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犬の聴力低下の原因は?聴力テスト方法は?耳の異常と病気の関係は?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の音源定位能力等について書きました。

今回は、犬の聴力の低下の原因等について書こうと思います。

 

犬の聴力の低下の原因は?

・加齢
人間同様「加齢に伴い内耳の中にあって音の増幅を担当する耳小骨(じしょうこつ)である

槌骨(つちこつ)・砧骨(きぬたこつ)・鐙骨(あぶみこつ)の動きが悪くなる」事で聴力が

落ちます。

 

・遺伝
ルイジアナ州立大学のジョージ・ストレイン氏の研究によると白や糟毛(かすげ・灰色の

地毛に白の差し毛)及び白黒ブチの被毛を持った犬と先天的な聴覚障害に密接な関連性が

あります。

 

白黒ブチの代表格であるダルメシアンで聞こえない割合は、次の通りです。

片耳が聞こえない 22%

両耳が聞こえない 8%

 

また白いブルテリアは、20%の確率で聴覚障害を持ちます。

 

・感染症
「外耳炎等の感染症が鼓膜を始めとする耳内部の組織や細胞を破壊する」事で聴力が低下します。

 

・化学物質
「シンナー等が鼻から吸い込まれたり皮膚に直接ついて犬の体内に取り込まれた」時に「溶剤の

成分が耳の分泌液に蓄積される」事で聴力が落ちてしまいます。

 

・音響外傷
「犬が大きな音を聞き続ける」事で「内耳の中で音の伝達に関わっている有毛細胞が損傷を受ける」

事で聴力が低下します。

 

猟犬として使われ易いゴールデンレトリバー等で「難聴が多い」理由は、「これらの犬種がハンターの

出す銃声を日常的に聞かされている」為です。

 

犬の聴力をテストする簡単な方法は?

犬の聴力をテストする簡単な方法は、犬に気づかれない様な位置から音を出す事です。

 

使用する物は音の出るおもちゃ等何でも構いません。

 

子犬に対して行う場合は、「耳道が開ききった」生後5週齢以降にして下さい。

 

「聴力が正常である」場合は、音の出た方に耳を動かしたり振り向いたりします。

 

逆に「聴力に異常がある」場合は、寝ているので無い限り何のリアクションもありません。

 

犬の耳の異常と病気の関係は?

以下は、犬の耳によくある疾患をいち早く発見する為のチェックリストです。

 

1.耳垢がたまっている
外耳炎・耳疥癬

 

2.耳が腫れている
耳血腫

 

3.耳が黒ずんで臭い
耳疥癬

 

4.音に対する反応が鈍い
中耳炎・内耳炎

 

5.耳先が変色している
凍傷・扁平上皮ガン

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、犬の聴力の低下の原因等について初めて知りました。

特に音響外傷という言葉は、初めて知りました。

次回は、犬の触覚について書こうと思います。

 

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トイプードル

犬の可聴域は?音源定位能力とは何?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の耳の内部構造について書きました。

今回は、犬の聴力について書こうと思います。

 
犬の可聴域とは?

可聴域(かちょういき)は、聞き取れる音の範囲です。

 

人間の可聴域は、20~20,000ヘルツです。

それに対し犬の可聴域は、40~65,000ヘルツと言われています。

 

可聴域の下限は人間の可聴域とそれほど違いません。

しかし可聴域の上限は大きく違います。

 

最高音域は、ピアノの鍵盤(けんばん)の右端に48個の鍵盤を足して4オクターブ

高くした右端の音です。

 

こうした犬の広い可聴域は、「野生の小動物が発する」高い鳴き声を聞き取り獲物の

居場所を素早く発見する為に発達したと考えられています。

 

因みに犬笛(いぬぶえ)は犬の可聴域の広さを応用した道具で人間に聞き取れない

超音波(約30,000ヘルツ)を発して犬を呼び戻します。
「上記した犬の可聴域の中でとりわけ聞き取り能力が優れている」区間があります。

それは3,000~12,000ヘルツの間です。

この音域に関する犬の聴力は、人間よりも5~15デシベル(音の強さの単位)弱い音

でも聞き取れます。

 

「犬がこの様な高い音に対して敏感な聴力を持っている」という事は、上記した様に

小動物の発する甲高い鳴き声を逸早く察知する際に役立つ反面掃除機等の出す高い

音に対し人間より強く不快感を感じてしまう原因になっています。

 

パブロフの犬で有名なロシアの生理学者・イヴァン・パブロフは、犬達を一定の

音程に反応すると同時にその音程から少しでもずれた場合反応しない様に訓練しました。

その結果「犬達はドの音とそこからわずか1/8音だけずれた音程を聞き分ける」事が出来ました。

犬の音源定位能力とは?

