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ネオフォビア(新奇恐怖症)とは?舌の色の変色とその原因は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、「犬の嗜好性はどの様に形成されるか?」等について

書きました。

今回は、ネオフォビア(新奇恐怖症)等について書こうと思います。

 

ネオフォビア(新奇恐怖症)とは?

犬は病気や怪我を負った時や慣れない環境に連れて来られた時になじみの

ない食べ物に口を付けたがらなくなります。

これは、ネオフォビア(新奇恐怖症)と呼ばれます。

この急性の変化は、慣れない環境において毒性のあるものを誤食しない様に

する本能的な反応です。

またこれは、同時に安心感と結び付いている幼い頃の食べ物へ回帰しようと

するある種の赤ちゃん返りです。
「犬がネオフォビアになった」時は、病気や怪我の他に「環境に大きな変化が

無かったかどうか」を吟味してみて下さい。

「犬がネオフォビアにならない」様にするコツは、生後6ヶ月迄に色々な物を

食べさせる事です。

 

舌の色の変色とその原因は?

健康な犬の舌はきれいなピンク色です。

また表面は唾液でつやつやしています。

しかし様々な理由で犬の舌の色は変化します。

なので舌の変色は、時に重大な病気のサインになります。

以下は、犬の舌の代表的な変色とその原因です。

 

・犬の舌が生まれつき青黒い
「犬の舌に生まれつき青黒い斑点がある」場合や「犬の舌が全体的に青黒い」場合

それは先天的な犬の個性で問題ありません。

全体的な変色はチャウチャウやシャーペイに見られます。

部分的な斑点はミックス犬や一部の純血種に見られます。

これは、人間で言うほくろと同じです。

なので獣医さんによる診察は不要です。

 

・犬の舌が赤色等になっている
「舌の色が赤色等通常ではありえない様な不自然な変色をしている」場合「おもちゃ等

着色料が舌に付着した」可能性があります。

「中国産のおもちゃに有害物質が付着していた」為に「犬が中毒症状を起こした」という

事件が海外で発生しています。

なので飼い主は念の為に犬の様子を観察して下さい。

「犬の具合が悪そうである」場合は、犬を獣医さんに連れて行って下さい。

 

・犬の舌の上に黒い斑点がある
「舌の上に突如として黒い斑点が現れた」場合「それはメラノーマである」可能性が

あります。

メラノーマは別名で悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)と呼ばれるガンの一種です。

なのでこの場合獣医さんによる早急な診察と治療が必要です。

見分け方のこつは、「輪郭がほくろの様にはっきりせずくねくねしているか」や「色の

濃い部分と薄い部分があるか」の2つです。

これは「ガン細胞が周囲へ勢力を広げようとしている」為に現れる特徴です。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回も引き続き舌の色の変色とその原因等について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の味覚の感じ方は?嗜好性はどの様に形成されるの?

読了までの目安時間:約 4分


前回は、犬の食べ方や飲み方等について書きました。

今回は、「犬は飼い主の手から直接与えられた

食べ物なら何でもおいしく感じるのか?」等について

書こうと思います。

 

犬は飼い主の手から直接与えられた食べ物なら何でもおいしく感じるの?

イギリスのウォルサム・ペット栄養学センターの研究によると犬は、

飼い主の手から直接与えられた食べ物なら何でもおいしく感じるそうです。

食欲不振の犬や老犬等にお皿からではなく飼い主自ら自分の手を用いて

食べさせてあげるとちょっと反応が変わるかもしれません。

 

犬の嗜好性はどの様に形成されるの?

一般的に犬は人間ほどグルメではなくおなかさえすけばどんなエサでも食べます。

しかし食べ物に対する嗜好性(しこうせい=好み)が全く無い訳ではありません。

個体によって特異的な好き嫌いを示す事があります。

それを決定している要因として以下の事が考えられています。

 

