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Maddie’s Fundとは?活動内容は?

読了までの目安時間:約 5分


 

 

今まで数回に渡ってアメリカでノーキルポリシーを

実践している団体について書きました。

今回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを

実践している団体について書こうと思います。

 

Maddie's Fundとは?

Maddie's Fund は、日本語でマディー基金です。

 

この基金は、アメリカの億万長者である

デイヴィッドとシェリルのダッフィールド夫妻によって

設立されました。

 

アメリカのソフトウェア企業であるピープルソフト

(PeopleSoft, Inc.)の創業者であるデイヴィッド・

ダッフィールド氏は破産寸前だった頃ペットだった

ミニチュアシュナウザーのマディー(Maddie)に対して

お金持ちになったらたくさんの動物達を幸せにする事で

君の愛にお返しをするからねという誓いを立てていました。

事業の成功により大金持ちになった彼は1994年約束通り

Duffield Family Foundation を設立しました。

そして1997年に彼のペットだったマディが天国に召されました。

その後彼は、名称を現在のマディー基金に改めてシェルターに

収容された身寄りのない動物達の為に莫大な金額を寄付しています。

 

また彼は、1999年から長年サンフランシスコSPCAの代表を務めた

リチャード・アバンジーノを社長に迎え入れてアメリカをノーキル国家に

しようという試み実現の為の様々な補助プログラムを実施しています。

2011年度の実績だけ見ると補助金の対象となった団体は238か所の動物福祉団体や

69か所の動物病院や9か所の大学等です。

総額は1,200万ドル(約12億円)以上でした。

 

マディー基金が具体的に行ってる活動内容は? 

マディー基金が具体的に行ってる活動内容は次の通りです。

 

◊The Shelter Pet Project  

この団体がHSUSやAdCouncilと協働してノーキル運動促進の為に行っている広告活動

 

Treatable Assistance Program

怪我をしていたり年老いた野良犬や野良猫に対する特別補助プログラム

 

◊Medical Equipment Grants

「特定の条件を満たした団体が、医療機器を新たに購入する」際の補助をする

 

◊Maddie's Pet Adoption Days

優秀なシェルターを表彰して補助金を与える

 

◊Maddie's Institute 

学術的な研究を行いシェルタースタッフのみならず一般の飼い主に対して動物に関する

最先端の知識を提供する

 

◊Colleges of Veterinary Medicine

これは獣医学校におけるシェルターメディシン専門のカリキュラムのサポート

 

最後に挙げた シェルターメディシン(Shelter Medicine)は、犬や猫を大量に保護する

施設内における医療です。

これは、「動物が一箇所に密集する」事で生じるさまざまなリスクを回避して心身共に

健康な動物を1頭でも多く譲渡する事を目的としています。

「この研究が始まった」時期は2001年とつい最近です。

しかし現在カルフォルニア州立大学デイビス校を筆頭にコーネル大学やフロリダ大学や

コロラド大学等にこの学部が設けられています。

 

皆さんは、この団体について知っていましたか?

次回は、ヨーロッパ諸国でノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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トイプードル

ASPCAはどんな団体なの?活動内容は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

前回は、アメリカでノーキルポリシーを実践している団体を2つ紹介しました。

今回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

ASPCAはどんな団体なの?

ASPCA は、英語でAmerican Society for the Prevention of Cruelty to Animals略で

日本語でアメリカ動物虐待防止協会です。

 

この団体は、1866年4月10日にヘンリー・バーグによってニューヨーク市に設立されました。

設立から9日後の4月19日に動物虐待禁止法案がニューヨーク市で可決されました。

ASPCAにその執行権が与えられています。
当初この団体は、馬や家畜動物に対する虐待や不当な扱いを是正する事に力点を置いていました。

しかしこの団体は、1900年代に犬等の小動物にまで守備範囲を広げています。
ASPCAは1894年から1994年に至るまでの100年間行き場のない動物の殺処分を行う

キルシェルターとして役割を担ってきました。

しかしこの団体は、1993年に「この業務はもはや大衆の理解を得られない」として

ニューヨーク市とこの団体における契約を打ち切り団体の本来の目的である動物愛護や啓蒙の方に

軸足を移しています。

なおこの方向転換は、「ニューヨーク市における動物の殺処分が無くなった」事を意味している

でありません。

1995年から同業務は、Animal Care and Control(ACC)に移管されています。

 

