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問題行動とは?予防するには?

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皆さんは、問題行動って何だと思いますか?

その予防法って何だと思いますか?

問題行動とは?

犬や猫の問題行動(behavior problem)は、飼い主の家庭内だけにとどまらず

時に近隣住民をも巻き込んだトラブルに発展することもあるやっかいな問題です。

私達は、問題行動を理解する為に比較対象として正常行動と異常行動について

知らなければなりません。

 

正常行動
正常行動は、その動物種に広く見られる行動です。

多くはエソグラムという形で現れます。

・エソグラム(ethogram)は動物行動学において用いられる言葉で野生動物の

見せる一連の行動要素をリスト化してそれを時間的・空間的・順序的にどのように

発現するかを細かく記録・解析した物です。

これは、自然環境と飼育環境下における動物の行動の違いを明確化する際等に利用されます。

 

異常行動
異常行動は、動物種として本来持っていない行動(食べ物以外の物を摂取する異嗜)や

頻度・強度が異常に多いか低い行動(無目的な同じ行動を延々と反復する常同行動)や

本来見せるべき種に固有の行動を発現しない事等を指します。
こうした定義によると犬の異常行動の全てが問題行動と言えません。

逆に問題行動の全てが異常行動に当てはまるわけでもありません。

 

「犬がしっぽを追いかけて延々と走り回る」・「飼い主は笑っている」という場合は、

「犬が異常行動を示している」にかかわらず飼い主はそれを正常行動とみなしています。

また「じゅうたんの上でおしっこした犬を叱る」という場合は、犬にとって「おしっこは

正常行動である」にかかわらず飼い主はそれを問題行動とみなしています。
この様に犬の問題行動は、正常行動と異常行動のどこで線を引くかによって変わる極めて

流動的な物と言えます。

 

問題行動を予防するには?

問題行動を予防する方法は、タイムアウト・フォーマットトレーニング・

リラックスシグナルです。

 

・タイムアウト

これは、犬に対する注目やふれあいや関心を一切遮断して一定期間「空気」の様に扱う事です。

犬のわがままを予防する為に家族全員が一貫してこのルールに従わなければなりません。

気を引く為にキャンキャン吠える時や顔や鼻をなめる時や飛びつきじゃれかかる時や

ぴったりついてきてあとを追う時や手を甘噛みして来る時という問題行動の芽を見られる瞬間に

これは、使えます。

 

「遊びたい」・「触れ合いたい」・「散歩したい」といった欲求を抱えている犬にこの

タイムアウトを適用すると欲求不満という苦痛が、そのまま罰の代わりになってくれます。

 

罰の効果を高める為に犬をクレートや飼い主と別の部屋に閉じ込める方法や

「飼い主自身が退室する」という方法はタイムアウト同様に効果的です。

 

しばらくタイムアウトして「意気消沈した犬が問題行動の芽を見せなくなる」瞬間を見計らって

ごほうびを与えます。

 

これは犬に「おとなしくしている方が逆にごほうびが貰える!」と学習させる事が狙いです。
最初は、単におやつや「いいこ」等のほめ言葉から始めておとなしくする事と報酬の結びつきを

強化します。

その後「犬がフォーマットトレーニングを終えた」場合は、「問題行動の芽が出た」タイミングで

まず「オスワリ!」と指示を出して上手く出来たらご褒美をあげて出来なかったらタイムアウト

という具合に切り替えていきます。

 

・フォーマットトレーニング

フォーマットトレーニングは、犬の状態を初期化(フォーマット)する為の

基本トレーニングです。

ここで言う「初期化」はアイコンタクトとオスワリとマテのことを指しています。

これは食事・散歩・遊び・ふれあい・マッサージ・グルーミング・飼い主の関心等犬にとって

必要不可欠な刺激を与える前および問題行動が見られた瞬間に必ず犬をフォーマットするという物です。

フォーマットトレーニングに必要な事は、アイコンタクトをする事とオスワリとマテを覚えさせる

事です。

 

ジョン!という風に名前を呼ぶ→(アイコンタクトして犬が飼い主に近づく)→

オスワリと犬に言う→(犬が座る)→マテと犬に言う→(10~30秒程度犬が待つ)→

ヨシ!と犬に言う→犬にごほうびを与える

という風にアイコンタクトとオスワリとマテの3つを1セットで行い7週齢から始めて

屋内外あらゆる場所で行い最初の頃にランダムに5~10分のトレーニングセッションを

1日5~6回行い慣れてきたら食事・散歩・遊び・ふれあい・マッサージ・グルーミング・飼い主の

関心等犬にとって心地良いと思われる物を提供する前に必ずフォーマットをする様にすると自分に

とって必要な物を手に入れる為にいったんフォーマット(飼い主の前でアイコンタクト・

オスワリ・マテをする)しないといけない事を学ばせます。

 

その際は、なるべくたくさんの人で行い無節操にごほうびを与えると逆に犬の頭を混乱させるので

家族全員同一のルールで行います。

これをする時は、犬を操っているのではなくルールを教えているという風に考えます。

 

・リラックスシグナル

リラックスシグナルは、「犬がリラックスする」時に肉体的・心理的状態と結びつける特定の環境刺激です。

 

特定のラグマットの上に犬を横に寝かせて「水の音が流れる」環境音楽CDをかけてゆっくり

優しくマッサージしてあげると犬は、その時の状態と環境刺激(ラグマットや水の音)を

結びつけて記憶します。

これは学習理論の内の「古典的条件付け」に当たるものです。

この条件付けをあらかじめ成立させておくとこれは、様々な場面で役立ってくれます。

 

留守番している時に環境音楽をかける
「問題行動が起こりそう」な時にこうしたリラックスシグナルを用いると犬の不安・恐怖・

興奮を相殺してくれる為に事前に「行動が抑制される」という寸法です。

 

皆さんは、この記事の内容を知っていましたか?

私は、この記事の内容を参考にして愛犬の問題行動を予防したいと思います。

次回は、「問題行動を悪化させる物」や「問題行動と獣医師の役割」について

書こうと思います。



 

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