・羊水中で行われた味覚経験

「ラットが子宮内でリンゴ溶液にさらされた」場合成長後はその風味に対する

嗜好性を示すそうです。

またシトラール(味のないレモンの匂い)にさらされた子獣は、「シトラールの

においが付いた」乳首に好んで吸い付くと言われています。
一方Ferrelの実験(1984)によると「犬の味覚神経は生まれた時点で舌の科学的

刺激に反応する」事から子犬の味覚末梢器官は生まれた時点かそれ以前に科学的

刺激に対して反応していると考えられています。
こうした事実から考慮すると「母犬の羊水の中にいる時にどのような味覚経験を

するかによって生まれて来る子犬の嗜好性がある程度左右されるのではないか」

という推論が成り立ちます。

ちなみに「妊娠期の母犬が食べる」食事は体内に取り込まれて分解された後

血漿成分の中に混じりこんで羊水中へと流れ込みます。

なので「妊娠期の母犬の食生活が生まれて来る子犬の嗜好性に影響を及ぼす」

可能性があるという訳です。

 

・母乳の味
Cambellの実験(1976)によると授乳期にあるメスブタの食事に特殊な風味を

加えておくとその乳を飲んでいた子豚は離乳後その風味のついたエサを好む様に

なりました。
この事実から「母犬が授乳期に食べている」物の成分が母乳を介して子犬の体内に

取り込まれ嗜好性を決定すると十分考えられます。

 

・6ヶ月齢までの食生活
Kuoのチャウチャウを用いた実験(1967)によると大豆食や野菜食等生後6ヶ月齢まで

特定の食品しか経験しなかった子犬は、「食べ物に対する嗜好性が固定された」様です。

(つまり好き嫌いが激しくなった様です。)

逆に様々な食品や舌触りを経験した子犬は、初めて目にするエサでもすんなりと食べた様です。
この実験結果から「生まれてから6ヶ月齢までの食生活が子犬の嗜好性に大きな影響を及ぼす」

という可能性は十分あります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、ネオフォビア(新奇恐怖症)等について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬はどんな食べ方や飲み方をするの?食べ物の味わい方は?嗜好性は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

前回は、犬の唾液について書きました。

今回は、犬の食べ方等について書こうと思います。

 

犬はどんな食べ方や飲み方をするの?

犬の歯列で発達している物は、草食動物にある様な臼歯

(きゅうし・すりつぶす為の歯)より肉を引き裂く為の

裂肉歯(れつにくし)です。

 

つまり犬は、物をよく噛んで食べるのではなく口に入る

大きさに引き裂いたらそのまま丸飲みします。

 

これは「悠長によく噛んで味わって食べていたら外敵や

兄弟に餌をとられてしまう危険性のあった野犬の頃の

習性が残っている」為や条件反射で一気食いをしてしまう

と言われています。

 

犬は、汗をかきません。

なので人間に比べると体内から出て行く水分量が比較的

少ない動物です。

 

しかし体温調整する際はパンティング(panting/

あえぎ呼吸)という方法によって唾液を気化させます。

なので定期的に水分を補給しなければ脱水症状に陥ってしまいます。
犬は水分を補給する時に舌を後方に巻き込んで柄杓(ひしゃく)の

様な形を作って水を汲み取ると考えられていました。

しかし2014年に行われた研究によると犬の舌の形は柄杓の役割をする

というより効率的に水柱を作る為の様です。

水柱は、「舌先が水面から勢いよく離れる」瞬間に出来る円柱状の水の

塊です。

 

なお犬や猫等肉を主食とする動物は、水にだけ反応する特殊な味蕾細胞を

持っています。

それは、水を飲む時に少しだけ丸める舌の先端に存在しています。

「甘い物や塩辛い物を食べた後にとりわけ細胞の感度が良くなる」という

事実からこの細胞は、水をすばやく摂取して体液の水分バランスをいち早く

回復させる為に発達した特殊細胞だと思われています。

 

犬の食べ物の味わい方は?犬の嗜好性は?

犬の舌は、人間ほど敏感ではありません。

しかし全く味を感じないわけではなく甘さ・しょっぱさ・苦さ・すっぱさを

感じる事が出来ます。

また犬のしつけ用品にビターアップル(直訳 苦いりんご)があります。

これは犬の持つ味覚に苦味という不快な刺激を与える事を目的としています。

人間は食事を五感を全て用いて楽しめます。

しかし犬は、匂い>食感>味>見た目の順で餌(エサ)を吟味します。

なので犬の前に綺麗に盛り付けしたフランス料理を並べても匂いを嗅いだら

大したありがたみもなくあっという間に平らげてしまうでしょう。

つまり犬にとって「食べる事が出来るかどうか」が問題です。

「きれいかどうか」や「おいしいかどうか」という事はそれほど重要ではありません。

そうでなければ犬は、腐っている物や自分の糞を平気で食べないでしょう。

 