「ASPCAが行っている」主な活動内容は以下です。

◊動物の為の24時間体制のホットライン

◊プロによる無料のしつけアドバイス

◊専任獣医師の配備

◊低所得者層向けの移動式の動物の不妊手術クリニック

◊ペットロスの人に対する心理的サポートサービス

◊動物虐待の監視

 

最後に挙げた動物虐待の監視は、いわゆるアニマルポリスと呼ばれる人達の役割です。

アニマルポリスは、動物虐待を専門に監視して場合によって立ち入り調査を行う人を

指します。

「アメリカのTVチャンネルである Animal Planet が Animal Cops というタイトルで

ドキュメンタリー番組を放映した」為にアニマルポリスの知名度が高まりました。
アニマルポリスと呼ばれる人達は、アメリカ全土ではなくニューヨーク州等法律によって執行権を

保証された州にだけいる限局的な存在です。

「動物虐待に関する捜査権が認められていない」州において動物虐待を取り締まる人は、

日本同様に普通の警察官です。

 

皆さんは、これらの団体について知っていましたか?

次回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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トイプードル

NSALAやHSUSはどんな団体なの?

読了までの目安時間:約 6分


 

 

 

前回は、アメリカでノーキルポリシーを実践している

団体の一つを紹介しました。

今回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを

実践している団体について書こうと思います。

 

NSALAはどんな団体なの?

NSALA は、英語で North Shore Animal League America の略で日本語でノースショア

アニマルリーグアメリカです。

 

この団体は、ニューヨーク州ポートワシントンに本部を持つ世界最大のノーキル団体です。
1944年に設立された当初この団体は、フェンス付のドッグランとガレージしか持たない

小さな動物愛護団体でした。

その後1960年代に「熱心な支持者であったエリザベス・ルーイットと発明家であり実業家

だった夫のアレックス・ルーイットがこの組織に参加した」事によって組織が飛躍的に

拡大しました。

それにより多くのレスキュー団体がこの団体のその傘下に入る様になりました。

1969年にルーイット氏を代表とした North Shore Animal League America が誕生して

ノーキルポリシーの先駆者として数多くの革新を成し遂げています。

 

「この団体が殺処分数減少の為に行っている」具体的な方策は以下です。
◊ペットショップから動物を買おうとする人々を減らす為にシェルターを広告する
◊移動式養子縁組ユニットの導入をする
◊Pet Adoptathon® という里親募集促進イベントをする
◊Tour for Life® という養子縁組を促進して全国を回るツアーをする
◊Adopt-A-Pet.com という養子縁組サイトを運営する
◊SPAY/USA という不妊手術促進プログラムを行う
◊Mutt-i-grees® Movement というミックス種の地位向上イベントをする
◊Mutt-i-grees® Curriculum という教育プログラムを行う

 

HSUSはどんな団体なの?

HSUS は、英語で Humane Society of the United States の略で日本語でアメリカ動物愛護協会です。

 

この団体は、1954年にジャーナリストであるフレッド・マイヤーズによってワシントンD.C.に

設立された慈善団体です。

 

この団体は、動物に苦痛や恐怖を与える様な動物の利用全般に反対していて工場型の畜産や

動物同士を戦わせる事や毛皮の取引やパピーミルや野生動物に対する虐待等を最優先課題として

捕らえられ、HSUSの活動は多岐に渡っています。

 

しかし犬や猫に関わる物だけをピックアップすると以下の様な物があります。

◊サンクチュアリの運営

この団体は、カリフォルニア州とフロリダ州とオレゴン州とテキサス州においてサンクチュアリの

運営をしています。

◊動物愛護教育を行う

この団体は、1960年代から学校において動物愛護に関する教育を行っています。

◊Genesis Awards

この団体は、1986年から毎年動物問題に対する一般大衆の関心を高めた人に対して表彰を

しています。

◊募金

この団体は、組織の予算内1%をシェルターに寄付しています。

◊ロビー活動

この団体は、パピーミル撲滅の為にインディアナ州やミズーリ州やオクラホマ州や

ペンシルヴェニア州やテキサス州等でロビー活動(政治に対する働きかけ)をして法律の制定に

尽力しています。

◊TNR活動

この団体は、2006年以降野良猫に不妊手術を施して元の生息域に戻すというTNR活動に対する

態度を軟化させて協力する姿勢を示しています。

 

