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Maddie’s Fundとは?活動内容は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

今まで数回に渡ってアメリカでノーキルポリシーを

実践している団体について書きました。

今回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを

実践している団体について書こうと思います。

 

Maddie's Fundとは?

Maddie's Fund は、日本語でマディー基金です。

 

この基金は、アメリカの億万長者である

デイヴィッドとシェリルのダッフィールド夫妻によって

設立されました。

 

アメリカのソフトウェア企業であるピープルソフト

(PeopleSoft, Inc.)の創業者であるデイヴィッド・

ダッフィールド氏は破産寸前だった頃ペットだった

ミニチュアシュナウザーのマディー(Maddie)に対して

お金持ちになったらたくさんの動物達を幸せにする事で

君の愛にお返しをするからねという誓いを立てていました。

事業の成功により大金持ちになった彼は1994年約束通り

Duffield Family Foundation を設立しました。

そして1997年に彼のペットだったマディが天国に召されました。

その後彼は、名称を現在のマディー基金に改めてシェルターに

収容された身寄りのない動物達の為に莫大な金額を寄付しています。

 

また彼は、1999年から長年サンフランシスコSPCAの代表を務めた

リチャード・アバンジーノを社長に迎え入れてアメリカをノーキル国家に

しようという試み実現の為の様々な補助プログラムを実施しています。

2011年度の実績だけ見ると補助金の対象となった団体は238か所の動物福祉団体や

69か所の動物病院や9か所の大学等です。

総額は1,200万ドル(約12億円)以上でした。

 

マディー基金が具体的に行ってる活動内容は? 

マディー基金が具体的に行ってる活動内容は次の通りです。

 

◊The Shelter Pet Project  

この団体がHSUSやAdCouncilと協働してノーキル運動促進の為に行っている広告活動

 

Treatable Assistance Program

怪我をしていたり年老いた野良犬や野良猫に対する特別補助プログラム

 

◊Medical Equipment Grants

「特定の条件を満たした団体が、医療機器を新たに購入する」際の補助をする

 

◊Maddie's Pet Adoption Days

優秀なシェルターを表彰して補助金を与える

 

◊Maddie's Institute 

学術的な研究を行いシェルタースタッフのみならず一般の飼い主に対して動物に関する

最先端の知識を提供する

 

◊Colleges of Veterinary Medicine

これは獣医学校におけるシェルターメディシン専門のカリキュラムのサポート

 

最後に挙げた シェルターメディシン(Shelter Medicine)は、犬や猫を大量に保護する

施設内における医療です。

これは、「動物が一箇所に密集する」事で生じるさまざまなリスクを回避して心身共に

健康な動物を1頭でも多く譲渡する事を目的としています。

「この研究が始まった」時期は2001年とつい最近です。

しかし現在カルフォルニア州立大学デイビス校を筆頭にコーネル大学やフロリダ大学や

コロラド大学等にこの学部が設けられています。

 

皆さんは、この団体について知っていましたか?

次回は、ヨーロッパ諸国でノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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ASPCAはどんな団体なの?活動内容は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

前回は、アメリカでノーキルポリシーを実践している団体を2つ紹介しました。

今回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

ASPCAはどんな団体なの?

ASPCA は、英語でAmerican Society for the Prevention of Cruelty to Animals略で

日本語でアメリカ動物虐待防止協会です。

 

この団体は、1866年4月10日にヘンリー・バーグによってニューヨーク市に設立されました。

設立から9日後の4月19日に動物虐待禁止法案がニューヨーク市で可決されました。

ASPCAにその執行権が与えられています。
当初この団体は、馬や家畜動物に対する虐待や不当な扱いを是正する事に力点を置いていました。

しかしこの団体は、1900年代に犬等の小動物にまで守備範囲を広げています。
ASPCAは1894年から1994年に至るまでの100年間行き場のない動物の殺処分を行う

キルシェルターとして役割を担ってきました。

しかしこの団体は、1993年に「この業務はもはや大衆の理解を得られない」として

ニューヨーク市とこの団体における契約を打ち切り団体の本来の目的である動物愛護や啓蒙の方に

軸足を移しています。

なおこの方向転換は、「ニューヨーク市における動物の殺処分が無くなった」事を意味している

でありません。

1995年から同業務は、Animal Care and Control(ACC)に移管されています。

 