また過去に行われた幾つかの実験により犬の食べ物に対する嗜好性がわずかながら

判明しました。

ずいぶん古い研究の為現代の犬にそっくりそのまま当てはまるかどうかは微妙です。

 

・好きな肉

牛肉>豚肉>ラム肉(羊肉)>鶏肉>馬肉

 

・エサの水分含量

半生タイプのエサ>乾燥タイプのエサ

 

・調理の有無

出来合いの缶詰肉>その場で調理した肉>生肉

 

・食べ物の温度

温かい物>冷たい物

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、「犬は飼い主の手から直接与えられた食べ物なら何でもおいしく感じるのか?」

等について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の食性とは?唾液の役割は?万能薬って本当?

読了までの目安時間:約 5分


あけましておめでとうございます。

さて年末は、犬と人間の味覚の違いについて

書きました。

なので今年最初の記事は、犬の食性について

書こうと思います。

 

犬の食性は?

犬の唾液の役割は?

犬はエサを目の前にすると滑稽(こっけい)な

くらいよだれを垂れ流します。

しかしこのよだれに人間と違う役割があります。

 

人間の唾液はアミラーゼという分解酵素を含んでいます。

なのでこの酵素がデンプン等を麦芽糖(ばくがとう)まで

分解してくれます。

ごはんをよくかんでいると段々と甘くなって来る事から

分かる通り人間の唾液は食物を分解するという重要な働きを

持っています。
一方犬の唾液はこの様な酵素を含んでいません。

犬のよだれは、食物を分解するというより食物を胃の中に

流し込むというコップの水としての働きをメインとします。

これは、丸飲みでエサを食べる犬に適した役割と言えるでしょう。
ちなみに犬は4対の唾液腺(頬腺・舌下腺・顎下腺・耳下腺)を

備えています。

肉を食べる時は、粘液質の唾液を分泌します。

植物系の物を食べる時は水っぽい唾液を分泌します。

 

稀に人間の流行性耳下腺炎すなわちおたふくかぜが犬に移ります。

その際に「唾液腺がパンパンに腫れ上がってしまう」事があります。

なので「感染者がいる」場合は気を付けなければなりません。

 

犬の唾液は万能薬なの?

犬や猫の他ねずみ等のげっ歯類や人間を始めとする霊長類は、

本能的に自分の体の切り傷をなめる習性を持っています。

これは、「唾液の中に傷の治癒を早める何かが含まれている」事を

生まれながらに知っている為です。

 

唾液の中にある傷の治癒を早める何かを具体的に言うとそれは、

リゾチーム(lysozyme)やラクトフェリン(lactoferrin)等の酵素です。

これらは、IgAと呼ばれる抗体によってバクテリアの繁殖を妨げたり

トロンボスポンジン(thrombospondin)と呼ばれる血小板タンパク質で

ウイルスの繁殖を妨げたりします。

 

「その他極めて多種多様な酵素が唾液に含まれている」事を考える場合

「傷は舐めてれば治る!」というワイルドな風聞はあながちデタラメでは

ありません。

 

さて「Langue de chien, langue de medecin」(犬の舌は薬の舌)という

フランスのことわざが、あります。

このことわざから分かる通り古くから犬の唾液は傷の治癒に効果的であると

考えられてきました。

 

この考えは現代においても多少生き残っています。

「フィジーの漁師達は自分達の傷口を犬に舐めさせて治癒を早める」という

報告があります。

またイギリスの医学情報誌Lancetで「犬の唾液と傷の治癒に関した研究が

掲載された」事があります。
この様に犬の唾液は、傷を治してくれる万能薬といった印象を受けます。

 

しかしそれは早合点です。

「犬の唾液がバクテリアの繁殖を防ぐ酵素を含んでいる」事は確かです。

しかしそれと同時に高確率でパスツレラ菌やカプノサイトファーガ・

カニモルサス菌と呼ばれる人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)の

原因となる菌を犬の唾液は保有しています。

人獣共通感染症は、人や動物に感染する病気の事です。

「お年寄りや持病を抱えた人等免疫力の衰えている人達の体内に傷口を経由して犬の

唾液が入り込んだ」場合上記した感染症を引き起こす危険性があります。

なので「皮膚表面の切り傷や擦り傷に犬の唾液が触れない」様に十分な注意が必要と

なります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、引き続き犬の食性について書こうと思います。

 

カンガルーのお肉に関する記事を見つけたので紹介します。

業務用食材通販ナビ!