HSUSの名を広く世に知らしめた出来事は、ライフ誌と共同で行った犬取引業界の暴露です。

組織の調査員であるフランク・マクマホンが1961年から5年間に渡って犬の取引において

日常化している虐待行為を覆面捜査して1966年にライフ誌上でその調査内容を写真付きで

紹介しました。

「ガリガリにやせ細った犬達が狭い空間に詰め込まれている」というその写真は、一般大衆の

怒りに火をつけて議会に対して法律の改正を求めるという騒動にまで発展しました。

その結果アメリカ合衆国議会は、動物福祉法1966(Animal Welfare Act of 1966)の

前身となる Laboratory Animal Welfare Act を制定しました。

 

 

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回も引き続きアメリカでノーキルポリシーを実践している団体について

書こうと思います。

 

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トイプードル

ノーキルポリシーを実践しているアメリカの団体は?

読了までの目安時間:約 5分


前回は、動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題とその考え方について書きました。

今回は、ノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

ノーキルポリシーを実践しているアメリカの団体は?

海外で特にアメリカやヨーロッパ諸国に保護した犬や猫を可能な限り殺さないという

ノーキルポリシーを実践している団体が数多くあります。

今回は、ノーキルポリシーを実践しているアメリカの団体の一つであるSFSPCA

について紹介します。

 

SFSPCA(エスエフエスピーシーエー)

SFSPCA は、英語で San Francisco Society for the Prevention of Cruelty to Animals

の略で日本語でサンフランシスコ動物虐待防止協会です。

 

この団体は、マーケットに無理矢理引きずられていくオスブタの姿に心を痛めた銀行家

ジェームズ・スローン・ハッチンソンと彼の15人の同志によって1868年に創立された

全米で4番目に古い動物愛護協会です。

 

ノーキルポリシーの先駆者であるリチャード・アヴァンジーノ氏がこの団体で長らく

代表を務めていた事で有名です。

 

彼は1994年に保護した犬猫の内健全と見なされる物に関して殺処分せず引き取られるまで

ずっと保護し続けるという縁組保証(adoption guarantee)というシステムをアメリカ国内で

初めて採用してノーキルポリシーの原型を作った事で知られています。

 

彼の作り出したこの動きは、カリフォルニア州内における動物3法(ヴィンセント法・コップ法・

ヘイデン法)の制定に貢献して更に他の州に対して強い影響力を発揮しました。
また彼は1998年に動物の保護施設である Maddie's Pet Adoption Center の開設に一役買い

暗くて悲壮感にあふれていた従来のアニマルシェルターのイメージを明るくて居心地の良い物に

一変させました。

犬や猫をケージで管理するのではなく開放的な空間に収容するというこの斬新なスタイルは、

後に多くのシェルターでお手本になりました。
アヴァンジーノ氏は1999年にマディー基金の設立者であるデイヴィッド・ダッフィールド氏に

スカウトされて同基金の初代社長の座に就きました。

 

その後この団体は彼の志を受け継ぎノーキル国家を実現する為の様々な活動を続けています。
「この団体が行っている」殺処分数減少の為の具体的な方策は以下です。

 

◊早期における無料もしくは低価格の不妊手術

◊犬や猫の飼育に関する知識の普及

◊無料もしくは低価格の医療サービス

◊野良猫に対するTNR

TNR は、trap / neuter / return の略で地域猫を捕獲して避妊手術を施して元の場所に戻す

活動です。

◊新しい家庭に貰われていった犬猫のフォロー

◊パピーミルをはじめとする犬や猫の流通過程を明らかにして消費者の意識を変革する

◊犬や猫の問題行動トレーニング

◊保護犬や猫に対する養子縁組のスクリーニングとマッチングシステムの活用

◊メディアやイベントを通じた動物愛護の啓蒙活動

◊子どもに対する動物愛護教育

◊アニマルセラピーの普及

 

 

皆さんは、これらの団体について知っていましたか?

次回も引き続きノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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トイプードル

動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題とは?考え方は?

読了までの目安時間:約 6分


前回は、個人でノーキルポリシーを推進する方法について書きました。

今回は、動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題について

書こうと思います。

 

動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題とは?

一口に動物愛護と言っても全ての動物に配慮するという動物の権利

(アニマルライツ)という立場から主として犬等のペット動物に

主眼を置く動物の福祉(アニマルウェルフェア)という立場まで

様々な立場があります。

「個人がいったいどの立場で動物愛護の関わるか?」に関してそれは、

個々人の倫理観に任されます。

 

以下は、動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題です。

 

・実力行使は容認されるの?

