギ・コバイケイソウ・コブシ・ゴクラクチョウカ・サツキ・シキミ・シクラメン・

シャクナゲ・シャクヤク・シュロソウ・ショウブ・ジンチョウゲ・スイートピー・スイセン・

スズラン・スパシフィラム・セイヨウキョウチクトウ・セイヨウキヅタ・センダン・ソテツ・

タケニグサ・タバコ・ダイオウ・チューリップ・チョウセンアサガオ・ツクバネソウ・ツツジ・

ツリフネソウ・デイジー・ディフェンバキア・テッポウユリ・トウゴマ・トウダイグサ・

ドクウツギ・ドクゼリ・ドクニンジン・トチノキ・ドラセナ・トリカブト・菜の花・

ニセアカシア・ニチニチソウ・ノウルシ・ハシリドコロ・ハゼノキ・ハナヒリノキ・

ハンショウヅル・バイケイソウ・パンジー・ヒアシンス・ヒイラギ・ヒエンソウ・ヒガンバナ・

ヒナゲシ・ヒヨス・ヒヨドリジョウゴ・フィロデンドロン・フクジュソウ・フジ・プリムラ・

プレカトリビーン・ブナ・ベゴニア・ベラドンナ・ホウセンカ・ホオズキ・ポインセチア・

ポトス・ボタン・マーガレット・マサキ・マムシグサ・ミゾカクシ・モクレン・ヤツデ・

ヤナギタデ・ヤマシャクヤク・ユズリハ・ユリ・ヨウシュヤマゴボウ・ラッパスイセン・

ランタナ・ルバーブ・ロベリア・ワケギ・ワラビなど

薬品

解熱鎮痛薬に含まれるアセトアミノフェン・タバコに含まれるニコチン・

トイレ用洗剤等に含まれる腐食性物質・ガソリン等に含まれる炭化水素・

水冷エンジン等の内部を循環する冷却水の一種・塩素系または有機リン系殺虫剤・

殺鼠剤・除草剤・エッセンシャルオイル・アロマオイルなど

金属

鉛・水銀・アンチモン・銅・鉄など

犬が犬にとって危険な物を摂取した場合の症状は?

犬にとって危険な物を摂取した場合の症状は、次の通りです。

よだれをたらす・嘔吐・けいれん・呼吸困難
チアノーゼ(酸欠で口の中が暗紫色)・おしっこをもらす
昏睡・死亡

犬が犬にとって危険な物を摂取した場合飼い主はどうすれば良いの?

「犬が犬にとって危険な物を摂取した」場合飼い主は、犬からそれを

取り除かなければなりません。

また「それによって犬が心肺停止している」場合は、犬の心肺蘇生を

しなければなりません。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事を参考にして犬にとって危険な物を覚えて

愛犬に触れさせない様にしたいと思います。

皆さんもこの記事を参考にして危険な物を覚えて

愛犬に触れさせない様にしてあげて下さい。

次回は、「犬の事故や怪我」について書こうと思います。

 

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犬のストレスチェックはどうすれば良いの?

読了までの目安時間:約 2分


 

 

ストレスは、人・犬に係らず健康を保つ上で大敵です。

皆さんは、「愛犬がストレスを抱えていない」と

自信を持って言えますか?

そこで今回は、「犬のストレスチェックは、

どうすれば良いか?」について書こうと思います。

犬のストレスチェックは、どうすれば良いの?

犬のストレスチェックは、以下の項目で行います。

・食事や水は満ち足りているか?

・食欲不振や過食ではないか?

・食べるスピードは、遅くないか?

・水を飲む量は、今までより減ったり増えたりしてないか?

・環境調整は万全か?

・室内や犬小屋は、犬にとって暑過ぎたり寒過ぎたりしないか?

・犬に不妊手術を施しているか?

・犬の健康チェックは万全か?

・不快な視覚的情報や聴覚的情報や触覚的情報はないか?

・探索欲求や追跡欲求が満たされているか?

・スキンシップは足りているか?

・遊びは充分か?

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を参考にして愛犬のストレスチェックを

しようと思います。

皆さんもこの記事を参考にして愛犬のストレスチェックを

してあげて下さいね。

次回は、「犬にとって危険な物」について書こうと思います。

 

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犬の欲求を満たすには?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

前々回と前回は、犬の欲求について図で表したりしました。

今回は、犬の欲求を満たす方法について書こうと思います。

皆さんは犬の欲求を満たすにはどうすれば良いと思いますか?

犬の生理的欲求や安全欲求を満たすには?