 

 

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トイプードル

犬と人間の味覚の違いは?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、五感の中の触覚について特に

犬の痒みの感じ方等について書きました。

今回は、五感の中の味覚について書こうと思います。

 

犬と人間の味覚の違いは?

人間や犬の舌の上に味蕾細胞(みらいさいぼう)と

呼ばれる味を感じる細胞が存在しています。

その性能に大きな違いがあります。

 

人間の味を感じる味蕾の数は約1万個あります。

甘い・辛い・しょっぱい・すっぱい・苦い・うまいの

5つの味を感じる事が出来ます。

舌の上における味覚地図(どの部位でどの味を感じるか)は、

明確で舌先で甘味舌の脇で塩味や酸味舌の奥で苦味を感じる

という配置です。

 

犬の味蕾の数は約2千個で人間の1/5程度しかないと

言われています。

味覚地図は、人間ほど定かではありません。

舌のどの部位でどういう味を感じているのかは犬のみぞ知る

という状態です。

水に反応する特殊なセンサーがあると言われています。

 

上記した様に犬の味覚はよく分かっていません。

「Boudreauが1980年代に行った」実験によると犬の舌の

機能は、おおむね以下の様にまとめられます。

 

甘味
主にA群レセプターと呼ばれる受容器が糖に反応します。

またこれは、人工甘味料にも反応して特に果糖(果物に含まれる

甘味)やショ糖(砂糖に含まれる甘味)に最も強く反応します。

またD群レセプターは、特にフラノールやメチルマルトール等

「人間が果物の甘さとして感じる」物に反応します。
因みに猫は甘味を感じません。

犬は甘味を感じます。

この理由は、「猫が肉食に特化した」のに対し「犬は雑食動物として

進化して来た」為です。

つまり犬は、肉だけでなく甘い果物等をエサとして生き抜いて来た

という事を意味しています。

 

苦味
主にA群レセプターと呼ばれる受容器がキニーネ等の苦味成分に反応します。

A群レセプターは前述の通り甘味受容器でもあります。

なので甘味と苦味を同じレセプターが受け持っています。
ちなみに苦味は、人間同様舌のやや奥の方で感じると言われています。

「苦味成分が舌の奥に到達する」まで多少のタイムラグがあります。

「苦味を利用したしつけ用品を口にしてから実際に対象を吐き出すまでに若干の

間がある」理由はこれです。

 

酸味
主にB群レセプターと呼ばれる受容器が、アミノ酸(タウリン等)及び蒸留水や

無機質の酸に反応します。

 

旨味
主にC群レセプターと呼ばれる受容器が、核酸に反応します。

核酸はいわゆる肉らしい味の根源となる成分です。

 

塩味
塩分を特異的に感じる味蕾が、犬の舌で全体的に欠けています。

これは「犬が雑食でありながら肉食をメインとして進化して来た」事を示唆しています。

すなわち肉食動物は野生環境で獲物を捕らえると血液を始めとする体液ごと体内に

取り込みます。

血液に塩分が含まれています。

「肉さえ食べていれば勝手に塩分バランスが取れる」という自然の法則を体が知っています。

従って「塩味に鈍感な犬は肉食をメインとして進化して来た」という推理が成り立ちます。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の食性について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬のかゆみの感じ方は?好きな触覚と嫌いな触覚は?

読了までの目安時間:約 7分


 

 

 

前回は、犬の温度の感じ方等について書きました。

今回は、「犬が痒みをどの様に感じているか?」等について

書こうと思います。

 

犬はかゆみをどの様に感じているの?

かゆみという物は掻きたい欲求を誘発する皮膚粘膜の不快症状の事を指します。

 

かゆみを感じる場所として表皮と真皮の間にあるC線維という知覚神経が

関与していると考えられています。

 

痒みを感じる感覚は、痒覚(ようかく)と言います。

 

表皮から何らかの刺激を受けたC線維は、それを脳に伝えます。

それによって刺激がかゆみとして認識されます。

 

「刺激がアレルギー性で起こる」場合かゆみの原因としてヒスタミンという物質が

大きく関係して来ます。

 

このヒスタミンの様な刺激物質は、アレルギーの型によって違います。

 

アレルギーの種類は、「食物等が原因とされる」Ⅰ型アレルギーと「ペニシリン等の

薬剤や自己抗原が原因とされる」Ⅱ型アレルギーと「細菌等が原因とされる」Ⅲ・

Ⅳ型アレルギーの四つです。

 

この様なメカニズムだけでなく胆汁の影響による物や腎不全等による全身性の

かゆみがあります。

 

また「モルヒネ等の麻薬が中枢神経のオピオイド受容体という所に結合して

認識される」中枢性のかゆみがあります。

 

かゆみという症状はとても奥深いです。

 

動物機械論とは?

