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犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?音声聞き取り能力は?

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前回は、犬の可聴域等について書きました。

今回は、「犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?」

等について書こうと思います。

 

犬の聴力は本当に人間の聴力の4倍なの?

犬の耳に耳介筋という細かな筋肉が付いています。

これにより犬は、耳介をあらゆる方向に片方ずつ動かせます。

ただし垂れ耳の犬は、出来ません。

 

これは、ちょうどレーダーアンテナの様に音を集める為に

発達した能力です。

 

その影響で犬の聴力は人間のおよそ4倍あるといわれています。

「人間が10メートル離れた所でようやく聞き取れる」音を犬は

40メートル離れた地点からでも聞き取れるという事です。

 

「犬の聴力が人の聴力の4倍である」という事は、

「W.B.ジョスリン氏が非公式に行った」実験を元データにしている

様です。

 

彼は、6.4キロ離れた地点からオオカミの遠吠えをまねて叫びました。

その時にアルゴンキン公園(カナダ)内のシンリンオオカミがこれに

応えました。

 

そして彼は、似た様な条件下で人間に対して同様の実験をしました。

1.6キロ地点から行っても人間は、聞こえませんでした。

この実験結果から「オオカミ及び犬の聴力は人間の聴力より4倍良い」

という風説が、生まれました。

 

しかし「全ての音に関して一様に人間より犬が優れた聴力を持っている

訳ではない」と考える人がいます。

 

犬の音声聞き取り能力は?

音声学の領域にフォルマント(ホルマント)という概念があります。

 

音声は、「声帯(vocal fold)の振動によって生成された音波が

声道(vocal tract)で共鳴する」事で形成されます。

 

音声の源となる声帯の振動は、会話時で100~200Hzであり

ゴム風船のブーという振動とほとんど変わりません。

 

「この味も素っ気もない声帯音源が、声道(咽頭喉頭・唇・舌・歯・

顎・頬で構成される口腔や鼻腔や副鼻腔)で共鳴する」事により

特定帯域毎に音が増幅されます。

 

そしてこの増幅された成分の塊はフォルマントと呼ばれます。

 

「発声器官の形状が個体によって微妙に違う」為にこの様な現象が生じます。
「犬は人間の言葉を理解できない」という物が通説となっています。

しかし犬は、母音のフォルマントの聞き取りを出来ます。

例えば目の見えない子犬は、鳴き声中に含まれるフォルマントを聞き分ける事により

母犬や兄弟犬の個体識別を行います。

 

また人間の発する言葉は母音(ぼいん)と子音(しいん)からなっています。

母音は、a・e・i・o・u の5個です。

子音は、k・s・t・n・h等です。

 

犬は、飼い主の発する母音からフォルマントを聞き分けて飼い主の識別できるのでは

ないかと考えられています。
この様に複雑な文章の聞き取りや理解は確かに無理でしょう。

 

しかし犬は、母音の聞き取り及びその中に含まれるフォルマントの選別くらい出来ます。
さて犬は「母音の聞き取りは何とか出来る」ものの子音の聞き取りを苦手とします。

 

例えば犬は、たんぼという言葉やさんぽという言葉を同じ様にあんおと聞こえます。

なのでたんぼという言葉を会話の中から聞き取って「テンションが上がる」犬がいます。

「だめでしょ~。そんな事しちゃ!」等という言葉を聞き取る事は、出来ません。

要するに犬に「あええおーおんあおおいあ」としか聞こえていない可能性の方が大きい

という事です。

 

こうした犬の特性をしつけに応用すると短い音節で「飼い主の感情が分かる」様に

はっきりとダメ!やノー!と「犬が聞き取りやすい」言葉を使う事が良いという事になります。

また名前をつける時は、ネブガドネザル等という複雑な名前にせずにジョンやマロン等「犬が

聞き取りやすい」名前をつける事が良いという事になります。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

「W.B.ジョスリン氏が非公式に行った」実験やフォルマント(ホルマント)という概念について

私は、知らなかったので凄く勉強になりました。

次回は、犬の聴力低下要因等について書こうと思います。



 

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