・他人に価値観を押し付ける事はして良いの?

・動物に人間の価値観を当てはめる事はして良いの?

・愛護精神に格差は付けて良いの?

・動物種によって差別はして良いの?

・動物より人間を助ける事が優先されるべきではないか?

 

動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題の考え方は?

上記で示した通り「~はすべき/~はすべきでない」や「~がよい/~が悪い」等倫理や道徳を

含んだ問題を考える事は非常に困難です。

この様な問題の考え方は以下の通りです。

 

・実践的三段論法

何らかの価値判断を伴う問題を考える時は、実践的三段論法と呼ばれるモデルを良く使います。

以下は、例です。
◊大前提 全ての生き物は平等に扱うべきだ
◊小前提 犬と牛と豚は同じ生き物だ
◊結論  犬と牛と豚は平等に扱うべきだ
大前提の部分に価値判断を含む文章(~すべき/~すべきでない/~がよい/~が悪い)を当てはめて
小前提に事実を含む文章を当てはめると思考がスムーズに行きます。
この方法は、「大前提と小前提が正しい」場合「必然的に結論は正しくなる」という構図に
なっています。
また逆に「大前提と小前提のどちらかもしくはその両方が間違っている」場合「必然的に結論は
間違いである」という事が分かる様になっています。
この方法は、複雑な問題をパーツに分解して考える時に非常に役立つ思考モデルです。

 

・普遍化テスト

上で示した実践的三段論法は常に正しい訳ではなく大きな矛盾や間違いを内に秘めています。

この矛盾や間違いを浮き彫りにする際は、普遍化テストという思考モデルをよく用います。

これは、簡単に言うと極端な物を含めていろいろな状況を考えてみるという物です。
例えば上記した「全ての生き物は平等に扱うべきだ」という大前提に対して普遍化テストを行う際

「どれか一つだけをこの世に残してその他は全て消される」という極端な状況を考えてみます。

生き物の選択肢は花やバクテリアやアリやゴキブリやトカゲやナメクジやドブネズミやキツネやネコや

イヌやウシやブタや通り魔殺人鬼や動物虐待者や見知らぬ人や顔見知りの人や友人や親戚や恋人や兄弟

姉妹や親や祖父母とします。

この世に残るどれか一つを選ぶ人物は自分です。

 

さて「全ての生き物は平等に扱わなければならない」という「大前提が正しい」場合上記した選択肢の

間に差がありません。

上記の生き物は、どれでも均等に選ばれるという事になります。

しかし生き物の間で全く格差を作らないという事は、本当に可能なのでしょうか?

言い換えれると自分の親よりバクテリアを選んだり恋人よりゴキブリを選ぶという判断が、本当に

ありうるのでしょうか?

多くの人は、それに対して困難を感じると思います。

ほとんどの場合その動物と一緒に過ごしてきた時間等人それぞれの判断基準により生き物の間に優先

順位をつける事が現実だと思われます。

 

この方法により「全ての生き物は平等に扱うべきだ」という実践的三段論法の大前提がかなり怪しく
感じられます。
それにより「全ての生き物を救う事が出来ない」と分かっている場合「私達は生き物の間に何らかの
優先順位を付けなければならない」という「大前提の方が正しいのではないか?」という考えが
導き出されます。
すると先に挙げた三段論法は以下の様に修正出来ます。
◊ビフォー

♦大前提 全ての生き物は平等に扱うべきだ

♦小前提 犬と牛と豚は生き物だ

♦結論  犬と牛と豚は平等に扱うべきだ

 ↓

◊アフター

♦大前提 「全ての生き物を救う事が出来ない」と分かっている場合私達は生き物の間に何らかの

     優先順位を付けなければならない

♦小前提 犬と牛と豚は生き物だ

♦結論  「全ての生き物をを救う事が出来ない」と分かっている場合私達は犬や牛や豚の間に

     優先順位を付けなければならない

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回はノーキルポリシーを実践している団体について書こうと思います。

 

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トイプードル

個人で出来るノーキルポリシーの推進方法とは?

読了までの目安時間:約 6分


前回は、ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化について書きました。

今回は、個人で出来るノーキルポリシーの推進方法について

書こうと思います。

 

個人で出来るノーキルポリシーの推進方法とは?