17世紀のフランスの哲学者であるルネ・デカルトは、動物機械論(どうぶつきかいろん)なる物を唱えました。

 

これは、「動物は人間と全く異なる命を持った機械の様な物だ」という物です。

 

極端な例は、次の通りです。

 

「犬が悲鳴を上げる」理由は、痛いからではなく「ぜんまい仕掛けのおもちゃを落とした時に

ガチャンと音が鳴る」事と同じ事である。

 

「こうした考えの影響がある」為現代の獣医師の中に「犬は痛みを感じないあっても鈍感である」と主張する人がいます。

これは、断尾・断耳手術を正当化する際の免罪符としてしばしば使われます。

 

犬の好きな肌触りや触り方は?犬が触られたくない部分は?

犬は、布やぬいぐるみ等柔らかい肌触りの物を好みます。

 

ウィスコンシン大学のハリー・ハーロー氏は、アカゲザルを用いた実験を行いました。

 

母猿から引き離された子猿達は、ひたすら体をゆすり続けたり壁に頭を打ち付けたり体の一部を

出血するまで噛んだりする等情緒不安定な行動を見せる様になりました。

 

ところが、詰め物をしてパイル地の布でくるんだ哺乳瓶を与えた時この布を母親とみなす様になり

すがりつき何かに怯えた時守ってもらおうと布に駆け寄りました。

 

彼は、その後犬を用いて同様の実験を行いました。

結果は、ほぼ同じでした。

 

すなわち犬に安心感を与えた物は、食べ物や固いおもちゃではなくぬいぐるみや布等柔らかくて

母犬を連想させる様な物でした。

 

1988年にJulia K. VormbrockとJohn M. Grossbergがある実験を行いました。

その実験で「犬をなでている時に被験者の血圧が低下する」事が報告されました。

 

それと同様に人間になでられている犬の側にストレスを緩和する様な癒し効果が

生まれている様です。

 

ライト大学とオハイオ州立大学の心理学者チームは、犬を用いて接触効果に関する実験を

行いました。

 

採血という不快な経験をしている間なでられたりさすられたりした犬のストレスホルモンの

分泌量は、採血という不快な経験をしている間なでられたりさすられたりされなかった犬よりも

少なかった様です。

 

なで方として以下の様な方法が有効だった様です。

 

・なでている間、寄りかからせるなど犬と体を接触させる
・軽く触るだけではなく皮膚の下にある筋肉をもみほぐす様になでる
・特に犬の肩、背中、首筋を念入りにさする
・ゆったりしたストロークで念入りに頭をなでる
・犬をなでる間優しく犬の気持ちを落ち着かせる様に声を掛ける

 

犬に効果的なマッサージ方法として有名な物は、「リンダ・テリントン・ジョーンズ女史が

考案した」テリントン・タッチ(Tellington touch, Ttouch)という円を描く様にゆっくりと

体をなでたり(circular T touch)皮膚をつまみあげたり(lift)優しくなでる(stroke)

という物です。

 

当初は、馬に対して行われていました。

 

現在は世界中で広く行われています。

 

「犬が触られたくない」部分のほとんどは他の犬とケンカした時に攻撃対象となる体の先端部分や

骨格で覆われていない構造的に弱い部分です。

 

具体的な場所は、鼻先・のど元・足の先端・性器・腹・尾等です。

 

こうした苦手部分を子犬の頃から人間に触られる事に慣らしておかないと動物病院等に行った時

暴れて診察にならず飼い主のしつけ能力が問われます。

 

みなさんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の味覚について書こうと思います。

 

お正月の飾りに関する記事がありましたので紹介いたします。

暮らしの歳時記

 

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トイプードル

犬の温度の感じ方や感覚は?痛みの伝わり方は?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

前回は、犬の皮膚の構造等について書きました。

今回は、「犬は温度や痛みをどの様に感じているか」について

書こうと思います。

 

犬の温度の感じ方は?感覚の伝わり方は?