・食べる

犬に必要な栄養素等を知る。

・飲む

常に綺麗な水を犬に与える。

・体温を維持する

犬の体温調整方法や熱中症の方法や屋内外環境の整え方を知る。

・排泄をする

犬に適切なトイレを知る。

・病気や怪我の回避

犬の病気や怪我を知り予防する。

 

上記した様に適正な量のエサや水を与えて暑い日や寒い日の散歩の

時間をずらして常に清潔なトイレを用意してあげるという飼い主として

当然の事を行っていれば、自然と犬の生理的欲求と安全欲求を満たせます。

皆さんは、「そんな事は当たり前だろ!」とお思いでしょう。

しかしパピーミル(犬を軟禁してただひたすら子犬を産ませ続ける悪質な

ブリーダー)の様に繁殖犬をケージの中に閉じ込めて1日1回しかエサを

与えず換気もせず糞便も垂れ流し状態のまま放置するといった必要最低限の

飼養さえ出来ていない人が、まれにいます。
また動物愛護法の第一節の第7条は、以下の様に定められています。

動物の所有者又は占有者は、命ある物である動物の所有者又は占有者として

責任を十分に自覚してその動物をその種類や習性等に応じて適正に飼養又は

保管する事により動物の健康及び安全を保持する様に努めると共に「動物が

人の生命や身体や財産に害を加える又は人に迷惑を及ぼす」事のない様に

努めなければならない。

すなわち犬の生理的欲求を満たさない事は、動物福祉を著しく損なうばかりでなく

犯罪行為です。
なお日本の法律で飼養義務は、あいまいな表現にとどまっています。

しかしドイツで通称犬法と呼ばれる法律により以下の様な項目が、飼育者の

義務として明文化されています。

・運動
犬は、戸外において十分な運動と飼育管理している物と十分な接触を

保障されなければならない。
・休息場所
戸外で犬を飼育する者は、保護壁及び床断熱材を使用した日陰の休息場所を

提供しなければならない。
・採光と換気
犬を室内で飼育する条件として生活リズムの為に「採光と新鮮な空気が確保出来る」

窓が、なければならない。
・犬小屋
犬舎の大きさは、少なくとも犬の体長の2倍の長さに相当しどの1辺も2メートより

長くしなければならない。

体高50センチまでの犬の場合犬舎の最低面積は、

1匹あたり6平方メートルなければならない。
・衛生管理
飼育管理する者は、犬の生活環境を清潔に保ち糞は毎日取り除かなければならない。

行動欲求を満たすには?

上の内容は、生理的欲求と安全欲求についてでした。

これらは、どちらかと言えば犬を苦痛から解放するという点に主眼を置いています。

それに対して犬の行動欲求を満たすとは、生死に直結しない物の生きていく上で極めて

重要な欲求を充足してあげる事を指し犬に幸せを感じさせるという点に主眼を置いています。

「行動欲求は死なないのなら重要ではないでしょ?」と私達は、この欲求を軽視しがちです。

しかしただ単に動物を苦痛から解放するだけでなく動物達に楽しい等と感じさせる為に

働き掛ける事が、今後のアニマルウェルフェア(動物福祉・動物に対する配慮)です。

「犬にとって楽しい事は何か」という命題に関して満場一致で賛同される様な結論を

導き出す事は、非常に難しい事です。

しかし以下では、「犬の行動欲求を満たす為に私達がやれる」事について書こうと思います。

「行動欲求の1つである探索行動という欲求を満たす為に私達がやれる」事は、

常に新しいおもちゃをあげたり時々散歩のコースを変えたり犬と一緒に旅行したり飼い犬に

新しい友達を作ってあげたり新しい遊びを考えてあげたりする事です。

 

「行動欲求の1つである捕食行動という行動欲求を満たす為に私達がやれる」事は、

ボールやフリスビー等当たり障りの無い物でとってこいをする事です。

 

「行動欲求の1つである触れ合いという行動欲求を満たす為に私達がやれる」事は、

マッサージや遊び等を通じてスキンシップを取る事や留守番のしつけ等を通して分離不安を

感じさせない様にする事やアンクザイエティ・ラップ等の商品を使って体全体に軽い圧力を

加えるという圧力療法をする事です。

 

「遊びという行動欲求を満たす為に私達がやれる」事は、

行動欲求である探索行動や捕食行動や

触れあいを満たす様な遊びを考えて犬と一緒にする事です。

 

「交尾という行動欲求を満たす為に私達がやれる」事は、不妊手術を犬に受けさせたり

犬とスキンシップを取る事です。

 

皆さんは、この内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を参考にして愛犬の欲求を満たしてあげようと思います。

次回は、「犬のストレスチェックはどうすれば良いか?」について書こうと思います。

 

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