「ASPCAが行っている」主な活動内容は以下です。

◊動物の為の24時間体制のホットライン

◊プロによる無料のしつけアドバイス

◊専任獣医師の配備

◊低所得者層向けの移動式の動物の不妊手術クリニック

◊ペットロスの人に対する心理的サポートサービス

◊動物虐待の監視

 

最後に挙げた動物虐待の監視は、いわゆるアニマルポリスと呼ばれる人達の役割です。

アニマルポリスは、動物虐待を専門に監視して場合によって立ち入り調査を行う人を

指します。

「アメリカのTVチャンネルである Animal Planet が Animal Cops というタイトルで

ドキュメンタリー番組を放映した」為にアニマルポリスの知名度が高まりました。
アニマルポリスと呼ばれる人達は、アメリカ全土ではなくニューヨーク州等法律によって執行権を

保証された州にだけいる限局的な存在です。

「動物虐待に関する捜査権が認められていない」州において動物虐待を取り締まる人は、

日本同様に普通の警察官です。

 

皆さんは、これらの団体について知っていましたか?

次回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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NSALAやHSUSはどんな団体なの?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

前回は、アメリカでノーキルポリシーを実践している

団体の一つを紹介しました。

今回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを

実践している団体について書こうと思います。

 

NSALAはどんな団体なの?

NSALA は、英語で North Shore Animal League America の略で日本語でノースショア

アニマルリーグアメリカです。

 

この団体は、ニューヨーク州ポートワシントンに本部を持つ世界最大のノーキル団体です。
1944年に設立された当初この団体は、フェンス付のドッグランとガレージしか持たない

小さな動物愛護団体でした。

その後1960年代に「熱心な支持者であったエリザベス・ルーイットと発明家であり実業家

だった夫のアレックス・ルーイットがこの組織に参加した」事によって組織が飛躍的に

拡大しました。

それにより多くのレスキュー団体がこの団体のその傘下に入る様になりました。

1969年にルーイット氏を代表とした North Shore Animal League America が誕生して

ノーキルポリシーの先駆者として数多くの革新を成し遂げています。

 

「この団体が殺処分数減少の為に行っている」具体的な方策は以下です。
◊ペットショップから動物を買おうとする人々を減らす為にシェルターを広告する
◊移動式養子縁組ユニットの導入をする
◊Pet Adoptathon® という里親募集促進イベントをする
◊Tour for Life® という養子縁組を促進して全国を回るツアーをする
◊Adopt-A-Pet.com という養子縁組サイトを運営する
◊SPAY/USA という不妊手術促進プログラムを行う
◊Mutt-i-grees® Movement というミックス種の地位向上イベントをする
◊Mutt-i-grees® Curriculum という教育プログラムを行う

 

HSUSはどんな団体なの?

HSUS は、英語で Humane Society of the United States の略で日本語でアメリカ動物愛護協会です。

 

この団体は、1954年にジャーナリストであるフレッド・マイヤーズによってワシントンD.C.に

設立された慈善団体です。

 

この団体は、動物に苦痛や恐怖を与える様な動物の利用全般に反対していて工場型の畜産や

動物同士を戦わせる事や毛皮の取引やパピーミルや野生動物に対する虐待等を最優先課題として

捕らえられ、HSUSの活動は多岐に渡っています。

 

しかし犬や猫に関わる物だけをピックアップすると以下の様な物があります。

◊サンクチュアリの運営

この団体は、カリフォルニア州とフロリダ州とオレゴン州とテキサス州においてサンクチュアリの

運営をしています。

◊動物愛護教育を行う

この団体は、1960年代から学校において動物愛護に関する教育を行っています。

◊Genesis Awards

この団体は、1986年から毎年動物問題に対する一般大衆の関心を高めた人に対して表彰を

しています。

◊募金

この団体は、組織の予算内1%をシェルターに寄付しています。

◊ロビー活動

この団体は、パピーミル撲滅の為にインディアナ州やミズーリ州やオクラホマ州や

ペンシルヴェニア州やテキサス州等でロビー活動(政治に対する働きかけ)をして法律の制定に

尽力しています。

◊TNR活動

この団体は、2006年以降野良猫に不妊手術を施して元の生息域に戻すというTNR活動に対する

態度を軟化させて協力する姿勢を示しています。

 