・温度

犬は、温度を感じる感覚を2つ持っています。

一つ目は、温覚(おんかく)です。

これは、熱さ(暑さ)や温かさ(暖かさ)を感じる感覚です。

 

二つ目は、冷覚(れいかく)です。

これは、冷たさや寒さを感じる感覚です。

 

犬の皮膚は、冷たさを感じるものの少し熱い物を

押し付けてもほとんど反応しません。

「皮膚がやけどを起こした」後「痛みが発生した」時は、さすがに反応します。

それ以外の熱さに対しての反応はほとんどありません。

 

犬は「私達が思っている」より熱い/暑いという感覚に関して鈍感なのかもしれません。

しかし体感温度と熱に対する抵抗力を同一視する事は厳禁です。

従って「犬は暑さを苦手とする」という事実に変わりはありません。

 

まず第一に「換毛期(かんもうき・夏と冬で体毛の厚さを変える)がある」と言っても

「常時体毛で覆われている為熱が体にこもりやすい」という特性があります。

 

第二に「汗腺(かんせん)と呼ばれる汗をかく器官が犬の体にほとんどない」為「汗が

蒸発する」時に「気化熱(きかねつ)によって体温を外に逃がす事ができない」という特性を

犬は持っています。

 

こうした人間に無い幾つかの特性により犬は体温を外界に逃がす事を苦手とします。

夏場は熱中症にならない様に特別な配慮を必要とします。

 

犬の体は、基本的に寒さに強くできています。

寒い地域で生まれ育ったシベリアンハスキーやアラスカンマラミュート等の長毛種は、一説だと

「-20℃の中でも丸まって眠る事が出来る」と言われています。

ただし全ての犬が寒さに強い訳ではありません。

短毛種や子犬や老犬等は逆に寒さに弱いといっても過言ではありません。

 

犬の痛みの感じ方は?メカニズムは?

次に痛みについてお話します。

 

・痛み

犬は、痛みを感じる感覚を持っています。

それは、痛覚(つうかく)と言います。

 

痛みに反応する神経系は、犬も人間も非常によく似た物を持っています。

皮膚に痛みを感じる神経終末があります。

 

「その神経終末で発生した電気信号が神経線維を通じて脳内に達し痛みとして認識される」までの

基本メカニズムは、人間と同じです。

 

「犬の痛みの症状が人間用と同じ成分からなる鎮痛剤によって緩和される」という事実は、「犬は

人間と同じ様に痛みを感じる」事の正当性を証明しています。
しかし犬は痛みを大げさに表現しません。

それによっていつしか「犬は痛みに鈍感である」という風説が出来上がってしまいました。

「犬がこうした習性を形成した」要因として主に以下の様な物が考えられます。

 

まず第一に捕食者に狙われるという事があります。
犬の祖先は、オオカミで基本的に他の動物を捕食して生きています。

しかし自分自身が他の捕食動物(クマ等)の餌食にならない保証はどこにもありません。

なのでキャンキャン鳴いて弱っている姿を見せてしまうと捕食者に気づかれてしまう危険性が高まります。

それによって犬は、痛みを感じていてもそれを大げさに表現しない様に進化したと考えられます。

 

第二に群れの仲間に襲われるという事が、あります。
犬の祖先であるオオカミは、閉塞された空間の中で序列を持つ傾向にあります。

「序列が高ければ高い」程摂食や交尾の優先順位が上がります。

群れの中でキャンキャン鳴いて弱っている姿を見せてしまうと虎視眈々と順位アップを狙っている他の

オスから攻撃対象になる危険性が高まります。

「この本能的な恐怖感が痛みを押さえ込むという習性に繋がった」可能性があります。

 

みなさんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、「犬が痒みをどの様に感じているか」等について書こうと思います。

 

 

 

馬肉の安全性についての記事が面白かったのでご紹介します。

業務用食材ナビ!

 

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トイプードル

犬の皮膚の基本構造は?ひげの役割は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の触覚の発達等について書きました。

今回は、犬の皮膚の基本構造等について書こうと思います。

 

犬の皮膚の基本構造は?