皆さんは、どうすればノーキルポリシーを推進出来ると思いますか?

今回は、そんな事について書こうと思います。

 

・自分のペットを大切にする

殺処分数を減らす事は勿論大事です。

仮に「殺処分の数字がゼロになった」として「家庭内における犬や

猫の福祉が損なわれている」場合あまり意味がありません。
ペットの福祉を向上させる為に日頃から「犬や猫の欲求やストレスに

気を配り動物と人間がお互いを必要としあう」というヒューマン・

アニマル・ボンド(人と動物の絆)を築いておく事が重要となります。

「人間が動物の幸せを決めるなんておこがましい!」という意見が

あります。

しかしおおよその見当くらいは付きます。

 

・犬のしつけ等に関する情報をフェイスブック等を通して提供する

 

・動物保護団体に物資を提供する

「犬猫の為なら募金して良いけれどそれを運用する人間がどうも

信用できない」と考える人は、その団体に物資を提供すれば

ノーキルポリシーを推進出来ます。

 

・動物保護団体にお金を寄付する

「犬猫の為ならお金を出して良いし間接的に犬猫の支援に繋がるのであれば

自分の寄付金を人件費という形で使われても構わない」という人は、動物

保護団体にお金を寄付する事でノーキルポリシーを推進出来ます。

しかし世の中に募金詐欺という不正行為があります。

有名な募金詐欺は、2006年に発生したアーク・エンジェルズ事件等です。

募金という方法に不安を覚える場合は、「信用できる知人が関わってる」

団体だけに支援を限定したりアニマルドネーション等団体の実情をある程度

査察した上で募金を仲介してくれるサイトを利用したりして下さい。

また団体によって寄付金の使途を問わないという一般寄付と寄付金の使途を

限定するという指定寄付を区別している所があります。

因みにチャリティグッズを購入するという間接的な形で寄付を募っている団体が

あります。

 

・動物保護団体に労働力を提供する

動物の為なら労働力を提供して良いという人は、ボランティアに参加するという

形でノーキルポリシーを推進出来ます。

犬を保護している愛護団体に協力して定期的に散歩に連れて行ってあげたり猫を

保護している愛護団体に協力して猫を一時的に自宅で預かったり「団体が主催している」

里親会の運営を手伝う等が動物保護団体に労働力を提供するという事の例です。
しかし「愛護団体が自分達の価値観を異常に押し付ける」等実際に愛護団体と

関わってみて何か違うなぁと感じる場合そのまま無理をしてその団体と付き合っていると

精神力を次第にすり減らしノーキル運動自体を嫌になってしまう為何となく違和感を

覚えた場合は、速やかに違う団体の門を叩いてみたり一歩引いて支援の仕方を他の物に

切り替えてみるという冷静心が必要です。

 

・行政へ働き掛ける

犬猫に対する価値観のぶつかり合いを避ける為明文化されたルールを定めて欲しいという

人は署名運動に参加したり行政へ要望を出したりする事でノーキルポリシーを推進する事が

出来ます。

 

・動物嫌いの人の気持ちを理解する

世の中に動物好きな人と動物嫌いな人がいます。

ノーキルポリシーを推進する上で忘れてはならない事は、「動物嫌いの人と動物好きな人の

不要な対立を避ける事はノーキルポリシーを推進するという活動の中で重要な活動の一部

である」という点です。

ノーキルポリシーを推進するという活動の中で動物好き派と動物嫌い派がお互いを

挑発し合い感情むき出しで罵り合う姿を見かける事があると思います。

こうした悶着をうまくかわす為に動物嫌いの人の心理をある程度理解して心に余裕を持っておく

事が重要です。

動物嫌いの人の心理を知る為に以下の文章のXに自分の嫌いな動物を入れてみて下さい。

 

◊Xが殺されるのを何とか食い止めたい。
◊Xを救う為に税金を使って立派な保護施設を作ろう。
◊Xの福祉を向上させる為に法改正が必要だ。
◊Xを捨てる人間は言語道断だ!
◊Xを救う為に募金をお願いします。
◊Xを地域のみんなで支援しよう。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は動物愛護に関わっていると必ず出会う倫理的な問題とその考え方について書こうと

思います。

 

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トイプードル

ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化とは?

読了までの目安時間:約 7分


前回は、ノーキルポリシーのデメリットについて書きました。

今回は、ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化について

書こうと思います。

 

ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化とは?