HSUSの名を広く世に知らしめた出来事は、ライフ誌と共同で行った犬取引業界の暴露です。

組織の調査員であるフランク・マクマホンが1961年から5年間に渡って犬の取引において

日常化している虐待行為を覆面捜査して1966年にライフ誌上でその調査内容を写真付きで

紹介しました。

「ガリガリにやせ細った犬達が狭い空間に詰め込まれている」というその写真は、一般大衆の

怒りに火をつけて議会に対して法律の改正を求めるという騒動にまで発展しました。

その結果アメリカ合衆国議会は、動物福祉法1966(Animal Welfare Act of 1966)の

前身となる Laboratory Animal Welfare Act を制定しました。

 

 

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを実践している団体について

書こうと思います。

 

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ノーキルポリシーを実践しているアメリカの団体は?

読了までの目安時間:約 5分


前回は、動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題とその考え方について書きました。

今回は、ノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

ノーキルポリシーを実践しているアメリカの団体は?

海外で特にアメリカやヨーロッパ諸国に保護した犬や猫を可能な限り殺さないという

ノーキルポリシーを実践している団体が数多くあります。

今回は、ノーキルポリシーを実践しているアメリカの団体の一つであるSFSPCA

について紹介します。

 

SFSPCA(エスエフエスピーシーエー)

SFSPCA は、英語で San Francisco Society for the Prevention of Cruelty to Animals

の略で日本語でサンフランシスコ動物虐待防止協会です。

 

この団体は、マーケットに無理矢理引きずられていくオスブタの姿に心を痛めた銀行家

ジェームズ・スローン・ハッチンソンと彼の15人の同志によって1868年に創立された

全米で4番目に古い動物愛護協会です。

 

ノーキルポリシーの先駆者であるリチャード・アヴァンジーノ氏がこの団体で長らく

代表を務めていた事で有名です。

 

彼は1994年に保護した犬猫の内健全と見なされる物に関して殺処分せず引き取られるまで

ずっと保護し続けるという縁組保証(adoption guarantee)というシステムをアメリカ国内で

初めて採用してノーキルポリシーの原型を作った事で知られています。

 

彼の作り出したこの動きは、カリフォルニア州内における動物3法(ヴィンセント法・コップ法・

ヘイデン法)の制定に貢献して更に他の州に対して強い影響力を発揮しました。
また彼は1998年に動物の保護施設である Maddie's Pet Adoption Center の開設に一役買い

暗くて悲壮感にあふれていた従来のアニマルシェルターのイメージを明るくて居心地の良い物に

一変させました。

犬や猫をケージで管理するのではなく開放的な空間に収容するというこの斬新なスタイルは、

後に多くのシェルターでお手本になりました。
アヴァンジーノ氏は1999年にマディー基金の設立者であるデイヴィッド・ダッフィールド氏に

スカウトされて同基金の初代社長の座に就きました。

 

その後この団体は彼の志を受け継ぎノーキル国家を実現する為の様々な活動を続けています。
「この団体が行っている」殺処分数減少の為の具体的な方策は以下です。

 

◊早期における無料もしくは低価格の不妊手術

◊犬や猫の飼育に関する知識の普及

◊無料もしくは低価格の医療サービス

◊野良猫に対するTNR

TNR は、trap / neuter / return の略で地域猫を捕獲して避妊手術を施して元の場所に戻す

活動です。

◊新しい家庭に貰われていった犬猫のフォロー

◊パピーミルをはじめとする犬や猫の流通過程を明らかにして消費者の意識を変革する

◊犬や猫の問題行動トレーニング

◊保護犬や猫に対する養子縁組のスクリーニングとマッチングシステムの活用

◊メディアやイベントを通じた動物愛護の啓蒙活動

◊子どもに対する動物愛護教育

◊アニマルセラピーの普及

 

 

皆さんは、これらの団体について知っていましたか?

次回も引き続きノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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トイプードル

動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題とは?考え方は?

読了までの目安時間:約 6分


前回は、個人でノーキルポリシーを推進する方法について書きました。

今回は、動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題について

書こうと思います。

 

動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題とは?