犬の皮膚の基本構造は、次の通りです。

犬の皮膚は、上から表皮・真皮・皮下組織に分かれています。

 

・表皮

これは、「ケラチンと呼ばれるタンパク質の隙間を脂質が埋める」様に

してつなぎ合わせて防水性を保っています。

細胞成分として角質化細胞・ランゲルハンス細胞・メラニン細胞・

メルケル細胞等があります。

主な役割は、外傷や細菌からの防御や色素の産生や紫外線の遮断等です。

 

・真皮

これは、表皮を下から支える屋台骨の様な存在です。

コラーゲンと呼ばれるタンパク質の間を弾性繊維(エラスチンや

ミクロフィブリルタンパク)と呼ばれるタンパク質が縫う様に走って

全体を形作っています。

この層に神経等の組織が存在しています。

感覚受容器の大部分はこの層に組み込まれています。

 

・皮下組織

これは、主に皮下脂肪から成り立っています。

「この層に脂肪が付き過ぎた」状態が、肥満です。

この部分は、汗腺(アポクリン腺・エクリン腺)を含みます。

 

犬のひげの役割は?

ひげは、犬等多様な動物に見られます。

とりわけ猫においてひげの研究が進んでいます。

 

猫のひげは、別名触毛(しょくもう・vibrissa)と呼ばれています。

これは、通常の体毛よりも2倍太く通常の3倍も深く体内に埋め込まれています。

 

ひげの根元に感覚受容器が豊富に存在しています。

その感度は、人間の毛幅のわずか1/2000程度の動きを検知出来ます。

 

特にひげの根元にある環状洞(かんじょうどう)と呼ばれる部分は

血液で満たされています。

これは、ひげの振動を増幅して近くに分布している知覚神経へと信号を伝える

働きを持ちます。

 

いくつかの調査において「犬のひげの形態と機能はひげをもつ全ての動物と

共通する」事が確認されています。

猫同様「犬にとってひげが重要な役割を担っている」事は間違いありません。

「猫のひげが持つ」機能から考えると犬のひげに以下の様な役割があると考えられます。

 

・空気の流れを読み獲物の匂いを察知する
・目の上の上毛(じょうもう)に何かが当たると反射的に目を閉じる
・獲物に触れて生死を振動で判断する
・障害物を感知して通れるかどうかを判断する
・気分を表す

 

「犬が何かに近づく」時にひげを動かす小さな筋肉がひげをわずかに前方へ動かします。

「犬は近くの物をよく見えない」為犬は、ひげを用いて何か危険なものが無いかどうかを

手探りしているのかもしれません。

 

「目の見えない犬のひげをカットしたら家の中をぶつからずに歩けなくなったという事例がある」

事から犬のひげは、丁度「人間が用いる」白杖(びゃくじょう)の様な大事な役割を持っている事を

うかがわせます。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、「犬が温度等をどの様に感じているか」について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の触覚の発達は?触覚の構造は?触覚は敏感なの?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

 

触覚は、五感の内の1つです。

皆さんは、犬の触覚についてどれくらい知っていますか?

今回は、この事について書こうと思います。

 

犬の触覚の発達は?

犬の触覚は、五感の中で最も早熟です。

生後間もない子犬は、目も見えず鼻もそれほどよくありません。

しかし触覚に対応する脳の部位だけは既に有髄化(ゆうずいか・

神経が成熟している状態)していると言われています。

これは、母犬や兄弟犬にくっついて外敵から身を守る為と母犬や

兄弟犬とはぐれて飢え死にしない様にするためだと考えられています。

 

犬の触覚はどの様になってるの?

犬の触覚は2つの要素から成り立っています。

 

1つ目は、接触受容体です。

これは、皮膚の表面付近にあり「皮膚が何かに軽く触れたり捻れたり

伸びたりした」時に反応して脳へ電気信号を送ります。

要するに「被毛の先端へ何らかの動きが加えられる」時に「毛のシャフトが

ちょうどてこになる」事で動きが増幅されて毛穴付近にある接触受容器を

刺激するという仕組みです。

 

2つ目は、圧迫受容体です。

これは、皮膚の深い部分にあり「体にどのような圧力がどのくらいの力で

加わっているのか」を感知します。

 

犬はどれくらい敏感なの?