「ノーキルポリシーに対する日本行政の動きの中で最もスケールが大きい」

物は、2012年6月から2013年9月において行われた国による動物愛護法の

改正です。

 

またノーキルポリシーの浸透によって日本の各都道府県の保健所や

動物愛護センターにおいて動物の殺処分減少に向けての取り組みが

目立つ様になって来ました。

 

早い段階から殺処分減少に対する取り組みを行っていた事で有名な所は、

熊本市動物愛護センターです。

この施設は、通称熊本方式と呼ばれる方法により2001年度に567匹だった

犬の殺処分数を2009年度の時点で1匹にまで減らしたという実績を持っています。

 

熊本方式の具体的な内容は以下です。
・避妊や去勢手術に同意した希望者にのみ譲渡する
・犬の迷子札装着率を高める
・動物愛護センターに対する動物の引き取り希望者に対して我慢強い説得をする。
・動物愛護推進協議会と熊本市動物愛護センターが協力体制を取る。

 

熊本市動物愛護推進協議会が2010年に日本動物大賞を受賞しました。

それ以降毎年全国の自治体がこの方式を学ぼうと視察に訪れています。

 

上記熊本市動物センターの功績は、殺処分数を限りなくゼロに近づけたという事です。

しかしそれよりも大きな功績は、殺処分数を限りなくゼロに近づけた事により他の

自治体に殺処分数を限りなくゼロに近づけさせる事をせざるを得なくなったという

空気を日本全国に作り出した事です。
「一度こうした実績が残された」場合各地方自治体の市民は「熊本市にできたのになぜ

うちのセンターではできないのか?」という声をあげる様になります。

こうした市民の声はやがて保健所やセンター職員に対するプレッシャーとなり今まで

単なる努力義務として軽視されていた物を次第に義務として考え直される様になります。

 

日本全国を調べると熊本方式に感化されて意識変革を行ったと思われる事例が

数多く見られます。

 

・北海道網走

2011年度に犬5匹と猫12匹だった殺処分数を2013年度に犬1匹と猫0匹という記録に

残る2002年度以降初めて猫の殺処分ゼロ

 

・福岡県
2010年度の犬や猫殺処分数の前年度比約26%減の8,817匹として2005年から

5年連続維持していた殺処分数全国ワーストワンという汚名を返上

 

・愛知県
県施設における引取り数を前年比で2,000匹以上減少するという成果を挙げる

 

・愛知県名古屋市

地域猫活動を促進するなごやかキャット推進事業を開始する

 

・群馬県

捨て犬や捨て猫を施設へ運ぶためのトラックを空調設備付きの物にグレードアップする

 

・群馬県高崎市
2011年度に殺処分された犬と猫の数を前年度比で約8割減少させる

 

・埼玉県
2011年度に埼玉県内で殺処分した犬猫の数を前年度比651匹減の4,367匹にして

動物愛護管理推進計画の目標を6年早く達成

犬や猫を10匹以上飼育する場合県に対する届出を義務化

 

・岡山県

引取りを希望する飼い主への説得や指導を強化した事により殺処分数の大幅減に成功

 

・長野県
2012年度における長野市保健所の殺処分率が、全国の政令指定都市・中核市計107の中で

最低となる9.25%でした。

 

・神奈川県
2013年度に1972年の開設以来初めてとなる犬の殺処分ゼロを達成

 

・静岡県東部

ペット登録や予防注射の際に迷子札ホルダーを無料配布

 

・神奈川県横浜市

マイクロチップ装着に助成金を出す

 

・茨城県

動物愛護条例で猫を極力室内で飼育する事を明記する

 

・新潟県新潟市

動物愛護管理条例で犬や猫を10匹以上飼育する場合市へ届け出る事を義務付け

 

・広島県広島市と愛知県の名古屋市や豊田市や岡崎市や豊橋市

ペットの引き取りの有料化

 

・千葉県や和歌山県田辺市

猫の不妊手術に助成金を出す

 

・兵庫県警生活経済課

動物虐待の相談電話であるアニマルポリス・ホットラインの試験運用を開始

 

・兵庫県神戸市

譲渡会の開催回数を従来の隔月から毎月に変更

猫の譲渡制度を開始

 

・長野県長野市

年1回だった犬猫譲渡会を毎月開催に変更

 

・三重県

猫の譲渡制度開始

 