音源定位能力(おんげんていいのうりょく)は、音の来る方向を聴き定める能力です。

 

馬・牛・山羊の音源定位能力は、20~30度です。

犬の音源定位能力は、約8度と言われています。

因みに人間のそれは、1度程度と言われています。

この能力において人間は、犬より優れています。

 

また犬は、たまに小首をかしげるしぐさを見せます。

これは、右と左の耳の位置を変える事でより正確に音源を探ろうとしている時のしぐさです。

「野性環境では外敵や獲物の位置を音から瞬時(しゅんじ)に把握する」事が生き延びる事に

直結している為「音源定位能力が自然と発達した」と考えられています。

 

なお左右の耳に入って来る音の誤差から音源を逆算している為頭の大きい犬の方が、小さい犬に

比べて「音の到達誤差がより明瞭である」事で音源定位能力に関して有利と言えます。

 

皆さんはこの記事の内容を知っていましたか?

私は、可聴域や音源定位能力という言葉を知らなかったので勉強になりました。

 

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トイプードル

犬の耳の内部構造は?役割は何?

読了までの目安時間:約 4分


 

 

 

前回は、犬の耳の形について書きました。

今回は、犬の耳の構造について書こうと思います。

皆さんは犬の耳の構造についてどのくらい知っていますか?

 

犬の耳の内部構造は?役割は何?

犬の耳の構造は、外耳・中耳・内耳という構成です。
また犬の耳は、ごみや虫の侵入を防ぐ為に耳の中に毛を生やしています。

 

・外耳

外耳は、体の表面についていて目に見える部分で耳介(じかい)と

呼ばれる耳のひらひら部分や外耳道(がいじどう)と呼ばれる音の

通り道や耳介筋(じかいきん)と呼ばれる耳介を動かす部分から

成り立っています。

 

犬の耳介は、耳介軟骨を含んでいます。

この形状によって犬の耳の形が大きく変化します。

また特定の犬種において断耳といって人為的に耳介軟骨を切り落とし

耳を立たせるという慣習があります。

しかし近年は動物愛護の観点から欧米の多くの国で禁止される様になって

来ました。

 

犬の外耳道は、音(振動した空気)の通り道で垂直部と水平部に分かれていて

両者の間に屈曲部と呼ばれる部分を含んでいて簡単に言うとL字型になっています。

耳道の突き当たりに鼓膜があります。

その為私達は、直接鼓膜を目視出来ません。

「ここに炎症が起きた」状態が、外耳炎です。

 

・中耳

中耳は、鼓膜(こまく)と呼ばれる音を捉える為の器官や中耳腔(ちゅうじくう)と

呼ばれる鼓膜の奥の空洞状になっている部分や耳小骨(じしょうこつ)と呼ばれる

鼓膜に伝わった空気の振動を増幅して内耳に伝える働きを持つ部分や耳管(じかん)と

呼ばれる中耳腔から伸びて鼻腔や咽頭に繋がっている管から成り立っています。

 

鼓膜は、大きな音の衝撃に耐えられる様に少し窪んだ形をしています。

鼓膜の外耳道側は皮膚と同じ構造をしています。

鼓膜の内側は粘膜で覆われた構造をしています。

 

中耳腔は、別名で鼓室(こしつ)と呼ばれます。

「ここに炎症が起こった」状態が中耳炎です。

 

耳小骨は、槌骨(つちこつ)・砧骨(きぬたこつ)・鐙骨(あぶみこつ)の3つからなる

小さい骨です。

槌骨は、鼓膜の振動を直接受け止めます。

砧骨は、槌骨からの振動を受け止める働きをする。

鐙骨は、槌骨からの振動を内耳に伝えます。

 

・内耳

内耳は、前庭窓(ぜんていそう)と呼ばれる鼓膜の振動を内リンパの振動に変える部分と

蝸牛管(かぎゅうかん)と呼ばれる前庭窓からの振動を中枢神経に伝える部分と骨半規管

(こつはんきかん)と呼ばれる複雑な形の側頭骨の腔で構成されています。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事作成を通して初めて知りました。

次回は、犬の聴覚について書こうと思います。

 

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