犬の触覚は、体の部位によって異なります。

 

たとえば足の肉球に振動に対して敏感に反応する特殊な神経があります。

更に肉球と肉球の溝の中に鋭敏な神経終末が存在しています。

これらの神経は、「自分が走っている」地面の安定度や速度を瞬時に

モニターするために発達したと考えられています。
また鼻やマズルの周辺に感覚神経が数多く集まっています。

犬の脳内調査で「触覚情報に関連する脳の領域の実に40%近くが顔からの

情報を担当している」事が分かりました。

 

しかも「ひげを含む上顎部分からの情報量が圧倒的に多くひげの1本1本に

関してそれに対応した脳内の特別区画を発見する」事が出来ました。
なお2016年に行われた調査で物体表面の質感や皮膚の歪みを感受する際に

機能しているメルケル細胞に関して以下の様な密度の違いが確認されました。

数字は全て皮膚基底部1cm²当たりの平均細胞数を意味しています。

つまりこれは、「数字が大きいほど敏感である」という意味です。

 

場所 皮膚基底部1cm²当たりの平均細胞数
硬口蓋 11.3
軟口蓋 25.7
頬粘膜 27.6
歯肉 16.8
下唇 32.5
上唇 21.0
外鼻腔 0.2
上唇溝 28.6
鼻鏡 37.4
人中 3.9
ほおの皮膚 115
1.5
右前足の肉球 4
左前足の肉球 13
右後ろ足の肉球 2.2
左後ろ足の肉球 15
鼻口部の皮膚 92
耳介 1
背中 0.4
脇腹 0.8
腹部 1.3
0.9
胸部 0.8
左大腿前 1.6
左大腿後ろ 2.3
しっぽ 1.7

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、犬の皮膚の構造等について書こうと思います。

 

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犬の聴力低下の原因は?聴力テスト方法は?耳の異常と病気の関係は?

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前回は、犬の音源定位能力等について書きました。

今回は、犬の聴力の低下の原因等について書こうと思います。

 

犬の聴力の低下の原因は?

・加齢
人間同様「加齢に伴い内耳の中にあって音の増幅を担当する耳小骨(じしょうこつ)である

槌骨(つちこつ)・砧骨(きぬたこつ)・鐙骨(あぶみこつ)の動きが悪くなる」事で聴力が

落ちます。

 

・遺伝
ルイジアナ州立大学のジョージ・ストレイン氏の研究によると白や糟毛(かすげ・灰色の

地毛に白の差し毛)及び白黒ブチの被毛を持った犬と先天的な聴覚障害に密接な関連性が

あります。

 

白黒ブチの代表格であるダルメシアンで聞こえない割合は、次の通りです。

片耳が聞こえない 22%

両耳が聞こえない 8%

 

また白いブルテリアは、20%の確率で聴覚障害を持ちます。

 

・感染症
「外耳炎等の感染症が鼓膜を始めとする耳内部の組織や細胞を破壊する」事で聴力が低下します。

 

・化学物質
「シンナー等が鼻から吸い込まれたり皮膚に直接ついて犬の体内に取り込まれた」時に「溶剤の

成分が耳の分泌液に蓄積される」事で聴力が落ちてしまいます。

 

・音響外傷
「犬が大きな音を聞き続ける」事で「内耳の中で音の伝達に関わっている有毛細胞が損傷を受ける」

事で聴力が低下します。

 

猟犬として使われ易いゴールデンレトリバー等で「難聴が多い」理由は、「これらの犬種がハンターの

出す銃声を日常的に聞かされている」為です。

 

犬の聴力をテストする簡単な方法は?

犬の聴力をテストする簡単な方法は、犬に気づかれない様な位置から音を出す事です。

 

使用する物は音の出るおもちゃ等何でも構いません。

 

子犬に対して行う場合は、「耳道が開ききった」生後5週齢以降にして下さい。

 

「聴力が正常である」場合は、音の出た方に耳を動かしたり振り向いたりします。

 

逆に「聴力に異常がある」場合は、寝ているので無い限り何のリアクションもありません。

 

犬の耳の異常と病気の関係は?

以下は、犬の耳によくある疾患をいち早く発見する為のチェックリストです。

 

1.耳垢がたまっている
外耳炎・耳疥癬

 

2.耳が腫れている
耳血腫

 

3.耳が黒ずんで臭い
耳疥癬

 

4.音に対する反応が鈍い
中耳炎・内耳炎

 

5.耳先が変色している
凍傷・扁平上皮ガン

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、犬の聴力の低下の原因等について初めて知りました。

特に音響外傷という言葉は、初めて知りました。

次回は、犬の触覚について書こうと思います。

 

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