・岐阜県

犬猫の譲渡促進を図る岐阜県動物愛護センターを新規オープンさせる

 

・茨城県

「殺処分前の犬が収容されている」犬舎の見学会を開催

 

・京都府と京都市

犬猫の殺処分方法を従来の炭酸ガスからより苦痛の少ない麻酔薬注射に

切り替える

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回は、個人で出来るノーキルポリシーの推進方法について書こうと思います。

 

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トイプードル

ノーキルポリシーのデメリットとは?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、ノーキルポリシーのメリットについて書きました。

今回は、ノーキルポリシーのデメリットについて

書こうと思います。

 

ノーキルポリシーのデメリットとは?

ノーキルポリシーのデメリットは、何だと思いますか?

ノーキルポリシーの主なデメリットは、以下です。

 

・ノーキルポリシー詐欺が起きる
「ノーキルポリシーを標榜(ひょうぼう)して支援を受けておきながら実際は動物を

殺していた。」という実例があります。

「ACCは健全な犬猫に虚偽の診断名を与えて殺している」というスキャンダルが、

2010年12月にABCニュースによってすっぱ抜かれました。
ACC(Animal Care and Control)は1995年にニューヨークのASPCA(The

American Society for the Prevention of Cruelty to Animals・アメリカ動物

虐待防止協会)から市営のシェルターシステムを引き継ぐ形で誕生した非営利団体です。

この団体は、ノーキルポリシーを謳(うた)って基金から補助金を受け取りつつ

収容した犬猫の口減らしをするという一石二鳥狙い健康な犬猫に虚偽の診断を与えて

安楽死処分するという不正を行っていました。

 

・モラルの崩壊
ノーキルポリシーを標榜しておきながらその低いモラルから全く基本ルールを

守らないという実例があります。

例えばKern County shelterは2004年に飼育放棄された猫を保護せずに

安楽死処分にしていた疑いで訴えられています。

 

・引き取る動物の線引きが曖昧である。
「その動物が健全である」と「その動物が不健全である」事を区別する際の

ガイドラインとしてアシロマ協定が有名です。
しかしその内容は「適切なケアを施したとしてヘルシーになる可能性がない」動物を

安楽死させるという具合にかなり曖昧です。

その為解釈の違いが生まれ易い物になっています。
その結果「施設によって命の境界線が全然違う!」という事態が起こる可能性を

秘めています。

 

・受け入れ制限をしなければならない時が来る
保護施設のスペース等は限られています。
そうした制約の中で運営しようとすると時として動物の引取りを断らざるを

得ない状況が発生します。

これを間接的に動物を見殺しにしているじゃないか!として難癖をつける事は可能でしょう。

 

・アニマルホーディングの危険性が高まる
「施設が持つスペース等様々な制約を度外視してノーリミットで動物達を受け入れてしまった」

場合それはアニマルホーディングになってしまいます。
アニマルホーディングは、動物の福祉を無視して動物を大量飼育する事です。
また、一般市民の中に紛れている病的なアニマルホーダーが「うちはノーキルシェルターです!」

という具合にノーキルを隠れ蓑として利用してしまうでしょう。
いずれにしてもこれらは、動物に対する必要最小限の世話すら出来ないニグレクトという形の

虐待に繋がります。

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回は、ノーキルポリシーの浸透による日本行政の変化について書こうと思います。

 

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ノーキルポリシーのメリットとは?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、アシロマ協定について書きました。

今回は、ノーキルポリシーのメリットについて

書こうと思います。

 

ノーキルポリシーのメリットとは?

日本において犬や猫の引き取りや里親探しを行っている機関に
保健所等があります。
保健所等においてノーキルポリシーを実践する為に時間等の全てが

必要となります。
その為ノーキルポリシーの実践は、一朝一夕に出来ません。

しかしそうした難関をクリアしてノーキルポリシーを実現した時に
ノーキルポリシーの様々なメリットやデメリットが待っています。

 

今回は、ノーキルポリシーのメリットについて書こうと思います。

 

・犬の里親希望者が足を運びやすくなる
「保護施設がキルシェルターである」場合犬の里親になる事を希望して
施設を訪れた人は、独特の罪悪感に囚われます。
それは「自分が引き取る事で1匹の命を救う事は出来るかもしれない。
しかし自分は施設に残された他の犬や猫を見殺しにしてしまう…」という物です。
一方「保護施設がノーキルポリシーを実践している」場合犬の里親になる事を希望して
施設を訪れた人は、上記した様な心苦しさを感じずに済む様になります。
結果として他の人に口コミで広がり易くなります。
それにより犬の里親希望者の来訪数が伸びると考えられます。