一口に動物愛護と言っても全ての動物に配慮するという動物の権利

(アニマルライツ)という立場から主として犬等のペット動物に

主眼を置く動物の福祉(アニマルウェルフェア)という立場まで

様々な立場があります。

「個人がいったいどの立場で動物愛護の関わるか?」に関してそれは、

個々人の倫理観に任されます。

 

以下は、動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題です。

 

・実力行使は容認されるの?

・他人に価値観を押し付ける事はして良いの?

・動物に人間の価値観を当てはめる事はして良いの?

・愛護精神に格差は付けて良いの?

・動物種によって差別はして良いの?

・動物より人間を助ける事が優先されるべきではないか?

 

動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題の考え方は?

上記で示した通り「~はすべき/~はすべきでない」や「~がよい/~が悪い」等倫理や道徳を

含んだ問題を考える事は非常に困難です。

この様な問題の考え方は以下の通りです。

 

・実践的三段論法

何らかの価値判断を伴う問題を考える時は、実践的三段論法と呼ばれるモデルを良く使います。

以下は、例です。
◊大前提 全ての生き物は平等に扱うべきだ
◊小前提 犬と牛と豚は同じ生き物だ
◊結論  犬と牛と豚は平等に扱うべきだ
大前提の部分に価値判断を含む文章(~すべき/~すべきでない/~がよい/~が悪い)を当てはめて
小前提に事実を含む文章を当てはめると思考がスムーズに行きます。
この方法は、「大前提と小前提が正しい」場合「必然的に結論は正しくなる」という構図に
なっています。
また逆に「大前提と小前提のどちらかもしくはその両方が間違っている」場合「必然的に結論は
間違いである」という事が分かる様になっています。
この方法は、複雑な問題をパーツに分解して考える時に非常に役立つ思考モデルです。

 

・普遍化テスト

上で示した実践的三段論法は常に正しい訳ではなく大きな矛盾や間違いを内に秘めています。

この矛盾や間違いを浮き彫りにする際は、普遍化テストという思考モデルをよく用います。

これは、簡単に言うと極端な物を含めていろいろな状況を考えてみるという物です。
例えば上記した「全ての生き物は平等に扱うべきだ」という大前提に対して普遍化テストを行う際

「どれか一つだけをこの世に残してその他は全て消される」という極端な状況を考えてみます。

生き物の選択肢は花やバクテリアやアリやゴキブリやトカゲやナメクジやドブネズミやキツネやネコや

イヌやウシやブタや通り魔殺人鬼や動物虐待者や見知らぬ人や顔見知りの人や友人や親戚や恋人や兄弟

姉妹や親や祖父母とします。

この世に残るどれか一つを選ぶ人物は自分です。

 

さて「全ての生き物は平等に扱わなければならない」という「大前提が正しい」場合上記した選択肢の

間に差がありません。

上記の生き物は、どれでも均等に選ばれるという事になります。

しかし生き物の間で全く格差を作らないという事は、本当に可能なのでしょうか?

言い換えれると自分の親よりバクテリアを選んだり恋人よりゴキブリを選ぶという判断が、本当に

ありうるのでしょうか?

多くの人は、それに対して困難を感じると思います。

ほとんどの場合その動物と一緒に過ごしてきた時間等人それぞれの判断基準により生き物の間に優先

順位をつける事が現実だと思われます。

 

この方法により「全ての生き物は平等に扱うべきだ」という実践的三段論法の大前提がかなり怪しく
感じられます。
それにより「全ての生き物を救う事が出来ない」と分かっている場合「私達は生き物の間に何らかの
優先順位を付けなければならない」という「大前提の方が正しいのではないか?」という考えが
導き出されます。
すると先に挙げた三段論法は以下の様に修正出来ます。
◊ビフォー

♦大前提 全ての生き物は平等に扱うべきだ

♦小前提 犬と牛と豚は生き物だ

♦結論  犬と牛と豚は平等に扱うべきだ

 ↓

◊アフター

♦大前提 「全ての生き物を救う事が出来ない」と分かっている場合私達は生き物の間に何らかの

     優先順位を付けなければならない

♦小前提 犬と牛と豚は生き物だ

♦結論  「全ての生き物をを救う事が出来ない」と分かっている場合私達は犬や牛や豚の間に

     優先順位を付けなければならない

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回はノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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