 

・譲渡の好循環が生まれる
「施設がノーキルポリシーで運営されている」場合犬の里親希望者が足を運び易くなります。
それにより犬や猫の譲渡率が上がります。
その結果保護している動物の数が減ります。
そうしてスタッフによる動物の世話が細かい所まで行き届く様になります。
因みに「見た目が小奇麗である」しつけの行き届いた犬猫の譲渡率は上がります。
この様にノーキルポリシーを実践する事により「譲渡サイクルがうまく回り出す」事が

期待出来ます。

 

・動物を保護している団体に対する人々の反感をそらす事が出来る
殺処分の背景にある事情を全く度外視して動物を殺しているという事実だけに着目して
保健所や動物愛護センターの業務を非難する人は必ずいます。
「施設がノーキルポリシーを実践している」場合施設の職員は、こうした人々から寄せられる
問い合わせの電話に忙殺されなくなります。
それにより動物の世話に専念する事が出来ます。

 

・スタッフの精神衛生が良くなる
もし「公共の保健所や動物愛護センターを従来のキルポリシーからノーキルポリシーに
切り替える事が出来た」場合職員は「自分の仕事が動物を生かす事に繋がっている」という
実感を得やすくなります。
結果として施設の職員の仕事に対する意欲を高めて譲渡率のアップとして還元される事が

期待出来ます。

 

・協力者が増える
動物達の命を救う事に役立つなら手伝って良いという人々は、潜在的にたくさんいます。
「施設がノーキルポリシーを前面に打ち出している」場合こうした層にアピールして

ボランティア等より多くの支援を受ける事が出来る様になります。

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

次回は、ノーキルポリシーのデメリットについて書こうと思います。

 

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アシロマ協定とは?内容は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

前回は、「ノーキルポリシーとは何か?」等について

書きました。

今回は、アシロマ協定について書こうと思います。

 

アシロマ協定とは?内容は?

ノーキルポリシーで保護された動物の命運を左右する

「その動物が健全である」と「その動物が健全でない」

の線引きに幾つかの方法があります。

それは、現在議論の最中です。

その中で「その動物が健全である」と「その動物が健全でない」

の線引きとして最も一般的な物がアシロマ協定です。

アシロマ協定(Asilomar Accords)は、2004年に

カリフォルニア州のアシロマで取り決められたルールで

保護した動物の状態を分類する時の基準を具体的に示しています。

 

その内容は以下の通りです。
・ヘルシー
ヘルシー(Healty)という言葉は、日本語に訳すと健全といった意味になります。
具体的に言うと8週齢以上で人間の健康や安全を脅かす様な行動・気質的な特徴を見せず
動物の健康を損なう様な怪我等をしていない動物が該当します。
・トリータブル
トリータブル(Treatable)という言葉は、日本語に訳すと何とか里子に出せる
といった意味になります。
このトリータブルはさらに2つに分かれます。

1つ目は、リハビリテイタブル(Rehabilitatable)です。
これは、医学的な治療や行動矯正を行うとヘルシーになる可能性を秘めた全ての犬猫を
指します。
2つ目は、マネジャブル(Manageable)です。
これは、「ヘルシーになる可能性はない」犬や猫だけれど適切なケアを施せば充分な生活の
質を保てる犬猫を指します。
ただしこの場合は「その犬や猫が人や他の動物の健康を脅かさない」という条件付きです。
・アンヘルシー/アントリータブル
アンヘルシー/アントリータブル(Unhealthy and Untreatable)という言葉は、日本語に
訳すと里子に出せないといった意味になります。
これは、具体的に言うと「適切なケアを施したとしてヘルシーになる可能性がない」場合や
「その犬や猫が動物の健康を著しく損なう様な怪我等を抱えている」場合や「その犬や猫が

8週齢未満でヘルシーかトリータブルになりえない」場合が該当します。

 

ノーキルポリシーにおいて上記のヘルシー及びトリータブルの動物達が譲渡の対象となります。
アンヘルシー/アントリータブルと判断された動物達だけが安楽死の対象となります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

次回は、ノーキルポリシーのメリットについて書こうと思います。

 

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